The Blue Danube - All Time Favorits by Johann Strauss2009年08月08日 08時07分

RCA Red Seal LSC-3250
米RCA Red Seal LSC-3250(No Dog Label Dynaflex LP (C)1972)
The Glorious sound of the world's greatest orchestra
The Blue Danube - All Time Favorits by Johann Strauss

Side1-①The Blue Danube②Vienna Blood③Emperor Waltz
Side2-④Voice of Spring⑤Morninf Paper⑥Tales from the Vienna Woods
⑥Toni Noichi,Zither solo

also available on CDs
日BMGファンハウス BVCC-38115(①②④⑤⑥)
米BMG/RCA Classics Classical Navigator 74321 24025 2(①②③⑤⑥)

前回取り上げた LSC-3149 の続編?というか、6曲うち3曲(③⑤⑥)は同じ録音で、①②④が新録音である。LSC-3149 は J.Pfeiffer がプロデュースしているが、今回のLPの半分は M.Wilcox がプロデュースしている。売り上げ増に「美しき青きドナウ」は欠かせなかったのかな?

このLPは1972年発売のダイナフレックス盤である。ま、ヘナヘナのペナペナは相変わらずだけど・・・

オーマンディとフィラデルフィアのウィンナ・ワルツは1969年、1971年、1974年の3回行われているそうで、RCAステレオ期でも複数回録音した曲もあるからややこしい。その辺りの事情は BVCC-38115 の解説に詳しい。

たぶん日本では見向きもされない「本場物でない」ウィンナワルツだけど、なかなかいいワ、これ。

でも、我らがマエストロは オーストリア=ハンガリー帝国の出身だから、ウィンナワルツと関係がないわけではない。

オーストリア=ハンガリー帝国(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%EF%BC%9D%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%B8%9D%E5%9B%BD

ハンガリー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC

しかも、オーストリア=ハンガリー帝国の王立音楽院(現在のリスト音楽院だな)を神童として卒業している。

Franz Liszt Academy of Music
http://en.wikipedia.org/wiki/Franz_Liszt_Academy_of_Music

日本人が「オーマンディのウィンナワルツなんて・・・」と言えるほど分かってるのかねえ?

関係ないけど、ロシア人が演奏するドイツ音楽も何故か日本の評論家には評判が良くない。でも、ドイツかぶれならロシアの方が上手だろう。昔のレニングラードはもともと サンクト・ペテルブルク だぜい。

サンクト・ペテルブルク
http://de.wikipedia.org/wiki/Sankt_Petersburg

女帝エカテリーナ二世だってドイツ貴族(Sophie Friederike Auguste von Anhalt-Zerbst-Dornburg)だし。

エカテリーナ二世
http://de.wikipedia.org/wiki/Katharina_II._%28Russland%29

日本も昔は中国かぶれだった。漢語とか漢詩を学校jで読まされたなあ。レ点とか・・・昔は貨幣も中国から輸入していた。言葉も輸入だ。「漢字」だしなあ。三国志も本国より日本の方が人気あるんじゃないかな?

ま、本場物でなければ・・・というフィルターで目を曇らせないよう、お気をつけあそばせ・・・

コメント

_ リベラ33 ― 2009年08月08日 09時50分

オーマンディ師のウィンナ・ワルツですが、微妙にアレンジ入ってませんか?詳しく調べた訳ではないのですが、どうもオリジナルではない譜面を使っているように思えます。しかしどの資料を見ても特に注釈は無いのですが、どうなっているのでしょうね。

_ りん ― 2009年08月08日 22時49分

そうですね、かなり手を入れている曲もあるようですね。

コロムビアのステレオ録音では、「ウィーンの森の物語」はチターの代わりにヴァイオリンで弾かせてますし・・・

この世代(1900年前後生まれ)の指揮者は譜面に手を入れるのは当然・・・くらいの感覚だと思いますよ。

「朝比奈隆 交響楽の世界」(朝比奈隆、金子建志、早稲田出版)という本で、朝比奈氏はこんなことを言ってますし。

「あの時代の一般の流行というか、まあ時代のカラーですねぇ。オーケストレイションというものが非常に発達したから、何でも色彩的にしようという・・・僕ぐらいの世代の指揮者だったら、今は黙っているけど、必ず若いときにやってますよ。大体、師匠がやれっていいますもん。ベートーヴェンをスコア通りに演奏しているのは素人だっていう考え方がね、あったのですよ。・・・」

フィラデルフィア管弦楽団とのレコードも アーサー=ハリスとかのアレンジで演奏しているのもありますし、コロンビア時代のLPはプロデューサーのトーマス=フローストがアレンジしたので録音しているのもよく見かけますから。

もしかしたら、楽団所有の楽譜(貸し譜だったら話は別ですが・・・)がそうだったりして。となると、ストコフスキーの演奏と較べると面白いかもしれませんよ。

では。

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