春だねえ・・・ ― 2010年03月20日 11時00分
AUGUST MOON
Vocal by SHIRLEY YAMAGUCH
この盤は昨年4月も書いたっけ・・・さくらさくらのメロディーで♪August Moon~ だって。最後は日本語で「さくら~さくら~」って歌うけど・・・?MGM(The Teahouse of the August Moon 1956年、amazon.com , amazon.co.jp )映画の主題歌らしい。 山口淑子は出演はしてないようだけど・・・August Moon って、月見のことなのねえ・・・そりゃそうだ・・・本場は中国かな・・・

このシリーズはまずLPで出ていたようだが、どっかの中古屋さんで見かけたLP(ジャケットデザインは全く同じだったと思う)にはこの中国語の夜来香 は収録されていなかった。この演奏は上海吹き込み(年代記載無しだが1940年代?かな)で、中国国内のみで発売されたのだろう。復刻に使用したSPの状態はあまり良くないようで、結構ノイズが多いが曲を楽しむのに支障は無い。金属原盤は廃棄されたのだろうか・・・
日本コロムビアの1945年以前の外地録音(上海百代唱片・・・現在は EMI中国 ・・・か)は不明なことが多いが、国立民族博物館が調査をやっているようで(こんなのとかこんなの)、その成果に期待できるかな。あとやっているとすれば昭和館かなあ・・・
ネットで色々調べてみると、この上海百代唱片は複雑な歴史を経て現在に到っているようだ・・・上海東方和平国際旅行社のサイトに、上海百代唱片の当時の本社の建物(百代小紅楼 - La Villa Rouge)の情報があり、簡単な歴史も書かれている。(この情報は、「おで様流」の「Shanghai Lounge Divas その1 / 百代唱片公司と白光の巻」で知りました)そうか、百代はフランスのパテから来てるのか・・・そういえば、周恩来も若い頃はフランスに留学していたとか・・
このCDの野口久光氏による解説は実に興味深い。1945年の春(5月頃らしい)、上海で行われたコンサートに、服部良一がガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」にヒントを得てシンフォニックな編曲を施し、李香蘭のヴォーカルをフューチャーした「夜来香ラプソディー」を演奏して、それが大変な好評だったそうな。同年8月9日にはアンコール・コンサートが開催されたそうで、その翌日、日本はポツダム宣言を受諾・・・歴史だねえ・・・残念ながら、この「夜来香ラプソディー」は音源としては無さそうだ・・・
李香蘭の熱心なファンである方のブログ(音顧値針 蓄音機 SPレコード 骨董 辺境の旅)も見ていて楽しい。
なんか話が春から離れてしまったなあ・・・このへんで。
We'll meet again. ― 2009年12月31日 19時00分
Vera Lynn が歌う"We'll meet again"を含む加LONDONのベスト盤。The World of ... で始まるシリーズの1枚のようだ。
"We'll meet again" は 第2次世界大戦 当時(1939年)に流行った歌らしい。wikipedia によれば:
The song is one of the most famous songs of the Second World War era, and resonated with soldiers going off to fight and their families and sweethearts. The assertion that "We'll meet again" is optimistic, as many soldiers did not survive to see their loved ones again. Indeed, the meeting place at some unspecified time in the future would have been seen by many who lost loved ones to be heaven.
だそうな。一見明るい歌に思えて実はもの悲しい曲でもあったわけだ・・・"We'll meet again" には同名の映画がある。一度見てみたいね。
この盤の演奏は、Dr.Strangelove のラストで使われたのと同じもののようだ。この大爆笑映画の Geroge C. Scott が出演した The Hindenburg も印象深い映画だったなあ・・・ Ann Bancroft の演技も忘れられないな・・・
もう一枚、加Capitol盤のVera Lynn を・・・
24 Great Songs as Vera Lynn sings the hits of the blitz
Tony Osborne and His Orchestra arranged by Tony Osborne and Brian Fahey
Recording First Published in Canada, September, 1963
ジャケット写真は、ドイツ軍の爆撃・空襲を受けた英国の市街地らしき雰囲気だが、実際はどうなのかよく分からん。ただ、 Hits of Blitz なんてタイトルがついてるからねえ・・・
加LONDON盤と同じく、戦争中に流行った歌を集めたモノだな・・・
オーケストラとコーラスはこっちの方が上手い。ロンドン盤の"We'll meet again" のコーラスは投げやりで下手くそな感じが良い味を出しているが、バックの濡れたような音のオーボエも印象深い。
ちなみに、NMLでもVera Lynnの歌は聴ける。"We'll meet again"もあるけど、SPからの復刻のようで伴奏もオルガンである。これはこれでまたもの悲しい・・・
Santamental Journey, Pop Vocal Christmas Classics ― 2009年12月22日 06時25分

1. White Christmas - Bing Crosby, Ken Darby Singers, John Scott Trotter
2. (There's No Place Like) Home for the Holidays - Mitchell Ayres & His Fashions in Music, Perry Como
3. Have Yourself a Merry Little Christmas - Judy Garland, George Stoll
4. Jingle Bells - Jack Jones
5. Christmas and You - Joni James
6. The Christmas Song - The Drifters
7. Here Comes Santa Claus - Doris Day
8. Little Drummer Boy - Harry Simeone Chorale
9. Christmas Waltz - Peggy Lee
10. You're All I Want for Christmas - Al Martino
11. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow! - Jo Stafford, The Starlighters, Paul Weston
12. Frosty the Snowman - Jimmy Durante
13. Sleigh Ride - Ray Charles Singers, Johnny Desmond
14. Blue Christmas - Billy Eckstine
15. Suzy Snowflake - Rosemary Clooney
16. What Are You Doing New Year's Eve? - Dick Haymes, Les Paul Trio
文字通り、1940年~1960年のクリスマス・ヒット・ソング のコンピレーションCD だが、非常に丁寧な解説と音作りの好盤。音源は板起こしやCDコピーではなく、原盤保有会社からライセンスを取ってきちんとマスタリングしているようで、いい音で楽しめる。
残念ながら、今はRhino Recordsでも絶版扱いのようで、アマゾンのマーケットプレイスかオークション、中古を当たるしかないようだ・・・
それにしても、この年代の歌・演奏は何時聴いてもいいわ~もう現代では求めることが出来ない類の歌になってしまった・・・聴くとおセンチになってしまうのアルバムでした・・・んでは。
Mario Lanza & Eugene Ormandy ― 2008年10月07日 08時01分

-The Legendary 1947 Hollywood Bowl Concert in Hi Definition Sound
Mario Lanza, Eugene Ormandy, LAPO, with Francis Yeend
ANDROMEDA ANDRCD5133(1CD,(P)2008)
Towerrecords Japan
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1842624&GOODS_SORT_CD=102
HMV Japan
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2748141
【曲目】
1. バッハ: パッサカリアとフーガ
2. 「人知れぬ涙」 ~ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」から
3. 「ある日青空を眺めて」 ~ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」から
4. 「星は光ぬ」 ~プッチーニ:歌劇「トスカ」から
5. メンデルスゾーン: 交響曲 第4番から一部
6. 「アレルヤ」 ~モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」から
7. 「響け!」 ~R.シュトラウス:5つの歌 Op.48から 第3曲
8. 「愛らしいおとめよ」 ~プッチーニ:歌劇「ボエーム」から
9. J.シュトラウス: 「美しき青きドナウ」 他
【演奏】
マリオ・ランツァ(テノール)
フランシス・イーンド(ソプラノ)
ユージン・オーマンディ(指揮)、ロス・アンジェルス・フィル
【録音】
1947年8月27日 (ライヴ)
昨日届きました。オーマンディ & RIAS響 のライブCD(http://www.audite.de/sc.php?cd=95589&sec=news&p=text)と同時にオーダー(先々月くらいか?)したのですが、こちらはまだのようで、先に分割発送されてきたものです。
このCD、横田さんのオーマンディディスコグラフィ(http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html)によると MELODRAM から出ていたCDの再販のようです。ブックレットは1枚ペラの折り返しだけで、曲目とタイミングのみで解説は無し。
Lanza の 声はオンマイクでよく録れていますが、オーケストラの音はオフで少々精彩を欠くところもあります(特に最初のバッハ)。また、過度のノイズリダクションをかけているようでテープヒスがまったくといっていいほど無い代償に音の輝きも失せているようで残念なことです・・・といっても耳障りな音はしないので楽しむのに支障はありませんが・・・
秋の夜長にきく Lanza はいいですな。(残念ながら)これはわれらがマエストロ・ジーンを聴くのではなく、 Lanza を楽しむアルバムです。まあ、でもマエストロ・ジーンが振ってなければ多分このアルバムに手を出すことは無かったでしょう。 Lanza はポピュラーを歌ったほうが好きだし・・・
Mario Lanza
http://en.wikipedia.org/wiki/Mario_Lanza
興味のある方はどうぞ。
Matilda, Matilda ― 2008年10月07日 07時48分

BELAFONTE, Harry; Matilda, Matilda (1949-1954)
http://ml.naxos.jp/?a=8.120799
Harry Belafonte
http://en.wikipedia.org/wiki/Harry_Belafonte
秋の夜長にベラフォンテの張りのあるヴォーカルを楽しむ・・・
お次は気分を変えてブラームスのハンガリー舞曲を。オーケストラではなくピアノ版を。
BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol. 2
http://ml.naxos.jp/?a=8.553140
Christian Kohn & Silke-Thora Matthies (ピアノ)
オーケストラの効果を削ぎ落とした素のピアノ版で聴くのもまた一興・・・
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