Ormandy & Philadelphia - Schubert "Unfinished" & Mozart "Jupiter" Symphonies ― 2010年03月16日 07時25分

Schubert : "Unfinished" Symphony
Mozart : "Jupiter" Symphony
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
recorded 1968 at Academy of Music, Philadelphia
also available on CD
ユージン・オーマンディ&フィラデルフィアの芸術Ⅲ
BMGファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38282(CD 2003年12月)

未完成交響曲は別にシューベルトの専売特許?じゃないけど、未完成といえば一般的にはやはりコレだろう。そういえば、未完成交響楽という映画もあったっけ・・・むか~しテレビで観たような・・・1933年の映画だからエライ昔である。
そんなこんなで色々と憶測を生んでいる曲ではあるが、事実は案外つまらんことかもしらん。ま、このまま謎のままにしておくのが楽しみが減らずにいいと思うが・・・ちなみに、番号付けもいまだ揺れ動いているようで、前は8番だったのに今は7番になっている・・・もうどうでもいいのだけど、そう変えられても困るわな。そういえば、ドヴォルザークの新世界交響曲も昔は今は9番だけど昔は5番だったしねえ。
そういう「深遠」な演奏を求める向きには、この オーマンディ/フィ ラデルフィアの演奏は物足りないかもしれない。素直にウィーン情緒の美しい曲だなあ・・・というところ。でも案外それが本質かもしれんよ。
もう片面の モーツァルトのジュピター交響曲 、未完成交響曲とのカップリングとしては良い選曲かもしれない。ちょっと異色の組み合わせみたいな感じが無きにしも非ずだが、あっという間に聴き通してしまい、違和感は無い。フィラデルフィア管弦楽団の弦セクションの妙技を素直に楽しめると思う。

さて、これは韓国盤のレコード・ラベル。なんか切手みたいなものが貼ってある。韓国盤はレコード番号・ジャケットデザインも米国盤と殆ど同じで、ちょっと見ただけでは米国盤と区別がつかない。

国内盤は1967年の初来日の東京文化会館における公演写真をジャケットに使っている。日本のレコードは演奏家の写真を使うことが多く、それはCD時代に入っても変わっていないような気がする。


このLPの解説は藁科雅美氏による「オーマンディ物語 Ormandy og Philadelphia」で、これはニューズ・ウィーク誌の記事を元にしていると解説にも記載されている。恐らくオーマンディ・ファンならどこかで目にしている記事ではあるが、オーマンディ/フィ ラデルフィアがRCA Red Seal に移籍した直後の期待感みたいなものが感じられて興味深い。
では。
Ormandy & Philadelphia - Spectacular Choruses ― 2010年03月07日 17時00分

Newly Recorded! - Spectacular Choruses
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
& Chorus Directed by Robert Page
Land of Hope and Glory(Pomp and Circumstance March No.1 - Elgar-Benson)
The Exodus Song (Gold - Boone - Arr.:Harris)
La Marseillaise (Rouget de Lisle - Arr.:Berlioz)
Battle Hymn of the Republic(Steffe-Howe-Arr.:Wilhousky)
On Great Loves Hills(Finlandia, Sibelius-Bridgman-Arr.:Matthews)
Meadowlands(Knipper-Arr.:Harris)
Rule,Britannia(Arne)
Glory,Glory(Rimsky-Korsakov)
The Star-Spangled Banner(Key-Arr.:Harris)

ジャケット裏は曲目と、Ormandy/Philadelphiaによる他のアルバム紹介のみという実にシンプルなモノ・・・というか、手抜きだなあ、こりゃ。この時期のRCA Red Seal のアルバムはこういう類のモノが多い。また、ジャケットには Columbia Masterworks の旧アルバムを意識してか、 Newly Recorded! と銘打っているのも時代を感じさせる。

レコードラベルは No Dog である。録音そのもののせいか、カッティングが今ひとつかは定かではないが、少々高域が荒れ気味のサウンドである。
このアルバムには合唱付きのシベリウスのフィンランディアが収録されている。 On Great Loves Hills(Finlandia, Sibelius-Bridgman-Arr.:Matthews) というトラックがそれである。この演奏は、CD(BMGジャパン オーマンディ/フィラデルフィアの芸術Ⅰ Vol.9、BVCC-38056 シベリウス:交響曲第2番、(P)1999年)にも収録されている。
ちなみに、合唱無しのフィンランディアの演奏もあるのだが・・・これはそれが収録されたLPである。


ちなみに、その合唱無しのCDも出ていた。

このシリーズは昔(10年以上前)はよくお世話になっていたが、今は知り合いに譲ったりして手元には一枚もない。このディスクに収録されているフィ ンランディアの合唱の有る無しも全く意識していなかった。
最近、そして5年前にも、この合唱無しのフィ ンランディアについて、オーマンディ掲示板に質問があった(最近のと5年前)ので、ちょっとまた気になって取り上げた次第。
この2種類のフィ ンランディア、合唱だけ別録りで後からミキシングしたものと思っていたが、最後の盛り上がる部分のブラスの鳴り方(合唱入りの方はコーラスに配慮して抑えている?)やティンパニ・グランカッサのクレッシェンドもちょっと違うように感じられる。ミキシングで変えている可能性もあるが、合唱の入る部分だけ別テイクで録ったのか、それとも全く別テイクの録音だろうか・・・合唱無しを22日に収録して、23日に合唱有りでもう一回収録したとか、あるいは両方とも1日で録音してしまったとか・・・色々と想像は尽きないが・・・
Debut! - Henry Mancini Conducting the Philadelphia Orchestra Pops ・・・ の国内盤LP ― 2010年02月25日 17時10分
日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2626 Dynagroove No Dog Label LP 定価2千円
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops
見つけた場所は、これまた ハイファイ堂 レコード店 店先のエサ箱・・・段ボール箱の中に何も仕分けられておらずコンディションもまちまちの1枚100円投売状態の中にコレがぽつん・・・と・・・
レコードもジャケットも多少汚れていましたけど、1枚100円ですからねえ・・・ジャケットを掃除して、レコードもクリーニングしたら綺麗になりました。レコードは多少キズがあるものの、音には殆ど影響はなく、本家の盤よりもプレスが良いようでノイズは極めて少ないです。
ちなみに本家の盤とはデザインが違います。
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops
米RCA Red Seal LSC-3106 (C)1969 (LP, No Dog Label)
国内盤はちょっとジャケットデザインが地味かな・・・LP解説は宮本啓氏。この解説によると、
「・・・今年(69年)春こんな新聞記事が出ていた。『ヘンリー・マンシーニは6月7日からのサマー・シーズンにかぎり、名門フィラデルフィア・オーケストラのポップ・コンサート指揮者になった。プログラムは彼の得意とする映画音楽からビートルズ・ナンバーまでズラリと並んでいる』・・・」
だそうで、この時のライヴ録音が遺っていたらなあ・・・なんて思ったりもする。
レコードラベルは日本盤お馴染みの No Dog Label ・・・ま、こんなのもあるということで・・・んでは。
Tchaikovsky Symphony no.1 "Winter Dreams" ― 2009年12月31日 13時12分
Tchaikovsky Symphony No.1 "Winter Dreams"
also available on CD BMGファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38288-89 (2CD Set, 2003年12月) Coupled with Symphony no.2"Little Russian" & Symphony no.3"Polish"
この演奏も10年前は聴けませんでしたな・・・今はCDで手軽に聴けるようになりましたが・・・CDが出る前、このLPはなかなか見かけることが無く、結局、ネットを使ってアメリカの中古屋さんでこのLP(米RCA Red Seal ARL1-3063)を見つけてオーダーしたんですなあ・・・航空便で送ってもらって・・・今となっては懐かしい・・・(遠い目<オイオイ、まだはえ~よ)
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団によるチャイコフスキー の初期交響曲(「冬の日の幻想」「小ロシア」「ポーランド」)は、日本では 「冬の日の幻想」 だけが LP発売されて、「小ロシア」「ポーランド」 は 2003年のCD化でようやく発売されたという特異な経緯を辿った、このコンビの超名盤である。
たまたま数日前、大須のハイファイ堂レコード売り場の100円セール でこの日本RVC盤を見かけて、懐かしさのあまり捕獲してしまったという次第。残念ながら帯は無かったが・・・
解説は歌崎和彦氏。ちょうど、マエストロが音楽監督辞任を発表した頃で、解説にもそのことがタイムリーな話題として取りあげられている。これもLPを聴く楽しみの一つかな・・・
ちなみに、米盤のレコードスリーヴは見ていて楽しい。
黃河協奏曲 ― 2009年12月20日 17時00分
(Quadraphonic LP)
coupled with 労農行進曲(San Pei)
Sousa : Stars and Stripes forever
Respighi : Pini di Rome
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra, Daniel Epstein(p), Murray Panitz(竹笛・Bamboo Flute), Hauman Lee(琵琶・Pipa)
中古屋さんで、これのダブルジャケット仕様のものを見たことがあるので、これはその後のセカンド・ジャケットかな・・・裏表に印刷された解説が1枚封入されている。中国の曲の解説は中島建蔵氏、西洋の曲は藤田由之氏による解説となっている。
ジャケット裏面。
ジャケット裏表の絵についての出所はアルバムに何の記載もないので解らない・・・
レコードラベルは犬無し(No Dog Label)である。
レコード解説によれば、1973年の訪中公演は9月10日から23日まで滞在して、北京4回・上海2回の計6公演をこなしたとのこと。演奏料は受け取らず、文字通りの友好公演だったそうな。
演目は、ベートーヴェンの田園交響曲、レスピーギ「ローマの松」、バーバーの弦楽の為のアダージョ、そして、ピアノ協奏今日「黄河」 が、殷承宗 のピアノにより演奏されたとのこと。(琵琶と竹笛も中国の音楽家による演奏)
さらに、殷承宗 が米国民謡「峠の我が家」を独奏、フィラデルフィア管弦楽団が 労農行進曲(San Pei) を演奏。その他、ベートーベンの運命交響曲、ブラームスのシンフォニー第1番、ドヴォルザークの「新世界より」、ラヴェルの「ダフニスとクーロエ」、その他 ウィリアム=シューマン や ロイ=ハリスの曲も演奏しているとのこと・・・これも歴史の一コマ ということですかな・・・
なお、黃河協奏曲 は 日BMGファンハウス の オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の芸術第3弾 の CD(日BMGファンハウス/RCA Red Seal/ BVCC-38298, 2003年発売)でも聴ける。興味のある方は如何ですか?
では。
タワレコ “RCA Precious Selection” ワゴンセール ― 2009年10月20日 05時48分
オーマンディ&フィラデルフィアの貴重な音源がCD化されていますから、くれぐれも買い逃さぬよう・・・
オーマンディ関係の盤については↓下記をご覧下さいませ。
タワレコ “RCA Precious Selection” 販売終了
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/04/27/4269013
んでは。
Levine conducts Mahler's Symphony no.10 その2 ― 2009年09月19日 17時25分
Mahler Symphony no.10
http://en.wikipedia.org/wiki/Symphony_No._10_%28Mahler%29
Second performing version (1966–1972; appeared in print in 1976) of the Draft for the 10th Symphony, prepared by Deryck Cooke
http://en.wikipedia.org/wiki/Deryck_Cooke
James Levine conducts The Philadelphia Orchestra
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Levine
recorded at Scottish Rite Cathedral, Philadelphia,
Jan, 1978(1st Mov.) & Apr.1980(2nd-5th Mov.)
other LPs
米RCA Red Seal CTC2-3726 2LPs (C)1981
独RCA Red Seal RL03726 2LPs (P)1981
also available on CDs
米RCA Red Seal RCD2-4553 2CDs
BMG ファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38139/40 2CDs (C)2001
こちらは国内盤LPです。解説の最初は諸井誠氏によるこのシンフォニーの経緯の概略ですが・・・オーマンディ・フィラデルフィアの First Version アメリカ初演に言及していますが、その演奏のレコードのことをご存じなかったようだ・・・。オーマンディ・フィラデルフィアがこの曲を録音していない(と思っている)ことを残念に思い、このシンフォニーのクック版全曲がようやくこのレコードで聴けると素直に「驚喜」しているのだから。
つまり、オーマンディ・フィラデルフィアによるこのシンフォニーのアメリカ初演と世界初録音は日本では殆ど知られていなかった・・・ということになるのだろう。諸井氏もレコード会社(自分の会社が売っているアーティストにもかかわらず)も知らなかったわけだから・・・オーマンディ・フィラデルフィアのレコードは国内盤(日本コロムビア OS-704/5、CBS/SONY は不明)で発売されているはずだが・・・?
諸井氏の解説の後に、米国盤のジャック=ディーサーによる解説(日本語訳)がついており、訳者の一人(三浦敦史氏)による「デリック=クック小史」が付記されている。
2001年の国内盤CDでは、諸井氏の解説は割愛されているがそれ以外の解説は若干手を加えて再利用されている。
ジャケット・デザインは米国盤と若干異なるが、やはりディジタル録音が珍しい時代なので、波形サンプリングのイメージをジャケット画に重ねているのが時代を感じさせる。
(その3に続く)
Levine conducts Mahler's Symphony no.9 ― 2009年09月19日 06時32分
Mahler Symphony no.9
James Levine conducts The Philadelphia Orchestra
recorded at Scottish Rite Cathedral, Philadelphia, Jan, 1979
originally released as 米RCA Red Seal ARL2-3461 2LPs
also available on CDs
米RCA Red Seal RCD2-3461 2CDs (P)(C)1979
BMG ファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38137/8 2CDs (C)2001
10年程前、レヴァインがフィラデルフィアを振ったレコードの存在を知りませんでした・・・調べてみて、シューマンの交響曲全集・マーラーの5番、9番、10番があることを知りました。色々探して、シューマンとマーラーの5番・9番はなんとか入手しましたが、10番は・・・見つかりませんでしたねえ・・・
マーラーの5番は以前取り上げましたね・・・
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者 その2
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/02/24/4137576
・・・その後の2001年、BMGファンハウスがレヴァインのマーラー交響曲集をまとめてCD化してくれたので容易に入手出来るようになりましたが・・・それも、もう8年前・・・そんな前の事だったか・・・
この演奏を初めて聴いたのも10年程前のこと、どうしても聴きたくて、色々探しまくって ようやく Berkshire Record Outlet 米RCA盤を見つけました。最近は利用してませんが、昔はここで良くCDをオーダーしたもんです・・・
Berkshire Record Outlet
http://www.berkshirerecordoutlet.com/
アウトレット品なので、CDケース裏側の片隅にドリルで開けた穴がありましたが、ようやく探し当てたCDだったので、ケースを交換して喜び勇んで聴きました・・・10年前はそんなことやってたんですなあ・・・
そうして聴いたこの演奏は驚くべきものでした。特に4楽章の妖しいまでの美しさには・・・
・・・で、最近になってこの演奏をLPで聴きたくなって、Yahooオークションで見つけたLPを落札して聴いてがっかり。見た目の状態はいいのですが、よく見ると結構キズが・・・洗浄はしてあったようですが、スクラッチが多い・・・
・・・それから一ヶ月もしないある日、たまたま寄ったバナナレコードで、コイツの美盤を・・・しかも帯付きで手頃な値段・・・まあ、こういう事もあるわな・・・
バナナレコード
http://www.bananarecord.com/
んで、そのLPをレイカでクリーニングしてから、いまその4楽章を聴きながらこのブログを書いてます・・・やはり妖しいまでに美しい・・・この演奏を聴いてから、他の演奏を聴かなくなってしまいました・・・もう満腹で聴く気にならんのですわ・・・
ちなみにこの演奏、マーラー5番と同様、吉田秀和氏が当時絶賛していますので、その批評の一部を・・・ちょっと長いですが・・・
「・・・ここで素晴らしいのは、その音が、レヴァインが作曲者の指示、指定を厳しく最も忠実に守りながら演奏を進めているところから生まれていることである。彼は《無骨に、粗野に》とあれば、それに従い、《息絶えんばかりに》とあればほとんど死なんばかりの響きとなる。その他、管楽器の音の出る際の摩擦音から、弦楽器の弓使いの変化等々に至るまで、マーラーが望んだ全てを、総力を上げて、実現するのに努めている。其処には、一種の『やるせなさの限りのなげやり』といったものにさえ欠けていない。その結果どうなったか? 驚くべき音楽が鳴り出した。単純から複雑に至る変化の未聞の豊かさもさることながら、音の極限に到達したことにより、ついに音をつきぬけ、もうひとつ上の、音を超えた世界を予感さすところまできた音楽が、である。・・・」(音楽展望1980.11.21 より)
あとはご自身の耳でお確かめ下さいな・・・では。
Music from France for Oboe and Orchestra その2 ― 2009年09月16日 06時35分
BMGファンハウス/RCA Red Seal Vintage Collection BVCC-37304(2001年)
R.Strauss : Oboe Concerto
Françaix : L'Horloge de flore(The Flower Clock)
Satie(Debussy) : Gymnopedies Nos 1 & 3
Ibert : Symphonie Concertante
John de Lancie (solo oboe)
André Previn/London Symphony Orchestra
Max Wilcox/Chamber Orchestra
1966年の「オーボエとオーケストラのためのフランス音楽集」の音源に、1987年に録音されたシュトラウスのオーボエ協奏曲をカップリングして発売されたのが米BMG盤。オーボエ協奏曲はこのCDが初出のはず。
但し、サティのジムノペディ1番は割愛されている。(CD表記は1番が記載されているが、3番の誤り)これでもトータル71分だから、このCDがカッティングされた1991年では収録が困難だったのかもしれない。
2001年に発売されたBMGファンハウス盤は米BMG盤で割愛されたジムノペディ1番も含めた「完全版」ということになるのかな・・・こちらは、Lancie よりも Previn の方の紹介に力が入ってて、彼の若かりし頃の写真も3枚掲載されている。(カッコイイ!)今買うならこのCDがお薦め・・・と言いたいところだけど、もう市場にはないんじゃないかな・・・
R.Strauss と Lancie の有名なエピソードについてはここで書くまでもありませんが、Fantastic Philadelphians の Ichikawa さんが興味深いことを書かれています。
Fantastic Philadelphians
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/
First Chair →John de Lancie
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/1stChair/deLancie.html
また、立風書房刊 「200CD管楽器の名曲・名盤」(1997年10月)に、このオーボエ協奏曲についての興味深いコメントがあります。(木幡一誠氏)この本によると、「・・・伴奏オケの実態はオルフェウス室内管だった、と聞く。・・・」とあります。契約の関係で実名が出せなかったのか・・・伝聞情報ですから真偽の程は定かではありませんが・・・
また、演奏についても2つの特色があるとのこと。一つは「・・・終楽章の最後を、現行譜とは異なる『オリジナル』稿でやっていること・・・」。もう一つは「・・・ソロに頻出する、息の『長すぎる』パッセージを、部分的に他の楽器へ受け持たせていること。・・・これは、デ・ランシ-が遺族と版元の承認を得て行った改編なのだ・・・」・・・詳細は「200CD管楽器の名曲・名盤」を読んで下さいな。
しかし、このアルバムをオーマンディ・フィラデルフィアのコンビで残せなかったのは残念なことですなあ・・・
では。
Music from France for Oboe and Orchestra ― 2009年09月16日 05時37分
Red Seal STEREO Dynagroove LP (C)1968
Françaix : L'Horloge de flore(The Flower Clock)
http://en.wikipedia.org/wiki/Jean_Fran%C3%A7aix
Satie(Debussy) : Gymnopedies Nos 1 & 3
http://en.wikipedia.org/wiki/Erik_Satie
Ibert : Symphonie Concertante
http://en.wikipedia.org/wiki/Jacques_Ibert
John de Lancie (solo oboe)
http://en.wikipedia.org/wiki/John_de_Lancie_%28oboist%29
André Previn/London Symphony Orchestra
http://en.wikipedia.org/wiki/Andr%C3%A9_Previn
http://lso.co.uk/home/
recorded August-September 1966
解説:日本フィルハーモニー・主席オーボエ奏者 鈴木 清三
※サティのジムノペディは番号・順番のに誤り有。LPは1番・2番の順に記載されているが、実際は3番・1番の順にカットされている。
also available on CDs
米BMG Music/RCA Victor Gold Seal 7989-2-RG (C)(P)1991
BMGファンハウス/RCA Red Seal Vintage Collection BVCC-37304(2001年)
※米BMG盤は、サティのジムノペディ1番が省かれている。(収録されているのは3番にもかかわらず1番と誤記)また、後年録音された R.Strauss の オーボエ協奏曲(Max Wilcox/室内管弦楽団)をカップリング。
※BMGファンハウス盤は、米BMG盤で省かれたジムノペディ1番及びR.Strauss の オーボエ協奏曲も含めたもの。今買うならこのCDがお薦め・・・と言いたいところだけど、もう市場にはないんじゃないかな・・・
ここ数日はこんなライト・ミュージックを聴いてます。特に気に入ってるのはフランセの「花時計」。お次はサティ、イベールはちょっと重苦しいなあ・・・
「花時計」はLancieの為に作曲され、Lancie と オーマンディ・フィラデルフィアにより初演されているが、この組み合わせのセッション録音は為されていない。セールスが期待出来なかったのかな?
このLPは大須のハイファイ堂レコードマートで見つけたもの。最近、オーマンディ・フィラデルフィア関係の日本ビクター盤(米RCA Red Sealの国内盤ですな)をここでよく見かけます。
この10年、RCA Red Seal関係の音源は日本で殆どCD化されているのでLPに手を出さなくても聴けますが、当時のLPにはその時の雰囲気が刻印されているので、ジャケットや解説が興味深いとつい手が出てしまいますな・・・これもその1枚。
当時(1968年)の日本フィルハーモニー主席オーボエ奏者である鈴木清三氏の解説(オーボエ奏者の苦悩(リード作り)や、国によるオーボエの音色の違い等)はなかなか興味深い。こういう解説はCDには記載されないで結構貴重なものだと思う。
LPの帯には、「お好きなレコードを進呈する ダイナグルーブ ソサイエティ 特典券付き」とあり、当時の日本ビクターは「ダイナグルーブ」を前面に出して売り出していたんですなあ・・・
帯裏にはダイナグルーブの特徴として・・・
-----ココカラ-----
このダイナグルーブ方式のレコードは、録音するときからレコードになるまで、数々の新しい研究の成果を組合わせて、これまでにない明快な音を生み出しています。
これは、最新の電子技術、音響心理学、品質管理技術により、新しい録音機器、電子頭脳、品質管理方式を開発して生み出したレコードです。
4つの特色
1.どんな音量でも輝くような音が聞けます。
プレーヤーの音量をどんなに小さくしぼっても、低音から高音まで鮮明に聞くことが出来ます。
2.完全なプレゼンス(臨場感)が得られます。
このレコードでは、いつも生々しい演奏を聞くことができ、コンサート・ホールにいるような印象を受けます。
3.歪がないこと
このダイナグルーブ方式のレコードでは盤面の内側でも音が歪みません。
4.そのまま皆様の機械にかけて完全な音が聞けます。
ダイナグルーブのレコードは、どんなステレオ電蓄でも、これまでにない素晴らしい音が聞けます。
-----ココマデ-----
1.は、ダイナミックレンジを圧縮し、fレンジをいじって(ラウドネス効果かな・・・昔のアンプに「ラウドネス」というスイッチがあったがそれと同じかな?)音量をしぼっても良く聞こえるように細工しているということかな・・・Hi-Fiと逆行するところもあるけど、当時の再生機器を考えると、「音響心理学」に基づいた一つの割り切った考え方とも言える。
2.はいささか抽象的で具体性を欠く。
3.は、針再生につきまとうピンチ効果を「電子頭脳」(アナログ・コンピューターだろうなあ・・・)でシミュレートしてキャンセルするようカッティングしているということだろう。この歪みは内周で顕著に表れるから・・・
4.は互換性と、新しい装置でなくても効果がある・・・ということだな。今の新素材CDもこれまでのCDプレーヤーで再生出来音も向上・・・というのと変わらん。
まあ、当時のLPを今から眺めると、音楽以外にも色々面白い発見がありますよ。考古学に近かったりして・・・
それでは。




















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