2009年 私的 マストロ・ジーン トピックス2009年12月26日 12時30分

もうすぐ大晦日・・・2009年ももうすぐ終わり・・・早いもんですなあ・・・ということで、今年のマエストロ・ジーン関係のワタクシ的トピックスを・・・

最初はやはりこれですなあ・・・

●ようやく初DVD化!オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像、ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲
Medici Arts 2072258, Ormandy conducts Stravinsky and Rachmaninov
もう出ないんじゃないかと、半ば諦めかけていた映像だったんですが(Classica Japan とかで時折放送されていると思いますが・・・)、年明け早々、マエストロ没後25周年記念? というタイミングで出てくるとは嬉しい限りですなあ・・・しかし、未DVD化の カバレフスキー「コラス・ブルニョン」序曲が置いてきぼりにされているのは残念です。これも入れれば、ユニテル収録映像はコンプリートとなるのですが・・・まあ、待望のラフマニノフとストラヴィンスキーがリリースされるのですから、些細なことですが・・・Euroarts, Medici Arts, Naxos には感謝あるのみですなあ・・・
xrcd24 JM-XR24058
ホント、「奇跡が起こった!!」と思わず叫んでしまうような音の修復作業には頭が下がるばかりです。このXRCD24のサウンドであれば、自信を持って、このコンビの代表的録音の一つとしてお薦め出来ます。RCA Red Seal 復帰直後のステレオ録音は音質が今ひとつ・・・というのが散見されるので、そういうのも是非・・・といいたいところだが、XRCDシリーズのRCA音源復刻は今年で終了してしまったので・・・

その次は・・・

●オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)
オーマンディ/フィラデルフィアのすべて 上野一郎・訳 編(日本コロムビア洋楽部) 日本コロムビア 1967年3月
10年以上探していた本ですが、たまたまヤフーのオークションで出品されているのを見かけて入札・・・運良くそのまま最低価格(千円くらいだったかな?)で落札出来ました。

近所の図書館にありますよ~とある方に教えられて見てみると・・・これはなかなか力の入った内容の濃い本で、オーマンディ・ファン必携・・・と言いたいところですが、非売品なので中古やオークションを根気よく探すしかないようです。

どんどん行きましょう・・・

●John Hunt - American Classics: The Discographies of Leonard Bernstein and Eugene Ormandy. (と その2
それにしても、まさか我らがマエストロ・ジーンのディスコグラフィが出るとは思いませんでした・・・
John Hunt - American Classics: The Discographies of Leonard Bernstein and Eugene Ormandy-表紙
John Hunt といえば、フルトウェングラーとか色々な指揮者のディスコグラフィを出している・・・くらいは私も知っていましたが、まさかこの大御所が 我らが マエストロ・ジーンのディスコグラフィを出すとは・・・

ネットで調べると・・・Malcolm Fox (1946-1997) のDISCOGRAPHIES をクリックすると John Hunt Discographies というページで彼の製作したディスコグラフィを見ることが出来ます。

このディスコグラフィの introduction に "For my initial research on Ormandy I was greatful to an internet discography compiled by Kenji Yokota."とあり、このディスコグラフィ編纂にあたり 横田さんオーマンディ・ディスコグラフィを大いに参考にされたことでしょう。少なくとも、ネット上に存在するマエストロ・ジーンに関する情報は日本の方が圧倒的に多い・・・と思いますよ・・・アメリカにも熱心なファンはいらっしゃるでしょうが、面白い事ですねえ。

●オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月その2その3
RARE MOTH RM-582/3-S
1972年、クリーヴランド管とのライブ録音CD-Rが出ている・・・というのは前々から聞いていて、ついに買って聴いてみました。音はかなり良好で、マエストロ印の「復活」でした。これは聴いてみて良かったなあ・・・と思いつつも、フィラデルフィア管弦楽団とのライブ録音が出ないかなあ・・・とついつい思ってしまうのであった。

●Marcel Tabuteau - How Do You Expect to Play the Oboe If You Can't Peel a Mushroom?
Marcel Tabuteau - How Do You Expect to Play the Oboe If You Can't Peel a Mushroom
2008年3月に出版された本ですから、つい最近出たばかりです。Marcel Tabuteau - Waldemar Wolsing Tapes. という CD が付いているのですが、Tabuteau と Wolsing の二人の会話や、Tabuteau のオーボエ演奏が収められています。1960年代前半に録音された物と思われますが、音質は良好です。フィラデルフィア管弦楽団の伝説ともなっている二人の奏者の一人を知るには格好の本では内でしょうか。こういう本がアマゾンで手軽に入手出来るのは有り難いことです。

●タワーレコード“Sony Classical”スペシャル・セレクション第3弾! - オーマンディによるチャイコフスキー交響曲第7番
米Columbia Masterworks MS6349 Tchaikovsky Symphony No.7 Ormandy&Philadlephia
まさかこんなのがまたCD化されるとは・・・タワーは 元気ですなあ・・・。1990年に 米CBS Masterworks Portrait MPK 46453 で1度CD化されたきりで、ずっと入手困難だったものです。時折オークションで見かけても競争が激しく価格も高く、結局未開封LPを格安で入手してようや く聴きましたが・・・

●タワレコ “RCA Precious Selection” 販売終了
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の未CD化音源を次から次へとCD化してファンを驚喜させたこのシリーズもいよいよ販売終了というアナウンスが4月にありました。これは、Sony Music が SONY BMGを完全子会社化 して組織再編したあおり を受けてなのでしょうが・・・RCA Red Seal とColumbia に遺された彼らの音源の行方が気になります・・・吉と出るか・・・あるいは・・・

●オーマンディ関係、ネットで見つけたあれこれ・・・
John Hunt のオーマンディ・ディスコグラフィ を入手する前、このディスコグラフィ発売元(本には、Travis & Emery Music Bookshop, London, U.K. と書いてありました)をネットで調べていた際、偶然見つけたものですが・・・

amazon.com でダウンロード販売 されている マエストロの注釈付きスコア (マエストロによるスコア改訂の一般的なパターンを論じた短い小論文のようなものでスコアそのものではない)の一件。日本からは geographical restrictions とかで、ダウンロード出来なくて、結局どんなモノか見ることは出来ないのか・・・と思いきや、意外なところから無料でダウンロード出来ることが分かりまし た。

BENET - CBS Interactive
Marking the way: the significance of Eugene Ormandy's score annotations - Notes, June, 2003 by John Bewley

まあ、音楽家が見てウンウン・・・という類のモノですから、私を含めた一般のリスナーが見て面白いモノかどうか何とも言えませんが、興味深い資料であることは間違いないでしょう。

・・・とまあ、こんなところでしょうか。では。

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