Ormandy conducts Mahler "Resurrection" in 19352009年08月12日 07時00分

Biddulph WHL032
英Biddulph Recordings WHL032 (C)(P)1997 CD
Mahler : Symphony no.2 "Resurrections"
Corinne Frank(s), Ann O'Malley Gallogly(ms)
Twin City Symphony Chorus(R. Sircom, Chorusmaster)
Eugene Ormandy
The Minneapolis Symphony Orchestra
http://www.minnesotaorchestra.org/

recorded 1935.6.1 at the Cyrus Northrup Memorial Auditorium
at the University of Minnesota
http://en.wikipedia.org/wiki/Northrop_Auditorium

first issued on Victor 11753/64[M-256]
(matrices CVE 87511/32)

also available on other CD
History - Maestro Brilliante(History 205236-303~205240-303)

1935年のライブ録音。オスカー=フリートによるラッパ吹き込み録音が1924年頃であり、それから恐らく2番目、そして電気録音では初録音ということになる。

この世界初録音はナクソスからCDも出ているしNMLでも聴ける。

NML-マーラー:交響曲第2番「復活」
オスカー=フリート、ベルリン国立歌劇場管弦楽団他
http://ml.naxos.jp/album/8.110152-53

下記のサイトでも聴けますな。

昔のレコードを聴こう!
http://www.sound78rpm.jp/
→第二章 SP時代の怪物たち-6.番外編:愛すべきレコードたち
http://www.sound78rpm.jp/bangai01.html

一時期、この「復活」にハマッて、CDやらコンサートを色々聴きまくったもんですなあ・・・

グスタフ・マーラー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC

交響曲第2番 (マーラー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_%28%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%29

さて、オーマンディ盤に話を戻しましょう。

このCDは市販の78回転盤から復刻されているが、聴きやすい音質に仕上がっている。盤の状態も良いのだろう、音の生気を失わない程度にノイズをうまく抑えているようだし、低音も量感がある。

1935年の録音としては上質な部類に入るのではないだろうか。当時の RCA Victor の録音技術レベルの高さに驚く。

ただ、5楽章の最初の合唱部分にノイズがのってくるのは、コーラスをキャッチするマイク系統の調子が悪かったのだろうか。

それにしても、これだけの大編成の大曲をライヴで一発録り、しかもワックス盤録音で編集も効かない・・・まあ、だからこそライヴ録音したのだろうけど。これだけの大曲をセッション録音するのはあまりにリスクが大きすぎる。(ただし、1楽章のみこのライブの翌日に取り直しが行われたそうな・・・)

演奏も、1935年当時のミネアポリス・オーケストラの整ったアンサンブルに驚かされる。ライヴ録音だからミスも散見されるし不揃いな部分もあるが、それを考慮してもこれは大した演奏だ。5楽章のクライマックスの迫力は、1969年のセッション録音を想起させる。

ビダルフの丁寧な復刻作業に頭が下がる。

英Biddulph Recordings
http://www.biddulphrecordings.com/

ここ数年活動が停滞していたようだが再開したようだ。それにしても、折角丁寧に時間と費用をかけてCD化しても、それをコピーして激安価格で販売する輩がいるから、こういう良心的なメーカーが経営難に陥るというのはやり切れないが・・・でも安いとついつい・・・

ということで、出来ればビダルフの復刻盤を買って欲しいところなのだが、ビダルフが出していたオーマンディ関係の復刻盤は一部を除いて品切れだし再プレスする気配がなさそうなので、今のところ、中古盤を探すか、ヒストリーの激安盤を入手するしかなさそうである・・・

オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)2009年08月12日 08時18分

日本コロムビア:オーマンディ/フィラデルフィアのすべて
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて
フィラデルフィア管弦楽団協会編プレスブックによる
上野一郎・訳 編(日本コロムビア洋楽部)
(日本コロムビア 1967年3月)非売品

この本も10年以上探してましたなあ・・・じつは昨日郵送で届いたばかりなのです。ヤフーのオークションで出品されているのをたまたま見かけて入札・・・運良くそのまま最低価格で落札出来ました。

1967年の初来日にあわせて企画・作成された190ページの非売品冊子。関係者や特典品として配布されたのでしょうか・・・近所の図書館にも収蔵されているので、図書館にも配られたのでしょうか?

前書きによれば、この冊子の主たる内容は、

「・・・フィラデルフィア管弦楽団協会が編纂した、1965-1966年のシーズン用プレス・ブックによっておりますが、その全文の他に、海外の雑誌・書籍から、フィラデルフィア管弦楽団とユージン=オーマンディに関する、興味ある記事を集めて訳出し、それらを総合して、うちとそとからその全貌をまあすとこなく伝えうるよう、つとめました。・・・・」

であり、1968年にColumbia から RCA Red Seal に移籍する少し前迄の状況が分かる、オーマンディ・ファンにとっては貴重な資料とも言えるでしょう。

皮肉なことにこの本刊行の1年後、オーマンディ・フィラデルフィアはRCA Red Seal に移籍してしまい、さらにその1年後に日本コロムビアと米コロムビアとの契約もCBS/SONYに移ってしまったため、日本では、オーマンディ・フィラデルフィアの音源は日本コロムビアからは出なくなってしまいます。

日本コロムビアは、それに先立つ1962年、英コロムビア(英EMI)との契約も失ってしまい、海外2大レーベルの原盤供給を失ったため、国内とヨーロッパの独自録音に活路を見いだすことになります。

今でも、日本コロムビア発売の米コロムビア原盤のLPを中古屋でみかけます。オーマンディ・フィラデルフィアのモノラル盤やステレオ初期のLPや10インチ盤などです。

その日本コロムビアも、今は コロムビア・ミュージック・エンターテイメント になってしまいましたが・・・

コロムビアミュージックエンタテインメント(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

ソニー・ミュージックエンタテインメント(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

では。