Ormandy & Philadelphia, Mahler "Titan", 1969年2011年02月10日 18時30分

先週・・・だったか、NHK-FM で Yannick Nézet-Séguin 指揮のマーラー「復活」を聴いた・・・オケは何処か忘れたが、まあまあの演奏だったと思う・・・

BMGファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38119

一昨年8月、この演奏のLPのことを書きましたが、今日は久しぶりにCDを引っ張り出して聴きました・・・

マーラーの青春美曲(若気の至りともいう)ということもあり、最近はあまり食指の動かない曲になってしまったが、このオーマンディ盤はこの曲の数少ない成熟した演奏なので未だに愛聴している。

特に4楽章のクライマックス、オーマンディはイン・テンポを堅持し堂々とした終結へ導くのだが、他の演奏はアッチェルランドして尻切れトンボで終わるので、そういう演奏をきくと小っ恥ずかしくなってしまう。それがスコア通りの指示であったとしても・・・

そういえば、収録されている「花の章」、ほんのわずかコンマゼロ何秒なんだけど冒頭部分の音が欠けている。LPはどうだったかな?

カップリングされている「薔薇の騎士」組曲も安心して音楽に身を浸せる逸品。23分弱の曲なのに1トラックしか割り当てられていないのは残念だが・・・

んでは。

2009年 私的 マストロ・ジーン トピックス2009年12月26日 12時30分

もうすぐ大晦日・・・2009年ももうすぐ終わり・・・早いもんですなあ・・・ということで、今年のマエストロ・ジーン関係のワタクシ的トピックスを・・・

最初はやはりこれですなあ・・・

●ようやく初DVD化!オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像、ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲
Medici Arts 2072258, Ormandy conducts Stravinsky and Rachmaninov
もう出ないんじゃないかと、半ば諦めかけていた映像だったんですが(Classica Japan とかで時折放送されていると思いますが・・・)、年明け早々、マエストロ没後25周年記念? というタイミングで出てくるとは嬉しい限りですなあ・・・しかし、未DVD化の カバレフスキー「コラス・ブルニョン」序曲が置いてきぼりにされているのは残念です。これも入れれば、ユニテル収録映像はコンプリートとなるのですが・・・まあ、待望のラフマニノフとストラヴィンスキーがリリースされるのですから、些細なことですが・・・Euroarts, Medici Arts, Naxos には感謝あるのみですなあ・・・
xrcd24 JM-XR24058
ホント、「奇跡が起こった!!」と思わず叫んでしまうような音の修復作業には頭が下がるばかりです。このXRCD24のサウンドであれば、自信を持って、このコンビの代表的録音の一つとしてお薦め出来ます。RCA Red Seal 復帰直後のステレオ録音は音質が今ひとつ・・・というのが散見されるので、そういうのも是非・・・といいたいところだが、XRCDシリーズのRCA音源復刻は今年で終了してしまったので・・・

その次は・・・

●オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて 上野一郎・訳 編(日本コロムビア洋楽部) 日本コロムビア 1967年3月
10年以上探していた本ですが、たまたまヤフーのオークションで出品されているのを見かけて入札・・・運良くそのまま最低価格(千円くらいだったかな?)で落札出来ました。

近所の図書館にありますよ~とある方に教えられて見てみると・・・これはなかなか力の入った内容の濃い本で、オーマンディ・ファン必携・・・と言いたいところですが、非売品なので中古やオークションを根気よく探すしかないようです。

どんどん行きましょう・・・

●John Hunt - American Classics: The Discographies of Leonard Bernstein and Eugene Ormandy. (と その2
それにしても、まさか我らがマエストロ・ジーンのディスコグラフィが出るとは思いませんでした・・・
John Hunt - American Classics: The Discographies of Leonard Bernstein and Eugene Ormandy-表紙
John Hunt といえば、フルトウェングラーとか色々な指揮者のディスコグラフィを出している・・・くらいは私も知っていましたが、まさかこの大御所が 我らが マエストロ・ジーンのディスコグラフィを出すとは・・・

ネットで調べると・・・Malcolm Fox (1946-1997) のDISCOGRAPHIES をクリックすると John Hunt Discographies というページで彼の製作したディスコグラフィを見ることが出来ます。

このディスコグラフィの introduction に "For my initial research on Ormandy I was greatful to an internet discography compiled by Kenji Yokota."とあり、このディスコグラフィ編纂にあたり 横田さんオーマンディ・ディスコグラフィを大いに参考にされたことでしょう。少なくとも、ネット上に存在するマエストロ・ジーンに関する情報は日本の方が圧倒的に多い・・・と思いますよ・・・アメリカにも熱心なファンはいらっしゃるでしょうが、面白い事ですねえ。

●オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月その2その3
RARE MOTH RM-582/3-S
1972年、クリーヴランド管とのライブ録音CD-Rが出ている・・・というのは前々から聞いていて、ついに買って聴いてみました。音はかなり良好で、マエストロ印の「復活」でした。これは聴いてみて良かったなあ・・・と思いつつも、フィラデルフィア管弦楽団とのライブ録音が出ないかなあ・・・とついつい思ってしまうのであった。

●Marcel Tabuteau - How Do You Expect to Play the Oboe If You Can't Peel a Mushroom?
Marcel Tabuteau - How Do You Expect to Play the Oboe If You Can't Peel a Mushroom
2008年3月に出版された本ですから、つい最近出たばかりです。Marcel Tabuteau - Waldemar Wolsing Tapes. という CD が付いているのですが、Tabuteau と Wolsing の二人の会話や、Tabuteau のオーボエ演奏が収められています。1960年代前半に録音された物と思われますが、音質は良好です。フィラデルフィア管弦楽団の伝説ともなっている二人の奏者の一人を知るには格好の本では内でしょうか。こういう本がアマゾンで手軽に入手出来るのは有り難いことです。

●タワーレコード“Sony Classical”スペシャル・セレクション第3弾! - オーマンディによるチャイコフスキー交響曲第7番
米Columbia Masterworks MS6349 Tchaikovsky Symphony No.7 Ormandy&Philadlephia
まさかこんなのがまたCD化されるとは・・・タワーは 元気ですなあ・・・。1990年に 米CBS Masterworks Portrait MPK 46453 で1度CD化されたきりで、ずっと入手困難だったものです。時折オークションで見かけても競争が激しく価格も高く、結局未開封LPを格安で入手してようや く聴きましたが・・・

●タワレコ “RCA Precious Selection” 販売終了
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の未CD化音源を次から次へとCD化してファンを驚喜させたこのシリーズもいよいよ販売終了というアナウンスが4月にありました。これは、Sony Music が SONY BMGを完全子会社化 して組織再編したあおり を受けてなのでしょうが・・・RCA Red Seal とColumbia に遺された彼らの音源の行方が気になります・・・吉と出るか・・・あるいは・・・

●オーマンディ関係、ネットで見つけたあれこれ・・・
John Hunt のオーマンディ・ディスコグラフィ を入手する前、このディスコグラフィ発売元(本には、Travis & Emery Music Bookshop, London, U.K. と書いてありました)をネットで調べていた際、偶然見つけたものですが・・・

amazon.com でダウンロード販売 されている マエストロの注釈付きスコア (マエストロによるスコア改訂の一般的なパターンを論じた短い小論文のようなものでスコアそのものではない)の一件。日本からは geographical restrictions とかで、ダウンロード出来なくて、結局どんなモノか見ることは出来ないのか・・・と思いきや、意外なところから無料でダウンロード出来ることが分かりまし た。

BENET - CBS Interactive
Marking the way: the significance of Eugene Ormandy's score annotations - Notes, June, 2003 by John Bewley

まあ、音楽家が見てウンウン・・・という類のモノですから、私を含めた一般のリスナーが見て面白いモノかどうか何とも言えませんが、興味深い資料であることは間違いないでしょう。

・・・とまあ、こんなところでしょうか。では。

オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月 その22009年10月02日 08時00分

RARE MOTH RM-582/3-S (CD-R)
RARE MOTH RM-582/3-S (CD-R,(P)2007) ADD STEREO
Mahler Symphony no.2 "Resurrection"

Veronica Tyler(s) http://teilart.com/
Helen Watts(ms) http://en.wikipedia.org/wiki/Helen_Watts
Eugene Ormandy
Cleveland Orchestra & Chorus
http://en.wikipedia.org/wiki/Cleveland_Orchestra

Live Recording on Nov.2, 1972 at Severece Hall, Cleveland
http://en.wikipedia.org/wiki/Severance_Hall

アリアCD(http://www.aria-cd.com/)にオーダーした、オーマンディ・クリーヴランドの「復活」ライヴCDが到着したので早速聴いてみた。このCDについては以前ブログに書きましたな↓

オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/09/02/4555823

聴き通した後の印象は、1969年 RCA Red Seal セッション録音と非常によく似た演奏解釈である・・・ということかな?フレージングとか弦を主体にした音作り・・・とか。最終楽章クライマックスのトランペット追加とかもそっくりである。

フィラデルフィア管弦楽団と同じサウンド・・・というわけにはいかないが、この演奏にもマエストロ・ジーンの解釈がしっかりと刻印されている。

1971年6月~7月(たぶん)、オーマンディはラヴィニア音楽祭のオープニングコンサートでシカゴ響と「復活」を演奏するはずが急病で倒れたため、急遽 ジェームズ=レヴァインが代役として登場してセンセーショナルなデビューを果たした・・・というエピソードもある。(BMGファンハウス BVCC-38139-40 マーラー10番交響曲 CD解説より)

Jame Levine
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Levine

Ravinia Park
http://en.wikipedia.org/wiki/Ravinia_Park

結局、マエストロ・ジーンとシカゴ響とのライヴは無くなったわけだが、1970年前後、マエストロは結構「復活」を振ってたようだ・・・

サウンドはまあまあ。ノイズ低減でハイカットをしているのかちょっと音が固く感じるところがあり、フォルテで若干音がサチッている箇所もあるが、各セクションの音はしっかり録れていてバランスは悪くない。ハムノイズが聞こえるので、FMエアチェックテープがこのCD-Rの音源と思われる。

放送局かオーケストラ・アーカイヴに録音が残っているようであれば、そのマスターからCD化して欲しいものだ。

1969年 RCA Red Seal セッション録音 の熱気には及ばないが、このライヴも熱い。熱いが、突っ走るところは皆無で、しっかり手綱を握ってスケールの大きな音楽を作り上げているのは流石というべきか・・・ライヴ特有の乱れや異常な熱気を期待する向きにはあまりお薦めではないかもしれないが、オーマンディ・ファンであれば持っていて損はしないだろう。

ただこのCD、CD-Rそのものの出来が今ひとつで、キズがあるわけでも無いのに所々トレースミスかデータ欠落でノイズが発生する。3台のプレーヤーでほぼ同じ現象がでたので、ディスク側の欠陥だろう。まあ、プライヴェート盤だからこういうことがあってもある程度は仕方がない。

さて、1969年 RCA Red Seal セッション録音 か このライヴの RARE MOTH盤 のどちらをとるか?と問われたら、躊躇無く、 音が歪みだらけではあるが 1969年 RCA Red Seal セッション録音 をとる。RARE MOTH盤 もなかなかいいが、残念ながらRCAセッション録音の熱気と高揚感には及ばない。まあ、しっかりとしたセッション録音とぶっつけ本番のライヴ録音の差・・・かな。でも、このライヴ録音のしっかりした音源があればまた変わるかもしれんけどねえ・・・

んでは。

Ormandy conducts Mahler's Symphony no.102009年09月18日 05時40分

米Columbia Masterworks D3S774(MS6808) 3LPs
米Columbia Masterworks D3S774
(MS-6808 & MS-6946, 2eyes, 3LPs)
Gustav Mahler (http://en.wikipedia.org/wiki/Gustav_Mahler)
Symphony no.10
http://en.wikipedia.org/wiki/Symphony_No._10_%28Mahler%29
First complete performing version (1960–1964; unpublished) of the Draft for the 10th Symphony, prepared by Deryck Cooke
http://en.wikipedia.org/wiki/Deryck_Cooke

Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra

Producer : Thomas Frost
Recorded at Town Hall, Philadelphia, Pennsylvania, Nov. 17, 1965

First Released as
米Columbia Masterworks M2S 735(MS-6808?) (2LPs)

also available on CDs
-CBS Masterworks Portrait MPK45882 (C)1990
-米Sony BMG Music Entertainment/Sony Classical
Great Performances Series 82876-78742-2 (C)2006
-Sony Music Japan International/Sony Music Masterworks SICC-534(2007年)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/eugeneormandy/?SICC-534

実は、マーラーの交響曲第10番(クックによる演奏用バージョン)をじっくり聴くのは今回が初めてなのだ・・・LP2枚組だし、気楽に聴ける曲ではないし・・・

初CD化は1990年のCBS Masterworks Portrait盤。これはチャイコフスキーの7番交響曲と同様に2000年当時既に入手困難で、オークションでも滅多に出ず、出ても高値だから手にすることはありませんでした。しょうがないので、中古LPで聴くしかなかったのです・・・が、ある方の好意でCD-Rに焼いたものを入手することができました。

2006年には、米Sony BMG Music Entertainment から Great Performances Series でCD化。さらに翌年、Sony Music Japan International から Sony Music Japanクラシック復刻館 シリーズの1枚として、紙ダブルジャケット仕様の国内盤として容易に入手できるようになりました。

セルとクリーヴランドによる10番もこのシリーズで復刻されてますな。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/GeorgeSzell/?SICC-532

Sony Music Japanクラシック復刻館
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Classical/Special/fukkokukan/
HMV-SONYクラシック復刻館 第1期
http://www.hmv.co.jp/news/article/609190076
※残念ながら、組織再編の為か、ラシック復刻館は第1期で止まってしまい、第2期のCDは発売の目処が立っていないようですが・・・

後発の2枚のCDは、オリジナルのソースからミックスダウンをし直してDSD と SBM によるマスタリングが施されています。Great Performances Series 下記の記載があります。

This recording was remixed and remastered from original source tapes using Sony's Direct Stream Digital(DSD) System and SBM Direct.

SONYクラシック復刻館のも 2006年DSDマスタリングとあるので、同じ音源でしょう。しかし、どうせならSACD Hybrid で出して欲しかったですな。ソニーが積極的に出さなくてど~するのと言いたい。

それはともかく、2007年の国内盤は、オリジナルLP解説と共に、マーラー10番の演奏会バージョンに関する前島秀国氏の詳細な解説があり、この解説だけでも購入の価値がある出来映えとなっています。紙ダブルジャケット仕様で、オリジナルLPデザインを可能な限り復刻する姿勢も評価できるでしょう。

音もLPよりいい音で聴けます。手持ちのLPは音が荒れているので・・・それに、LPは「大地の歌」は1枚に収まってますが、10番だけオートチェンジャー仕様で面倒だし・・・

・・・さて、このマーラーの10番、「大地の歌」と9番よりもさらに彼岸の世界に近づいているような・・・でもなぜか前期2曲よりも、こう・・・少し・・・明るい感じがするのだが・・・・不思議な音楽である。

聴きこんでいけば、「大地の歌」と9番よりも好きになれるかも・・・

オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月2009年09月02日 08時24分

ずっと気になっている音源がある。プライヴェート音源であろう、オーマンディ&クリーヴランドのマーラー「復活」ライヴ(1972年11月)である。

マーラー:交響曲第2番「復活」
RARE MOTH RM 582/3S(2CD-R)
ヴェロニカ・タイラー(S)、ヴェロニカ・タイラー(S)
ヘレン・ワッツ(A)
オーマンディ指揮、クリーヴランド管&合唱団

これは、Mr.リベラ33 ・ rudolf2006 さんに教えてもらったのかな・・・気にはなってるけど、未だ手元にはない。RARE MOTH のサイトは存在しないのか見つからないし・・・アリアCDでオーダーするのが一番入手しやすそうだけど・・・ここは会員制のCDオーダーショップで在庫を持たず、オーダーするには(当然のことながら)会員になる必要がある。

アリアCD
http://www.aria-cd.com/

このサイト内で、"RARE MOTH"で検索して RARE MOTH(4) をクリックすると見つけやすいようだ。

店主兼ライター?の松本氏は、「クラシックは死なない!」「それでもクラシックは死なない!」(どちらも青弓社)とか、クラシックスナイパーのマンガで見かける。なかなか面白い文(とマンガ)を書く人のようだ。

クラシックは死なない!(青弓社)
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7174-7.html

それでもクラシックは死なない!(青弓社)
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7220-1.html

最初、「それでもクラシックは死なない!」を読んで面白かったのでその前の「クラシックは死なない!」読もうと思ったら品切れ・・・結局中古で入手したけど、これも面白かった。

ただ、最近は本で取り上げているような「とてつもない感動」の類のCDを物色するのを止めてしまった。きりがないし、どうも自分の好みと方向性が違うと思ったから。参考にはしてるけど・・・それに、オーマンディ&フィラデルフィアの正規セッション録音音源も出揃って来て、まあこれ以上探すことに時間を割くのは止めて聴くことに専念したい・・・と最近は思っている。それでもLPは何故か増え続ける・・・

それでも読み物としては結構面白いから、下記のヘンテコ?な本も結構面白く読んではいるが・・・オーマンディ&フィラデルフィアとは縁のない世界ではある。

クラシック・スナイパー1、特集 失恋の美学
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7236-2.html

クラシック・スナイパー2、特集 極道のクラシック
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7245-4.html

クラシック・スナイパー3、特集 クラシック名盤大噴火!
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7251-5.html

クラシック・スナイパー4、特集 クラシックと死
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7266-9.html

クラシック・スナイパー4が出ているのは知らなかった・・・早速本屋さんにオーダーしよう・・・

閑話休題

とはいえ、正規セッション録音の「復活」は、演奏はともかく音の歪みが酷い・・・やはりマエストロ・ジーンの「復活」をちゃんとした録音で聴いてみたいので、結局アリアCDにオーダーすることにした。まあ、フィラデルフィアとクリーヴランドでは別物だからあまり期待しない方がいいかもしれないが・・・(善し悪しではなく好みなので・・・一応念のため)

正規セッション録音の「復活」
...the void of the Universe, the mystery of eternity.
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/18/4522244

...the void of the Universe, the mystery of eternity.その2
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/19/4523647

こちらはライヴですが・・・修正セッションも組んだライヴです
Ormandy conducts Mahler "Resurrection" in 1935
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/10/4504036

ホントは、フィラデルフィアとのライヴを聴きたいが、今のところそれが出そうな情報は聴かないし・・・

クリーヴランドとのライヴの音質はそれなりに良好だそうな・・・

まあ、知ってから1年以上経ってるし、今からオーダーして入ってくるかどうかも分からないが、入ってきたらめっけものくらいで考えている。もし入ったら、聴いてみて感想をブログにアップしましょうかね・・・

ネットで見る限り、この演奏についても賛否両論?のようです。まあ、自分で聴かないとなんとも言えませんが・・・(下記、他の方の感想です)

Mr.リベラ33
http://blog.livedoor.jp/ormandy/archives/50576751.html

rudolf2006 さん
http://blog.livedoor.jp/rudolf2006/archives/51359744.html

名盤試聴記
http://www.percussionist.jp/Auferstehung/ormandy.html

・・・Pristine Classical を知って、ちょっと気になっていた録音・盤を3回続けて取り上げてみました。まあ、こういう世界はあまり深入りしない方がいいかもしれませんが・・・

...the void of the Universe, the mystery of eternity. その22009年08月19日 04時52分

米RCA Red Seal LSC-7066(2) 「復活」の楽曲解説
米RCA Red Seal LSC-7066(2) No Dog Label, DYNAGROOVE 2LPs (C)1970
英RCA Red Seal LSB-4003/4 No Dog Label 2LPs (C)1970
日本ビクター音楽産業/RCA Red Seal SRA-2713/4 2LPs

Mahler Symphony no.2 "Resurrection"
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Birgit Finnilä(Contralto)
http://en.wikipedia.org/wiki/Birgit_Finnil%C3%A4
Evelyn Mandac(s)
Singing City Chorus directed by Elaine Brown

Also Available on CD 日BMG Funhouse BVCC-38283/4 (C)2003

昨日に引き続き・・・

LPの楽曲解説は、1952年~1992年迄、フィラデルフィア管弦楽団の副指揮者(Assistant Conductor)を務めた William Smith が書いています。

ダブルジャケットのカラーの裏面から、ジャケット内側に続いていきます・・・まあ、上の写真の通りですが・・・

主要なモチーフの譜例を示しつつ、この大曲を聴く人の理解の助けになる・・・そういう、解説の模範例ですな。定期演奏会のプログラム向けに書いた解説をLPに流用したのかも知れませんが・・・どうでしょう?

スミス氏は多芸多才で、「オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)」によれば、指揮のみならず、オーケストラにまじってチェレスタかピアノかオルガンを弾いたり、青少年・学生コンサートの指揮・解説をしたり、カーティス音楽院で教えたり、室内楽コンサートをしたり、(今は知りませんが)全米放送網に提供されるフィラデルフィア管弦楽団のコンサート・シリーズのプロデュース・解説を担当したりしている・・・だそうです。

オーマンディ/フィラデルフィアのすべて
(日本コロムビア 1967年3月)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/12/4506270

米盤・英盤に掲載されたこの楽曲解説が、国内盤LPに掲載されたかどうかは分かりませんが・・・

音源がCD化されて、敢えてLPを探す必要はないでしょうが、中古屋で格安でこのLPを見かけたら、楽曲解説を見るために入手する価値はあるかも知れませんな・・・

ちなみに、スミス氏の「マエストロ・ジーンの指揮について」のインタビューを下記で聞くことが出来ます。

Eugene Ormandy, A Centennial Celebration
Curated by Marjorie Hassen, Otto E. Albrecht Music Library
University of Pennsylvania
http://www.library.upenn.edu/exhibits/rbm/ormandy/

Selections from Interviews with or about Eugene Ormandy
http://www.library.upenn.edu/exhibits/rbm/ormandy/interview.html
→Interview with William Smith, recorded for the Eugene Ormandy Memorial Oral History, 18 July 1991
Smith, keyboard player and Associate Conductor of the Philadelphia Orchestra from 1952 to 1992, discusses Ormandy's conducting style.

ま、こんなところで。

...the void of the Universe, the mystery of eternity.2009年08月18日 07時50分

米RCA Red Seal LSC-7066 & 英RCA Red seal LSB40034
米RCA Red Seal LSC-7066(2) No Dog Label, DYNAGROOVE 2LPs (C)1970
英RCA Red Seal LSB-4003/4 No Dog Label 2LPs (C)1970
日本ビクター音楽産業/RCA Red Seal SRA-2713/4 2LPs

Mahler Symphony no.2 "Resurrection"
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Birgit Finnilä(Contralto)
http://en.wikipedia.org/wiki/Birgit_Finnil%C3%A4
Evelyn Mandac(s)
Singing City Chorus directed by Elaine Brown

Also Available on CD 日BMG Funhouse BVCC-38283/4 (C)2003

超名演なのに録音が劣悪・・・という非常に悩ましい名盤、オーマンディ・フィラデルフィアの「復活」です。ホント、アカデミーの実況録音(たぶんあると思うのですが、確認したわけではありません)、誰か世に出してくれませんか?(クリーヴランドとのライブ録音がCD-Rで出ているそうですが、私は聴いていません)

日本でも1970年にLP発売されていますが、余程売れなかったのでしょう・・・中古屋さんでもオークションでも、私はその国内盤を一度も見たことがありません。マーラーがブームになったのは1970年代後半だそうですから、早すぎた「意欲的な録音」だったのでしょう。

劣悪な録音状況にも関わらず、BMGファンハウスがこの録音をCD化するという英断を下すまで、熱心なオーマンディ・ファン以外、このLP、そしてオーマンディの「復活」ステレオ録音の存在を知らなかったのではないかと・・・そういう忘れ去られた貴重な録音でもあります。

私も、Fantastic Philadelphians の Ichikawa さんが Weekend Reviewで取り上げなければその存在すら知りませんでした・・・。今はCDで手軽に聴けますが、10年程前はLPを探すしかありませんでしたねえ・・・結局、ebayのオークションで、米盤2組と英盤1組を入手しましたが・・・

Fantastic Philadelphians
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/

最初入手したのはジャケットが酷い状態の米盤でした。LPもスリーヴがなく裸の状態、しかも埃だらけ・傷だらけの盤でしたが、それでも、Good Conditon! と堂々とのたまうアメリカ人の大らかさに呆れるやら苦笑するやら・・・でも、殆ど針通ししていないようで、クリーニングするとかなり良い状態でした。目に見えるキズも音には殆ど現れませんし・・・。

今回新たにレイカ・バランスウォッシャーでクリーニングしたら、さらにノイズが穏やかになりました。ホント、このクリーナーは効果があるなあ・・・

その後、英盤を入手しました。こちらはジャケットのオレンジ色の部分(写真のオレンジ色の四角の部分、ここはタイトルですが)

"...This is a magnificent performance of the work; and the recording is a spacious, full-blooded one..." - Deryck Cooke, The Gramophone

とあります。演奏はともかく録音については・・・"full-blooded" は レベルオーバーによる音割れを皮肉ってるのか知らん?まあ、Cooke Version の mahler 10番を録音してくれたマエストロに好意的だったのかもしれません。クレンペラーに「おまえなんぞ知らん!」と言われ、バーンスタインにもまともに相手にされなかったクック氏ですから・・・

この英盤はCDが出る前、欲しいという人に譲ってしまいました。BMGジャパンから発売が噂されていた「オーマンディの芸術第3弾」の情報がまだはっきりとせず、「復活」もCD化されるかどうかも分からなかった時期なので、入手にかかった費用程度でこのLPをお譲りしたのですが、その後この「第3弾」のラインナップが明らかになり「復活」もCD化されると聞いたときは、ちょっと申し訳なかったですなあ・・・ま、そんなこともありましたワ。

それから暫くして、状態の良い米盤を入手しました。ということで、今手元には米盤2組が残ってます。米盤・英盤の違いはジャケットデザインと面割でしょう。米盤はオートチェンジャー仕様なので、1枚目がSide1,Side4、2枚目がSide2,Side3 という構成になってます。英盤は普通の面割です。

米盤・英盤の音について、音は米盤の方が若干良いと感じました。盤面を良く見ると、米盤の方が内周までカッティングされており、カッティングレベルを英盤より高く取っているからと思われますが、その分内周部は歪も増えるのでトータルではどうでしょうかねえ・・・イギリス盤は高音が少々丸くなっているようにも感じましたが・・・

盤そのもについて、英盤の方が米盤よりしっかりしてました。また、2組の米盤も、最初に入手したのはそれなりにしっかりしているのですが、後で入手した盤はペナペナ盤でした。プレス時期でもかなり違うようですなあ・・・

さて、肝心の演奏について・・・

このコンビの演奏・録音でも筆頭に上げるべきものでしょう。最初のただならぬ緊迫感を持った弦セクションの音であっという間に引き込まれます。

これ程の悠然たるスケールの大きさ・そしてフォルティッシモの強烈さは、このコンビの他の録音も及ばないレベルでしょう。特に、4楽章・5楽章のフォルティッシモは凄まじく、 フィラデルフィア の ブラス・セクション をこれ程突出させた演奏は他にはあまり無いですなあ・・・

とはいえ、やはりホルンの音などはかなり押さえ込んでブレンドさせたりしてます。やはり「弦楽が主体」の19世紀の伝統が顔を出すのでしょう・・・

それにしても、G. Jhonson のトランペットはホント、特筆に値します。フォルティッシモの部分も勿論ですが、3楽章の桃源郷とも思える甘いメロディーを奏でる音色はたとえようもありません。これだけふわ~と音を漂わせるように吹けるソリストが他にいるかなあ・・・終楽章の「光明」の合唱はその高揚感に目頭が熱くなりますワ・・・

5楽章の最後、ここはトランペットは音を出さないのですが、オーマンディはかまわずトランペットを強奏させており、これがまた凄い迫力を生み出しています。まあ、是非はさておき・・・

問題の録音について・・・

強音部の音の歪みについては、CDの解説に詳しく説明されています。CDが出る前は、このフォルテの音の歪はカッティングかプレスの出来が悪かったのだろう・・・オリジナル・セッション・テープは大丈夫では・・・と期待してましたが、解説によると、これは収録時に発生したものらしく、CD化でも歪は残ったままです・・・sigh・・・

CD化に際して、オリジナルの4chマスターテープまで遡ってますから、もうこれはどうしようもないのでしょう・・・

1970年3月18日に1楽章・2楽章・4楽章、翌日3楽章と5楽章が収録されてますが、特に19日のセッションの音の歪が酷い状況になってます。

何故、このようなプロにあるまじき初歩的なミス(レベル・オーバーによる飽和歪なんて・・・)をRCA Red Seal のスタッフが犯したのかは謎ですが、一つ考えられるのは、弱音を明確に収録するため・・・ということでしょうか・・・

マーラーのこの曲は大編成にもかかわらず、室内楽的な部分が大半を占めているので、その弱音をノイズ(テープ・ヒス・ノイズ等)に埋もれさせないために録音レベルを上げた・・・と。確かに、CD化された音を聴くと、当時の録音としては弱音部が鮮明にキャッチされていることが分かります。でも、それだけでは、これだけ盛大なレベルオーバー歪の理由としては納得しかねますなあ・・・

それとも、音をフォルテでわざと歪ませて「異様な」迫力を出そうとしたのでしょうか・・・それはちょっと考えにくいですなあ・・・

アメリカの家庭では、広い部屋でフロア型のスピーカーを鳴らす・・・というのが当時の一般的なオーディオの形だったそうですから、であれば、音が歪んでもそう気にすることはない・・・という判断が合ったかも知れません。

それにしても、これだけの大曲をたった二日間で収録してしまうとは・・・恐らく、定期演奏会等で取り上げた後のセッション(だから、アカデミーのライブ録音を期待してしまうのですが・・・)で時間を節約したのでしょうが、セッション時に満足にプレイバックする時間がなかったとか・・・

いや、でもマイクセッティングや音決めでレベル設定をするはずだから・・・

・・・もう40年近く前のセッションの出来事ですし、あれこれ邪推しても仕方がないのですが・・・演奏の出来が素晴らしいだけに・・・痛恨の極みというヤツですなあ・・・

真相は、the mystery of eternity ・・・か・・・

Ormandy conducts Mahler "Resurrection" in 19352009年08月12日 07時00分

Biddulph WHL032
英Biddulph Recordings WHL032 (C)(P)1997 CD
Mahler : Symphony no.2 "Resurrections"
Corinne Frank(s), Ann O'Malley Gallogly(ms)
Twin City Symphony Chorus(R. Sircom, Chorusmaster)
Eugene Ormandy
The Minneapolis Symphony Orchestra
http://www.minnesotaorchestra.org/

recorded 1935.6.1 at the Cyrus Northrup Memorial Auditorium
at the University of Minnesota
http://en.wikipedia.org/wiki/Northrop_Auditorium

first issued on Victor 11753/64[M-256]
(matrices CVE 87511/32)

also available on other CD
History - Maestro Brilliante(History 205236-303~205240-303)

1935年のライブ録音。オスカー=フリートによるラッパ吹き込み録音が1924年頃であり、それから恐らく2番目、そして電気録音では初録音ということになる。

この世界初録音はナクソスからCDも出ているしNMLでも聴ける。

NML-マーラー:交響曲第2番「復活」
オスカー=フリート、ベルリン国立歌劇場管弦楽団他
http://ml.naxos.jp/album/8.110152-53

下記のサイトでも聴けますな。

昔のレコードを聴こう!
http://www.sound78rpm.jp/
→第二章 SP時代の怪物たち-6.番外編:愛すべきレコードたち
http://www.sound78rpm.jp/bangai01.html

一時期、この「復活」にハマッて、CDやらコンサートを色々聴きまくったもんですなあ・・・

グスタフ・マーラー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC

交響曲第2番 (マーラー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_%28%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%29

さて、オーマンディ盤に話を戻しましょう。

このCDは市販の78回転盤から復刻されているが、聴きやすい音質に仕上がっている。盤の状態も良いのだろう、音の生気を失わない程度にノイズをうまく抑えているようだし、低音も量感がある。

1935年の録音としては上質な部類に入るのではないだろうか。当時の RCA Victor の録音技術レベルの高さに驚く。

ただ、5楽章の最初の合唱部分にノイズがのってくるのは、コーラスをキャッチするマイク系統の調子が悪かったのだろうか。

それにしても、これだけの大編成の大曲をライヴで一発録り、しかもワックス盤録音で編集も効かない・・・まあ、だからこそライヴ録音したのだろうけど。これだけの大曲をセッション録音するのはあまりにリスクが大きすぎる。(ただし、1楽章のみこのライブの翌日に取り直しが行われたそうな・・・)

演奏も、1935年当時のミネアポリス・オーケストラの整ったアンサンブルに驚かされる。ライヴ録音だからミスも散見されるし不揃いな部分もあるが、それを考慮してもこれは大した演奏だ。5楽章のクライマックスの迫力は、1969年のセッション録音を想起させる。

ビダルフの丁寧な復刻作業に頭が下がる。

英Biddulph Recordings
http://www.biddulphrecordings.com/

ここ数年活動が停滞していたようだが再開したようだ。それにしても、折角丁寧に時間と費用をかけてCD化しても、それをコピーして激安価格で販売する輩がいるから、こういう良心的なメーカーが経営難に陥るというのはやり切れないが・・・でも安いとついつい・・・

ということで、出来ればビダルフの復刻盤を買って欲しいところなのだが、ビダルフが出していたオーマンディ関係の復刻盤は一部を除いて品切れだし再プレスする気配がなさそうなので、今のところ、中古盤を探すか、ヒストリーの激安盤を入手するしかなさそうである・・・

Ormandy & Philadelphia, Mahler "Titan"2009年08月05日 22時25分

日RVC/RCA Gold Seal Gold Seal RCL-2507
日RVC/RCA Gold Seal RCL-2507( (P)1985, LP)
also available on CDs
-日BMGファンハウス BVCC-38119
-SonyBMG Materworks/RCA RED SEAL 8287676233
Mahler : Symphony no.1 "Titan"
recorded at Academy of Music, Philadelphia, June,1969

我らがマエストロが世を去った後、日本のRVCが 「オーマンディ・フェアウェル・1800」と題して出した追悼盤の1枚。もうオビは捨ててしまって手元にないが、確か150か180gの重量盤仕様で出していて、結構ズシリと来る。

恐らく以前1500円の廉価盤で出していたシリーズをそのままのジャケットデザインでまとめ直したものだと思うが、記憶は定かではない。

1985年当時、「花の章」"Blumine"が聴ける数少ないLPの1枚だったと思う。今はそうでもないだろうが・・・

当時、法螺吹きだった私(今でも?)は、この1楽章のクライマックスのホルンのグリッサンドの異常な切れの良さにのけぞったものである。「どうやったらこんな音が出るの?」・・・と。

マーラーの青春美曲(若気の至りともいう)だが、我らがマエストロの手にかかると、成熟した大人のシンフォニーになってしまうのである。チャイコの初期交響曲と同じだな。

CD化されて音質が劇的に向上しており、敢えてLPを聴く意義は少ないが、これも青春の一ページだったのである・・・今も変わらんか・・・我ながら進歩のないことで・・・お粗末様。では、良い夢を!

Ormandy & Philadelphia - Das Lied von der Erde2009年07月28日 08時10分

LPs : Das Lied von der Erde
米Columbia Masterworks MS-6946(Gray Lable, LP)
米Columbia Masterworks D3S774(2eyes, 3LPs)
Lili Chookasian(ms), Richard Lewis(t)
also available on CD SME Essential Classics SBK 53518

CDも持ってるんだけど、最近何故かこういう曲ほどLPで聴きたくなるのだ・・・演奏時間がレコードのカッティング幅と溝の荒さで何となく分かるのがいいのかな・・・告別の最後、 Ewig, Ewig, ・・・ の声を聴きながらターンテーブルが回るのを見ていると・・・なんか・・・こう・・・

MS-6946 未開封品。今回封印を解いたわけだが、こちらは告別の面で数回針飛びをしてしまう。20~30年間放っておかれたLPだからこういうこともある。

しょうがないので、中古の3枚組(マーラーの10番がカップリングされている)を引っ張り出したのだが、これも肝心の 告別 で針飛び・・・ど~なっとんじゃい。

三度目の正直、3枚組のもう一組を引っ張り出した。これはうまく再生できた・・・ホット一息である・・・なんか告別どころじゃなくなったな・・・蝉も煩いし・・・

深夜に部屋を暗くして、プレイヤーにスポットライトを当てて聴くと雰囲気が出る。こういう曲だから、酒を飲んで酔っぱらいながら聴くべきであろうか・・・