CBS・ソニー Szell Memorial Album、マーラー(交響曲6番&10番)とポール・メイヤースによるジョージ・セルのインタビュー録音2013年03月23日 09時40分

ジョージ・セルのメモリアル・アルバムをもう1枚・・・

CBSソニー SOCL116-7 ジョージ・セル メモリアルLp ジャケット表
CBS・ソニー DP MASTER SOUND SX68MARKⅡ
In Memoriam George Szell 1897-1970 SOCL116-7 (P)1972
昭和47年度芸術祭参加

Szell Conducts Mahler Symphony No.6"Tragic"
 1967年10月 Severance Hall, Cleveland

George Szell talks with
 Columbia Records Producer Paul Mayers
 about music, musicians, and his life as a conductor
 1966年3月収録

 Lpの1枚目の2枚目の片面にマーラーの6番を、2枚目のもう片面にインタビューが収録されている。ちなみに、再発売Lp(セル/クリーヴランドの芸術1300 Vol.33 26AC 793-4)では、インタビューの片面はマーラーの10番に差し替えられているし解説も簡素なものに変更されている。

CBSソニー 26AC793-4 ジョージ・セル メモリアルLp(マーラーの6番と10番)
セル/クリーヴランドの芸術1300 Vol.33 26AC 793-4

CBSソニー SOCL116-7 ジョージ・セル メモリアルLp 解説
CBS・ソニー SOCL116-7 の解説

 解説は10ページに渡り充実している。最初の2ページは中島建蔵氏による「<実況録音>を考える-」・・・6番交響曲のライブについての考察・・・1970年当時、まだまだライブ録音Lpはそう多くなかった時代だからだろうか。このライブのプログラム表紙とプログラムが掲載されていて興味深い。お次の2ページは藤田由之氏「セル=マーラー=そしてライブ」、次の2ページは久納慶一氏による楽曲解説。譜例も付いていて丁寧な解説だ。

 そして、ポール・マイヤースによるジョージ・セルのインタビュー(英語と日本語対訳)が4ページに渡って掲載されている。
CBSソニー SOCL116-7 ジョージ・セル メモリアルLp 解説(ポール・メイヤースによるジョージ・セルインタビュー)
CBS・ソニー SOCL116-7 の解説(ジョージ・セル インタビュー)

こういう解説が充実している国内盤Lpは今となっては貴重である。今が中古屋さんで安く入手出来る最後のチャンスかもしれない。こういうLpは商品価値無しとして安値で売られるか廃棄される運命であろうから・・・

CBSソニー SOCL116-7 ジョージ・セル メモリアルLp Label
お馴染みのCBS・ソニーのクラシック系「青ラベル」

んでは。

CBS・ソニー Szell Memorial Album 10 モーツァルト交響曲集 2枚組Lp2013年03月23日 08時50分

ジョージ・セルのメモリアル・アルバムを・・・

CBSソニー SONS 30136-7 Szell Memorial Album モーツァルト交響曲集
CBS・ソニー George Szell Memorial Alubum 10
SONS 30136-7
Mozart : Symphonies Nos. 35"Haffner",39,40,41"Jupiter"
George Szell/The Cleveland Orchestra

 ダブル・ジャケット、布張りの贅沢な作りで、アルバム中央にはジョージ・セルの写真(勿論印刷ではあるが)が貼り付けてある。このアルバムは「セル・メモリアル・アルバム 10」とあるので、かなりのシリーズ物だと思うが全容は知らない。

 ジョージ・セルは1970年7月30日に亡くなっているので、1970年後半か1971年あたりに発売されたLpかと思うが、(P)(C)の年表示記載が無いので何とも言えない・・・

CBSソニー SONS 30136-7 Szell Memorial Album モーツァルト交響曲集 jacket 解説
(たぶん)東京文化会館ホールにおけるスナップ・ショット

CBSソニー SONS 30136-7 Szell Memorial Album モーツァルト交響曲集 jacket 解説
福原信夫氏による「マエストロ、ジョージ・セルの思い出」
この解説が無かったら、たぶんこのLpを買うことは無かっただろう・・・大崎滋生氏による2ページの作品解説もなかなか読み応えがある。

CBSソニー SONS 30136-7 Szell Memorial Album モーツァルト交響曲集 Label
お馴染みのCBS・ソニーのクラシック系「青ラベル」

 中古レコード屋さんのエサ箱でたまたま見つけたのだが、中の解説が良かったのでついつい購入したもの。中古の国内盤クラシックLpは数百円で売られてい るが、現在のCDより解説が充実しており、また当時の状況も書かれていたりして興味深いものがある。こういう解説はCD化されてもなかなか再録されずに埋 もれてしまうケースが大半なので貴重なのだが・・・

んでは。

Ormandy conducts Mahler's Symphony no.102009年09月18日 05時40分

米Columbia Masterworks D3S774(MS6808) 3LPs
米Columbia Masterworks D3S774
(MS-6808 & MS-6946, 2eyes, 3LPs)
Gustav Mahler (http://en.wikipedia.org/wiki/Gustav_Mahler)
Symphony no.10
http://en.wikipedia.org/wiki/Symphony_No._10_%28Mahler%29
First complete performing version (1960–1964; unpublished) of the Draft for the 10th Symphony, prepared by Deryck Cooke
http://en.wikipedia.org/wiki/Deryck_Cooke

Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra

Producer : Thomas Frost
Recorded at Town Hall, Philadelphia, Pennsylvania, Nov. 17, 1965

First Released as
米Columbia Masterworks M2S 735(MS-6808?) (2LPs)

also available on CDs
-CBS Masterworks Portrait MPK45882 (C)1990
-米Sony BMG Music Entertainment/Sony Classical
Great Performances Series 82876-78742-2 (C)2006
-Sony Music Japan International/Sony Music Masterworks SICC-534(2007年)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/eugeneormandy/?SICC-534

実は、マーラーの交響曲第10番(クックによる演奏用バージョン)をじっくり聴くのは今回が初めてなのだ・・・LP2枚組だし、気楽に聴ける曲ではないし・・・

初CD化は1990年のCBS Masterworks Portrait盤。これはチャイコフスキーの7番交響曲と同様に2000年当時既に入手困難で、オークションでも滅多に出ず、出ても高値だから手にすることはありませんでした。しょうがないので、中古LPで聴くしかなかったのです・・・が、ある方の好意でCD-Rに焼いたものを入手することができました。

2006年には、米Sony BMG Music Entertainment から Great Performances Series でCD化。さらに翌年、Sony Music Japan International から Sony Music Japanクラシック復刻館 シリーズの1枚として、紙ダブルジャケット仕様の国内盤として容易に入手できるようになりました。

セルとクリーヴランドによる10番もこのシリーズで復刻されてますな。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/GeorgeSzell/?SICC-532

Sony Music Japanクラシック復刻館
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Classical/Special/fukkokukan/
HMV-SONYクラシック復刻館 第1期
http://www.hmv.co.jp/news/article/609190076
※残念ながら、組織再編の為か、ラシック復刻館は第1期で止まってしまい、第2期のCDは発売の目処が立っていないようですが・・・

後発の2枚のCDは、オリジナルのソースからミックスダウンをし直してDSD と SBM によるマスタリングが施されています。Great Performances Series 下記の記載があります。

This recording was remixed and remastered from original source tapes using Sony's Direct Stream Digital(DSD) System and SBM Direct.

SONYクラシック復刻館のも 2006年DSDマスタリングとあるので、同じ音源でしょう。しかし、どうせならSACD Hybrid で出して欲しかったですな。ソニーが積極的に出さなくてど~するのと言いたい。

それはともかく、2007年の国内盤は、オリジナルLP解説と共に、マーラー10番の演奏会バージョンに関する前島秀国氏の詳細な解説があり、この解説だけでも購入の価値がある出来映えとなっています。紙ダブルジャケット仕様で、オリジナルLPデザインを可能な限り復刻する姿勢も評価できるでしょう。

音もLPよりいい音で聴けます。手持ちのLPは音が荒れているので・・・それに、LPは「大地の歌」は1枚に収まってますが、10番だけオートチェンジャー仕様で面倒だし・・・

・・・さて、このマーラーの10番、「大地の歌」と9番よりもさらに彼岸の世界に近づいているような・・・でもなぜか前期2曲よりも、こう・・・少し・・・明るい感じがするのだが・・・・不思議な音楽である。

聴きこんでいけば、「大地の歌」と9番よりも好きになれるかも・・・

Vier Letzte Lieder2009年03月08日 08時40分

東芝音楽工業 AA-8058 LP
EMI ANGEL/東芝音楽工業 AA-8058 LP
R.Strauss "Vier Letzte Lieder" und 5 Orchester Lieder
Elisabeth Schwarzkopf
George Szell, Radio-Symphony-Orchester, Berlin

R.シュトラウス「4つの最後の歌」と5つのオーケストラ歌曲を、ジョージ=セルとベルリン放送交響楽団をバックにエリザベート=シュワルツコップの歌で・・・

Elisabeth Schwarzkopf(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%84%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97

George Szell(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AB

Radio-Symphonie-Orchester Berlin(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%A5%BD%E5%9B%A3

シュワルツコップの語り口の旨さと、これまた精妙なセル・ベルリン放響のサポート・・・何にも言うことあらしまへん・・・

声とオーケストラの完璧なバランス、アルバム選曲の妙・・・これはプロデューサーの Walter Legge のセンスの良さが光っている。

Walter Legge(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B0

東芝音楽工業のノイズの少ない赤いビニールLPで部屋を暗くして聴くのもまた一興・・・

では。