名フィル第366回定期演奏会「早春」 ― 2010年02月28日 09時20分
ラヴェル:スペイン狂詩曲
ルトスワフスキ:オーボエとハープのための二重協奏曲*
ホリガー:クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩による6つの歌**〈日本初演〉
シューマン:交響曲第1番変ロ長調 作品38『春』
指揮・オーボエ:ハインツ=ホリガー*
ハープ:ウルスラ=ホリガー*
ソプラノ:秦茂子**
開演間際に会場に到着した時には、既に指定席の周りに多くの人が座っていたので、他の空いている席で聴きました。
出来不出来の波が結構大きい名フィルですが、今回はなかなか良かったです・・・しかし、客席の咳が目立ちました・・・(私ものどの調子が悪くて咳込んでしまいましたが、ちゃんとハンカチで口を押さえて出来るだけ音を出さないよう配慮しているのですが・・・)、咳を盛大にホールを響かせる客が多い多い・・・教育と啓蒙?が必要ですな・・・
今回は前半最初の スペイン狂詩曲 が客席ノイズの最大の被害曲となってしまいました。1曲目の終わりに咳と変な?ノイズで終止符を打たれてしまったし・・・特に酷かったのが同じ列にいた小学生(と思うけど)二人・・・兄弟かな?一人はポータブル・ゲームに熱中し、もう一人はスペイン狂詩曲 に咳で伴奏を付けてしまいそれが段々クレッシェンドするのでどうなることやらと演奏そっちのけでハラハラしてしまったが、我慢しきれずロビーに出て行ったのでホット一息・・・したころには終曲近くなってしまった・・・ヤレヤレ・・・小学生をコンサート・ホールに入れてはイカンよ・・・年齢制限をつけるべきだろう・・・ホント・・・
スペイン狂詩曲 の演奏はなんというか謹厳実直というか、もっと洒落っ気が欲しいな・・・と思いつつも、なかなか充実した音を聴かせてくれたので残念であった・・・
ルトスワフスキの「オーボエとハープのための二重協奏曲」は典型的なゲンダイオンガクで、弦セクションのうごめくようなトーンクラスター(というべきか?)と、音のコントラスト(衝撃音の後の静寂さとか・・・)が主で、あんまりメロディーがなくて・・・18分程度の短い曲だけど、集中力が続かず数分で寝入ってしまった。会場にいた知り合いも同様であったそうな・・・どうもこういう類の音楽は音楽家にはウケルけど一般聴衆には?・・・という気がする。まあ、これは僕の好みによるところが大きいし、全ての聴衆を満足させるのは不可能だから、名フィルには今後もこういう新しい曲を取り上げて欲しいとは思う。
ホリガーの「クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩による6つの歌」、これは日本初演(正確には一昨日の定期が初演ですな)だそうで、後期ロマン派から現代への過渡期のような音楽で、これはなかなか良い曲だと思った。ソプラノも良かったし・・・
後半のシューマンの交響曲第1番も良かった。アンサンブルも安定してたし。2管編成で弦セクションも少なめだけど、シューマン独特のくすんだオーケストレーションを堪能したし・・・んでは。
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_ Tany&wife's blog from 名古屋 - 2010年03月03日 02時11分
名古屋フィルハーモニー交響楽団第366回定期演奏会
「早春」
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