ヤーノシュ・シュタルケル 自伝 ― 2009年08月17日 05時40分
さて、納屋橋にあるYAMAHAの音楽書コーナーで見つけたのがこの本。
ヤーノシュ・シュタルケル 自伝
ヤーノシュ・シュタルケル:著
石戸谷 滋:訳/堤 剛:監修(2008年3月)
愛育社( http://aiikusha.co.jp/ )
amazon.co.jp - ヤーノシュ・シュタルケル 自伝
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%AB%E8%87%AA%E4%BC%9D-%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%A5-%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%AB/dp/4750003409/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1250455220&sr=1-1
ヤーノシュ・シュタルケル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%AB
まだ全部を詳細に読んではいませんが、なかなか面白い本です。紹介文(愛育社の書籍紹介)を下記に転記。(私の下手な内容紹介より的確ですから・・・)
----------------ココカラ------------------
偉大なるチェリスト、世界的教育者。
日本の音楽ファンを愛し、世界中の弦楽器奏者から尊敬される巨匠、ヤーノシュ・シュタルケルが綴る感動の人生!
彼の足跡を知るうえで、貴重な写真も多数掲載!巻末には詳細なレコーディングデータを収録するなど、クラシックファン必携の書です!
監修は、シュタルケル氏の愛弟子、堤剛氏(桐朋学園大学学長)。
本書は著者の波乱に富んだ人生を紡ぐ色彩豊かな自伝である。彼が第二次世界大戦下のハンガリーで受けた音楽教育から、後年の世界ツアーのエピソード、教育論、レコーディングや、教育活動などに至るまで、魅惑的かつ、楽しい、有益な旅へと読者を誘うだろう。
----------------ココマデ-----------------
マエストロ・ジーンとのヒトコマ(1950年、メトロポリタンの「蝙蝠」の上演とコロムビアへの録音)も1ページ分(本書149ページ)出てきます。残念ながら、マエストロ・ジーンとはウマが合わなかったようで、シュタケル氏がフィラデルフィア管弦楽団にデビューしたのはマエストロ・ジーンが引退した後だったそうな・・・ありゃりゃ・・・
ショルティ自伝とアンタル・ドラティの自伝(未邦訳)とあわせて読むと、当時のハンガリーの状況やアメリカの音楽界の状況が読み取れるかも知れない・・・
amazon.co.jp - ショルティ自伝
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E8%87%AA%E4%BC%9D-%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B0-%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3/dp/4794208537/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1250455101&sr=8-1
amazon.co.jp - Antal Dorati: And the Joy of Making Music
http://www.amazon.co.jp/Antal-Dorati-Joy-Making-Music/dp/0955246903/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=english-books&qid=1250454905&sr=1-6
悪税別2800円と少々お高いですが、それ以上の価値はある本だと思いますよ。宜しかったらどうぞ。
MMカートリッジの将来は・・・ ― 2009年08月17日 06時15分
すると、オーディオ・テクニカのMMカートリッジ、AT15Ea/G が数個積んであって、「最終入荷」とあるではないか・・・聞いてみると、もう生産終了でこれが最後の入荷分ですよ・・・と言われた・・・ありゃりゃ・・・
Audio Technica AT15Ea/G
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at15eag.html
人間というのは不思議なもので、もう入手不可能(交換針は当分入手可能とのこと)と聞かされると手に入れたくなるらしく、結構売れたらしい。同社AT120Ea/G もこの間生産終了したとも聞かされた・・・そういえば、前に店頭で見かけたような・・・
Audio Technica AT120Ea/G
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at120eag.html
MCも生産終了品が結構出てきてるらしい・・・
俺が以前使っていた、AT-ML140 も とっくの昔に生産終了し交換針も買えなくなってしまった。幸い、上位互換機のAT-ML150の交換針が使えるということで、それで使っていたが、もうその交換針も入手不可能なようだ・・・まあ、その前にターミナルを壊して使えなくなってしまったが・・・
Audio Technica AT-ML150/OCC
http://www.audio-technica.co.jp/products/cartridge/at-ml150occ.html
顛末は下記・・・
Glorious Sounds of Music - 円盤干支せとら
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/DiscETCETRA.htm
の「その2」をどうぞ・・・
MMカートリッジは安っぽいというイメージがあるが、それは大量生産が前提の話。今、新規にMMカートリッジを新規設計したらMCカートリッジよりも高価なものになってしまうそうな・・・
MMカートリッジは、カートリッジの磁気回路や交換部分であるスタイラス・アッセンブリーをプラスチックで一体成形して固定するという製造プロセスを経て作られるが、それには精密で高価な成型金型が必要であり結構な設備投資が必要だそうな・・・
MC型はプラスチック・モールディングを必要としないので、手作り生産も可能であり、少量生産で生産継続が可能・・・(オーディオクラフトマガジン 2000 No.3 、「レコードとカートリッジの全てを知る アナログプレーヤーQ&A」海老沢徹氏 より引用)
前述の海老沢氏曰く「・・・現在生きのこっているMM型こそ傑作中の傑作です。おそらく、今後MM型カートリッジは姿を消していく運命を背負っています。優れたMM型を手に入れる最後のチャンスであることをお忘れなく。・・・」・・・と
そろそろ10年経過しようとする現在、まさにそのような状況になりつつあることを実感しますなあ・・・MMカートリッジ愛用者としては寂しいもんですが・・・
今あるMMカートリッジも、製造設備や金型が使えなくなったら消えゆく運命ということか・・・設備の維持管理もお金がかかるからなあ・・・
アサブロでアクセスランキング100位以内にはいりました ― 2009年08月17日 06時44分
へ~、初めてランキングが二桁台になったなあ・・・普段のアクセス数は50人前後なのに、昨日は82人・・・何かあったのかしらん・・・
読んでくれる人が多い方がこちらも何となく気合いが入る・・・といっても、好きなときに好きなことを書くので、また長いお休みになったりして・・・
ま、気楽に気長に、今後もお付き合いの程を・・・
Serge Baudo & Czech Philharmonic plays ravel, debussy & Honegger ― 2009年08月17日 07時50分
Ravel: Bolero , La Valse
Debussy : Prelude A L'apres-midi d'un Faune
Honegger : Pacific 231
Serge Baudo
http://en.wikipedia.org/wiki/Serge_Baudo
Czech Philharmonic Orchestra
http://en.wikipedia.org/wiki/Czech_Philharmonic
大須のhi-fi堂レコードフロアで見つけた一枚。「正当をつたえる十人の指揮者達」というシリーズの18番目のLP。以前もここで見かけたけど、その時は気にも留めなかったが、チェコ・フィルとラ・ヴァルス(この曲好きなのよ~)という組み合わせが気になって試聴してみた・・・
ゾクゾクとくる木管の濡れたような音色・・・これは当たりだ!と捕獲。500円也。フルネ&チェコフィルの同シリーズもついでに捕獲、これも500円也。
この盤の録音当時の1963年~1964年は、カレル=アンチェルの音楽監督時代。
Karel Ančerl
http://en.wikipedia.org/wiki/Karel_An%C4%8Derl
この人が指揮するチェコフィルのレコーディングは、上品で整ったアンサンブルを楽しめる。いささかスケールが小さくなる傾向無きにしもあらずという感がないでもないが、昔日本コロムビアの廉価盤で親しんだ「ドヴォルザークの9番」とか「展覧会の絵」の録音など、その上品なアンサンブルに思わずこちらも姿勢を正さずにはいられないくらいだ。
このボドとのレコーディングも、音楽監督としてのアンチェルの薫陶が透けて見えるような演奏だと思う。
また、この当時のチェコフィルの管の音色も特筆に値する。楽器が奏者か・・今のオーケストラではたぶん聴けない類の音なのだろう・・・
2面の牧神・・・はいささか残響過多の気もするが、それが曲とチェコフィルの音色との相乗効果で幻想的な雰囲気で背筋がゾクゾクしてくる。
牧神の後のパシフィック・・・は、デッドな音でスケールも今ひとつ。牧神の後では蛇足に思える。順序を入れ替えた方がいい?
ラ・ヴァルスとボレロも実にいい。高めにチューニングされたオケのピッチも曲調に合っている。素晴らしい!ボレロは最後のブラスがいささか苦しそうだけど・・・
おっと、肝心のボドのことが・・・どうも、フランス人指揮者のフランス物は外国人よりサバサバした感じがするけど、これが「おフランス」本場なのだろうか・・・ちなみに、フランス人にフランス物はあまり受けないらしい・・・と聞いたことがあるけどホントかなあ?
こういう掘り出し物を見つけられるのも中古LP探しのいいとこかな・・・では。
最近のコメント