オーマンディ・フィラデルフィアのxrcd24 2枚を聴いて・・・2009年09月11日 07時25分

今回の、オーマンディ・フィラデルフィアの xrcd24 2枚には、

Series Coordination:Ryusuke Kozawa(BMG JAPAN, Inc)

と記載されています。

そうです、3回にも及ぶオーマンディ・フィラデルフィアの芸術CD集をプロデュースされた古澤さんが、このxrcdにタッチされているのですよ。

Copland - Billy the Kid & Appalachian Spring その2
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/09/08/4567896

丁寧な修復と新たなミックスダウンで蘇った オーマンディ&フィラデルフィアのシベリウス2番
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/09/05/4563491

それにしても、オーマンディ・フィラデルフィアの芸術CD集だけを見ても、1回目はBMGジャパン、2回目と3回目はBMGファンハウス と社名が変わっており、その後BMGJAPAN・・・、現在はSMEと合併してしまい組織改編の真っ最中・・・かな?

BMGジャパン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/BMG%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3

ここ数年のレコード会社の再編成は驚くべきものがありますなあ・・・

本当に大変な状況かと思いますが・・・でも、今後はColumbiaの音源も含めてxrcd化される・・・なんてこともあるかも・・・勿論、私の勝手な想像ですが・・・

それにしても、2枚目のxrcdがシベリウスの2番とは・・・ピックアップされたのは、もしかしたら古澤さんかもしれませんね・・・だとしたら凄い慧眼ですねえ・・・

ちなみに、最近のクラシックジャーナル(アルファベータ刊)の記事に古澤氏が登場しているのがありますので、よろしかったらどうぞ。なかなか興味深い記事ですよ。

クラシックジャーナル036号
http://www.alphabeta-cj.co.jp/cla_j/claj_036.html
【特集1】メロディアの真実
 →BMGメロディア――ソ連邦崩壊後!メロディアの失われた十年を支えた盟友

クラシックジャーナル034号
http://www.alphabeta-cj.co.jp/cla_j/claj_034.html
耳良仕事人列伝

そういえば、レコ芸2004年4月号の特集記事
「2003~2004年」廉価盤シリーズ~企画者のおすすめBASIC~
「華麗」さに秘められた「真価」
「ユージン・オーマンディ&フィラデルフィアの芸術III」
でも登場されていましたね・・・

最近、レコ芸を整理していて、こういう記事や当時のCMを切り抜いて整理していて、あれからもう5年か・・・と感慨に耽ってしまいましたが・・・

オーマンディ掲示板(http://06.teacup.com/qwh01700/bbs/560)にも書きましたが、今回のシベリウスは、オリジナルの8chマスター(セッション時に回していたテープ?)まで遡ってミックスダウンし直した・・・ということが劇的な音質向上につながったと思います・・・見方を変えると、1972年のミックスダウンに問題があったとも言えます。

RCA Red Seal の1968年~70年代前半のLP・CDは、音質が今ひとつ・・・と思えるものが少なからずあるのですが、それは当時のミックスダウンにも大きな問題があった・・・という実例のひとつかと思いますよ、このシベリウスは・・・全てのものがそうであるとは言えませんがね・・・ケース・バイ・ケースですよ。

ちょうど、4chステレオ時代の録音・LP時代でしたし、それもなんらかの影響を与えているのかもしれません。最初は4chステレオLPで出ていた録音ですし。

4chステレオ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA

Quadraphonic sound(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Quadraphonic_sound

今回のシベリウスと同じように、オリジナル・マスターに遡って丁寧にミックスダウンをやり直すことで、評価がぐっと変わるものも出てくるかもしれませんね。今まででもそのような実例に結構遭遇してますし。

ただ、残念ながらマーラーの「復活」についてはCD解説にもあるとおり、オリジナルの4chマスターまで遡ってミックスダウンをやり直していますから、これ以上を望むのは無理でしょう・・・残念ながら・・・では。

LONDON BY NIGHT2009年09月11日 08時00分

Liberty LRP3105 - LONDON BY NIGHT
LONDON BY NIGHT with Pete King and His Orchestra
http://en.wikipedia.org/wiki/London_by_Night
米Liberty LRP3105(Mono, Stereo LST-7105)

ジュリーと言えば沢田研二・・・ではない・・・私にとってはね・・・

ジュリー in Japan
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%A2%E7%94%B0%E7%A0%94%E4%BA%8C

沢田研二の歌も好きですけど・・・ジュリーといえば、こっちの Julie なのだ。

ジュリー
http://en.wikipedia.org/wiki/Julie_London

Pete King?
http://en.wikipedia.org/wiki/Pete_King_%28saxophonist%29

最初の1枚は・・・もう何年前になるか・・・たまたま ebay のオークションで、Julie の LPを30枚程まとめて出していた人がいて、幸運にも落札出来たのだ。ただ、枚数が多いので、高い航空便ではなく安くて遅い船便で送ってもらった記憶がある。運賃と落札金額はほぼ同じだったような・・・

ebayでは、オーマンディ・フィラデルフィア関係のLP・CD、その他ジャズ・ヴォーカル関係のLPを物色していたものです。もう今はほとんどやってませんが・・・代金を送っても品物が届かないトラブルが重なったので、まあこの辺りが潮時かな・・・潮が引くように手を出さなくなりました。まあ、結構欲しいものは集めてしまったこともありますが、続けていると切りがないとうんざりし始めたというのも理由の一つ。

最初の1枚はジャケットは傷だらけ、LPもキズだらけですが、音はちゃんと聴けたので、まあ満足してましたが・・・CDでは魅力半減どころが激減ですからねえ・・・このジャケットは・・・

んで、2枚目は、つい最近大須のハイファイ堂レコードマートで見つけたもの。

ハイファイ堂
http://www.hifido.co.jp/

女性ヴォーカルに目がないことを見透かしたスタッフに

「女性ヴォーカルが大量入荷しましたのでどうぞ」

と声をかけられてホイホイと・・・

でも、最初このLPを見たときは「もう持っているからいいや・・・」と思って見逃した?のですが・・・家に帰ってよく見ると傷だらけ・・・「そういえば、お店にジャケットの綺麗なのがあったぞ?」と思い出して、早速ハイファイ堂に連絡・・・

まだあるとのことで早速取り置いてもらった次第。ジャケットの状態はすこぶる良くて、満足・満足。1stではないし、ロゴも少々変わっているが、愛しのジュリーが綺麗だから、ワタシャこれで充分満足だ。

実はこのアルバムを狙っていた?お客さんが他にもいらっしゃったようですが・・・見たときに買わなければ・・・というのは鉄則ですなあ・・・

傷だらけの(たぶん)1stアルバムには、

TRANSISTORIZED SPECTRA-SONIC-SOUND

と高らか?に、「録音にトランジスタを使用!」と書かれており、真空管から半導体への転換の最中であったことを伺わせますなあ・・・

歌については、何も言うことはありません・・・Julie のウィスパー・ヴォイス・・・これ以上何が要るというのだ・・・