Serge Baudo & Czech Philharmonic plays ravel, debussy & Honegger ― 2009年08月17日 07時50分
Ravel: Bolero , La Valse
Debussy : Prelude A L'apres-midi d'un Faune
Honegger : Pacific 231
Serge Baudo
http://en.wikipedia.org/wiki/Serge_Baudo
Czech Philharmonic Orchestra
http://en.wikipedia.org/wiki/Czech_Philharmonic
大須のhi-fi堂レコードフロアで見つけた一枚。「正当をつたえる十人の指揮者達」というシリーズの18番目のLP。以前もここで見かけたけど、その時は気にも留めなかったが、チェコ・フィルとラ・ヴァルス(この曲好きなのよ~)という組み合わせが気になって試聴してみた・・・
ゾクゾクとくる木管の濡れたような音色・・・これは当たりだ!と捕獲。500円也。フルネ&チェコフィルの同シリーズもついでに捕獲、これも500円也。
この盤の録音当時の1963年~1964年は、カレル=アンチェルの音楽監督時代。
Karel Ančerl
http://en.wikipedia.org/wiki/Karel_An%C4%8Derl
この人が指揮するチェコフィルのレコーディングは、上品で整ったアンサンブルを楽しめる。いささかスケールが小さくなる傾向無きにしもあらずという感がないでもないが、昔日本コロムビアの廉価盤で親しんだ「ドヴォルザークの9番」とか「展覧会の絵」の録音など、その上品なアンサンブルに思わずこちらも姿勢を正さずにはいられないくらいだ。
このボドとのレコーディングも、音楽監督としてのアンチェルの薫陶が透けて見えるような演奏だと思う。
また、この当時のチェコフィルの管の音色も特筆に値する。楽器が奏者か・・今のオーケストラではたぶん聴けない類の音なのだろう・・・
2面の牧神・・・はいささか残響過多の気もするが、それが曲とチェコフィルの音色との相乗効果で幻想的な雰囲気で背筋がゾクゾクしてくる。
牧神の後のパシフィック・・・は、デッドな音でスケールも今ひとつ。牧神の後では蛇足に思える。順序を入れ替えた方がいい?
ラ・ヴァルスとボレロも実にいい。高めにチューニングされたオケのピッチも曲調に合っている。素晴らしい!ボレロは最後のブラスがいささか苦しそうだけど・・・
おっと、肝心のボドのことが・・・どうも、フランス人指揮者のフランス物は外国人よりサバサバした感じがするけど、これが「おフランス」本場なのだろうか・・・ちなみに、フランス人にフランス物はあまり受けないらしい・・・と聞いたことがあるけどホントかなあ?
こういう掘り出し物を見つけられるのも中古LP探しのいいとこかな・・・では。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/17/4520736/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。