Music from France for Oboe and Orchestra その22009年09月16日 06時35分

RCA Gold Seal 7989-2-RG & RCA Red Seal Vintage Collection BVCC-37304
米BMG Music/RCA Victor Gold Seal 7989-2-RG (C)(P)1991
BMGファンハウス/RCA Red Seal Vintage Collection BVCC-37304(2001年)

R.Strauss : Oboe Concerto
Françaix : L'Horloge de flore(The Flower Clock)
Satie(Debussy) : Gymnopedies Nos 1 & 3
Ibert : Symphonie Concertante

John de Lancie (solo oboe)
André Previn/London Symphony Orchestra
Max Wilcox/Chamber Orchestra

1966年の「オーボエとオーケストラのためのフランス音楽集」の音源に、1987年に録音されたシュトラウスのオーボエ協奏曲をカップリングして発売されたのが米BMG盤。オーボエ協奏曲はこのCDが初出のはず。

但し、サティのジムノペディ1番は割愛されている。(CD表記は1番が記載されているが、3番の誤り)これでもトータル71分だから、このCDがカッティングされた1991年では収録が困難だったのかもしれない。

2001年に発売されたBMGファンハウス盤は米BMG盤で割愛されたジムノペディ1番も含めた「完全版」ということになるのかな・・・こちらは、Lancie よりも Previn の方の紹介に力が入ってて、彼の若かりし頃の写真も3枚掲載されている。(カッコイイ!)今買うならこのCDがお薦め・・・と言いたいところだけど、もう市場にはないんじゃないかな・・・

R.Strauss と Lancie の有名なエピソードについてはここで書くまでもありませんが、Fantastic Philadelphians の Ichikawa さんが興味深いことを書かれています。

Fantastic Philadelphians
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/
First Chair →John de Lancie
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/1stChair/deLancie.html

また、立風書房刊 「200CD管楽器の名曲・名盤」(1997年10月)に、このオーボエ協奏曲についての興味深いコメントがあります。(木幡一誠氏)この本によると、「・・・伴奏オケの実態はオルフェウス室内管だった、と聞く。・・・」とあります。契約の関係で実名が出せなかったのか・・・伝聞情報ですから真偽の程は定かではありませんが・・・

また、演奏についても2つの特色があるとのこと。一つは「・・・終楽章の最後を、現行譜とは異なる『オリジナル』稿でやっていること・・・」。もう一つは「・・・ソロに頻出する、息の『長すぎる』パッセージを、部分的に他の楽器へ受け持たせていること。・・・これは、デ・ランシ-が遺族と版元の承認を得て行った改編なのだ・・・」・・・詳細は「200CD管楽器の名曲・名盤」を読んで下さいな。

しかし、このアルバムをオーマンディ・フィラデルフィアのコンビで残せなかったのは残念なことですなあ・・・

では。

コメント

_ rudolf2006 ― 2009年09月16日 16時00分

りんさま こんにちは

このCD、持っています。
ドゥ・ランシエさんのシュトラスを聴きたくて買いました。日本では、アメリカンのオーボエも、フランス系のオーボエも毛嫌いされていますから、あまり持っている方はおられないかもしれませんが、この演奏、なかなか良いですよね〜。ホリガーさんの演奏と双璧ではないか、と思います。
そうですね、オーマンディ師・フィラデルフィアで録音されていたら、なお良かったでしょうね〜。

ミ(`w´彡)

_ りん ― 2009年09月16日 23時48分

rudolf2006さん 今晩は。

>日本では、アメリカンのオーボエも、フランス系のオーボエも毛嫌いされていますから

そうなんですか?日本のプロオケ・アマチュアオケのオーボエ吹きの方には?ということでしょうか・・・それとも音楽愛好家?でしょうか・・・

N響や地元名フィルのオーボエの音はなんとなくドイツ系という感じがしますが・・・

ちなみに私はどちらもそれぞれ良さがあると思っているので、特に「嫌い」ということは無いのですが・・・もし、食わず嫌いで、そう思われているのであれば、それはとても残念なことですね・・・

_ rudolf2006 ― 2009年09月17日 06時08分

りんさま お早うございます

アマチュアでオーボエをやっている方々はまずは、(フランス系、アメリカ系のオーボエを)嫌われていると思います。プロの奏者の方々も、ドイツ系の方々が多く、嫌われている方が多いですね〜。

アマチュアで、他の楽器をやっている方々も嫌われる方が多いです。ですが、きっと音楽をそのものとして聴いておられる愛好家には、聴きもしないで嫌うといった傾向はないかもしれませんね〜。
ブログを書き出して、色々な方々のブログを見て、そういう方々を多く知り、嬉しくなりました。

追伸でした。
ミ(`w´彡)

_ りん ― 2009年09月17日 06時36分

rudolf2006さん、おはようございます。
なる程、そういうことですか・・・残念なことですね。
LP解説を書かれていた当時の日本フィルハーモニー主席オーボエ奏者である鈴木清三氏のような、そうではない方もいらっしゃった方が面白いですよね。そうなることを期待して・・・では。

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