むすひ と むすめ ― 2010年03月13日 10時10分
「素顔のオーケストラ」 アンドレ・プレヴィン編/別宮貞徳訳 日貿出版社 1980年 ― 2010年03月13日 10時30分
![「素顔のオーケストラ」 アンドレ・プレヴィン編/別宮貞徳訳 日貿出版社 1980年 「素顔のオーケストラ」 アンドレ・プレヴィン編/別宮貞徳訳 日貿出版社 1980年](http://boukyaku.asablo.jp/blog/img/2010/03/13/ecbf0.jpg)
日貿出版社 1980年
原書は "ORCHESTRA: Edited by André Previn (C)1979 by Geroge Rainbird" である。
この本が出版されて30年・・・2010年の今から振り返ると、アメリカのオーケストラの黄金時代・・・だったのかな。
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月) に掲載されていた ローランド=ジェラットのエッセイ「フィラデルフィア管弦楽団」(ハイ・フィデリティ誌 1955年2月号記事から)にも書かれていたが、この当時からオーケストラの経営は綱渡り状態であったことが窺い知れるが、この「素顔のオーケストラ」でもその問題は根本解決に到っていないことが読み取れる。
そして残念ながら、フィラデルフィア管弦楽団 は現在経営危機に瀕している・・・
Philly.com - The Philadelphia Inquirer
Posted on Sat, Sep. 19, 2009
Phila. Orchestra needs $15 million
By Peter Dobrin,Inquirer Music Critic
The New York Times
Ormandy & Philadelphia - Brhams : Alto Rhapsody, Tragic Overture & Haydn Variations ― 2010年03月13日 12時45分
![RCA Red Seal ARL1-3001 Jacket RCA Red Seal ARL1-3001 Jacket](http://boukyaku.asablo.jp/blog/img/2010/03/13/ecc4e.jpg)
Brahms : Alto Rhapsody, Tragic Overture, Haydn Variations
Shirley Verrett (ms),
Men of the Temple University Chorus directed by Robert Page
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
このアルバムに収録されている3曲は国内盤CD化されたのだが、残念なことに3曲ともバラバラのアルバムに収録されている。
Haydn Variations は ブルックナーの7番交響曲のアルバム(BMGファンハウス Edition ⅡVol.4 BVCC-38113 )へ、 Tragic Overture は シューベルトの未完成交響曲とモーツァルトのジュピター交響曲のアルバム(BMGファンハウス Edition ⅢVol.1 BVCC-38282)へ、そしてAlto Rhapsody はマーラー「復活」のアルバム(BMGファンハウス Edition ⅢVol.1 BVCC-38283-4)へ・・・という具合・・・このジャケットデザインが復刻されなかったのは実に残念だ。
![RCA Red Seal ARL1-3001 Jacket 裏 RCA Red Seal ARL1-3001 Jacket 裏](http://boukyaku.asablo.jp/blog/img/2010/03/13/ecc4f.jpg)
収録時期は、Haydn Variations が1969年 academy of music 、Alto Rhapsody も1969年だが 会場は Scottish Rite Cathedral 、Tragic Overture は同会場だが1977年収録である。Haydn Variations と Alto Rhapsody は収録されてからLP発売されるまで 10年近く眠っていた音源ということになる。もしかして、Tragic Overture は 眠っていた Variations と Alto Rhapsody の埋め合わせとして録音されたりして・・・
![RCA Red Seal ARL1-3001 Label RCA Red Seal ARL1-3001 Label](http://boukyaku.asablo.jp/blog/img/2010/03/13/ecc50.jpg)
ま、それはさておき、これはなかなか良いアルバムだと思う。バラバラで聴くのと、こうして3曲が纏まったアルバムで聴くのとではやはり聴く方の気持ちも違うというものだ・・・これまで、Alto Rhapsody と Tragic Overture は食わず嫌いで敬遠していたのだが、こうして聴くと良さが分かるな。
んでは。
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