黃河協奏曲2009年12月20日 17時00分

前々回取りあげた 黃河協奏曲 のオリジナルLP(じゃないな・・・?)がこれ。

日本ビクター音楽産業 RCA Red Seal Quadradisc R4C-2032 jacket
日本ビクター音楽産業/RCA Red Seal R4C-2032 (P)1974
 (Quadraphonic LP)
coupled with 労農行進曲(San Pei)
Sousa : Stars and Stripes forever
Respighi : Pini di Rome
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra, Daniel Epstein(p), Murray Panitz(竹笛・Bamboo Flute), Hauman Lee(琵琶・Pipa)

中古屋さんで、これのダブルジャケット仕様のものを見たことがあるので、これはその後のセカンド・ジャケットかな・・・裏表に印刷された解説が1枚封入されている。中国の曲の解説は中島建蔵氏、西洋の曲は藤田由之氏による解説となっている。

ジャケット裏面。
日本ビクター音楽産業 RCA Red Seal Quadradisc R4C-2032 jacket

ジャケット裏表の絵についての出所はアルバムに何の記載もないので解らない・・・

江青とマエストロ・ジーン、ダニエル=エプスタイン

江青と談笑するマエストロ・ジーンとピアニストのダニエル=エプスタインの写真が・・・ これも時代のヒトコマですなあ・・・

日本ビクター音楽産業 RCA Red Seal Quadradisc R4C-2032 Label

レコードラベルは犬無し(No Dog Label)である。

レコード解説によれば、1973年の訪中公演は9月10日から23日まで滞在して、北京4回・上海2回の計6公演をこなしたとのこと。演奏料は受け取らず、文字通りの友好公演だったそうな。

演目は、ベートーヴェンの田園交響曲、レスピーギ「ローマの松」、バーバーの弦楽の為のアダージョ、そして、ピアノ協奏今日「黄河」 が、殷承宗 のピアノにより演奏されたとのこと。(琵琶と竹笛も中国の音楽家による演奏)

さらに、殷承宗 が米国民謡「峠の我が家」を独奏、フィラデルフィア管弦楽団が 労農行進曲(San Pei) を演奏。その他、ベートーベンの運命交響曲、ブラームスのシンフォニー第1番、ドヴォルザークの「新世界より」、ラヴェルの「ダフニスとクーロエ」、その他 ウィリアム=シューマン や ロイ=ハリスの曲も演奏しているとのこと・・・これも歴史の一コマ ということですかな・・・

黃河協奏曲 は、恐らくこれを凌駕する演奏は今後現れないであろうと思える程見事な演奏である。お馴染み「星条旗よ永遠なれ」は華麗で華やかだが腰の落ち着いた演奏である。レスピーギの「松」はローマ三部作のセッション録音をカップリングしたものだろう。

なお、黃河協奏曲日BMGファンハウス の オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の芸術第3弾 の CD(日BMGファンハウス/RCA Red Seal/ BVCC-38298, 2003年発売)でも聴ける。興味のある方は如何ですか?

では。

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