ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、オール R.シュトラウス プロ2009年05月05日 21時14分

5月1日、サントリーホールのコンサートを聴きました。

曲目は「ツァラツストラかく語りき」「アルプス交響曲」というオール R.シュトラウスのフルコース・プロ。実演でこれらの曲が聴ける・・・と楽しみにしていたのですが・・・

・・・結論からいうと、失望のあまり哀しい気分にさせられてしまったコンサートとなってしまいました・・・極めて私的に・・・ですが・・・

結局、「ツァラツストラかく語りき」は、
 ・オーマンディ&フィラデルフィア
 ・R.シュトラウス&ウィーンフィル
 ・F.ライナー&シカゴ響

「アルプス交響曲」は、
 ・R.ケンペ&ドレスデン

の演奏が私の頭にイメージとして刷り込まれており、残念ながら、ファビオ=ルイージの指揮がそれとはかけ離れた演奏だった・・・ということに尽きます。

・・・かけ離れた・・・といっても非常に微妙な部分でのことです。ただ、私にとってルイージの指揮は「どうしてそんなに急ぐの?」というものだったのです。

「ツァラツストラかく語りき」はもっと退廃的な雰囲気が欲しいし、「アルプス交響曲」はもっと旋律を歌わせて欲しい・・・私が欲するストライク・ゾーンをことごとく外されてしまった・・・としか言いようがありません・・・sigh・・・

ただ、会場は盛大なブラボーと拍手で埋め尽くされていました。会場の反応と自分の受けた印象がこれほど異なるコンサートは、数年前の大植&大フィルのブル8以来のことです・・・

まあ、こういうこともあるのが実演の面白さ&怖さなのですが・・・

では