オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)2009年08月12日 08時18分

日本コロムビア:オーマンディ/フィラデルフィアのすべて
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて
フィラデルフィア管弦楽団協会編プレスブックによる
上野一郎・訳 編(日本コロムビア洋楽部)
(日本コロムビア 1967年3月)非売品

この本も10年以上探してましたなあ・・・じつは昨日郵送で届いたばかりなのです。ヤフーのオークションで出品されているのをたまたま見かけて入札・・・運良くそのまま最低価格で落札出来ました。

1967年の初来日にあわせて企画・作成された190ページの非売品冊子。関係者や特典品として配布されたのでしょうか・・・近所の図書館にも収蔵されているので、図書館にも配られたのでしょうか?

前書きによれば、この冊子の主たる内容は、

「・・・フィラデルフィア管弦楽団協会が編纂した、1965-1966年のシーズン用プレス・ブックによっておりますが、その全文の他に、海外の雑誌・書籍から、フィラデルフィア管弦楽団とユージン=オーマンディに関する、興味ある記事を集めて訳出し、それらを総合して、うちとそとからその全貌をまあすとこなく伝えうるよう、つとめました。・・・・」

であり、1968年にColumbia から RCA Red Seal に移籍する少し前迄の状況が分かる、オーマンディ・ファンにとっては貴重な資料とも言えるでしょう。

皮肉なことにこの本刊行の1年後、オーマンディ・フィラデルフィアはRCA Red Seal に移籍してしまい、さらにその1年後に日本コロムビアと米コロムビアとの契約もCBS/SONYに移ってしまったため、日本では、オーマンディ・フィラデルフィアの音源は日本コロムビアからは出なくなってしまいます。

日本コロムビアは、それに先立つ1962年、英コロムビア(英EMI)との契約も失ってしまい、海外2大レーベルの原盤供給を失ったため、国内とヨーロッパの独自録音に活路を見いだすことになります。

今でも、日本コロムビア発売の米コロムビア原盤のLPを中古屋でみかけます。オーマンディ・フィラデルフィアのモノラル盤やステレオ初期のLPや10インチ盤などです。

その日本コロムビアも、今は コロムビア・ミュージック・エンターテイメント になってしまいましたが・・・

コロムビアミュージックエンタテインメント(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

ソニー・ミュージックエンタテインメント(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

では。

コメント

_ (未記入) ― 2009年11月12日 11時15分

興味深いですねぇ。私も是非ともその冊子を手に入れたいです。
それにしても、懐かしいですね、オーマンディ。
その当時、深みがないとか個性が足りないと評論家連中にボロカスに言われていた気が致しますが私はなかなか好きな指揮者です。
彼は作曲者の意図を明確に捉え再現する、という点においては超一流のものがあると思います。あのジャン・シベリウスでさえオーマンディのことは高く評価していましたし、偉大な指揮者の一人であることは間違いないでしょう。

_ りん ― 2009年11月12日 17時04分

私も10年以上、この本を探していました。たまたま運良くヤフーのオークションで見かけたのですが・・・
とりあえず、最寄りの図書館等で探すのも良いかも。私も最初は図書館で読みましたから。
マエストロについての評価はまだまだこれから・・・と思いますよ。では。

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