Pristine Classical - SILVESTRI in Philadelphia (1961)2017年09月04日 22時50分

昨年12月頃にサーバーの不調でアクセス不能になっていた Pristine Classical ですが、回復したようで、順次データも復旧しているようです。

昨年11月に知って、いざダウンロードしようと思ったらサーバー不調でダウンロードできず、今日漸くダウンロードして聴くことが出来ました。

オーマンディ時代のフィラデルフィア管弦楽団をシルヴェストリが振った、1961年のライブ放送録音です。過度なノイズ除去も無く、質良良好。収録場所は 音楽アカデミーでしょうか?その辺りの記載はありません。

SILVESTRI in Philadelphia (1961) - PASC490
Constantin Silvestri's sole broadcast with the Philadelphia Orchestra - previously unissued
TCHAIKOVSKY  Manfred Symphony
BRITTEN The Young Person's Guide To The Orchestra
Live stereo recording, 1961
Total duration: 74:37
The Philadelphia Orchestra
Constantin Silvestri, conductor

https://www.pristineclassical.com/products/PASC490

興味のある方は如何ですか?

【備忘録】KLEMPERER in Philhadelphia, Live stereo recordings, 19622016年11月10日 06時34分

2016年9月23日、オーマンディ掲示板投稿より。---------------------------------
レコ芸2016年6月号「ヒストリック・リターンズ」の世界相場ひろ さんの記事で知った音源です。オーマンディ時代のフィラデルフィアを、クレンペラーが音楽アカデミーで指揮した1962年のステレオ・ライブ録音です。伊Memoriesで同一音源が出てますが、こちらの方が鮮明な音です。

Pristine Classical

●KLEMPERER in Philhadelphia, Volume 1
BACH Brandenburg Concerto No. 1 in F major, BWV 1046
Concert of 27 October 1962

BRAHMS Symphony No. 3 in F major, Op. 90
Concert of 3 November 1962

BEETHOVEN Egmont, Op. 84 - Overture
Concert of 27 October 1962

BEETHOVEN Symphony No. 3 in E-flat major, Op. 55 'Eroica'
Concert of 19 October 1962


●KLEMPERER in Philhadelphia, Volume 2
MOZART Symphony No. 41 in C major, K.551 'Jupiter'
Concert of 3 November 1962

BEETHOVEN Symphony No. 7 in A major, Op. 92
Concert of 3 November 1962

BEETHOVEN Symphony No. 6 in F major, Op. 68, 'Pastoral'
Concert of 19 October 1962

SCHUMANN Symphony No. 4 in D minor, Op. 120
Concert of 27 October 1962

今後も、オーマンディ時代のフィラデルフィアの、こうした素晴らしいライブ音源を良好な音源で出して欲しいですね。
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2010年 私的 マストロ・ジーン トピックス2010年12月30日 08時37分

今年も残りあと二日・・・ということで、今年もマエストロ・ジーンフィラデルフィア管弦楽団関係のワタクシ的トピックスを・・・

最初はやはりコレですな・・・

CD Reissue - Ormandy & Philadelphia - Brahms Four Symphonies 1966-68年 
SONY CLASSICAL/SICC-1421 3CDs
この企画を実現してくれたタワーレコードには感謝あるのみ。次はベートーヴェン交響曲全集、クリスマス・アルバム4LP分(Columbiaのコレコレ、そしてRCAのコレコレ)全録音のCD化等々・・・まだまだあるけどお願いしますワ~

お次は・・・

オーマンディとウィーンフィル、そしてゼルキンが共演した映像のDVD
Dreamlife DLVC1212
1996年に東芝EMIより発売されたLD「ウィーンフィルと名指揮者達」(TOLW-3741/44)のDVD化ですな。時折クラシカ・ジャパンでも放送されていたと思いますが、こうしてDVDで入手しやすくなったことは歓迎すべきことでしょう。

これはマエストロ・ジーンとは直接関係ありませんが・・・

Joseph Jongen - Symphonie Concertante その5 - A Grand Celebration - The Philadelphia Orchestra live with The Wanamaker Organ at Macy’s Center City , September 27, 2008.
Gothec G-49270-2
守口フィラデルフィア管弦楽団研究会のレビューを読まなければ危うく見逃すところでした・・・Joseph Jongen協奏交響曲 ・・・一度実演に接してみたいと思いつつ未だに果たせない曲なのだが・・・ こんな嬉しいディスクが出ているとは・・・

Melodiya MOHO 33 M10-38727-8 Liner notes
今年10月にヤフオクで見かけて存在を知った音源。録音が今ひとつなのが実に惜しい・・・

これもマエストロ・ジーンとは直接関係ありませんが・・・

Bridging the Silence - Live Performance by the members of The Philadelphia Orchestra conducted by Luis Biava, 1996年
Indre Classics IND9012 Booklet
当時リアルタイムで In Tune誌の広告で存在は目に入っていたCDなのだが・・・その広告によると、

「・・・EMIにレコーディング契約の解消を言い渡され、将来レコーディング収入やそれに伴うプレステージがなくなることに対する不満・不安などを原因 に、同オケが(1996年?)9月15日から11月18日まで、実に2ヶ月に渡ってストライキを決行していたことは、当レコ芸(レコ芸の広告をそのまま 持ってきたのかな?)'96年11月号、'97年1月号に詳しいが、オケ維持の資金稼ぎの目的で開いたライブ録音が発売される。・・・」
 ※()by りん

とある。この録音からほぼ15年経った現在、オケの状況は好転するどころか危機的状況にあるのは残念だが、なんとか持ち直してまた栄光のフィラデルフィア・サウンドを聴かせて欲しいものだが・・・大丈夫かなあ・・・

2010年10月6日 日経新聞 文化欄 Philadelphia Orchestra首席ピッコロ奏者、時任和夫氏の手記

オーマンディ掲示板書き込みで知ったんですな。10月6日の日経新聞朝刊の文化欄(最終)面に掲載された、Philadelphia Orchestra首席ピッコロ奏者、時任和夫氏の手記です。勤め先の古新聞から切り抜いて保存しちゃいました。

最後は・・・

オーディオチェックレコードのすべて 誠文堂新光社 1976年
無線と実験別冊 オーディオチェックレコードのすべて 誠文堂新光社 1976年
もう30年以上前の本ですが、和田則彦氏がオーマンディフィラデルフィア管弦楽団のLPをオーディオ・ファイルの観点から採り上げているのが懐かしいですな。

ま、こんなところですか。んでは。

Joseph Jongen - Symphonie Concertante その5 - A Grand Celebration - The Philadelphia Orchestra live with The Wanamaker Organ at Macy’s Center City , September 27, 2008.2010年10月16日 11時50分

こんな音源がNMLにあったとは・・・知らなかったなあ・・・守口フィラデルフィア管弦楽団研究会のレビューを読まなければ危うく見逃すところであった・・・

Joseph Jongen協奏交響曲 ・・・一度実演に接してみたいと思いつつ未だに果たせない曲なのだが・・・ こんな嬉しいディスクが出ているとは・・・

Gothec G-49270-2
Recorded live, September 27, 2008

このアルバムは今年の2月9日にGothic からリリースされている。

Gothicというレーベル、NMLによると

「レパートリーはオルガン作品と合唱作品を中心にしており、アメリカの合唱団による演奏会プログラムの録音を主にリリースしている。」

だそうな・・・

それにしても、フィラデルフィア管弦楽団によるジョンゲンの「協奏交響曲」のアルバムが出ているとはねえ・・・しかも、その演奏会場とオルガンが・・・1920年代に果たせなかった約束がその80年も後になって実現していたとは・・・。MACY's150th Anniversary という契機に実現出来たのだろう。

ジョンゲンの「協奏交響曲」作曲に関するエピソードは Cypres CYP7610(このCDは Joseph Jongen - Symphonie Concertante その1 でとりあげた )の日本語解説に詳しいので興味のある方はそちらを読んで頂くのが良いだろう。

その解説によると、ジョンゲンの「協奏交響曲」は、当時アメリカの商業界に君臨していた Rodman Wanamaker が作曲の依頼をしてきたのがきっかけだそうな。ワナメイカーは自らが経営する百貨店 に設営されていたパイプオルガンを改修する際、その改修後の記念演奏会の為に ジョンゲン に新作を依頼したのだ。ジョンゲン 自身も自ら初演の独奏者を買って出るつもりで、1926年の夏を費やして作曲を進めたが、父親の死、そして 当の依頼者である ワナメーカー自身が 1928年に亡くなり、結局このジョンゲン の「協奏交響曲」による記念演奏会はなんと2008年に実現することになった。下記、Gothic G-49270  の説明から引用すると・・・

After a wait of over eighty years, the vast tonal palette of The Philadelphia Orchestra is joined, once more, with the world’s greatest symphonic pipe organ for this historic concert! Recorded live, September 27, 2008. Includes Joseph Jongen's Symphonie concertante, which was commissioned for the Wanamaker organ and the Philadelphia Orchestra in the 1920's, but never performed together until this "Grand Celebration"

なかなか興味深い話である。結局、「協奏交響曲」は1928年にブリュッセルにて初演、アメリカ初演は 1935年カーネギー・ホールで実現した・・・そうな。

ちなみに、このアルバムでも演奏されているこの Wanamaker organ は、1904年のセントルイス万博 に際して建造されたもので、当時世界最大のオルガンとして名を轟かせたそうな。万博終了後、ワナメーカーが買い取って1911年に百貨店に据え付けた。Wikipedia によると、

Wanamaker's sponsored many historic after-business-hours concerts on the Wanamaker organ. The first, in 1919, featured Leopold Stokowski and the Philadelphia Orchestra with organist Charles M. Courboin.Every sales counter and fixture was removed for the free after-hours event, which attracted an audience of 15,000 from across the United States..

ということで、レオポルド=ストコフスキ、そして フィラデルフィア管弦楽団もこのWanamaker organ とは浅からぬ縁があるようだ。このコンサートについてもWikipedia に記述がありそれによると、

The Philadelphia Orchestra returned to the Grand Court on September 27, 2008 for the premiere performance of Joseph Jongen's Symphonie Concertante (1926) on the organ for which it was written. The ticketed event, featuring soloist Peter Richard Conte, also includes the Bach/ Stokowski arrangement of the Toccata and Fugue in D Minor, Marcel Dupré's Cortege and Litany for Organ and Orchestra, and the world premiere of a Fanfare by Howard Shore, composer for the Lord of the Rings films. Shore visited the store in May 2008 to meet with Peter Richard Conte and hear the Wanamaker Organ. The Philadelphia Orchestra Concert was co-sponsored by the Friends of the Wanamaker Organ and was a benefit for that organization.

だそうで、このアルバムに収録されていない曲も数曲あったようだ。(Bach/ Stokowski arrangement of the Toccata and Fugue in D Minor とか)

このアルバムの主役は Wanamaker organ であり、エルガー威風堂々もしっかりとオルガンが花を添えている。

それにしても、何故 マルセル=デュプレの "Cortege and Litany"(のオーケストラ&オルガン編曲版)が入っているかと思ったら・・・またまたWikipedia からの引用になるが・・・

Subsequently more of these "Musicians' Assemblies" were held, as were private recitals. For these events Wanamaker's opened a Concert Bureau under Alexander Russell and brought to America master organists Marcel Dupré and Louis Vierne, Nadia Boulanger, Marco Enrico Bossi, Alfred Hollins, and several others. (This agency, which worked in partnership with Canadian Bernard R. LaBerge, evolved into the Karen McFarlane Concert Agency of the present day.) During his first recital on the organ, Dupré was so impressed with the instrument that he was inspired to improvise a musical depiction of the life of Jesus Christ. This was later published as his Symphonie-Passion.
.
ということで、これまたこのオルガンに縁のある作曲家が選ばれていたんですな。これは嬉しい驚きである。

(後日)CDを取り寄せて聴いてみた。最近流行のデジパック仕様。

ブックレットの写真では、デパートの大広間らしき空間、オルガンの下にオーケストラが陣取っており、オーケストラの頭上、三本のマイクが天井から吊されたバーに固定されており、これが基本マイクなのだろう。その他、各パートの音をキャッチする補助マイクがオーケストラ舞台の各所に設置されているようだ。

音を反射しやすい硬い材質(石壁?大理石?モルタル壁?)で囲まれてはいるが、四方に通じているので音がこもることは無いようだ。

さて、録音について、一聴して、自然でなかなか良いサウンドと感じた。オルガンの低音の量感もたっぷり入っており、それはサブソニック領域まで伸びているようだ。ヘッドホンで聴くとペダル音のフォルテで耳を叩かれるような感じがする。デパートの大広間でしかも観客が入ったライブ録音という悪条件にもかかわらず、オーケストラとオルガ ンのバランスもいい。補助マイクの音のミキシングもうまくいっているようで、耳障りでないのに細かい音も聴き取れる。

演奏もなかなかいい。正攻法そのものという感じだ。協奏交響曲 の4楽章はオルガンの入りのタイミングや、ラストのオケとオルガンの合わせの若干の不一致が気になったが、まあ一発ライブ録音だからそれは仕方ないだろう。ライブ録音にしてはミスが少ないと思うし、もともとオルガンとオケは合わせにくいから、全体としては精度の高い演奏といえる。

このアルバムの主役はオルガンなので、デュプレのオルガン曲、そしてエルガー威風堂々(オーケストラ曲)のどちらもオルガン+オケの編曲版で演奏している。

それにしても、これは歴史的なドキュメントであり、またジョンゲン協奏交響曲」のライブ録音でもある。この曲のセッション録音は現在かなりの数が出ているが、ライブ録音といえば・・・Joseph Primavera/Philadelphia Youth Orchestra によるCD(米Direct-To-Tape Recording Company DTR8804CD (P)(C)1989)くらいか・・・。これもフィラデルフィアと関係が深い音源である。

話変わって・・・このWanamaker organ と歴史的なコンサートについてネットで探していると・・・色々ありますな。

「おかか1968」ダイアリー~いっそブルレスケ~
2008.09.23 フィラデルフィア管 世界最大のオルガンと競演


甲斐田雅子のニューヨークリポート
2008年7月21日 世界一大きなパイプオルガン


The One Ring.net
Shore Helps Macy’s Celebrate 150th Anniversary
August 5th, 2008 by xoanon Comments Off


Youtube
Virgil Fox Legacy | Interview | Wanamaker | Heavy Organ


ジョンゲンの「協奏交響曲」をオケで演奏された方のブログもありました。羨ましい~

Hautbois藤本尚子のフランス日記
オルガンと管弦楽のための協奏交響曲


ま、こんなところで。(2010年10月23日 加筆修正)

Scherchen & Philadelphia - Mahler Symphony no.5 , 19642010年04月20日 06時50分

なんとなくHMVをのぞいていたら、こんなのもありました・・・

Thara TAH4027(Tah 422) CD

デジパック仕様の再発売だそうで・・・このシェルヘンフィラデルフィア管弦楽団の演奏は100周年記念CDボックス・セットにも含まれていたと思いますが・・・

ま、こんなところで。

Debut! - Henry Mancini Conducting the Philadelphia Orchestra Pops ・・・ の国内盤LP2010年02月25日 17時10分

マンシーニフィラデルフィア管弦楽団を振った Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops については以前取り上げましたが、その国内盤があったとは知りませんでした・・・

日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2626 Jacket
日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2626 Dynagroove No Dog Label LP 定価2千円
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops

見つけた場所は、これまた ハイファイ堂 レコード店 店先のエサ箱・・・段ボール箱の中に何も仕分けられておらずコンディションもまちまちの1枚100円投売状態の中にコレがぽつん・・・と・・・

レコードもジャケットも多少汚れていましたけど、1枚100円ですからねえ・・・ジャケットを掃除して、レコードもクリーニングしたら綺麗になりました。レコードは多少キズがあるものの、音には殆ど影響はなく、本家の盤よりもプレスが良いようでノイズは極めて少ないです。

ちなみに本家の盤とはデザインが違います。
RCA Red Seal LSC-3106 Debut! Henry Mancini conducting The Philadelphia Orchestra Pops Jacket
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops
米RCA Red Seal LSC-3106 (C)1969 (LP, No Dog Label)

国内盤はちょっとジャケットデザインが地味かな・・・LP解説は宮本啓氏。この解説によると、

「・・・今年(69年)春こんな新聞記事が出ていた。『ヘンリー・マンシーニは6月7日からのサマー・シーズンにかぎり、名門フィラデルフィア・オーケストラのポップ・コンサート指揮者になった。プログラムは彼の得意とする映画音楽からビートルズ・ナンバーまでズラリと並んでいる』・・・」

だそうで、この時のライヴ録音が遺っていたらなあ・・・なんて思ったりもする。

日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2626 Label

レコードラベルは日本盤お馴染みの No Dog Label ・・・ま、こんなのもあるということで・・・んでは。

Debut! - Henry Mancini Conducting the Philadelphia Orchestra Pops2010年01月10日 09時50分

そもそもこのアルバムが音源捜索の発端でした・・・かれこれ10年前になるんですなあ・・・

BMG Records RCA Victor 74321 24283 2 Henry Mancini int the Pink The ultimate Collection CD Booklet
BMG Records/RCA Victor 74321 24283 2 (P)(C)1995 (2CDs)
Henry Mancini in the PINK, The Ultimate Collection

Mancini 好きだから・・・で、2枚組でお手軽に聴けるこのCDを買ったんですが・・・ぼ~と聴きながら、 "Speedy Gonzales" は面白い曲だなあ・・・なんて、聴きながらブックレットを見ると・・・
BMG Records RCA Victor 74321 24283 2 Henry Mancini int the Pink The ultimate Collection Booklet Inside
なんと、Henry Mancini & The Philadelphia Pops Orchestra とあるではないか!マンシーニフィラデルフィア管弦楽団を振った録音があるのか・・・?この時はホント驚きましたよ・・・

Columbia モノラル時代、フィラデルフィア管弦楽団ポップス という名称でリリースされたLPは数枚あります。(BMGファンハウス/RCA Red Seal Vintage Collection  BVCC-37324 CD,イエスタデイ~オーケストラが奏でる愛のテーマ 2002年 の解説が参考になります

また、サマー・シーズンにフィラデルフィア管弦楽団の団員が Robin Hood Dell Orchestra of Philadelphia を組織して郊外のフェアモント公園(今はその公園内のここですか?それともここかな?それともここ?)で演奏しますが、それと同じ名称でリリースされたRCA Victor(モノラル期)のLPも数枚ありますが・・・(ちなみに、フィラデルフィアの音楽シーンはここをみると分かりやすいでしょうか・・・)

それとはまた別に、 Philly Pops というポップス・オーケストラがあるので話がややこしいのですが・・・フィラデルフィア管弦楽団 と関係はあるようですが、一応別モノということで話をすすめましょう・・・

この、マンシーニフィラデルフィア管弦楽団を振った音源について、オーマンディ掲示板 で聞いたりして、色々な方に音源が存在することと、そして最終的にズバリそのもののLPアルバムも教えて頂きました。2000年2月頃ですから、現在オーマンディ掲示板でその頃の書き込みを見ることは出来ませんが、バックアップ用に取っておいたコピーを読み返して、あの頃はオーマンディ掲示板 も賑やかだったなあ・・・10年前のことを想い出しました。BMGファンハウス・BMGジャパン・・・今はソニー・ミュージックに統合されてしまいましたが、RCA Red Seal のオーマンディフィラデルフィア管弦楽団 の芸術第2弾(2001年)の発売前後の頃だった・・・かな。

オーマンディ掲示板 では、2007年に逝去された諏訪節生さんから回答を頂いたり・・・諏訪さんは「マンシーニはフィラデルフィアとは数枚のアルバムをつくっています」と仰っていましたが、結局色々探した結果、この1枚しかないだろう・・・と、私なりにそういう結論になりましたが、それを諏訪さんにお伝えして確認することも、もう出来ないのですね・・・お会いする機会はありませんでしたが、音楽現代の諏訪さんの記事は結構読んでいました。オーマンディのことも時折取りあげられていましたねえ・・・

2001年8月にホームページを開設した際、諏訪さんにメールでお知らせすると、

「ホ-ムペ-ジ開設おめでとうございます!
また一つオ-マンディのサイトが増えた!
快挙です。
無理をせずボチボチ続けてくださいね。
りんさんの個性溢れるホ-ムペ-ジを
期待しています。
オ-マンディ以外にも目を向けるのは
凄くいいことですね。」

と、暖かい励ましのメールを頂いたのも、なんだか昨日のことのように思えますなあ・・・飾らない人柄がにじみ出たメールでした。いまだにブログという形で続けているのも、諏訪さんの暖かい励ましがあったからかもしれませんね。

また、掲示板でマンシーニについて、

「あの人は音に厳しくて、サントラレコ-ドも
フィルムのサウンドトラックからの録音を
絶対に許さず、レコ-ド化の時は
必ず、自ら指揮して自分のバンドか、オケをつかって
録音していました。」

と、興味深い情報を書き込んでおられました。確かに、マンシーニ のRCA盤は、映画のサウンドトラックは多くなく、そのスコアで新たに録音した音源なのですね。映画で流れている音と微妙に違うのですよ・・・当時のLPアルバムをCDで聴くとそのクオリティの高さに感心します。

話をLPに戻しますが、LPは2001年の秋に入手出来ました。ebayのオークションでアメリカの出品者から入手したんですなあ・・・その後暫くして、近所の中古屋で500円で売っていたのを見つけた時はショックでした・・・悔しくて拿捕?しましたけど・・・結局、このLPは手元に3枚あります。 時折想い出したようにプレーヤーに乗せてます。

RCA Red Seal LSC-3106 Debut! Henry Mancini conducting The Philadelphia Orchestra Pops Jacket
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops
RCA Red Seal LSC-3106 (C)1969 (LP, No Dog Label)

マンシーニ が Philadelphia Orchestra を指揮したこのアルバム、レコードジャケットは Debut! の文字が大きく銘打たれ、マンシーニAcademy of Musicで指揮している写真が使われているので、RCA Red Sealとしてかなり力を入れた企画だったのでしょう。

RCA Red Seal が Columbia から Philadelphia Orchestra を獲得した意図の一端が垣間見えますね。RCA の擁するソリストやアーティストが Philadelphia をバックに沢山レコードを作ってくれることを・・・・。しかし残念ながらこの続編は作られなかったようです。The Philadelphia Orchestra Pops という名称のアルバムはこれ以降見あたりませんし・・・

録音は1969年、Ormandy と Philadelphia OrchestraColumbia から RCA Red Seal に移籍した当初の録音で、 ジャケット写真の通り Academy of Music における収録です。 プロデューサーは John pfeiffer です。

デッドな Academy のサウンドの特徴が感じられますが、幾分エコーを付加しているのか、それほど乾いた音という印象はありません。

RCA Red Seal LSC-3106 Debut! Henry Mancini conducting The Philadelphia Orchestra Pops Liner Notes
Side 1
Beaver Valley-'37 suite
 The River (solo:M.Panitz, A.Giglliotti)
 Black Snow (solo:John de Lancie, L.Rosenblatt, G.Carlyss)
 The Sons of Italy (solo:John de Lancie, A.Giglliotti, D.Montanaro, B.Garfield, G.Johnson)
Side 2
 Dream of a lifetime (William Smith(p) , M.Farago(Harpsichord))
 Strings on fire
 Cameo for violin (Solo:Norman Carol)
 Drummer' Delight
 The Ballerina's Dream (M.Panitz (G Piccolo))
 Speedy Gonzales

ジャケット裏の解説は マンシーニ 自身の手によるものです。Beaver Valley-'37 組曲は、 マンシーニ の10歳代前半 を過ごした Aliquippa, Pennsylvania の印象・・・とのこと。 "Dream of a lifetime" 以下6曲は、世界に誇る "Philadelphia Sound" そして弦・木管・金管・打楽器各セクションをデモンストレーションする意図で作曲したそうです。各曲毎に Solist がクレジットされ、最後に、

 I am deeply grateful to Maestro Ormandy for the opportunity to write and conduct
 this first venture by The Philadelphia Orchestra Pops. My warmest thanks go out
 to all of the artists of the orchestra.

OrmandyPhiladelphia Orchestra への感謝が記されています。

RCA Red Seal LSC-3106 Debut! Henry Mancini conducting The Philadelphia Orchestra Pops Label
ラベルはRCA Red Seal 初期の No Dog Label です。

1番好きな曲は Speedy Gonzales です。1分半程度の短い曲であっと言う間に終わってしまいますが、philadelphia の機能の最も分かりやすいデモンストレーションになっています。その他の曲は、マンシーニ が気負いすぎてしまったのか、軽妙な洒落た感じの音楽とは違ってちょっとお堅いシリアス調の曲になってしまった感があります・・・と、最初聴いた時はそう思っていたのですが、今日改めて聴き直してみると、やはりマンシーニらしさがあちこちに顔を出していて、他のアルバムとは違う面白さがあります。フィラデルフィア管弦楽団 ソロも曲のあちこちで出てくるので、マンシーニフィラデルフィア管弦楽団のファンには興味深いアルバムだと思いますよ。

LPの音は、マスタリングか、或いはプレスが今ひとつのせいか、強音での雑音・音割れもあり、ベストの音質とは言えません。

LPを入手した当時はCD化されているかどうかも全く知りませんでしたが、色々探した結果、RCA Victor Dolby Surround Series でCD化されていました。これは2003年頃に見つけて入手しました。タイトルを見てもフィラデルフィア管弦楽団の演奏かどうか分からないので見つけるのに苦労しました・・・ ブックレットの写真を見ると解るんですな・・・どうして、フィラデルフィア管弦楽団関係の音源はこういう、探すのに一苦労するCDアルバムが多いのか・・・ま、マンシーニ のディスコグラフィの中でも特異?なアルバムであることは間違いないでしょうが・・・

BMG Music RCA Victor 09026-61478-2 Henry Mancini Theme from The Godfather & Other Movie Themes
RCA Victor 09026-61478-2 (C)1993 (P)1993,1976
Dolby Surround Sound Encorded CD
Music by Nino Rota, Symphonic Suite from the White Dawn, The Disaster Movie Suite
 The French Collection, The Great Waldo Pepper March
 Henry Mancini/London Symphony Orchestra(recorded 1976)

Dream of a lifetime, Strings on fire,Cameo for violin, Drummer' Delight, The Ballerina's Dream, Speedy Gonzales, Beaver Valley-'37 suite(The River,Black Snow, The Sons of Italy)
 Henry Mancini/The Philadelphia Orchestra Pops(recorded 1969)

これはLSOの録音も収録されたお買い得盤。・・・というか、どちらかというとLSOの方がメインの扱いなのですが、このphiladelphiaの音源は長い間カタログから消えていたこともあり、 Of special interest ・・・と、ブックレットの解説は逆にこちらの方が詳述されています。まあ、LSOの方は有名な曲ばかりですから曲目解説は不要かもしれませんが・・・

Of special interest in this re-issue is his Beaver Valley '37 Suite, which is the heart of the album Mr.Mancini recorded with the Philadelphia Orchestra Pops in June ( 9 & 10) of 1969, presented in its entirety as the second half of this release. Long unavailable int the RCA catalog, it is notable as the first extended suite of music he had written away from the film scoring stage. It is an impressionistic remembrance of his boyhood in West Aliquippa, Pennsylvania, and Musically it takes its cue from the following description in his autobiography : (以下略)

マンシーニ 自身による回想もちらっと記載されています。

"My very first pops concert with a major orchestra was in 1963 with the Cleveland Orchestra. Since then, in concert halls and recordings, it has given me great pleasure and satisfaction to be involved with many of the world's finest orchestras. In addition to my own studio orchestra, two of the best are are represented here: the Philadelphia Orchestra and the London Symphony Orchestra. To all of the Players I offer a warm thank you." - Henry Mancini

CDアルバムが1993年、マンシーニが亡くなったのが1994年ですから、これは晩年の回想でしょう。

フィラデルフィア管弦楽団 との第2弾が出なかったのは、市場の反応が今ひとつだった・・・ということでしょうか。ちょっと残念ですね。

CD化及びDolby Surround により、LPより 音はかなり改善され聴きやすくなっています。ただ、それでも強音で音割れがあり、これはもともと収録時に生じていたことも解りました。

LPは今でもebayのオークションやamazon.comのマーケット・プレイスで入手出来るようですし、CDもアメリカ・日本のアマゾンのマーケット/プレイスで入手出来るようです。日本のは高いので、送料込みでもアメリカから入手した方が安いかもしれませんが・・・

あと、アメリカのアマゾンはダウンロード販売もしていて試聴も出来ます。こちらのほうがお薦めかも・・・以下ご参考に。6曲目以降がフィラデルフィア管弦楽団の演奏です。

CD - amazon.co.jp , amazon.com
MP3 - amazon.com

このブログを書いていてネットで調べていたところ、 A Henry Mancini Discography というサイトにこのLPアルバムとCDアルバムについての記載がありました。7~8年前にこのアルバムについて書いたっきり でその後特に調べることもしなかったから、当時アクセス出来たサイトが無くなっていたり、当時無かった情報があったり・・・これも時代の流れですかねえ・・・

ちなみに、このアルバムを探している途中、ebayのオークションで面白いモノを見かけました。RCA Red Seal がこのLPを全米にプロモーションするキットを、アメリカのラジオ局に配布したものようです・・・

Henry Mancini Press Kit Box
Henry Mancini Press Kit

ボックスはマンシーニのMをあしらった簡素なデザイン。

Henry Mancini Press Kit Papers
Henry Mancini Press Kit Papers

マンシーニからのレター、RCA Red Seal によるアルバムのリリース案内、マンシーニ のバイオグラフィ、そしてラジオ局のDJ用にインタビューの台本まで用意されています。

RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature Booklet
RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature LP Booklet

このアルバム発売当時迄(1969年迄)のマンシーニの輝かしい軌跡を綴った、写真を多用したブックレットも付いてます。

RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature LP Jacket
RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature LP Jacket

マンシーニのインタビューが収録されたLPです。

RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature LP Jacket Liner Notes
RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature LP Liner Notes

このLPの使い方・注意事項が記されています。

RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature Label
RCA Red Seal SPS-33-557 his sound is his signature Label

プロモーション用なので、ラベルも白ですねえ・・・

このLPをかけて、全米のDJが台本を見ながらレコードのマンシーニの声と「対談」した模様を電波に乗せたんですなあ・・・電話インタビューとしてに使えるトラックも用意されています。

他のアーティストでもこういうDJ用のLPを見かけたことがありますので、ラジオ・インタビューでこういう手法を使うのは珍しくなかったんでしょうな・・・今はどうなんでしょうかねえ?

実は、このプレスキットには、マンシーニ Academy of Music で指揮をしている写真集も付いているモノがあったみたいで、それをebayのオークションで見かけたのですが惜しくも入手出来ず、悔しい思いをしたものです。

その後、Academy of Musicマンシーニ が指揮している写真が使われているCDを見かけました。残念ながら、このCDにはフィラデルフィア管弦楽団の演奏は入っておりませんが・・・

Mancini in Academy of Music, Philadlephia, BMG Entertainment RCA 07863 67979-2 Henry Mancini Greatest Hits
BMG Entertainment/RCA 07863 67997 2 (C)2000, Henry Mancini Greatest Hits
(amazon.com , amazon.co.jp )

Academy of Music での マンシーニ の指揮姿の写真が3枚使われています。未だに、逃がした魚は大きかったなあと後悔してますが・・・まあ、またどこかでお目にかかることができるかもしれませんな。

なんか簡単に書くつもりが、昔のことや新たに調べた情報を加えていくうちに段々ときりがなくなってきましたのでこの辺で・・・

Charles Munch conducts The Philadelphia Orchestra, 1 of 32008年11月06日 07時19分

CBS/SONY 13AC957
写真:CBS/SONY 13AC957

昨日、近所のタワーでミュンシュ&フィラデルフィアのCDを購入しました。専用のコーナーか棚でもあるかと思ったのですが、既に作曲家別の棚に分類されていたので、ちょっと探すのに手間取りましたが・・・

フォーレ:ペレアスとメリザンド、ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ、ベルリオーズ:ファウストの劫罰より
Sony Classical SICC-959
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1863926&GOODS_SORT_CD=102

【曲目】
1. ラヴェル: 高雅にして感傷的なワルツ
2. フォーレ: 組曲「ペレアスとメリザンド」 作品80
3. ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」 作品24 (抜粋)
 〔鬼火のメヌエット、妖精の踊り、ラコッツィ行進曲〕
【演奏】
シャルル・ミュンシュ(指揮)、フィラデルフィア管弦楽団
【録音】
1963年3月14日 フィラデルフィア

Charles Munch(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_M%C3%BCnch

エッセンシャル(SBK 48163)ではラヴェルのみ出ていましたが、これでLPアルバムの全ての音源が手軽に聞けるようになりました。ミュンシュがフィラデルフィアを振ったステレオ録音の異色盤?です。

SONY Classical Essential Classics SBK 48163
http://www.amazon.co.jp/Ravel-Bolero-Rapsodie-Espagnole/dp/B0000027UZ/ref=sr_1_17?ie=UTF8&s=music&qid=1225922772&sr=8-17

残念なのは、エッセンシャル盤に収録されている「高雅にして感傷的なワルツ」に8つのトラックが振られているの対して、今回の盤は1トラックという仕様です。まあ、無くても困るものではありませんが、ちょっと不親切かな・・・という気がしますが、まあこうしてオリジナルアルバム構成のCDが手軽に入手できるのですから、あまり文句?は言わないようにしましょうか。

ちなみに、LP国内盤はミュンシュの写真がジャケットを飾っています。日本のLPは演奏家の写真をそのままジャケットに持ってくることが多いような気がしますが、どうなんでしょ?

Charles Munch conducts The Philadelphia Orchestra, 2 of 32008年11月06日 07時17分

ODYSSEY Y31017
写真:Columbia-Odyssey Y31017

肝心のサウンドの方ですが、過度のノイズ除去などは行われていないようで、安心して ミュンシュ&フィラデルフィア・サウンド を楽しめます。ジョンソンのトランペットが「高雅にして感傷的なワルツ」の冒頭を軽やかに奏でる・・・やはりこうでなくては!

CDブックレット解説はLPのものをそのまま持ってきたようです。 ミュンシュ&フィラデルフィアの録音が実現したエピソードなどを期待したのですが・・・

写真は、米コロムビアのバジェット・レーベル、オデッセイ盤ですが、日本に輸入する際、無残にも COLUMBIA の文字がシールやマジックで消されています。こんなシールをレコード1枚1枚に貼っていたわけですから、えらい手間ですが・・・

Charles Munch conducts The Philadelphia Orchestra, 3 of 32008年11月06日 07時07分

Columbia Masterworks MS6523
写真:Columbia Masterworks MS6523

今回のCDは、米コロムビアのオリジナルLPデザインが使われています。しかし、日本では COLUMBIA のロゴは使えないのでその部分は省かれて妙な空白?になるか、別のロゴを当てはめるしかないのが残念です。

COLUMBIAのロゴとWalking Eye もデザインの一部なので、そのあたりはレコード会社同士でもっと融通を利かせて欲しいところですがねえ・・・

あと、ジャケット裏の解説も一緒に復刻してくれたらもっと嬉しいのですが・・・

イカンイカン、文句が多くなってしまった。

ともかく、タワーとソニークラシカルの関係者には感謝あるのみ。「次」を期待してますよ。