2011年 私的 マストロ・ジーン トピックス ― 2011年12月31日 13時45分
●祝!オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団による
ベートーヴェン交響曲全集CD化 (その1、その2)

オーマンディ&フィラデルフィア ベートーヴェン交響曲全集
Sony Classical SICC-1510 (5CDs)
いやはや、一昨年のブラームス交響曲全集に引き続き、こんな超弩級の大物復刻が出るとは全く以て驚きである。タワーには感謝あるのみだなあ・・・
クラシック・ジャーナル クラシック音盤白書2012 の「レコード会社が語る」-「タワーレコード・オリジナル」ではこの盤の話題で1P割かれている。まさか、クラシック・ジャーナルでオーマンディ盤が取り上げられるとは思わなかったなあ・・・ちなみに、今回のこのベートーヴェン全集は凄い売れ行きらしい・・・
●Ormandy/Philadelphia テレマン:協奏曲集&ヘンデル:水上の音楽

タワーレコード“RCA Red Seal”スペシャル・セレクション
http://tower.jp/article/feature_item/80725
テレマン:協奏曲集&ヘンデル:水上の音楽
Sony Classical SICC-1494
クラシック・ジャーナル クラシック音盤白書2012 の「レコード会社が語る」-「タワーレコード・オリジナル」でもこの盤の事がちらりと・・・
●レコード芸術 連2011年6月号~2012年2月号
「欧米批評家によるレポート」アメリカTheodore W. Libbey Jr.氏
「高音質CDリイシュー盤の音質」①~⑨
久しぶりにレコ芸を読むきっかけになった記事である。アメリカTheodore W. Libbey Jr.氏による連載は以前から続いているが、2011年6月号からこの「高音質CDリイシュー盤の音質」というテーマで執筆、来月の2月号でこのテーマはおしまいにするそうだが・・・10月号~1月号迄の⑤~⑧はオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団に関する興味深い話となっている。
⑤から・・・「・・・僕にとってフィラデルフィア管は、定期的に演奏会に通い、生身で”知る”ようになった初めての一流オーケストラでした。・・・あの頃、フィラデルフィア管が定期的にボルティモアに来ていたことも、幸いでした。彼らはリリック・シアターで年間6公演を行っており、午後の汽車で来て、演奏会をして、夜のうちにフィラデルフィアに帰っていきました。・・・のちに知ったのですが、彼らの本拠地フィラデルフィア音楽アカデミーは音響がひどかったので、リリック・シアターで聴く方がずっと良かった-名高い”フィラデルフィア・サウンド”まさに全開の演奏が聴けたのです。・・・」
なんという羨ましい話であろうか・・・
氏によると、「・・・オーマンディとフィラデルフィアがともにあった44年間のうち、後半の23年間(1968年にRCA専属に戻ってからですな・・・)に作られたステレオ録音は、控えめに言っても、音響的に一貫性がありません。」
これは当たっているな・・・
さらに氏曰く「・・・日本製のリイシュー盤CDについては、リイシューを手がけるレコード会社(ソニーとBMG/JVC)のアプローチも一貫性を欠いてきたようなので、整理が更に難しい。・・・」
1999年から2003年の間に3回に分けて発売された日本BMGによる「オーマンディ&フィラデルフィアの芸術」シリーズを除けば、当たっているな・・・私のホームページでも結局整理しきれなかったしね・・・
⑥から・・・米Columbia専属時代、1957年から60年頃迄はブロードウッド・ホテルのダンスホールを録音会場に使用。アカデミーとは対照的に低音が響きすぎて、鮮やかな音色が聴き取りづらいものになった・・・とのこと。1960年代初頭にはまたアカデミーへ戻っての録音を試み、さらにフィラデルフィア・アスレチック・クラブのダンスホールも試みたが出来は今ひとつ。次に試したタウン・ホール(RCA時代はスコッティッシュ・ライト・大聖堂と名前が変わる)でようやくまずまずの音質が得られたとのこと。
フィラデルフィアのダウンタウンにあるこのタウン・ホールは、1926年築の窓のほとんどない大きな建物で、1926席のオーディトリアムがあり、コロンビア時代は1962年~68年にここが録音会場となった。(このタウン・ホールについては色々資料を当たったが関連する記述が殆ど見つからなかったので、この連載の記述は興味深い。ちなみに、1996年当時には取り壊されて駐車場になっていたそうな。)
⑦は、録音会場を音楽アカデミーに戻した事による失敗談。1968年、RCAに復帰したオーマンディとフィラデルフィアは音楽アカデミーに戻って録音するが、これは悲劇的な失敗に終わったそうな・・・
この時のRCA Red Seal のプロデューサーは名高い J.ファイファー、アカデミーの残響の少なさを補うため、一端収録した音を舞踏室で再生しエコーを付加した音を収録し、それを直接音にミックスするとい う・・2シーズン続けたが、評価はさんざんで、結局収録場所をタウン・ホールに戻したという・・・
この失敗談、後任プロデューサーのM.ウィルコックスやJ.D.サックスも同じくインタビューで語っている。RCAが収録会場を戻したとき、ブロード・ ウッドホテルはオフィスビルに変わっており、タウン・ホール(この時、宗教団体かどこかの団体が所有者となり、スコッティッシュ・ライト大聖堂と名前が変わっていた)に行くしかなかったという・・・
1978年頃、RCAの専属を離れて、EMI、Telarc、DELOS等に録音するようになると、当時EMIが所有していた Old Met 等も収録会場として使われる・・・
⑧は、日本BMGのCDリイシュー盤の音質・リマスタリングについて疑問を呈している。これも興味深い話だ・・・家にあるCDの音を確認してみようか・・・筆者に全面的に同意しかねる部分もあるが、日本盤・輸入盤を問わず、リマスタリングはオリジナル・セッション・テープに戻ってやって欲しいが・・・これは手間と費用がかかるから、LP用のマスターからCD化というのが多いと思う。それでも、オリジナルからマスタリングをやり直すと素晴らしい結果になるという例(シベリウスの2番)もあるし、こういう実例を見せつけられるとやはり・・・う~ん・・・
さて、来年は何かトピックがあるだろうか・・・
祝!オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全集CD化 その2 ― 2011年11月13日 12時00分
今回発売の全集も含めて、手持ちのCDは下記の通り。
今回のベートーヴェン交響曲全集CD:SMJ/Sony Classical SICC-1510~4(5CDs)
CBS/SONY 盤はまだまだCDが高価だった頃のもの。2枚組5200円(と思われる)は今からするとずいぶん高いが、当時はこんなものだった・・・
このCDは「・・・今回特に米CBSに依頼して、当時の3~4チャネル・オリジナル・テープからデジタル2チャンネルに新たにトラックダウン(ニュー・リミックス)し直したものである。・・・」と解説に記載があり、当時としては結構力を入れた企画と思われる。リマスタリングは1984年と明記されている。
オーマンディ&フィラデルフィアのこのシリーズは全10組発売された。ワルター&コロンビア響のニュー・リミックスCDが出たのとほぼ同時期のCD・・・かな?
ちなみに、ほぼ同時期に発売された30組のLPシリーズ、CBS/SONY 「オーマンディ名曲ベスト30」 も同じ時期に作られたニュー・リミックス・デジタルマスターを使っている。
左:SB2K 63266 5番~8番、右:SB2K 63240 9番、他 (1997年頃発売)
この2組は Sony Classical Essential Classics Take2 という2枚組のもの。特に7番と8番のCDはこのシリーズでしか出てなかった。
1995年頃発売の国内盤
この3枚はSony Classical の千円廉価盤。3番のCDは2枚組のCBS/SONY以外はこれしかなかった。
さて、今回の全集盤と過去のCDを聴き較べしてみた。過去のCDは下記の通り。
3番 CBS/SONY盤、SC国内盤
5番 CBS/SONY盤、SC国内盤、Essential盤
6番 CBS/SONY盤、SC国内盤、Essential盤
7番 Essential盤
8番 Essential盤
9番 SC国内盤、Essential盤
その結果・・・
3番 CBS/SONY盤、SC国内盤
全集盤と全く同じ音。3種類とも同一マスターと思われる。
5番と6番 CBS/SONY盤、SC国内盤、Essential盤
→ CBS/SONY盤=SC国内盤、Essential盤=全集盤
こちらは明らかに音が違う。CBS/SONY盤・SC国内盤は1984年リマスタリングの同一マスターと思われる。Essential盤・全集盤はCBS/SONY盤・SC国内盤よりもテープ・ヒスがやや目立つ。低音の量感は同等。
7番と8番 Essential盤 → 全集盤との差異は感じず。
全集盤と全く同じ音。2種類とも同一マスターと思われる。
9番 SC国内盤、Essential盤
最も音の違いが顕著。Essential盤と全集盤は同一マスターと思われる。SC国内盤は高域のノイズカットを殆どしていないようで、テープ・ヒスや劣化と思われるドロップ・アウトと音の荒れが目立つがその分高域は伸びている。Essential盤と全集盤は高域をカットしてテープ・ヒスを抑えており、その分高域の抜けは国内盤に劣るが音の荒れは目立たない。低音もSC国内盤より量感がある。
1980年代後半に発売されたLPシリーズ、CBS/SONY 「オーマンディ名曲ベスト30」 では、3,4,5,6,9番が1984年製作のニュー・リミックス・デジタルマスターを使っており、9番のSC国内盤のマスターもそれではないかと思うが・・・
ちなみに、今回初CD化の1番、2番、4番について・・・2番が最もテープの劣化が目立つような気がする。ローカットを入れて低域ノイズをカットしている感もある。(9番のSC国内盤も同傾向の音)
1番は2番より状態が良く、4番はこの3曲の中で最も状態が良い。(他の2曲に較べると低音の量感がある。残響は幾分過多。)
ま、リマスタリングの違いはハマルと泥沼の世界なのでこれくらいで切りにしますが・・・ま、興味のある方は聴き較べてみて下さい。では。
祝!オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全集CD化 ― 2011年09月03日 08時30分
オーマンディ&フィラデルフィア ベートーヴェン交響曲全集
Sony Classical SICC-1510 (5CDs)
発売予定日:2011年11月09日
---------- 下記はタワーのサイトから・・・ ----------
※世界初CD化(第1番・第2番・第4番)、日本初CD化(第7番・第8番)
★20世紀のオーケストラ美学の粋を結晶させた入魂の全集、ついに執念の全曲CD化が実現。
ユージン・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は、カラヤン&ベルリン・フィルと並び、20世紀オーケストラ美学を極めつくした存在でした。1961 年の第2番から1966年の第5番まで7年をかけて録音され、オーマンディのフィラデルフィア管在任30年を記念して、1968年にセット化されたこの 「ベートーヴェン:交響曲全集」もその特徴を最大限に刻印した演奏です。厚みのある強靭な弦楽合奏を土台にして、名技を誇る木管・金管奏者を配した、豊麗 極まりない響きを作り出しています。このコンビ唯一のベートーヴェン全集で、第1番・第2番・第4番は世界初CD化。日本で全集として発売されるのもLP 時代以来ほぼ40年ぶりのことです。
2011年08月29日(発売・販売元 提供資料)
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オーマンディ・ファンからリクエストが多かった(と思うけど)ベートーヴェン全集もついにCD化とは・・・・ジャケットデザインは米Columbia のボックス全集を採用するようだ。(オリジナルのジャケットデザインは下記)
Regular D7L345(mono)
Beethoven The Nine Symphonies
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Lucine Amara(s), Lili Chookasian(ms)
John Alexander(t),John Macrdy(b)
The Mormon Tebernacle Choir(dir: Richard P. Condie)
面白みの無い文字だけのデザイン。オーマンディ音楽監督就任30周年記念企画か、そのシーズンに発売されたLPに全てそのロゴが付いただけなのかはよく分からないが・・・

この盤については過去のブログ(その1、その2)にも書いたので、宜しかったらご覧下あれ。
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月) によると、このボックスセット以外で発売されたLPは下記の通り。
米Columbia 日本Columbia
1番 MS-6901 OS-841
2番 MS-6901 OS-841
3番 MS-6266,6918 OS-842
4番 MS-6902 OS-843
5番 MS-6902 OS-801,843
6番 MS-6903 OS-801,844
7番 MS-6904 OS-845
8盤 MS-6836,6905 OS-846
9番 MS-6905/6 OS-846/7
そういえば、以前手元に1番と4番をカップルしたLP(日本Columbia OS-896-C)がありました。日本ColumbiaからCBS/SONYに移行した後も何らかの形で発売はされているでしょうが、交響曲全集という形では出ていない(※)と思われます。(今まで見た事ないし) LP時代、CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」全50巻 とCBS/SONY 「オーマンディ名曲ベスト30」(ディジタル・リマスタリング)では3,4,5,6,9番が発売されていますが・・・
何はともあれ、久しぶりの朗報ですな・・・んでは。
<追記修正>
オーマンディ掲示板の横田さんより、CBS/SONYから全集として出ていたという情報を頂きました。ついでにググってみると、CBS/SONYより ダブルシリーズ(1968年秋より発売)という廉価盤企画で発売されたという情報があった。
matsumo's Home Page III
→CBSソニーの廉価盤(2)[2枚組・3枚組]
番号は、SONW20075/80 でLP6枚組。それにしても、オーマンディ&フィラデルフィアのベートーヴェン交響曲のLPって、なかなか見かけないのですよ。あまり売れてなかったのかな?んでは。
Ormandy/Philadelphia - Handel's "The Water Music Suite" CD 1984年 ― 2010年12月11日 10時00分

Previously released on Columbia Masterworks MS7515
Handel's Greatests Hits(amazon.com, amazon.co.jp)
The Water Music Suite(arr. by Eugene Ormandy)
1. Allegro, 2. Andante espressivo, 3. Aire, 4. Bourree
5. Hornpipe, 6. Allegro deciso
7. See the Conquering Hero Comes
8. The Harmonious Blacksmith
9. Halleluja, Amen
10. Awake the Trumpets Lofty Sound
11. Largo
12. The Cuckoo and the Nightingale
13. Where E'er You Walk
14. For Unto Us a Child is Born
15. Halleluja Chorus
The Mormon Tabernacle Choir, directed by Richard P. Condie(tracks 7,9,14,15)
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
(tracks 1-5,7,9,14,15)
Igor Kipnis(Harpsicord) (track 8)
E.Power Biggs(organ) (tracks 10,12,13)
New England Brass Ensemble(track 10)
Sir Adrian Boult/LPO(track 12)
Charles Groves/RPO(track 13)
ジャケットデザインからすると、クラシック音楽の作曲家に焦点を当てた "Greatests Hits"シリーズの11番目の盤・・・らしい。LPで出したシリーズの焼き直しCDということかな。他の作曲家のCDも同じく焼き直されている。
amazon.co.jp には曲目のデータが無く、Ormandy/Philadelphia の演奏が収録されている・・・くらいのことしか分からない。amazon.com には曲目データはあるのだけど、どの曲を誰が演奏しているかの記載が無い・・・幸い、アップされていたカスタマー・イメージの一つに曲目・演奏者の詳細があったので、ようやく安心してamazon.co.jp の中古をオーダーした次第。
結局、The Water Music Suite はCD化されていたが、 Music for Royal Fire Works (どちらも1959年の演奏)はCD化されていなかったんですな・・・ま、横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィの記載でもそうなので、10年以上前にアメリカのタワーのサイトで見た両曲の演奏を収録したと思われるCD(オーダーしたけど結局入らなかった)は、サイトの記載ミスか何かの間違いだったのかな・・・まあ、今となってはどうでもいいけど・・・
オリジナル・セッション・テープからリミックスしているだけあって鮮明な音。過度なノイズ除去は行われておらず、なかなかいい音でCD復刻されている。
興味のある方は如何?んでは。
Handel - Messiah ― 2009年12月23日 10時40分

(amazon.com, amazon.co.jp)
George Frideric Handel - Messiah
※現在のCBS Recordsとは別の会社(Columbia Records, Sony Music Entertainment)です。
Eileen Farrell(s), Martha Lipton(ms), Davis Cunningham(t), William Warfield(b), Gilbert Johnson(Tp solo)
The Mormon Tabernacle Choir, directed by Richard P. Condie
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Produced by David Oppenheimer & Howard Scott
この録音は全曲盤ではありませんが、発売当時はほぼ全曲盤みたいな扱いだったそうです。当時これだけの大曲のレコードはそう多くはなかったでしょうから。ステレオ創世記の録音でもあります。
CDには、録音年 1958-1959と記載がありますが、この間の John Hunt のディスコグラフィ(その1、その2) によれば、
recorded on 2-3 November 1958 in Town Hall とあります。
LPは Columbia M2L263(Regular Mono),M2S607(Stereo)、抜粋して1枚に纏めた物が、MS6679 (CDはSME/SC Essential Classics SBK48172 、現在は Sony BMG/Esprit 88697172742 として、 Tower, HMV 等で入手可能)として出ているようです。
この録音はCD時代にも早い時期に再発売されています。CD発売が1982年からですから、それから3年しか経っていません。需要があったんでしょうねえ。
Bookletの裏(CDケースの裏もほぼ同じですが)を見ると、
M2K607 also available on conventional disc & cassette とか、
This historic recording has been digitally transferred onto Compact Disc to obtain the best possible reproduction from newly remixed original session tapes. という記載があります。
conventional disc とは、LP(アナログ・ディスク)のことですな。cassette は勿論、ミュージック・カセット・テープのこと。当時はカセットも結構販売されていたんですなあ・・・
当時、SONY と関係が深いCBS Masterworks はアナログ・マスターのCD化にも積極的 だったようで、ワルター・コロンビア響 の一連のステレオ録音のディジタル・リマスタリング及びCD化を積極的に進めてましたね・・・もう20年以上前の出来事になったしまいました。
当時の original session tape は恐らく3チャネル(Left, Center, Right)でしょうから、センターチャネルを左右のチャネルに振り分け直す ミックスダウンを新たにやり直した(newly remixed)のでしょう。その成果もあり、このCDでは50年前の録音とは思えない程瑞々しい音で彼らの演奏を聴くことが出来ます。ただ、所々テープの経年劣化や損傷によるノイズも聞こえますが、耳障りという程ではありません。
収録トラックの詳細は下記の通り。有名なハレルヤ・コーラスはCD2の11トラックになりますな。
【CD1 Tracks】
1. Overture
2. Recitative: Comfort ye, my people
3. Air: Every valley shall be exalted
4. Chorus: And the glory of the Lord
5. Recitative: Thus saith the Lord
6. Air: But who may abide
7. Chorus: And He shall purify
8. Recitative: Behold, a virgin shall conceive
9. Air: O thou that tellest good tidings to Zion
10. Chorus: For unto us a Child is born
11. Pastoral Symphony
12. Recitative: There were shepherds
13. Recitative: And the angel said unto them
14. Recitative: And suddenly there was with the angel
15. Chorus: Glory to God
16. Recitative: Then shall the eyes of the blind be opened
17. Air: He shall feed His flock
【CD2 Tracks】
1. Chorus: His yoke is easy
2. Chorus: Behold the Lamb of God
3. Air: He was despised
4. Chorus: Surely He hath borne our griefs
5. Chorus: And with His stripes we are healed
6. Chorus: All we like sheep have gone astray
7. Chorus: Lift up your heads
8. Air: Why do the nations?
9. Recitative: He that dwelleth in Heaven
10. Air: Thou shalt break them
11. Chorus: Hallelujah!
12. Air: I know that my Redeemer liveth
13. Recitative: Behold, I tell you a mystery
14. Air: The trumpet shall sound
15. Chorus: Worthy is the Lamb

2. Behold, a virgin shall conceive
3. O thou that tellest good tidings to Zion
4. For unto us a Child is born
5. Pastoral Symphony
6. Glory to God
7. He shall feed his flock like a shepherd
8. His yoke is easy, his burthen is light
9. Behold the Lamb of God
10. He was despised
11. All we like sheep have gone astray
12. Lift up your heads, O ye gates
13. Why do the nations so furiously rage together
14. Hallelujah
15. I know that my Redeemer liveth
16. The trumpet shall sound
17. Worthy is the Lamb that was slain
年末に第9やメサイヤを聴くのもまた良いかな。所謂当時のピリオド楽器による演奏は聴いたことがありませんが、こういうモダン・オケでの演奏も悪くないと思いますよ。そういう意味では貴重な録音かもしれませんなあ・・・んでは。
The Mormon Tabenacle Choir - More Greatest Hits, 18 Best-Loved Favorites ― 2009年12月13日 11時09分
タイトルも、More Greatest Hits とうことで、これまでのベスト盤の補遺編・・・というアルバムですかな・・・既に Sony Classical として再編も終わっており、レーベルも Sony Classical となっています。
全18トラックの内4トラックの伴奏がオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団によるものです・・・が、最後は第9の「歓喜の歌」です。
The Mormon Tabenacle Choir - he Mormon Tabenacle Choir - More Greatest Hits, 18 Best-Loved Favorites(amazon.com)
1 Anvil Chorus from Il Trovatore*
2 Heavenly Father! (Ave Maria)*
3 When Johnny Comes Marching Home
4 Holy Art Thou (Largo from "Xerxes")*
5 Loch Lomond
6 None But the Lonely Heart
7 The Lost Chord
8 Nearer My God To Thee
9 I'll See You In My Dreams
10 Smilin' Through
11 Medley:Pretty Baby, You Are My Sunshine, Avalon
12 I Wonder Who's Kissing Her Now
13 The Anniversary Song
14 It's A Grand Night For Singing
15 My Favorite Things
16 The White Cliffs of Dover
17 It's a Long, Long Way to Tipperrary
18 IV. Allegro assai vivace. Alla Marcia (Final chorus from Schiller's "Ode To Joy") from Symphony No. 9 in D minor, Op. 125 "Choral" (Excerpt) *
モルモン・タバナクル合唱団は「25歳から60歳までの同教会のメンバーで構成されており全員がボランティア」だそうですが、レベルが高く楽しんで聴けたし、レパートリーも広いんですな。
今度はメサイヤのCDでも聴こうかな・・・んでは。
The Mormon Tabenacle Choir - God Bless America, 23 Patriotic Favorites ― 2009年12月13日 10時48分
このCDは愛国歌(あんまり好きなイメージじゃないけど)を23曲集めたアルバムです。
全23トラックの内6トラックの伴奏がオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団によるものです。これも買って中身を見ないとワカラン・・・という類のものです。
The Mormon Tabenacle Choir - God Bless America, 23 Patriotic Favorites(amazon.com)
曲目と演奏者は・・・ややこしいので演奏者は書きません。CDブックレットの画像でご勘弁。オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の演奏トラックのみ*を付けときます。
2 Columbia, The Gem Of The Ocean*
3 My Country! 'Tis Of Thee
4 Battle Hymn of the Republic
5 Home On The Range
6 This Land Is Your Land*
7 Down In The Valley
8 Shenandoah (or, Across The Wide Missouri)*
10 When I First Came To This Land
11 Over There
12 You're A Grand Old Flag
13 The Yankee Doodle Boy
14 This is the Army, Mr. Jones
15 The Caissons Go Rolling Along (or, The U.S. Field Artillery March
17 The Marine's Hymn (or, From The Halls Of Montezuma)
18 The United States Air Force (or, The Army Air Corps Song)
19 The Stars And Stripes Forever!
20 Hail to the Chief
21 The Star Spangled Banner*
22 God Bless America*
23 This Is My Country
こうしてみると、A.Harris がアレンジをした曲がかなりありますね。ま、こんなCDもあるということで・・・
The Mormon Tabenacle Choir - Jesu,Joy of Man's Desiring, 20 Great Bach & Handel Choruses ― 2009年12月13日 10時01分
とにかく、9割のトラックがオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団による伴奏なので、オーマンディ・ファンにとっても買って損はないアルバムだと思います。
The Mormon Tabenacle Choir - Jesu,Joy of Man's Desiring, 20 Great Bach & Handel Choruses(amazon.com)
2 Zion Hears the Watchmen's Voices from Cantata No. 140, BWV 140
3 My Soul Doth Magnify the Lord from Magnificat in D Major, BWV 243
4 Jesu, Joy of Man's Desiring from Cantata No. 147, BWV 147
5 Now Keep We All this Holy Feast from Cantata No. 4, BWV 4
6 Sheep May Safely Graze
Mormon Tabernacle Choir ,Richard P. Condie,director
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
7 Et Resurrexit from Mass in B minor, BWV 232
Mormon Tabernacle Choir, Columbia Symphony Orchestra
Jerold D. Ottley,director & Conductor
8 Now Thank We All Our God from Cantata No. 79, BWV 79
9 Sleepers Awake from Cantata No. 140, BWV 140
Mormon Tabernacle Choir ,Richard P. Condie,director
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
10 Awake the Trumpet's Lofty Sound from Samson
11 Let Their Celestial Concerts All Unite from Samson
12 See, the Conqu'ring Hero Comes! from Judas Maccabaeus
13 Sing Unto God from Judas Maccabaeus
14 Hallelujah, Amen from Judas Maccabaeus
15 Welcome, Welcome Mighty King from Saul
16 David, His Ten Thousands Slew from Saul
17 But as for his people from Israel in Egypt
18 Sing Ye to the Lord from Isreal in Egypt
19 Zadok the Priest - Coronation Anthem
Mormon Tabernacle Choir ,Richard P. Condie,director
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
20 "Hallelujah Chorus" from Messiah
Richard P. Condie, director & Conductor
タイトル通り、バッハとヘンデルの名曲集です。音質は良好です。
Mormon Tabernacle Choir, Rock of Ages - 30 Great Hymns ― 2009年12月13日 09時33分
The Mormon Tabenacle Choir, Rock of Ages - 30 Favorites Hymns(amazon.com)
1 Onward, Christian Soldiers**
2 Abide with me**
3 Bringing in the Sheaves**
4 Rock Of Ages**
5 Now the Day is Over**
6 The Church in the Wildwood {The Little Brown Church (in the Vale)**
7 Softly Now the Light of Day**
8 A Mighty Fortress is Our God*
9 How Firm a Foundation*
10 Behold the Great Redeemer Die*
11 More Holiness Give Me*
12 The Lord is my Shepherd*
13 O God, Our Help in Ages Past*
14 Come, Come, Ye Saints*
15 I Know that My Redeemer Lives*
16 Though in the Outward Church*
17 God Of Our Fathers**
18 I Need Thee Every Hour**
19 Ten Thousand Times Ten Thousand**
20 Nearer, My God, to Thee**
21 Holy, Holy, Holy**
22 God Be With You {Till We Meet Again**
23 Father in Heaven*
24 Abide with Me; 'Tis Eventide*
25 Come, Follow Me*
26 Lead, Kindly Light*
27 Guide Us, O Thou Great Jehovah*
28 The Morning Breaks; The Shadows Flee*
29 Come, Thou Glorious Day of Promise*
30 All Creatures of Our God and King*
Mormon Tabernacle Choir
*Alexander Schreiner & Frank Asper,(organ)
**Philadelphia Brass Ensemble & Percussion(Tracks1-7&17-22)
**Alexander Schreiner(organ)
Richard P. Condie, Conductor
Tracks 1-7,19-22 arranged by Arthur Harris
Tracks 17 & 18 arranged by William Smith
各トラックの演奏者はソニーよりamazon.comの方が詳しいです。アレンジの情報はCDブックレットの解説に記載がありました。Philadelphia Brass Ensemble & Percussion が参加しているトラックのオリジナルLPアルバムは不明です。実物もネット上の情報も見たことがありません。出来れば、CD化の際にそういう情報を載せてくれると良いのですがね・・・
それにしても、合唱とブラスパーカッションとオルガンというのは愛唱が良いのか、オーケストラ伴奏とはまた違う良さがあります。オーケストラより安上がりということもあるでしょうが、輝かしいフィラデルフィア管弦楽団のブラスセクションをまた違う形で楽しめるディスクと言えますな。
ちなみにこの Walking Eye ですが、三脚に乗っかってるテレビカメラ・・・と思っていたのですが、実はレコードに接触しているレコード針(stylus)を模したもの・・・だそうです。詳細はこちらをどうぞ。
んでは。
The Mormon Tabernacle Choir's Greatest Hits Vol.1 & Vol.2 ― 2009年12月13日 08時50分
The Mormon Tabernacle Choir's Greatest Hits
Produced by John McClure and Thomas Frost
The Mormon Tabernacle Choir
Richard P. Condie, director
A. Schreiner, R.Cundick, F.Asper (organ)
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は、モルモン・タバナクル合唱団との録音を 米Columbia Masterworks に多数行っています。このLPはそのベスト盤の第1集です。
Side 1
God bless America
The Lord's prayer
When Johnny comes marching home
A Mighty Fortress is our God
Bless this house
Battle Hymn of the Republic
Side 2
This Land is your Land
Heavenly Father!(Ave Maria)
Onward Christian Soldiers
Jesu, Joy of Man's desiring
Come, come ye Saints
Hallelujah Chorus
ML5364/MS6058 The Be Loved Choruses
ML5386/MS6068 The Lord's Prayer
ML5767/MS6367 The Lord's Prayer Volume Ⅱ
ML5819/MS6419 This is My Country
ML6079/MS6679 Be Loved Choruses Volume Two
ML6121/MS6721 God Bless America
ML6147/MS6747 This Land is Your Land
ML6235/MS6835 Bless This House
M2L286/M2S686 Brahms:A German Requiem
M2L263/M2S607 Handel:Messiah
- also available on CD CBS Masterworks M2K607(amazon.com)
- also available on CD highlights (amazon.com)
メサイアはCBS時代にCD化されたものがまだそのまま流通してますね。息が長いというか・・・この2枚組の演奏は全曲ではありませんが、全曲に準ずる扱いで販売されていたようです。CD1枚のハイライト盤もあります。HMVにヨーロッパ輸入盤のハイライト盤 もありますね。
これは一部でしょうから、かなりの数のアルバムを製作していたのでしょうね。
お次はベスト盤のVol.2を・・・
The Mormon Tabernacle Choir's Greatest Hits Vol.Ⅱ
Produced by Thomas Frost
The Mormon Tabernacle Choir
Richard P. Condie, director
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Other albums by the Mormon Tabernacle Choir:
Greateste Hits...MS6951
Sing Unto God...MS6908
This Land is Your Land...MS6747
God Bless America...MS6721
まだこの頃はモノラル盤(Regular ML)とステレオ盤が併存していたようですが、ステレオ装置の普及とステレオ盤の製造技術が安定してきて、そろそろステレオ・オンリーに移行しつつあるようでもあります。曲目は下記の通り。
Side 1
O Columbia the gem of the Ocean
Londonderry Air
This is My Country
Beautiful Dreamer
Land of hope and Glory
Battle Hymn of the Republic
Side 2
Dixie
Holy art Thou
He's got the whole world in his hands
Father in Heaven
The Battle cry of Freedom
Hallelujah, amen
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