The Yellow River & The Butterfly Lovers ― 2010年01月11日 20時00分
何占豪・陈钢 :梁祝小提琴协奏曲
(The Butterfly Lovers' Concerto ・ 梁山伯と祝英台 )
中央楽団集団(冼星海、 殷承宗・儲望華 編):黃河協奏曲
( Yellow Rover Concerto ・ 黄河協奏曲 )
孔祥東(Mak Ka Lok) (指挥家)
中国交响乐团 (China National Symphony Orchestra)
麥家樂(Xiang-Dong_Kong)(钢琴)、許可(Xu Ke)(二胡)
しかし、中国のオーケストラは今どうなってるのかなあ・・・このLDには、中国中央交響樂團(The Philharmonic Orchestra of China)とあるけど、その名前で検索しても出てこないし、なんか紛らわしくってねえ・・・結局、1956年正式成立・・・というところがここなので、たぶんここなのだろう。サイトを開けるとオープニングの音楽がこれだし。似たような、中國愛樂樂團(China Philharmonic Orchestra)もあるし・・・
収録は北京音樂廳(Beijing Concert Hall)。ナント、Special Guest & Consultant として John pfeiffer を招いている・・・こりゃ力入ってるワ・・・ エンドロールで、マイクセッティング決めのシーンで彼が写っている・・・裏方の彼の映像を見られるとは思わなかったぜ・・・
演奏レベルはまあまあかな・・・一応、お客さんを入れて収録している。黃河協奏曲 の方は途中で 黃河 のシーンが短く挿入されたりする。
これは掘り出し物・・・かな?では。
黃河協奏曲 ― 2009年12月20日 17時00分
(Quadraphonic LP)
coupled with 労農行進曲(San Pei)
Sousa : Stars and Stripes forever
Respighi : Pini di Rome
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra, Daniel Epstein(p), Murray Panitz(竹笛・Bamboo Flute), Hauman Lee(琵琶・Pipa)
中古屋さんで、これのダブルジャケット仕様のものを見たことがあるので、これはその後のセカンド・ジャケットかな・・・裏表に印刷された解説が1枚封入されている。中国の曲の解説は中島建蔵氏、西洋の曲は藤田由之氏による解説となっている。
ジャケット裏面。
ジャケット裏表の絵についての出所はアルバムに何の記載もないので解らない・・・
レコードラベルは犬無し(No Dog Label)である。
レコード解説によれば、1973年の訪中公演は9月10日から23日まで滞在して、北京4回・上海2回の計6公演をこなしたとのこと。演奏料は受け取らず、文字通りの友好公演だったそうな。
演目は、ベートーヴェンの田園交響曲、レスピーギ「ローマの松」、バーバーの弦楽の為のアダージョ、そして、ピアノ協奏今日「黄河」 が、殷承宗 のピアノにより演奏されたとのこと。(琵琶と竹笛も中国の音楽家による演奏)
さらに、殷承宗 が米国民謡「峠の我が家」を独奏、フィラデルフィア管弦楽団が 労農行進曲(San Pei) を演奏。その他、ベートーベンの運命交響曲、ブラームスのシンフォニー第1番、ドヴォルザークの「新世界より」、ラヴェルの「ダフニスとクーロエ」、その他 ウィリアム=シューマン や ロイ=ハリスの曲も演奏しているとのこと・・・これも歴史の一コマ ということですかな・・・
なお、黃河協奏曲 は 日BMGファンハウス の オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の芸術第3弾 の CD(日BMGファンハウス/RCA Red Seal/ BVCC-38298, 2003年発売)でも聴ける。興味のある方は如何ですか?
では。
梁祝小提琴协奏曲 ― 2009年12月20日 16時13分
Popular Chinese Violin Pieces
"The Butterfly Lovers" Violin Concerto
西崎 崇子 (小提琴家)、林克昌指揮、名古屋フィルハーモニー交響楽団
Song of the Five-Fingers Mountain arranged by Jian Chen
Singing the Night amaong Fishing Boats arranged by Guo Quan Li
Romance by Youg Cheng Qin
Spring in Sinkiang by Yiao Xian Ma, Zhong Han Li
Dance by Yan Ping Jin
Joy of Spring by Yuen Mao
西崎 崇子 (小提琴家)、Yitkin Seow (钢琴)
収録
東京 入間市市民会館 1978年4月3~4日
愛知県勤労会館 1987年 8月15日
※但し、どちらの曲がどちらの場所・日時かは不明
Reccorded in association with Cathay Pacific Airways
録音とラッカーのカット・プレスは日本。恐らく日本ビクターと思うわれる。ジャケット印刷は香港と書いてある。
レコードジャケット内に入っていたチラシ。ナント、このレコードは、香港HKレコードと日本ビクターが、日中平和友好条約締結の1978年に共同製作した4枚のLPの内の1枚だそうな。
交響曲「長征」を含めたLP4枚組(ZEN2001~4) の現代中国音楽選・・・というセット物LPをビクターが出していたんですなあ・・・
オーケストラは名フィル・・・へ~時代を感じるなあ・・・残念ながら、このLPはNML でも見あたらない。まあ、3つ以上の再録音があるから・・・
ヴァイオリン協奏曲の梁祝小提琴协奏曲 と、ピアノとヴァイオリンによる6つの曲が収録されている。本当は漢字で書きたかったが、入力が難しいので英文字で記載した。
梁祝小提琴协奏曲 は途中の盛り上がりが何となく(日本人にとっては赤面するような)恥ずかしい?展開になるのだが、これは恐らく大陸人中国と島国人日本の感性の違いのせいだろう。
ピアノとヴァイオリンによる6つの曲については、まあまあというところか。BGMとしてもなかなか宜しい。あんまり「中華風」ではない。
30年前にタイムスリップ・・・したような気分になったぜ・・・
Most Famous Chinese Concerto - The Butterfly Lovers & The Yellow River Concerto ― 2009年12月20日 14時30分
The Most Famous Chinese Concertos
何占豪・陈钢 :梁祝小提琴协奏曲
(The Butterfly Lovers' Concerto ・ 梁山伯と祝英台 )
西崎 崇子 (小提琴家)、林克昌指揮、名古屋フィルハーモニー交響楽団
中央楽団集団(冼星海、 殷承宗・儲望華 編):黃河協奏曲
( Yellow Rover Concerto ・ 黄河協奏曲 )
Daniel Epstein (钢琴)
尤金·奥曼迪 指揮 费城管弦乐团
たまたま下記の店で扱っているのを見つけたのですが・・・
Acoustic Sounds Inc.
Lim Kek-Tjiang/ Eugene Ormandy - The Most Famous Chinese Concertos
梁祝小提琴协奏曲 は、「梁山伯」と「祝英台」という二人の恋愛を語った民間説話(梁山伯と祝英台 (梁山伯与祝英台 、Butterfly lovers): 中国の四大民間説話の一つとされている)を元にした小提琴协奏曲(ヴァイオリン協奏曲)だそうな・・・ この演奏はLP(香港HK HK-1003 ,1978年)で出ていたのをCD化したもののようだ。なお、西崎 崇子 はこの後 NAXOS,Malco Poloに同曲を度々再録音しており、それはNMLで聴ける・・・っつ~か、何枚あるんだ・・・ここ(NML-西崎崇子)を見てもらえば分かるけど、この名フィルとの演奏の後に少なくとも3回は録音している。余程中国圏でヒットしたというか、需要があるのだろう・・・。
黃河協奏曲 は 黄河大合唱 (Yellow River Cantata 、冼星海 作曲)を元に 殷承宗、儲望華 が 钢琴协奏曲(ピアノ協奏曲)に仕立てた曲で、1970年代前半は アメリカや日本でも結構演奏されたようだ。作曲者は中央楽団集団 となっているが、この二人の手によるものだそうな。 殷承宗 にはオフィシャルサイトもある。
まあ、黄河大合唱 は中国の愛国(&抗日)の曲でもあるから、日本で今後演奏される機会はたぶん無いだろうが、なかなか泣かせるメロディーに溢れた曲である。西洋音楽の技法と中国語は、日本語よりも親和性が良いのでは?と思う。
黄河大合唱 については下記を見るといいかな?
百度百科 - 黄河大合唱
人民中国 - 1万人による「黄河大合唱」、新中国成立60周年への贈り物(「チャイナネット」 2009年9月21日)
あと、NMLで 聴ける。
洗星海:黄河大合唱/李煥之:東方紅/聶耳:中華人民共和国国歌「義勇軍進行曲」/他
洗星海:黄河大合唱/储望华他:ピアノ協奏曲「黄河」
ま、こんなところか・・・
このSACD に収録されている演奏は、日BMGファンハウス の オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の芸術第3弾 の CD(日BMGファンハウス/RCA Red Seal/ BVCC-38298, 2003年発売)でも聴ける。
以前、オークションでこれと同じ演奏のCDを見かけたことがあり、一応メモっておいたのがこれ。
(P)1983,(C)1986 Hong Kong Records
現在のHong Kong Records とこのCDのHong Kong Records が同一会社かどうかはよく解らない・・・
ま、こんな物もあるということで・・・ こういう昔の中国のクラシック音楽には興味があって、ホームページ内に 「黃河協奏曲、西洋風中華音楽」を書いたこともあるので、良かったら観て下さいな。では。
最近のコメント