Joy to the World, Mormon Taberacle Choir, Philadelphia Brass Ensemble & Percussion,etc...2009年12月12日 18時37分

Mormon Tabernacle ChoirPhiladelphia Brass Ensemble の競演によるクリスマス・アルバムです・・・なんか溜息が出ますなあ・・・こんなアルバムが作れた時代があったんですから・・・

CBS RECORDS MK30077, Joy to the World, Mormon Tabernacle Choir, Philadelphia Brass Ensemble & Percussion, etc..
米CBS RECORDS MK 30077 (P)1970 (CD)
A thrilling new sound from the Mormon Tabernacle,
Joy to The World
 
Mormon Tabernacle Choir
Philadelphia Brass Ensemble & Percussion
A. Schreiner (organ), directed by Richard Condie

オリジナルLP番号は、M30077 か MG30077 ・・・というところでしょうか・・・想像ですけど。

CBS RECORDS MK30077, Joy to the World, Mormon Tabernacle Choir, Philadelphia Brass Ensemble & Percussion, etc..
全12曲・・・CDアルバムとしては少ないですが、まあオリジナルLP通りの構成でしょうから仕方ないですな・・・

Joy to the World
The First Nowell
Deck The Halls
Carol of the Bells
O Come, O Come, Emmanuel
We Wish you a Merry Christmas
O Come, All Ye Faithful
O Holy Night
Hark! The Herald Angels Sing
Here we come a-caroling
O Tannenbaum
Silent Night, Holy Night

誰もが口ずさめるポピュラー曲揃いです。

合唱とブラスアンサンブル、オルガンに加えてパーカッションという組み合わせはなかなか相性が良いようで、楽しく華やかなクリスマス音楽を楽し めます。

"The Glorious Sounds of Christmas"の"O Come, O Come, Emmanuel"は合唱無しでしたが、このアルバムは合唱有りです。

 リマスタリングは少々不満ありというところで、強音で音が割れますがヘッドホンで聴かなければそう気にもなりません。このアルバムは「オーマンディ掲示 板」で存在を知り、当時はアメリカのサイトから直接オンラインで四苦八苦して入手したんですな。今は日本のアマゾン等のサイトで手軽に買えるでしょうか・・・ホント、便利になったものです。こういうところは、インターネットさまさまですな。

このCD、Sony Music のサイトのカタログからは消えているようですが(これがちょっと気になりますが、入手出来ないようです)、amazon.com にはまだリストアップされています。

クリスマス関係のアルバムは結構在庫があるようで、まだまだ入手可能なものも目に付きます。最近はマーケット・プレイスやオークションでも買えますしね。でも原則は「出たら買え」ですな・・・

・・・それにしても、今日はクリスマス三昧・・・

んでは。

Beethoven Symphony No.9 "Choral" - Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra2009年12月11日 01時45分

ブログを書いている間に第9一曲聴き通してしまいました・・・
SME/Sony Classical Essential Classics TAKE2 SB2K 63240, Beethoven Symphony No.9 "Choral" - Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra
SME/Sony Classical Essential Classics TAKE2 SB2K 63240
Beethoven : Symphony No.9 "Choral"
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Lucine Amara(s), Lili Chookasian(ms)
John Alexander(t),John Macrdy(b)
The Mormon Tebernacle Choir(dir: Richard P. Condie)
1964年9月、フィラデルフィア・ホテルにて収録

オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のベートーベン全集については、以前ブログ(その1その2)で取り上げましたが、今回はその内のCD化された第9について・・・です。国内盤CD(SRCR-1504)※とこの輸入盤CD(Essential Classics TAKE2)がありますが、今となってはどちらも入手困難なようです・・・

※2010.1.3追記
 国内盤CD(SRCR-1504) はHMVでまだ入手可能なようです。

ソニー・ミュージックのカタログには Great Performance Series の古いのが残っていますが・・・アマゾンにもあります。

一聴して分かるのは響きの豊かさと厚み・・・ですな。最近の流行とは正反対の悠然たる演奏ですが、俺的にはこっちの方がいいな。

ただ、コーラスとオーケストラの録音は難しいのか、ダイナミックレンジはあまり広くないようですが・・・まあ当時としては頑張った録音でしょう。

まあ、今日はこの辺で・・・お休みなさい。


Eugene Ormandy 30th Anniversary Season - Beethoven The Nine Symphonies その22009年08月02日 06時25分

米Columbia Masterworks D7S745
↑左:LPジャケット左上拡大写真、右:ブックレット

まあ、評論家は放っといて、本題に戻りましょうか・・・

このLPは有り難いことに面割りが通常、つまりオートチェンジャー用ではないので、取り扱いやすい。面割りは下記の通り。

RECORD1 Side1 1番, Side2 2番
RECORD2 Side 3-4 3番
RECORD3 Side5 4番, Side6 5番
RECORD4 Side7-8 6番
RECORD5 Side9-10 7番
RECORD6 Side11 8番, Side12 9番
RECORD7 Side13-14 9番

まあ多少詰め込みカッティングではあるけど素直な面割りだと思う。盤を跨いでいるのは9番だけだが、これは仕方ない。

合唱は詰め込めば1枚でもカットできるから、7番と8番を1枚にカットすれば6枚組に出来たかもしれない・・・がそこまでやると音質劣化も相当だから、この程度に収めた・・・ということかな。

このLPが発売された年は(P)(C)表示がないので分からないが、録音年及び、オーマンディのフィラデルフィア管弦楽団音楽監督就任30周年記念のマークが付いているから、1968年前後と思われる。(写真参照)

ブックレットもオーマンディの写真を大きく載せているから、このLPは30周年記念にあわせて企画されたのかな。マーラー10番交響曲のLPもこのマークが付いていたし。

さて、肝心の演奏について。実にオーソドックスで奇を衒わず正攻法による充実した演奏・・・というところですかな。まあ、ベートーヴェンはそう好きな作曲家じゃあないし・・・

でも、7番にオーマンディ独特の楽譜の手入れがあったりと、やはり19世紀の伝統を受け継いだマエストロですから一筋縄ではいかんですわ。

これを書いている間に1番から4番まで聴きましたが、耳にすっと入ってきて、抵抗感がありません・・・ってこれは某U氏の受け売りですが、ま、こんな感じですわ。

では。(了)

Eugene Ormandy 30th Anniversary Season - Beethoven The Nine Symphonies その12009年08月02日 06時00分

米Columbia Masterworks D7S745(stereo)
米Columbia Masterworks D7S745(stereo、2eyes Label 7 LPs)
Regular D7L345(mono)
Beethoven The Nine Symphonies
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Lucine Amara(s), Lili Chookasian(ms)
John Alexander(t),John Macrdy(b)
The Mormon Tebernacle Choir(dir: Richard P. Condie)

昨日からの凄い雨・・・NHKーFMが番組を中断して気象情報を流してますワ・・・お気を付け下さいませ。

さて、ブラームス以外で、オーマンディ・フィラデルフィアによる全集がCD化されていないものというと、このステレオ録音によるベートーヴェン交響曲全集でしょうか。横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィによると、オーマンディ・フィラデルフィアによるベートーヴェンの交響曲録音は下記の通り。

Sym. No.1 [M]46/01/10 (C)
Sym. No.1 [M]37/01/09 (R)
Sym. No.1 [S]65/03/24 (C) ●
Sym. No.2 [S]62/01/17 (C) ●
Sym. No.3 [S]61/04/09 (C) ● → available on CD
Sym. No.3 [D]80/09/29 (R) → available on CD
Sym. No.4 [S]65/09/20 (C) ●
Sym. No.5 [M]55/10/23 (C)
Sym. No.5 [S]66/02/14 (C) ● → available on CD
Sym. No.6 [S]66/01/26 (C) ● → available on CD
Sym. No.7 [M]44/11/19 (C)
Sym. No.7 [S]64/04/27 (C) ● → available on CD
Sym. No.8 [S]61/12/10 (C) ● → available on CD
Sym. No.9 [M]45/03/20 & 21 & 46/01/12(C)
Sym. No.9 [S]64/09/5-29 (C) Mormon cho. ● → available on CD
[M]ono,[S]tereo,[D]igital  [Label]:(C)BS, (R)CA
● : このLP全集の音源。
横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィ より
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

1番・2番・4番以外はCD化されていますが、そのCDも既に入手困難になりつつあります。

日本のソニークラシカルによるCDは下記の通り。千円の廉価盤でお買い得ですが、解説は簡素なものです。1995年発売ですから、在庫が無くなったら終わりです。アマゾンとタワーにはまだ若干残ってるようですが・・・CDはあるうちに買えというのが鉄則ですから、欲しい人は早めに手を打った方が良いでしょう。(HMVとアマゾンにはまだ在庫があるようですな・・・2009.8.30現在)

SRCR 1502 → 3番
http://www.hmv.co.jp/product/detail/575953
SRCR-1503 → 5番と6番
http://www.hmv.co.jp/product/detail/575997
SRCR-1504 → 9番
http://www.hmv.co.jp/product/detail/576001

米ソニークラシカル Essential Classics のCDは下記の通り。こちらも廉価盤ですが、しっかりした作りなので上記国内盤よりお薦め。英語ですが・・・ただ、3番はありません。こちらはアマゾンのマーケットプレイスで入手できるようですが、ちと高いですね・・・
SB2K 63266 (2 CDs) → 5番~8番の4曲
SB2K 63240 (2 CDs) → 9番他

1980年 RCA Red Seal に録音した3番も CD化されました(BMGファンハウス/RCA RED SEAL BVCC-38111)が、こちらも既に入手困難なようです。

それにしても、CD化されている3番と5番~9番はともかく、1番・2番・4番となるとLPを探すしかありませんが、このシンフォニーのLPはあまり見かけません。

昔、1番と4番が片面づつ収録されていたLP(日本Columbia OS-896-C )を持っていましたが、それくらいでしょうか。日本Columbia からバラ売りで出てたのでしょう。昔は CBS/SONY も出していたと思いますが、恐らく数が出なかったのでしょう。中古屋さんではほとんど見かけません。

このベートーヴェン交響曲全集もそう売れなかったのか、アメリカのebayやyahoo等でもあまり出てこず、数年間探し続けていた記憶がありますなあ・・・

「CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300」には4番が1枚入っており、これは比較的探しやすいかも・・・

vol.2 SOCT-2 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」・第4番

あとは何とも言えませんなあ・・・まあ、中古屋さんやネット・オークションで見かけたら見っけもん・・・というところですかな。

さて、オーマンディ・フィラデルフィアによるベートーヴェンというと、日本ではハナから相手にされていない・・・という感じがします。どうしても、ドイツっぽくて重厚で、こう眉間にしわを寄せた、あのロダンの考える人を思わせるような演奏でないとウケないというか・・・

ロダン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3

考える人(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BA%BA_%28%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3%29

デフォルメしていかにも苦悩してます・・・という演奏の方が解りやすいし、評論家も評価しやすいというのは何となく分かりますなあ。「立派で素晴らしい」じゃあ商売にならないし・・・

ある雑誌の座談会である評論家が、オーマンディ・フィラデルフィアの演奏について「評論しにくい」とふと漏らしていたのがわかりますな。これといって分かりやすい表情付けしているわけでもなし、かといって立派な演奏でケチもつけられない・・・評論家にとってやりにくい・・・と。

1967年初来日時の音楽雑誌の評論をさっと眺めると殆どパニック状態で、「とにかくこんなものを認めるわけにはいかない」と、「音楽不在」とかいう訳の分からん理由でムキになって否定するという滑稽な状況が・・・。

当時、コンサートを聴いた人の感想文を日本コロムビアが募集していて、雑誌広告の形で入選作を掲載していましたが、その一般の感想文の方が素直で実に落ち着いてこのコンビを評価している・・・という印象で、あの評論家達の異常な対応とのコントラストがくっきりと・・・これはこれで面白い読み物かもしれませんな。

あの有名な野村光一氏による「音楽喪失のフィラデルフィア・オーケストラ」も、今読み返すと事実不在の下種の勘繰りという代物で、今頃氏は草葉の陰で赤面しているのではないかとこちら心配になってしまいますな。

野村光一(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E6%9D%91%E5%85%89%E4%B8%80

ま、どうでもいいことなんですがね。評論家の感性と私の感性は別物ですから、参考にはしますけど、いい演奏かどうかを決めるのは自分の感性だけなんですよ。(続く)