旧EMI録音の再発売_高品質UHQCDでリリース!ワーナー「プレミアム・クラシックス」シリーズ ― 2017年09月04日 23時00分
タワレコ Definition Series Eugene Ormandy In Memoriam(SACD)とは別の2017年新リマスタリングとのこと。
Waner Music - Eugene Ormandy
バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(WPCS-28003)
ちと、悩ましいですなあ・・・2017年4月発売のCDです。
【備忘録】タワレコ Definition Series第5弾!~マルケヴィチ&オーマンディ(SACDハイブリッド) ― 2016年11月10日 06時33分
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タワレコが Definition Series で面白いアルバムを出すようですね。
〈タワレコ限定・高音質〉Definition Series第5弾!
~マルケヴィチ&オーマンディ(SACDハイブリッド)
Eugene Ormandy/ユージン・オーマンディ In Memoriam
上記サイトより引用
「・・・曲目は、旧EMIレーベル初録音となったシベリウスの「四つの伝説曲」から、カツァリスとの共演盤である1981年12月までの5枚分のアルバムを3枚に集成しました(もうひとつ、パールマンのとの2曲が旧EMIレーベルにありますが、権利上、今回のセットからは除外しました)。今回の商品の形態は、1985年にオーマンディの追悼盤としてアメリカで発売されたLP、「In Memoriam」という盤をジャケット・デザインに採用し、旧EMI音源を集成しました。まさに、「InMemoriam」を拡大した形となっており、彼らの最後期を伝える、貴重なセットとなりました・・・」
パールマンとの2曲が権利上の都合で除外・・・というのは興味深い話ですが、それはさておき、1985年の「In Memoriam」アルバムの拡大版というのは面白いアイディアですね。同年、同じデザインのCDが出ており、「In Memoriam」という文字こそありませんが、ブックレットにNYTimesによる訃報が掲載されており、基本的にはLPと同じアルバムと看做せますから、それ以来のCD(SACD)アルバムでもあります。
RCA Red Sealの追悼アルバムはご存知、「死と変容」「変容」が収録されたLPとCDで、これはアナログ録音のディジタル・マスタリングで発売されましたが、この音源も現在流通している1985年のAAD音源では無く、元のオリジナル・セッション・テープに遡ってのリマスタリングで出してもらえると面白いかもしれません。
解説は市川幹人さんとのことで、これまた内容の充実が期待できますね。
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カツァリスとオーマンディ 1981年のEMIへのセッション録音と1982年のライブ映像 ― 2015年11月19日 06時00分

Cyprien Katsaris
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
1981年 EMI録音(当時EMI所有のOld Metにて収録会場)
※オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のセッション録音会場については「オーマンディ&フィラデルフィアの名録音を生み出した会場 フィラデルフィアのTown Hallについて」に書いたので、興味のある方はそちらをご覧ください。
"first recording of a "lost" concerto by Liszt"と銘打ったこのアルバム、「リストの失われた協奏曲の初録音」(Liszt orch. Tchaikovsky : Concerto in the Hungarian Style)と「ピアノ職人マーク=アレンの第1号カスタムメイドピアノによる演奏」というのが目玉。さらに、当時新進気鋭ピアニストのカツァリスとオー マンディとフィラデルフィア管弦楽団のバックアップという、当時の米Angel/Capitolがかなり力を入れた企画だと思います。カップリングはリス トのハンガリー幻想曲(Hungarian Fantasia)でした。
「マーク=アレン製」の特製ピアノ、第2作はチック=コリアが使っているとLPジャケットに記載されていますが、その後の展開はどうなっているんでしょうねえ・・・
さて、カツァリスは以前、自身の演奏をリリースするPiano21というレーベルを持っていましたが(以前ブログに書きました)、最近そちらはやってないようで、今はPiano21Label(Youtube)で自身の演奏を公開しているようです。
その映像の中に、オーマンディ&フィラデルフィア管と共演した1982年のライブ映像がアップされていました。
Cyprien Katsaris, Philadelphia Orchestra/Ormandy
Legendary Liszt Concert
Liszt, Fantasia on Hungarian Folk Themes • Fantasie über ungarische Volksmelodien, S. 123.
Liszt / Tchaikovsky (Orch.), Concerto in the Hungarian Style • Konzert im ungarischen Stil, S. 714.
The Philadelphia Orchestra, Eugene Ormandy.
Live at the Mann Music Center, Philadelphia, on 17 June 1982; this concert was attended by more than 10,000 people.
若かりしカツァリスと円熟したオーマンディ&フィラデルフィアの演奏を観る事が出来る貴重な映像ですね。では。
ムーティ&フィラデルフィア - フランクのシンフォニーと交響詩 ― 2013年09月21日 07時20分

EMI Classics クラシック名盤999 TOCE-16362 (2013.5.29)
Franck : Symphony in D minor, Symphonic Poem"Le chasseur maudit"
Riccardo Muti/The Philadelphia Orchestra
Recorded: 26, October 1981, The old Met, Philadelphia
クラシック大レーベルのEMI・DGG・DECCA・PHILIPS(あ、DECCAに統合されたか・・・)が仲良くUniversal Musicに統合されるとは・・・時代は変わりますなあ・・・米Columbia Masterworks と RCA Red Seal も今では仲良くSony Classicalだし・・・
このジャケットデザイン、オリジナル盤のものではなく、確かEMI100周年記念として企画された Red Line シリーズのものだったと思う。EMI国際リリースの盤はそれなりに練られた意欲的な企画盤であったが、日本国内リリースではそのあたりのコンセプトがごっそり抜け落ちた、単なる廉価盤になってしまっていたような・・・
こうして、クラシック名盤999として再登場して、ますます意味不明のジャケット・デザインになってしまったが、国内の担当者がそういう歴史を知らず、オリジナル・ジャケットを探す手間も気力も無ければ仕方が無い・・・が、この音源が廉価盤として入手出来たのは有難いことではある。
閑話休題
はっきりいって、フランクのこのシンフォニーは苦手である。作曲者の名前とは裏腹の重苦しさがどうも・・・でも、この演奏を聴いて、少しは食わず嫌いを改める気にはなった・・・音楽監督就任間もない貴重な録音となってしまったが・・・では。
Muti und Philadelphia - Beethoven Symphonie Nr.6 1987年 ― 2010年07月28日 08時00分
Beethoven Symphony no.6 "Pastorale"
Riccard Muti/The Philadelphia Orchestra
recorded at Met Church, Philadelphia, 1978
以前取り上げた国内盤ジャケットとは微妙に文字の大きさや配置が違うのが面白い。

ジャケット解説も・・・


レコードラベルも哀れ・・・ま、仕方ないねえ。
1978年・・・ということは、もう22年前の録音か・・・時代の流れを感じてしまうなあ・・・演奏は前回聴いた時と変わらず、奇を衒わず直球勝負でリピートもきっちりと繰り返していおり、覇気に溢れた好演であろう。ただ、後年のディジタル録音による全集があるからCD化されることはたぶん無いのが残念ではあるが・・・
遅ればせながら、誕生日おめでとう!マエストロ・ムーティ!
Ormandy & Philadelphia - Brahms : Symphony No.3, 1967 ― 2010年03月27日 17時15分
桜も・・・
春なの~に~(誰の歌だったっけ?)何故かもの哀しいというか・・・こういう時はブラームスの交響曲第3番 がエエですな・・・男の美学・・・というかセンチメンタリズムというか・・・お師匠さんの奥さんに想いを寄せながら結局くすぶったままで生涯を終えた偏屈男ブラさんですが、そのくすぶりが音楽になるとこうなるんですかねえ・・・こういう女々しいのは男独特のもので、女性にはたぶん理解出来ないのではないか・・・演歌で歌われる女性像は男の願望というか妄想の類(作曲家・作詞家みんな男)だし・・・などど、根拠があるのかないのか、しょ~もないことを書き連ねる、元祖天才バカボンの春であった・・・
・・・閑話休題・・・
ブラームスのシンフォニーと言えば、やはりこの演奏でしょう・・・

((C)(P)1972, Gray Label 3LPs)
THE FABULOUS PHILADELPHIA SOUND SERIES
BRAHMS : THE FOUR SYMPHONIES
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
この全集は以前ブログ(2009年8月1日、その1 と その2 )で取り上げているが、筆者の気まぐれにより再登場と相成った・・・
Columbia Masterworks に1960年代後半にステレオ録音された、オーマンディ と フィラデルフィア管弦楽団 によるブラームス交響曲全集は、その演奏の素晴らしさによりファンから長年熱いCD化要望・期待が寄せられているが、にもかかわらず、未だこの交響曲第3番はCD化されていない・・・この演奏を聴くとゾクゾクするんだけどなあ・・・2楽章終わりの弦セクションのポルタメントなんてホント・・・埋もれさすには惜しい・・・
横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィ によると、ブラームス交響曲のColumbia Masterworks ステレオ録音は下記の通り。
Brahms Symphonies(Stereo Recordings)
Sym. No.1 [S]59/02/08 (C) (未CD)
Columbia Masterworks MS 6067
Sym. No.1 [S]68/05/19 (C) available on CD
Columbia Masterworks D3M31636(3LP Set)
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.18 SOCT-18 LP
Sym. No.2 [S]66/04/06 (C) available on CD
Columbia Masterworks D3M31636(3LP Set)
Sym. No.3 [S]67/01/31 + 67/03/13 (C) (未CD)
Columbia Masterworks D3M31636(3LP Set)
Sym. No.4 [S]67/10/25 (C) available on CD
Columbia Masterworks D3M31636(3LP Set)
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.19 SOCT-19 LP
[S]tereo, [Label]:(C)BS
1959年録音の1番は日本では発売されていないのではないかな・・・私は見たことないし・・・これは米Columbia盤。ある方から譲って頂いたもの。


その1968年録音のブラ1のこの国内盤LPは思い入れが強くて・・・手放せませんな・・・マエストロが神の如く崇めていたトスカニーニのスコア改訂をそのまま踏襲した強烈演奏を初めに聴いてしまうと、楽譜通りの演奏が凄くつまらなくなる、じつに困った演奏でもある。


残念ながら、オーマンディ 音の饗宴1300 の 4番のLPは持ってません・・・ま、同じデザインなんだけどね。
以下はCD。これも現在は入手困難なのが残念・・・
also available on CDs
●Symphony no.1 & no.2 - 米Sony Classical SB2K63287
(P)1972,1980,1997 / (C)1997 (2 CDs)
(amazon.co.jp, amazon.com)

とあるレコード店の店頭でこのCDを見つけて驚喜したのも懐かしいなあ・・・もう10年以上前のことである・・・
●Symphony No.4- EMI Classics(IMG Artists)
GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY Series
7243 5 75127 (amazon.co.jp, amazon.com)

4番は思わぬ所からCD化されたが、これも今は残念ながら入手困難・・・
・・・ということで、今のところ、交響曲第3番 を聴くには Columbia Masterworks D3M31636(3LP Set) を入手するしかない・・・と思う。4曲のシンフォニーを3枚に詰め込んで、バジェット・プライスで大量にプレスしたのだろう・・・と思う。バラ売りはしなかったんじゃないかな・・・と思えるほど、それらのLPを見かけない。
日本では CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 シリーズで 1番と4番は1枚物として発売されているが、2番と3番はこのシリーズに入っておらず、日本でも1枚物LPとしては発売されていないのじゃないかな・・・
この3枚組LP、オートチェンジャーでかけることを前提に面割りしてプレスしているので、通常のプレイヤーでは面倒なのだ・・・
RECORD 1
↓Side1 - 交響曲第1番 1~2楽章
↑Side6 - 交響曲第4番 2~4楽章
RECORD 2
↓Side2 - 交響曲第1番 3~4楽章
↑Side5 - 交響曲第3番 3~4楽章、交響曲第4番 1楽章

RECORD 3
↓Side3 - 交響曲第2番 1~3楽章
↑Side4 - 交響曲第2番 4楽章、交響曲第3番 1~2楽章

つまり、3番を聴くのに2枚のLPをかけなければならないのだ・・・オマケに、1楽章と2楽章は2番の4楽章の後にカットされているので内周寄りで音質があまり宜しくない。3楽章と4楽章は片面アタマからカットされているので1楽章と2楽章より音は良いが、同じ面に4番の1楽章を詰め込んだ為ダイナミックレンジが犠牲になっている。ま、レコードのバジェットが厳しかったアメリカではやむを得ない処置とも言えないこともない・・・
やはりこれはCD化してもらわないとイカン・・・頼むぜ!タワーレコードさんよ!全国のオーマンディ・ファンの為にも・・・マスターテープの劣化が進行する前にとっととディジタル・マスタリングして出さないと逮捕な~のだ!
んでは。
Beethoven Symphony no.6 "Pastorale" & no.7 , Riccard Muti & The Philadelphia Orchestra ― 2010年01月04日 12時32分
さて、久しぶりに Muti/Philadelphia のLPを引っ張り出しました。ブログでこのコンビの録音を取りあげるのは今回が初めてです。ホームページに以前書いた物があるのですが・・・
Beethoven Symphony no.7
Riccard Muti/The Philadelphia Orchestra
recorded at Met Church, Philadelphia, 1978
マエストロ・ジーンと政権交代?直前時期の収録です。この10年後にベートーヴェン交響曲全集(アメリカのオーケストラとして最初のベートーヴェン交響曲CD全集)を録音する訳ですが、この時期は他に田園交響曲を録音したのみです。この時期にベートーヴェンの交響曲全曲を収録する意図があったかどうかは、?ですな。
この録音は全集で再録音している曲なので、今後CD化される見込みは恐らく無いでしょう・・・が、まだオーマンディが音楽監督時代のフィラデルフィア管弦楽団と若手だったマエストロ・ムーティの貴重な録音でもあります。通常省略する繰り返しもきちんと演奏しているのは、原典主義者?ムーティ面目躍如・・・ということでしょうか。
フィラデルフィア管弦楽団も RCA Red Seal の専属から離れてマエストロ・ジーン と共に EMI と録音契約を結んだことにより、録音会場がそれまでの Scottish Rite Cathedral(旧Town Hall) から Old Met に移ったことにより、 "The new Philadelphia Sound" をLPジャケットに謳う共に、ライナー・ノーツにも録音会場の説明(右中央 四角で囲まれた部分)を加えています。 EMIとしても力を入れていたのでしょうね。
ちなみにレコードラベルは、切手タイプのニッパーマークと呼ばれる物です。年代からしてこれが初出レーベルでしょう。ちなみにこれより前の時期のラベル(「半円ニッパー」とか「セミサークル」、「ホワイト・ゴールド」)とかは結構値が張って評価も高いらしいですが、このラベルはその前のラベルより「音が良くない」という評価のようで、値もそれなり・・・みたいです。
英EMIのインナースリーブです。レコード取り扱いに関しての注意事項が記載されています。こういうのもお国柄や時代の変化が見て取れますな・・・
さて、続いては、昨年暮れも押し迫った頃、ハイファイ堂でバッタリ出会った、長年探していたレコードです。
Beethoven Symphony no.6 "Pastorale"
Riccard Muti/The Philadelphia Orchestra
recorded at Met Church, Philadelphia, 1978
後年の全集の影に隠れてしまい、殆ど語られることの無い録音ですが、前述の7番シンフォニーと同様、このLPの存在も知ってはいました。どうしても欲しい・・・という程ではないのですが、一度は聴いてみたいなあ・・・と気長に探していましたが・・・
たまたま寄ったハイファイ堂 レコード売り場で、たまたま補充された新入荷LPのなかにコレがあったのでびっくりしました。LPが向こうから目の前に現れたのですから・・・勿論捕獲?したのは言うまでもありません。こんなともあるんですなあ・・・
現在に至るまで・・・いや、今後もまずCD化される見込みのない録音ですが、これもオーマンディが音楽監督時代のフィラデルフィア管弦楽団と若手だったマエストロ・ムーティの貴重な録音であり、こちらもきちんと繰り返しが演奏されています。
演奏は奇を衒わず直球勝負・・・こちらも若々しい覇気に溢れた好演といえるでしょう。
解説は、武田明倫氏。「さわやかにしてドラマティックな・・・ -ムーティ・フィラデルフィアの≪田園≫-」がそのタイトルである。恐らく、オーマンディの音楽監督辞任とムーティの音楽監督就任が発表された後に書かれた物と思う。新しいコンビへ期待を寄せる・・・といった感じの解説である。
レコード・ラベルは、東芝EMIお馴染みのRecording Angel。もともと国内盤は海外盤より評価が低く、市場価格もかなり控えめなので、買う方としては有り難いことである。このLPはコンディションも良く音もまずまずだ。
Sibelius : Four Legends from the "KALEVALA" ― 2009年08月28日 07時30分
英EMI/HMV ASD 3644 (P)1979 LP
Sibelius
http://en.wikipedia.org/wiki/Sibelius
Four Legends from the "KALEVALA"
including "The Swan of Tuonela"
with Louis Rosenblatt(English horn)
http://en.wikipedia.org/wiki/Lemmink%C3%A4inen_Suite
Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra
also available on CDs
-EMI/EMI Classics 7243 5 65176 2 2
-EMI/Emi Encore Series 3886792
-EMI ミュージック ジャパン/EMI Classics TOCE13491
Rosenblatt氏の訃報に接して、ようやく?この曲を聴く気になりました・・・シベリウス 「カレワラ」から「4つの伝説曲」(レンミンカイネン組曲)のLPです。
「4つの伝説曲」なんて重たいタイトルが付いているので、厳めしい曲かと敬遠していたのですが、聴いてみるとそうでも無かったです。食わず嫌い(聴かず嫌いか)はイカンですなあ・・・
米Angel盤と英EMI/HMV の2枚が手元にありますが、今回は録音場所(Met Church)にちなんで米盤の方を・・・
Met Church(Metropolitan Opera House in Philadelphia) - wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Metropolitan_Opera_House_%28Philadelphia%29
1968年から専属であったRCA Red Sealを離れて、1978年2月に行われた録音です。といっても、まだRCAとの契約が残っていたのでしょう、この後、バルトーク「オケコン」とシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」等をRCAに録音してますが・・・
会場もレコード会社も違うので、ColumbiaやRCAとはかなり傾向の違う音です。好みもあるでしょうが、なかなか良い音で録れていると思います。楽器の分離も良いし、適度な残響もあるし・・・演奏も申し分ないですよ。
EMIはムーティとの契約(フィルハーモニアを振った録音が多数ありますな)もあり、んじゃワシも・・・ということで、マエストロがEMIと契約したかどうかは定かではありませんが、RCA Red Sealと結んだような「専属」ではなかったでしょうね。この頃になると、オーケストラ丸抱えではなく、指揮者主体でオケはそれにくっついてという形でしょうし・・・
この米盤LPは盤質が今ひとつなのか、ノイズが多いです。英盤はまだ聴いていませんが・・・。英盤と米盤では解説もかなり違います。米盤の方が力が入っているようですね。米盤の方が、録音会場やマエストロについての記述も多いですし・・・
曲については、おそらくどこかで耳にしたのでしょうか?なんとなく聴いたことがあるメロディーでした。なかなかいい曲じゃないですか。
では。
Landmarks and Legends of Those Fabulous Philadelphians ― 2009年08月09日 09時25分
Landmarks and Legends of Those Fabulous Philadelphians
Celebrated Performances by the Philadelphia Orchestra
Conducted by Eugene Ormandy & Leopold Stokowski
selected and annotated by Herbert Kupferberg,
author of the best-selling book "Those Fabulous Philadelphians - The Life and Times of a Great Orchestra"
Side1
- Wagner Tristan und Isolde Love Music from ActII & III
Side2
- Bach Transcriptions by Stokowski 3 Chorale-Preludes
"Ich Ruf' zu dir, Herr Jesu Christ""Nun Komm' , der Heiden Heiland""Wir Glauben all' an einen Gott"
- Rachmaninoff Symphonic Dance no.1
Side3
-Stravinsky Danse Russe from "Petrushka"suite
-Kodaly Viennese Musical Clock from "Hary Janos"suite
-Siberius The Swan of Tuonela(solo English horn:Louis Rosnblatt)
-Sousa The Stars and Stripes forever
-Mussorgsky(Ravel) The Great Gate at kiev from "Pictures at an Exhibition"
Side4
-R.Strauss Der Rosenkavalier suite
also available on CDs
Bach
- 米SC Masterworks Heritage MH2K62345
Stokowski・Ormandy The Philadelphia Orchestra plays BACH
Wagner
- IMG Artists/EMI 7243 5 75480 2 1(2CDs)
Great Conductors of the 20th Century - Leopold Stokowski
音で聴く "Those Fabulous Philadelphians" かな。このLPはebayで入手した物だったと思うが・・・もう数年前の事だから記憶は定かではない。
レコードジャケットを開くと表裏の表紙がアカデミー・オヴ・ミュージックの大きなシャンデリアを眼前に、眼下にオーケストラを見下ろす形の写真になっていることが分かる。
1960年代のストコフスキとフィラデルフィアライブでも入っているかと思って期待したのだけど、セッション録音のセレクト集であった。ストコフスキが振っているのは1枚目のワーグナーとバッハのみ。後はオーマンディ指揮の演奏である。
ワーグナーとバッハはCD化されているが、現在は入手困難。バッハが収録されている Masterworks Heritage 盤には、ストコフスキによる ブランデンブルク協奏曲の5番も収録されている。
このMasterworks Heritage 盤 は、オーマンディ・ストコフスキとフィラデルフィアによるバッハのステレオ録音が2枚組のCDにまとめられており、手の込んだ作りが良かったのだけど、現在は企画が中断しており再開の見込みはなさそう。 こういう丁寧な作りの再発盤は最近殆ど見かけなくなってしまったのは残念である。
数年前まで、とにかく、ストコフスキやオーマンディが振ったフィラデルフィア管の録音を聴きたくて、オークションやら中古やらで集めまくったのもなんか遠い昔みたいだなあ・・・盤探しで聴く時間が無くなるという本末転倒なことも結構やってたし・・・数多くの演奏がCD化されて、ほぼ聴きたい物は集めることが出来た。あとは、こうしてゆっくり聴いて、気が向いたらブログに書く・・・というところですな。では。
AN HISTORICAL REUNION, PHILADELPHIA,1960. ― 2009年08月09日 08時45分
米Columbia Odyssey Y32364 Stereo (C)1973
AN HISTORICAL REUNION, PHILADELPHIA,1960.
THE PHILADELPHIA ORCHESTRA/LEOPOLD STOKOWSKI
CONDUCTIONG
DE FALLA : EL AMOR BRUJO
WAGNER : TRISTAN UND ISOLDE LOVE MUSIC FROM ACTS II & III
Shirley Verrett-Carter
http://en.wikipedia.org/wiki/Shirley_Verrett
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
http://en.wikipedia.org/wiki/Leopold_Stokowski
also available on CDs
Falla
- 米SC Essential Classics SBK89291
- 米CBS Masterworks Portrait MPK46449
Wagner
- IMG Artists/EMI 7243 5 75480 2 1(2CDs)
Great Conductors of the 20th Century - Leopold Stokowski
愛憎といえば、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」ですかな。
Richard Wagner
http://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Wagner
Tristan und Isolde
http://en.wikipedia.org/wiki/Tristan_und_Isolde
ファリャの「恋は魔術師」なんて、これに較べたら他愛のないモンである。シャーリー=ヴァーレットの声の健康的なこと。
ワーグナーは「他人のものは自分のもの」を生活で実践してしまったとんでもない男ではあるが、まあ後生で音楽を聴く私にゃ関係ないな。でも知り合いだったら困るなあ・・・こういう人。
自分を世話してくれた人の奥さんを寝取ったり、子分の指揮者の奥さんを略奪したり・・・そういえば、最近女性誌の電車吊り広告で「略奪婚」という言葉を目にするが、いいのかなあ・・・そういうことはオペラだけにしといた方がいいのでは?
そういえば、ストコフスキもゴシップに彩られた人であったワ。
トリスタンとイゾルデは、2幕と3幕からストコフスキが抜粋再構成しているようだ。最初のショッキングな弦の音から、ストコ節のワーグナー全開である。最後は終幕の死で終わる。悩殺するような弦とか艶やかなハープはストコフスキならではであろうか。
ファリャはきびきびした演奏で気持ちがいい。快速テンポにオーケストラはしっかりついて行っている。
1940年~1960年、20年間の絶縁を経てのフィラデルフィア再登場の歴史的名盤・・・ということになるのかな。
手元にあるのは、オリジナルのモノ盤とステレオ再発廉価のオデッセイ盤。オリジナルはステレオ・モノラル両方で出ていた筈だが、ステレオ盤は手元にないが、恐らく番号はMS6079だろう。MS盤とML盤の同録音は600番違いみたいだから・・・
2曲ともCD化されているが、もう入手は困難でしょう。ワーグナーの方は、出たときはこの演奏が収録されているとは知らず、気がついたときには市場から姿を消してましたが、数年間根気よく探していたある日、名駅タワーの店頭にひょっこりと・・・すぐゲットしたのは言うまでもありません。この日の気分は花の子ルンルン状態であったとさ・・・
花の子ルンルン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%AB%E3%83%B3
んでは。
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