SNOWFLAKES ARE DANCING ― 2010年01月01日 09時46分
新年早々、大雪に見舞われた方々は、本当にお疲れ様です。くれぐれもお気をつけ下さい。
名古屋も久しぶりの雪ですが、まあ、大したことはありません・・・
さて、今年の初聴きはコレですな・・・
The Newest Sound of Debussy - SNOWFLAKES ARE DANCING
Virtuoso electronic performances of Debussy's beautiful tone painting by TOMITA
犬は喜び庭駆け回り・・・って、訳にもいかぬが・・・
しょうがないので、ターンテーブル上でくるくる回ってもらおうか・・・
今年もこの Sided Dog の世話を焼くことになるのかな・・・
木々も・・・


「凄い雪ですね」
「そうだねえ」
「これからどちらへ?」
「家に帰るよ」
「じゃあ」(とティッシュを手渡される)「良いお年を」
「良いお年を、風邪ひくなよ・・・」
渡されたティッシュは水着エステのモノであった。商魂の逞しさにカンパイ!
ま、それはさておき、このLPはハイファイ堂で拿捕したモノ。ジャケット裏のTOMITAセンセイ、若いぜ~
この時、.5(ポイント・ファイヴ)シリーズ(と言って分かる人がいるやら・・・) の同じアルバムがあったのだが、ジャケット裏の若かりしTOMITAセンセイ に経緯を評して そちらは見送り・・・
そういえば、ハイファイ堂 は年末年始も営業しているなあ・・・今日は福袋 も用意しているという・・・大須観音 行った後にのぞいてみるかなあ・・・
CBS/SONY SOLL-4(SQ Quadraphonic) Switched on Hit & Rock by TOMITA, 1972年 ― 2009年11月14日 17時20分
RCA Red Seal から発売されている作品であれば、LPかCDで良く目にするが、この作品については知って探す迄はその存在すら知らなかった。
「電子音楽 in Japan」(田中雄二著、アスペクト、2001年12月)の氏のインタビューによれば、冨田氏がモーグ・シンセサイザーを入手したことを聞きつけて、「ビートルズとプレスリーとサイモン&ガーファンクルの3組の作品集をシンセサイザーで作らないか」というオファーが親族が経営する会社に持ち込まれてそれを手伝った・・・という、氏曰く「・・・ちょっと古傷のような気もするんだけど・・・」というものだそうな・・・
モーグ・シンセサイザー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC
と言う事情からか、このLPには冨田氏の名前は表には出てこない。ダブルジャケット内側の解説に書かれているだけ・・・なのである。
昔、オークションで冨田氏のLPを物色していた頃、このLPも見かけた記憶があるのだが、冨田氏とは関係ないシンセの亜流だろうと見逃したのだ・・・後でネット等で事実?を知って悔しい思いをしたものである。
TOMITA Fantasy
http://www.geocities.jp/nasu_fantasia/tomita.html
→SOLL-4 SQ-4 LP
http://www.geocities.jp/nasu_fantasia/t_disco/SOLL-4.html
aruga Museum
http://homepage3.nifty.com/aruga/index.html
→TOMITA レコード室
http://homepage3.nifty.com/aruga/bunka/record/record.html
データ色々・・・
http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/shi.htm
→レコード色々
http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/audio/record.htm
ブログにも書いたし
THE TOMITA PLANETS
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/02/07/4106057
・・・で、最近漸くオークションで入手した。封入されていたであろう、4chステレオのCMと4chレコードの解説は無くなっていたが、まあそれは仕方がない。
ドラムやベースにシンセを被せるという多重録音で、やはりTOMITAサウンドの特徴はしっかり刻印された作品だ。最初から「パプペポ親父」が我が物顔で出てくるのが微笑ましい。
冨田氏には迷惑な話かもしれないが、TOMITAファンなら持っていたい珍品である。恐らくCD化は難しいだろう・・・から・・・
A Magnificent Recording First - LOVE STORY ― 2009年08月09日 07時10分
米BMG Classics/RCA VICTOR 09026-60965-2(CD, (C)1992 )
A Magnificent Recording First - LOVE STORY
The World Greatest Orchestra Plays Great Love Themes of Today and Yesterday
Love Story, Andante from Concerto no.21(Mozart), Yesterday
The Windmills of Your Mind, Romeo & Juliet
The Heart is a Lonely Hunter ,West Side Story,
Tristan und Isolde ,Romeo & Juliet(Tchaikovsky)
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
愛憎?がテーマのLPをもう一枚。
Maestro が見たら激怒しそうなジャケット(特に米盤のCDの方)であろう。オルガン交響曲のジャケットもそうだけど、アレは「クラシック音楽のレコード」からかけ離れたぶっ飛びデザインだ。
戦犯?は、恐らく、コロムビアから引き抜かれて、1970~1974年の間 RCA Records A&R 責任者(だと思うけど)であった ピーター=マンヴィス氏であろう。氏はコロムビア在籍時に、ワルター=カーロスのスイッチト・オン・バッハをプロデュースしたそうな。
Wendy Carlos(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Wendy_Carlos
※この人、アルバム作ってから女性に変身?してしまったのだ。
スイッチト・オン・バッハ(LPアルバム)
http://en.wikipedia.org/wiki/Switched-On_Bach
RCAは、1968年にオーマンディ/フィラデルフィアをコロムビアから引き抜くに当たり、5年間のロイヤリティーとして220万ドルを先払いし、さらに100万ドルをオーケストラの基金として寄付するなど莫大な負担をしているため、マンヴィス氏は、とにかく「元を取る」必要があったのではないかな。
ということで、セールスが期待出来ないシリアスなクラシックではなく、売り上げが期待できるポップスをとにかく録音させようとして、マエストロから「私はポップス指揮者じゃないぞ!」と激怒・反発されてしまったが・・・それでも依頼仕事はきっちりこなすのがマエストロ・ジーンではあるが
この 「ラヴ・ソングズ」や、「マーチ集」「ファンタスティック・フィラデルフィアンズ」、そして2枚の 「クリスマス・アルバム」は全てマンヴィス氏の企画だそうな。
ということで、オーマンディ・ファンからは目の敵?されている気の毒?なマンヴィス氏ではあるが、氏は冨田勲の "Snowflakes are Dancing" を大ヒットさせた立役者でもあるのだ。
冨田勲(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Isao_Tomita
Snowflakes are Dancing(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Snowflakes_are_Dancing
この辺りの事情は、冨田氏の著書「音の雲」(NHK出版)に詳しい。冨田ファン必見の書である。
これによると、日本のレコード会社には全く見向きもされなかったこの"Snowflakes are Dancing"のアルバムを聴いたマンヴィス氏、にっこりと笑って冨田氏に手を差し出し、「さあ、トミタ、ビールを飲みに行こう」と言ったそうな。
ビールを飲みながら「これは非常にセールスポイントの高いアルバムだ。『スイッチト・オン・バッハ』以上に世界で売ってみせる」と息まいたそうな。
日本のレコード会社に「置き場所がない」と言われたのに対してマンヴィス氏は
「『スイッチト・オン・バッハ』は、まずクラシックのソリストの棚、次にポピュラーの棚、電子音楽の棚、次に効果音の入った棚に置かれている。このアルバムもそのようにして置くつもりだ。置き場所が多ければそれだけ客の目に触れる」
・・・と、日本側のネガティヴ・シンキングとは正反対のポジティヴ・シンキングで売りまくる姿勢だったと・・・
ご存じの通り、アメリカで爆発的に売れ始めてから、日本のレコード会社が扱わせて欲しい・・・と相次いで言ってきたそうだが、結局米RCAとつきあいがあったビクターRCA事業部(後にRVC→BMGビクター→BMGファンハウス→BMGジャパン→SMEと合併して、Sony BMG Music Entertainment )から販売ということになった。
冨田氏によれば、マンヴィス氏は「・・・きっぷがいいというか、神田の江戸っ子ふうというか、親分肌というか『おれに任せとけ』といった、気に入ったらとことんやるというか、アメリカ人としてはめずらしいタイプであった。・・・」という。
このアルバムのリリースには、RCA Red Seal の名プロデューサー、ジョン=ファイファー氏も一枚かんでいる。氏は電子音楽のLPも出しているくらいなので、このアルバム将来性をすぐに感じ取ったのだろう。
John Pfeiffer(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/John_Pfeiffer
しかし、マンヴィス氏も1974年のRCAの政変?でRCAを辞してしまう。同じRCAのプロデューサーであった Max Wilcox氏も この政変でRCAを辞しフリーのプロデューサーとして活躍することになる。んで、我らがマエスト・ジーンとフィラデルフィア管弦楽団の録音は後任の Jay David Saks が担当することになることもご存じの通りである。
1986年にRCAはGEに身売りし、レコード部門をBMGに売却・・・んでもって、現在は Sony BMG Music Entertainment となっているわけだが・・・
RCAに関することをwikipediaから拾うと・・・
Radio Corporation of America
http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_Corporation_of_America
http://ja.wikipedia.org/wiki/RCA
RCA Records
http://en.wikipedia.org/wiki/RCA_Records
http://ja.wikipedia.org/wiki/RCA%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
RCAが消滅する原因となったビデオディスク
Capacitance Electronic Disc (CED)
http://en.wikipedia.org/wiki/Capacitance_Electronic_Disc
ついでにビクターのVHDも
http://ja.wikipedia.org/wiki/VHD
ついでにビデオディスクについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Videodisc
RCAというと、David Sernoff 、Artur Toscanini、その他当時アメリカを象徴していた人物がぞろぞろ出てくる。
David Sarnoff
http://en.wikipedia.org/wiki/David_Sarnoff
RMS Titanic
http://en.wikipedia.org/wiki/RMS_Titanic
Artur Toscanini
http://en.wikipedia.org/wiki/Arturo_Toscanini
テレビ局のNBCも元々はRCAの子会社だったわけだし・・・
National Broadcasting Company (NBC)
http://en.wikipedia.org/wiki/NBC
RCAの社史がアメリカの歴史の大きな一部であった時代があったわけだ。今では、レコード・ラベルの商標や、真空管アンプのデッドストックとして見かけるくらいかな・・・
そういえば、コンピューター関係も、事務処理用や自動車制御用の組み込みコンピューターとか手を出していたような・・・20年以上前に、RCAロゴのついたキーボードの写真を見た記憶があるのだが・・・
ま、脱線はここまでにしときましょうか・・・
マエストロは決して乗り気でなかったにせよ、依頼仕事はきっちりこなすというプロフェッショナルに徹した見事なできばえのアルバムだと思いますよ。演奏はね。
Super Stereo for the 70's, Dynaflex の文字が40年近い歳月を感じさせますが・・・
このLPは2枚手元にある。1枚は未開封品だが、とってもペラペラでソリが酷い上に恐らくカッティング上のミスであろう。右チャンネルの音が小さく、バランスが左に傾いている。もう一枚は中古だが、盤はしっかりしており、音のバランスも修正されている。これなら聴ける。
日本でも数年前にCD化されました。米盤のどぎついCDデザインでないのが救いですが、まだあるかなあ・・・
BMGファンハウス BVCC-37324
「イエスタデイ~オーケストラが奏でる愛のテーマ」(CD)
米LPオリジナルジャケット仕様
んでは。
THE TOMITA PLANETS ― 2009年02月07日 10時17分
さてこのCD、封入されているブックレットが凝っている。写真では分かりにくいが、"TOMITA"の文字で各アルバムのオリジナルデザインを「変形」している(Modurateしている)・・・と言うべきか?・・・な。
このアルバムについてはホームページで取り上げているので、興味のある方は下記をご覧くださいませ。
お気に入り その1
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/MyFavorites1.htm
さて、TOMITA の最初のアルバムは "Snowflakes are Dancing"だと思っていたのですが、実はそれ以前に CBS/SONY から出ていたアルバムがあるということを今日知りました・・・
スイッチト・オン・ヒット&ロック
~驚異のモーグIII シンセサイザー~
SOLL-4 (SQ-4) 1972年
TOMITA Fantasy
http://www.geocities.jp/nasu_fantasia/tomita.html
→SOLL-4 SQ-4 LP
http://www.geocities.jp/nasu_fantasia/t_disco/SOLL-4.html
aruga Museum
http://homepage3.nifty.com/aruga/index.html
→TOMITA レコード室
http://homepage3.nifty.com/aruga/bunka/record/record.html
データ色々・・・
http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/shi.htm
→レコード色々
http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/audio/record.htm
どうやらこのLPはなかなか面白い内容らしい・・・そういえば、4年前オークションで見かけたけど、中身が良く分からなかったから入札しなかったんだなあ・・・逃がした魚は大きかった?まあ、探していれば出会うこともあるだろう。気長に探そう。
それにしても、ようやく DVD Audio で本格的なマルチチャンネルを・・・と過去の作品をリメークしていた TOMITA氏、DVD Audio が事実上消滅してしまったのはなんという皮肉か・・・昔の4ch の二の舞になってしまったか・・・しかし、SACDもマルチチャンネルできるのだ。今度はSACDでマルチチャンネルのリバイバルをして欲しいものだ。それに相応しい作品もある・・・FireBird!
冨田勲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A8%E7%94%B0%E5%8B%B2
冨田勲 公式サイト
http://www.isaotomita.com/
4chステレオ
http://ja.wikipedia.org/wiki/4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA
DVD Audio
http://ja.wikipedia.org/wiki/DVD#DVD-Audio
んでは。
最近の音楽CD(とその類)はいったい幾つあんの? ― 2008年12月27日 11時23分
コンパクトディスク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF
音楽CD
http://ja.wikipedia.org/wiki/CD-DA
Super High Material CD 公式サイト
http://shm-cd.co-site.jp/
Super High Material CD(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%ABCD
Blu-spec CD公式サイト
http://www.blu-speccd.jp/
Blu-spec CD(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Blu-spec_CD
ハイ・クオリティCD公式サイト
http://www.hqcd.jp/
ハイ・クオリティCD(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3CD
HDCD(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/High_Definition_Compatible_Digital
HDCD(Microsoft)
https://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/forpros/hdcd/hdcdabout.aspx
ガラスCD(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9CD
カラヤン・ベルリンフィルの第9(ガラスCD)
http://www.universal-music.co.jp/classics/ims/imcg9001/
※これはまだ記憶に新しいですな・・・
ここまでは、基本的には従来のCD-DAと同じで、CDの素材を変えたり小細工を加えたり・・・というところ・・・か。
クラシックジャーナル34号のSHM-CD特集は興味深い。なぜなら、BMGジャパンの古澤氏(BMG/RCA オーマンディの芸術シリーズの企画者であ~る)がこのSHM-CDについて語っているからなのだ。
クラシックジャーナル(アルファベータ)
http://www.alphabeta-cj.co.jp/cla_j/claj.html
日本ビクターのXRCDもあるが・・・
Extended Resolution Compact Disc(XRCD)
http://ja.wikipedia.org/wiki/XRCD
http://www.xrcd.com/
これはちょっと毛色が違うかな・・・?
CD以外で規格からして全く別物となると、SACDとDVD Audioの2つか。
SACD(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Super_Audio_CD
SACD公式サイト
http://www.super-audiocd.com/
SA-CD Lab
http://www.sa-cdlab.com/
DVD Audio
http://ja.wikipedia.org/wiki/DVD#DVD-Audio
DVD Audio は事実上消え去ろうとしているようだ・・・。サウンド・クラウドを夢見て、4chステレオで挫折しDVD Audioでマルチチャンネルを実現しようとした冨田勲氏としては「またしても・・・」という気持ちになられておられるかも知れぬ。まあ、SACDもマルチチャンネルはできるから、まだまだ「夢は消えない」と思うけど・・・
冨田勲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A8%E7%94%B0%E5%8B%B2
冨田勲 公式サイト
http://www.isaotomita.com/
4chステレオ
http://ja.wikipedia.org/wiki/4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA
SACDは最近「ダイレクト・カットSACD」というのが登場しているらしい。そういえば、1枚2万円という無茶苦茶高いSACDがあったけど、多分アレがそうだったんだろうな。
あんまり情報がないからよく分からんけど、下記の記事でなんとなくイメージはつかめた。要はプレス工程を減らして質を上げた・・・ということのようだ。
phileweb オクタヴィア・レコード ダイレクトカットSACD
http://www.phileweb.com/shop/octavia/
最終的な製品をプレスするスタンパーを作るマスタースタンパーを使ってSACDをプレスするというのが売りのようだ。当然、大量生産用のスタンパーと異なりプレス出来る量に限りがあり、そうそうお目にかかれないようである。
昔LPでも、TELDEC が Direct Metal Mastering と称して同じようなことをやっていたのを思い出した。
TELDEC
http://en.wikipedia.org/wiki/Teldec
Direct Metal Mastering
http://en.wikipedia.org/wiki/Direct_Metal_Mastering
こっちは、通常ラッカー盤(凹)をカットしてそれからマスター盤(凸)を作り→メタルマザー盤(凹)→スタンパー(凸)という通常の順序のものを、いきなりメタルマザー盤(凹)からカットしてしまう・・・つまりラッカー盤(凹)とマスター盤(凸)の工程を省いてダイレクトにメタルマザーを作ってしまうので、Direct Metal Mastering (DMM)と称していた。この表示のLPは結構あると思う。これと同じ考えをSACDに持ち込んだということか。
そういえば、今日本でLPをプレスしているのは東洋化成だそうな。
東洋化成
http://www.toyokasei.co.jp/
レコード(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
話を戻そう、ダイレクトカットSACDのブックレット表示には「HQ」とあり、なんかハイ・クオリティCDと混同しそうではある。
クラシック・スナイパー3号の平林直哉氏の記事「SACDこそ便利でお得なメディアだ!!」によれば「次元の違う音」だそうな。
クラシック・スナイパー3 特集 クラシック名盤大噴火!-青弓社
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7251-5.html
どうなんだろうねえ、いっそのこと、
Super High Quality Blue-spec Material Direct Cut SACD
なんて究極(或いは至高)のオーディオディスクでも出してもらって音質論争に決着をつけたらどうかな?
そのうち、ディスクより固定メモリの方が音が良いと言うことで、今度はどのメモリの音が良い・・・とかで、やはり音のいいトランジスタで作ったフリップフロップ(Mono Stable Multi Vibrator ・・・学生時代を思い出すなあ・・・)が最高!なんてことになって、高層ビル丸々一つのスペースが音楽収録用の最高級固定メモリになんかになっちゃったりして・・・いや、石の音は硬い、真空管メモリーの方が・・・いやいや、水銀遅延メモリーやコアメモリ、ブラウン管メモリーの方が・・・・かってにやっテレ。
ま、程々にしておくのが宜しいようで・・・・
んでは。
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