超漢字V R4.540 ― 2009年06月09日 06時40分
超漢字V R4.540 バージョンアップ版
http://www.chokanji.com/ckv/ckv4_540.html
今回の目玉項目は、
・ワイド画面ディスプレイ対応
超漢字Vがサポートする画面解像度
http://www.chokanji.com/ckv/ckvscreen.html
・VMware Player 2.5.xでのUSB接続機器(USBメモリ等)対応
・共有フォルダ参照小物 の改善
・・・等々みたいですが・・・
残念なことに、私が使っている VMware Player のバージョンは 1.0.9 なので、今回の「ワイド画面ディスプレイ対応」の恩恵はありませんな・・・超漢字Vだけなら、バージョンを 2.5.2 に上げてもいいけど・・・
ちなみに、現在利用できる VMware Player のバージョンは下記の通り。
1.0.x (1.0.0 ~ 1.0.9)
2.0.x (2.0 , 2.0.1~2.0.5)
2.5.x (2.5 , 2.5.1, 2.5.2)
このことについては過去に色々奮闘しましたなあ・・・
レガシーOS&アプリを無料の仮想マシンで動かす その6(VMWare Player編その5)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/01/02/4039099
超漢字Vあれこれ
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/Tyo_Kanzi/CKV_Arekore.htm
ま、とりあえず、超漢字Vを R4.520 から R4.540へバージョンアップしました。ダウンロードも含めて、10分足らずで完了。見た目は特に変化はありませんな。
では。
TRONWARE Vol.115-117 ― 2009年06月10日 05時35分
TRONWARE Vol.115 時代はオープン TRONSHOW 2009 レビュー
http://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/256.html
TRONWARE Vol.116 ユビキタス実証実験 全国で展開
http://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/257.html
TRONWARE Vol.117 最新ucode認定タグ
http://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/258.html
ここ数年は「超漢字」の話題もないし、T-Engine のプログラムをするわけでもない・・・なんだけど、他の所謂パソコン系雑誌が Windows の使いこなし記事ばかりでつまらないのでまだまだ定期購読を続けている。
坂村センセの「料理事情記事」が一番興味がある?記事というのも・・・
音楽と映像メディアの行方 ― 2009年06月10日 07時00分
TRONWARE Vol.101
http://www.personal-media.co.jp/book/tw/tw_index/238.html
「かつて放送局では1インチCフォーマットや3/4インチ放送用Uマチックといったアナログ方式のビデオテープレコーダーが大活躍した。これらの機材は発売から30年たち、販売はとっくに終了している。そのメンテナンスも2007年4月に終了するという。・・・」(※)
・・・という書き出しで始まるこの記事、最後は
「・・・デジタルデータはいくらコピーを繰り返してもオリジナルが保たれるが、確実にコピーつまりバックアップを行わないと後生に残らない。電子文明は技術シーズと市場ニーズの危うい均衡の上に成り立っているのである。」
と締めくくっている。
(※)「技術レポート」マクセル・アーカイブサービス、放送技術2006年9月号 が元ネタ。
放送局ではこれらの規格の録画テープが大量に保管されているそうだが、機材の寿命を考えると、これら全てのテープを他のメディアに変換するのは不可能なそうだ。
ビデオテープレコーダー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80
1インチVTR(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81VTR
U規格(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/U%E8%A6%8F%E6%A0%BC
過去の映像資料は放送局の貴重な財産ではあるが、それを再生出来なければ宝の持ち腐れだし、倉庫スペースを食いつぶす単なる「無駄飯ぐらい」に過ぎないから、放送局にとっては頭の痛い問題だろう。
これは音楽業界にも関係がある話。というのも、初期のディジタル録音は、PCMプロセッサとこれらアナログ記録VTRとの組み合わせでマスターを作っていたから、残されたディジタルマスターを新しいメディアに移すのは大変らしい。
事実、1980年前後初期のディジタルマスターは、メディアの劣化・再生機器が手配出来ない・・・等の理由で再生不能という例がある。あるCDには、「・・・当時のディジタルマスターが再生不能なため、同時に録音していたアナログマスターからCD化しました」という記載があった。
音楽録音用のアナログレコーダーはまだ大丈夫かな?
オープンリール(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%AB
録音再生機も色々あるからなあ・・・
録音再生機器(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%B2%E9%9F%B3%E5%86%8D%E7%94%9F%E6%A9%9F%E5%99%A8
民生用メディアも例外ではない。家庭用ビデオテープレコーダーもHDDやDVDに押されて既に引退状態だし・・・
VHS(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/VHS
ベータマックス(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
そういえば、色々録画したVHSテープも最近殆ど見ないなあ・・・テレビそのものを見なくなったこともあるけど・・・実家のテープ(ビデオテープとカセットテープ)もかなり処分したし・・・そういえば、カセットテープもご無沙汰だなあ・・・DATも今は業務用で細々と続いているらしい・・
コンパクトカセット(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88
DAT(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/DAT
DVD以前のビデオディスクも風前の灯火・・・レーザーディスクは開発メーカーのパイオニアがついにプレーヤーの製造終了を宣言したしなあ・・・
レーザーディスク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF
パイオニア(株)
レーザーディスクプレーヤー生産終了のお知らせ(2009年1月14日)
http://pioneer.jp/press/2009/0114-1.html
VHD(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/VHD
そういえば、昔CDが発売されたとき、ディスクの寿命は半永久的・・・と大々的に宣伝されたが、実際はそうでもない。20年~30年くらいが限度ということらしい。事実、初期のディスクは読み取りエラー多発で再生不能という例もチラホラ聞いている。
コンパクトディスク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF
神戸新聞:気になるCDの寿命(2002/08/01)
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/cul/026.html
Wired Vision Archives:CDやDVDの寿命は意外に短い?
-2004年5月14日
http://wiredvision.jp/archives/200405/2004051405.html
All About
CDやDVDにも寿命がある!?上手に保管しよう!(2004年5月23日)
http://allabout.co.jp/computer/av/closeup/CU20040523A/
う~ん、昔のアナログディスクの方が長寿命だなあ・・・78回転のSPもEPもLPも、我が家ではまだまだ現役である。1925年以前の機械式吹き込みのSPも、我が家の「音聴箱」でまずまずの音が聴ける。少なくとも80年以上の寿命があることを自分で体感・実証済みなのだから・・・
レコード(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
我が家の「音聴箱」
http://denon.jp/products/GP17.html
コンピューターデータの寿命ものだ。既にフロッピーディスクの命運も尽きかけているようだし・・・
フロッピーディスク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF
三菱化学メディア プレス発表
3.5型FD(フロッピーディスク)販売終了のお知らせ
http://www.mcmedia.co.jp/japanese/news/info/0031.html
8インチの標準ディスクは学生時代に見た記憶があるが使ったことは無い。学生時代の標準メディアは5.25インチのミニフロッピーで、3.5インチのマイクロフロッピーはまだまだ普及途上だった。
もう、5.5インチのメディアもドライブも製造されていないそうだし、この当時に記録されたメディアは読めない可能性が高いそうな・・・
最近はFDを使うこともめっきり減ったし、たまに昔のFDを読もうとしてもリードエラーで読み取り不能という事態にも遭遇している。こういう時程「バックアップ」の有り難みがわかるのだが・・・
今は絶滅してしまった「ワープロ」専用機のデータも3.5インチFDで記録されている人が殆どだと思うけど、今も読めるかしらん?
ワードプロセッサ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B5
昔のパソコンソフトも同様の悩みがある。今のパソコンでは動かないのが大半だ。ホビーユースならまだ諦めがつくが、産業用ではそう簡単に諦めるわけにはいかない。動かないと工場が止まるという最悪の事態もあり得るのだから・・・
古いパソコンが壊れて、同じソフトが動く新しいパソコン・・・なんてもうありゃしない。未だに、昔のNEC PC-9801 シリーズが重要業務で使われているケースもあるが、既にその互換機の生産も終了している。(インテルがCPU生産を終了したからどうしようもないとのこと)
NEC PC-9800シリーズ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/PC-9801
ELMIC WESCOM iNHERITOR(インヘリター)
http://www.elwsc.co.jp/japanese/products/inheritor.html
新しいパソコンで古いソフトや機械を動かすには、エミュレーターや仮想マシンという手段があるけど、これも100%の互換性・・・となるとなかなか難しい。
エミュレーター(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF
仮想機械(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E6%A9%9F%E6%A2%B0
結局、最後まで残るのは紙媒体とアナログレコードのような気がしてきた・・・
しんきらり ― 2009年06月11日 06時10分
婦人公論
http://www.fujinkoron.jp/
やまねこネット
http://www.digipad.com/yamada/
「しんきらり」(青林堂 1982年8月)を古本屋で手に取ったのは十何年前か・・・気にはなっていた作家だったけど、それ以後、本屋さんで彼女の作を見かけることはなかった。
一昨年だったか・・・彼女の他の作品が読みたくなって探したが、殆どが絶版・在庫無しという状態。しょうがないので、アマゾンのマーケットプレイスやヤフーのオークションで大半を入手した。手元の「しんきらり」に続編があったこともこの時初めて知った。
ここ数年は漫画よりもエッセイの方が多かったのかな・・・
彼女のことを手っ取り早く知るには下記を見て頂くのがいいかな・・・
骰子の眼 - 吉田アミの「マンガ漂流者(ドリフター)」
http://www.webdice.jp/dice/series/15/
女性マンガ家の先駆け「やまだ紫」
【前編】 http://www.webdice.jp/dice/detail/1568/
【中編】 http://www.webdice.jp/dice/detail/1596/
【後編】 http://www.webdice.jp/dice/detail/1618/
マンガはマンガで、「女性マンガ家」というくくりは好きではないのだが、世間的にはそういうことになるのかな・・・まあどうでもいいけど・・・新しい作を読みたかったな・・・
最近読むオーディオ雑誌 ― 2009年06月12日 07時15分
http://news.mag2.com/archive/20090610100000
・・・だそうです。(まぐまぐニュースより)政策の失敗の尻ぬぐいをこっちに押しつけないで欲しいな・・・
さて本題。
最近購入して読むオーディオ雑誌は下記の2冊。
季刊・アナログ(vol.23) 音元出版
http://www.phileweb.com/editor/audio-a/analog23/
オーディオ・ベーシック 共同通信社
http://kk.kyodo.co.jp/pb/ab/index.htm
季刊・アナログは、最初は「アナログレコード再生の本」(1から3まで出た)だったのが「季刊・アナログ」になった・・・といっても僕が持っているのは「アナログレコード再生の本」の1と2、季刊・アナログもvol.9くらいから買い始めたのかな・・・
季刊・アナログは所謂高級オーディオファンが訴求対象で、お酒とかカメラとかオーディオに関係あるような無いような記事もある。
高級オーディオとは無縁だけど、こういうのを見ながらチープ・オーディオで音楽を聴くのもまた一興。
「オーディオ・ベーシック」はバジェット・オーディオにも裾野を広げた作りで高級感は後退?しているけど、クラフト記事もありこれはこれで面白い。
スピーカー・クラフトといえば故長岡鉄男氏が有名で、昔は「ステレオ」の夏の特集号を良く買ってました。氏が亡くなってからは「ステレオ」を買うこともなく、最近本屋で久しぶりにご対面して懐かしい気分になりました。でも薄くなったなあ・・・レコ芸もここ数年買ってないなあ・・・
長岡鉄男(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B2%A1%E9%89%84%E7%94%B7
ステレオ(音楽之友社)
http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/stereo/
レコード芸術(音楽之友社)
http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/recordgeijutsu/
話を戻しますが、「オーディオ・ベーシック」で目をひいたのが、炭山アキラ氏のスピーカー・クラフトの記事です。フォステクスの新しいフルレンジユニットを使ったスピーカーシステムの制作記事。
目玉は、フォステクスの新しいフルレンジユニット。純マグネシウム振動板というのが売りのようで、確かにそんな素材で10cmフルレンジが作れてしまうと言うのは凄いもんだ。
FOSTEX MG100HR
http://store.fostex.jp/goods/1244693020212/
http://www.fostex.jp/user_file/fostex-sh/etc/MG100HR.pdf
FOSTEX MG100HR-S(もう売り切れているようだ)
http://www.fostex.jp/user_file/fostex-sh/etc/MG100HR-S.pdf
MG100HR-S はバックロード向けの設計、MG100HR はバスレフ向けの設計だそうな。作ってみたいが置き場所がないなあ・・・
フォステクスといえば、最近フルレンジ(FF125K 12cm)を使って「カノン」を再生させたなあ・・・
懐かしのスピーカー工作 その5
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2008/11/12/3908996
FOSTEX FF125K 12cmフルレンジユニット
http://store.fostex.jp/goods/1201158155842/
う~ん、またスピーカーを作りたくなってきた・・・
ウラディミール=フェドセーエフ指揮 モスクワ放送交響楽団 大阪公演 ― 2009年06月13日 07時40分
The Symphony Hall
http://asahi.co.jp/symphony/
名古屋公演もあったんですけど、大阪公演の方が曲目が面白かったので・・・ついでに大阪観光もしてきました。マスクしている人は殆ど見かけませんでした・・・
対豚インフルの政府の水際作戦は完全な失敗でしたなあ・・・でも、大本営発表を信じている人(時間稼ぎが出来たとか・・・)が結構多くて驚く。嘘も何回も繰り返せばホントになるという教科書通りの実例かねえ?神戸はホントに気の毒だわ。
6日(土)
ボロディン
交響詩「中央アジアの草原にて」
歌劇「イーゴリ公」より序曲と「ポロヴェッツ人の踊り」
チャイコフスキー
交響曲第5番
7日(日)
チャイコフスキー
「白鳥の湖」抜粋
交響曲第4番
ボロディンは音楽より本職の化学の方が忙しかったという・・・
アレクサンドル・ボロディン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3
アルドール反応(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%8F%8D%E5%BF%9C
指揮するウラディミール=フェドセーエフは1932年生まれだから、2009年現在76~7歳かな。1974年から現在に至るまで芸術監督・首席指揮者を勤めているから今年で35年目のコンビということになる。
Vladimir Fedoseyev
http://www.fedoseyev.com/
Tchaikovsky Symphony Orchestra of Moscow
http://eng.bso.ru/
今時一つのオーケストラに腰を据えて取り組む指揮者を他に見つけることは難しい。1970年代から80年代にかけてそういう長期政権指揮者は姿を消してしまった。
まあ、長期政権が必ずしも良いワケじゃないけど。今の自民党政権の末期症状は絶望的だし・・・
1980年当時は Moscow Radio Symphony Orchestra だったけど、最近は Radio が取れて、 Tchaikovsky Symphony Orchestra of Moscow になっている・・・が、以前の名称で親しまれているせいか、今回の日本公演でも「モスクワ放送交響楽団」になっている。放送局というバックが無くなり、スポンサー集めに苦労しているのかな?
手元に、フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団のLPが1枚ある。1981年6月にモスクワ放送大ホールで録音されたチャイコフスキーの6番交響曲。(日本ビクター VIC-28060)
日本ビクター(この当時はビクター音楽産業株式会社)とソヴィエトメロディアとの共同制作。ビクターが当時最新鋭のJVCディジタル録音装置を持ち込んで収録。
Melodiya(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Melodiya
Melodiya
http://www.melody.su/
日本ビクター(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%93%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC
ビクターエンタテインメント(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
最近のメロディアはソ連邦崩壊の混乱期から立ち直り、新生メロディアとしてワールドワイドな販売戦略を展開しているようだ。一時期は複数のレーベルから音源がでるという混沌状態だったからなあ・・・そのあたりの最新事情はクラシックジャーナル36号に詳しい
クラシックジャーナル(アルファベータ)
http://www.alphabeta-cj.co.jp/cla_j/index.html
このLPを聴いたとき、当時のロシアン・ブラス(モスクワ・ブラスというべきか?)の強烈さ(ffffff でカンタービレするトロンボーンとか・・・)と音の鮮烈さにびっくりしたモノだ。
あれからほぼ30年、オーケストラも指揮者も変わってしまったのか、当時の強烈なブラスは時折その姿を見せるだけになってしまった・・・そこが残念なところではある。一度、その強烈なブラスで張り倒されるような体験をしてみたいものだが・・・
・・・そのかわりといっては何だけど、ほどよくブレンドされ幾分陰りのあるサウンドを聴かせるコンビという印象を強くしたコンサートだった。
コンサートは6日より7日の方が良かった。6日のチャイコの5番は、オケと指揮者が今ひとつノリが悪いというか、指揮者が煽ってもオケが反応してないように思えた。特に2楽章、フェドセーエフのテンポの揺らし方が今ひとつツボにはまっていないというか・・・クライマックス近く、ほんの数拍だったけど、ブラスセクションが自分たちの居場所を見失った危うい場面もあったしねえ・・・35年目で離婚の危機?と心配してしまった。(コンサート前に車中で読んだ「婦人公論」の特集記事のせいかも?)フェドセーエフ指揮とTSOのコンビにはもっと高いものを望む・・・ってなんかU氏みたいだな・・・
でも、前半のボロディンは良かった・・・というか、なかなか聴けんよ・・・レコードではセミクラに入れられそうな演目なんだけどねえ。
「中央アジアの草原にて」は極限のピアニッシモが美しかった・・・「イーゴリ公」の序曲は可もなく不可もなくという曲かな(馴染みないし)・・・「ポロヴェッツ人の踊り」(昔のレコードは「だったん人」となっているがこれは誤りだそうな)も良かった・・・この2曲を聴きたくて、名古屋公演を振って大阪まで来たんだからねえ。
6日のアンコールの2曲、最後はおなじみの「雪娘」から・・・これはアンコール定番だけど、これがないと締めくくった気になれない。
7日の演奏は良かった。「白鳥の湖」の抜粋は選曲も良かったし、コンビの美点全開、有名な「情景」はないけど最後の大団円で満足できた。やっぱりチャイコはええなあ~
シンフォニーの4番も良かった。5番で感じたぎくしゃくした感じはなく、全てがツボにはまった演奏だった。バリバリ鳴らすブラスは無い(というか意図的に抑えていた)けど、十分余力を残せる底力を感じさせた。このコンビで、ロシア物以外の演目を聴いてみたいが、日本では難しいかな・・・?でもティンパニの打撃音は文字通りの力強さがあった。
このコンビでブラームスを聴いてみたいものだ。
日本では、ロシアのアーティストが演奏するドイツ物については冷遇視されているような気がする・・・何でか知らんけど。
レンフィルも所在地が革命前のサンクト・ペテルブルクと、ドイツかぶれのミーハー皇帝さまがドイツ風につけた地名に戻ってしまい、サンクト・ペテルブルク・フィルになっちゃったくらい、昔からドイツかぶれの国なのにねえ。日本より年期が入ってますがな。
ドイツかぶれのミーハー皇帝さま
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB1%E4%B8%96
嫁はんもドイツから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AB%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A2%E4%B8%96
都市までドイツ風(「さいたま市」よりまし?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF
ということで、ドイツ物聴くのなら日本よりロシアの方がええんちゃう?と思うのは俺だけかい?
んでは。
<2009.6.28追記>
それにしても、フェドセーエフの指揮姿は美しいねえ。舞っているという感じがする。
オーケストラの配置も独特だ。舞台手前左から、第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという両翼配置で、その後ろには左から ハープ、トランペット、トロンボーン、チューバ、ホルン、そして右サイドにパーカッションが並ぶ。コントラバスは舞台一番奥に10人がずらっと並んで壮観ですらある。ウィーンフィルとかウィーン交響楽団もこんな感じだったかしらん?
名フィル第359回定期演奏会 「春の祭典」 ― 2009年06月16日 07時30分
「高校生の感染が確認されてから急激に広がり・・・」って聞くとその高校生が感染源のように思えるけど、たまたま、
「高校生の感染が確認されたこと」
とその後に
「次々と感染者が確認されたこと」
に何の因果も無い。「高校生の感染」が確認されたというニュースで周囲の人がチェックしたら「実は・・・」というのが実際のとこじゃないかね?
「ウイルスにさらされても症状が出ない人の方が圧倒的に多い」
という事実から目をそらしているとしか思えん。過去のパンデミックで40%感染・・・ということは、60%は感染しなかったということになる。
潜伏期間は2週間あるというし、完全な「水際作戦」をやるのであれば、渡航者はみんな2週間以上隔離して潜伏期間を過ぎてからチェック・・・でないと全く意味が無いと思うが、そんな無茶なことは出来んわな・・・
「水際作戦」で時間稼ぎが出来た・・・というけど、何の根拠も示されていない。(案外信じている人が多いけど、どうしてそう簡単に信じるのか不思議でタマラン)
トーシローが考えても「水際作戦」なんて出来っこないということが容易に想像出来るのだが・・・
あと、内閣支持率が25%と危険水位・・・とニュースで言ってるけど、まだ25%も支持者がいることの方が驚きだ。僕の周囲に今の内閣を支持する人がいるとはとうてい思えんが・・・内閣は取り替え出来るけど、こっちの生活はそういうわけにはイカンのよ。危険水位はこっちの生活じゃい!
・・・おっと、本題に入りましょ・・・
この間の土曜に名フィル定期を聴きました。
名フィル
https://www.nagoya-phil.or.jp/
第359回定期演奏会
【ストラヴィンスキー三大バレエI】
ショスタコーヴィチ:祝典序曲 作品96
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノーム』
ストラヴィンスキー:バレエ『春の祭典』
[指揮]ティエリー・フィッシャー〈常任指揮者〉
[ピアノ]北村朋幹
ショスタコの祝典序曲は案外実演で聴けない。通俗的かもしらんけどこれは聴いて実に楽しい曲だ。
ショスタコーヴィチ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81
祝典序曲(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9D%E5%85%B8%E5%BA%8F%E6%9B%B2_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81)
「森の歌」の第5曲 「スターリングラード市民は前進する」(1962年改訂版では「コムソモールは前進する」)のメロディーを借用しているので、興味のある向きは「森の歌」を聴くのもまた面白いかも。CDは出てるけど、「祝典序曲」も「森の歌」もそうそう実演で聴ける曲ではないので、機会があったら是非生で聴いてもらいたい。
森の歌(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E3%81%AE%E6%AD%8C
そういえば、「森の歌」は数年前に 男岩城 の指揮で聴いたっけなあ?
男岩城(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E5%9F%8E%E5%AE%8F%E4%B9%8B
こっちの岩鬼は・・・
男岩鬼(ハッパ)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E9%AC%BC%E6%AD%A3%E7%BE%8E
・・・閑話休題・・・
モーツァルトの「ジュノーム」もなかなか良かったと思う。ピアノの音が綺麗だわ~。まだ音大生だってことだそうだけど、大したもんだ。ステージマナーはぎこちなかったけど、まあ仕方ないかな。初めて聴いた曲だけどなかなかええ曲じゃ。
トリはストラヴィンスキーの「春の祭典」。今シーズンで、3大バレエを全部やるというから楽しみにしているのだ。
ストラヴィンスキー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
「春の祭典」(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E3%81%AE%E7%A5%AD%E5%85%B8
数年前、ニジンスキー振り付け初演版バレエの復活公演があったけど、確かにアレを見せつけられては、当時のパリの聴衆がブーンイングしたのがわかる気がする。あまりにも奇怪な動きでねえ・・・ベジャールの洗練されたモダンな「春の祭典」になれている目にもショッキングな舞台であった。まあ、見てみないと旨いか不味いかはワカランしね。
ニジンスキー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
もう少しブラスがパリッと冴えて欲しいという不満はあるが、実に見通しが良く、引き締めたアンサンブルで振り切った演奏だったと思う。
こういうオーディオ名曲(「ハルサイ」なんてあだ名で優秀録音と銘打ったレコードが次々に現れた時期があった)はレコードの方がスコアに書かれた音が良く聴きとれる。実演では大音響に隠れて重要な音がかき消されることが多い。まあ、コンサートの席にも左右されるし・・・そういう意味でも、久しぶりに「ハルサイ」のレコードを引っ張り出して聴こうかなという気になった。
そういえば、「ハルサイ」は「版」による違いが結構ある。色々レコードを聴いていると「オヤ?」ということに出会う。上記wikipedia によれば、
①1913年自筆の初演版
②1921年の初版
③1929年の初版第2刷
④多くの改訂がされた1947年版
⑤さらに修正を加えて版を新たに起こした1967年版
手持ちのB&H ポケットスコアは ⑤だったかな?これを見ながら聴くと、レコードによっては「無い音がある」なんて発見もある。ま、これもレコードを聴く楽しみと言えんこともないが・・・
んでは。
ウラディミール=スピヴァコフ指揮、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団 名古屋公演 ― 2009年06月18日 07時35分
Vladimir Spivakov
http://www.spivakov.ru/
National Philharmonic of Russia
http://www.nfor.ru/
辻井伸行(ラフ2のピアノ)
http://www.nobupiano1988.com/
曲目は、チャイコの「ロミ&ジュリ」、ラフ2(P協の方)、チャイ5・・・。音楽評論家のU氏が絶賛していたので、んじゃ聴いてみようと2週間前にチケットを取った。
んで、昨日は満員御礼であった。最近のコンサートで満員御礼なんて実に珍しい。数年前のコバケン・スペシャル以来である。いったいどうしたのかしらん。
ロビーでは、盛んに今日のソリストの本やCDの売り込みをしている。これも珍しい光景だ。
ま、ここらはスルーしてホールに入る。今日は県芸の3階席一列目。この席は手すりが視界の邪魔をして不愉快である。体を少し起こさないと舞台が手すりに隠れてしまう。ちょうど指揮者がいる辺りだ。これをS席というのは納得がイカン。後ろの席の人には申し訳ないが必要最低限視界を確保できるよう体を起こす・・・ゴメン。
オケも指揮者も初めて聴くけど、これは凄い。
長~い指揮棒を優雅に振りこなす貴族指揮者(名前からして貴族の家系のような感じだ)というイメージがしっくり来る。往年のストコフスキーに勝るとも劣らない舞台姿である。まるでバレリーナのようだ・・・どうしてロシアの指揮者はこう舞台映えするのだろうか・・・曲の終わりのポーズもビシッと決めて格好いいのだ。
オケも凄い。一糸乱れぬ、打てば響くような、筋肉質だが肉汁も十分・・・という感じ。特にチェロとコントラバスの音の量感にはたまげた。ヴァイオリンとヴィオラも・・・要はとてつもない弦楽セクションだということ。ウィンドセクションもそれに相応しいレベルでこれまたたまげた。
チャイコの「ロミ&ジュリ」は小手調べ。
ラフ2(P協の方)は、ピアニストは目が見えないようで、指揮者がくっ付いてサポートしつつ登場。実に堂々たる演奏であった。見えないのにアレだけ弾けるのにはたまげた。ただオケの音量感に対して若干力不足(というか、3階席までオケを圧倒する音を出すピアニストはごくまれだと思うが・・・)という感じは否めなかったが、まだまだこれからだろう。音がオケに隠れ気味だが、耳を澄ませばちゃんと聞こえるし、実に綺麗な音を出す。こりゃ大したもんだ。
ちなみに、オケのサポートも凄かった。ぐっと音量を控えて、しかも寄り添うような絶妙な付き方である。
しかし、圧巻はチャイ5だった。素晴らしい!指揮もツボにはまり、もっと歌って欲しいなあと思うところもあるが、さっさと進めるところと、ぐっと歌わせるところのコントラストが絶妙である。ニクイわ~
アンコールがこれまた猛烈なものだった。これだけでもモトが取れるといっても言いすぎではない。チャイコのバレエから2曲、そしてトリはハチャトーリャンの舞曲・・・凄すぎる・・・オケの連中が嬉々としてノリまくって演っていた・・・オケの機能全開のショーピース・・・こんな凄いものが聴けるとは・・・(彼らの日本公演が終わったら詳細を書きます)
満腹状態でホールを後にすると、テレビ局が観客相手にインタビューしてた。これまた珍しい光景である。いったいどうしたのかしらん?ま、それはどうでもいいことだ。ひたすら指揮者とオケの凄さに圧倒されてしまったコンサートであった。
いいものを聴いた。今年の私的コンサート体験のベストである・・・というか、これまでのコンサートでもトップクラスの体験だ。仕事ほっぽり出しても行ってよかった。さあ、今日も元気に仕事すべー。(ほっぽり出した仕事を片付けねば・・・)
んでは。
ウラディミール=スピヴァコフ指揮、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団 名古屋公演 その2 ― 2009年06月19日 05時43分
コンサート後、琉球ダイニング「結(yui)」で腹ごしらえ(昼食ってなかった・・・)ここに来るのはコンサート後が殆ど。ママさんに「また道楽してきたんでしょ?」と言われコンサートのことを話すと、カウンターの他のお客さんと一緒に驚かれてしまった。
「彼(辻井伸行)のコンサートって、名古屋来てたの?アレ、テレビでしょっちゅうやってて、スゴイのよ・・・良くチケット取れたわねえ・・・・テレビなんか繰り返し繰り返し放送していて、もういい加減にして欲しいくらいなんだけど・・・」
普段テレビ見てないからそんな騒ぎ全然知らんかった・・・「アンタ、浦島太郎ねえ」と呆れられてしまった。(たぶん)クラシックコンサートとは縁の無いママさんが知ってるくらいだから、こりゃ相当なもんだ。
翌日(昨日だわ)の夕方、夕立で電車がストップしたらしいとの話が職場でチラホラ・・・事務所のテレビでニュースを見ようとすると、なんと県芸のエントランスが・・・一昨日のテレビカメラはこれだったんかい・・・
改めて新聞を見ると、一面に一昨日の彼(辻井伸行)の舞台写真が載っていた。ア~レマ!
改めてマスコミの威力を思い知った出来事であった。でも、指揮者とオケについてはちらっと触れただけだねえ。あんだけ凄いコンビなのにねえ・・・ま、こんなもんなのかね?
んでは。
ウラディミール=スピヴァコフ指揮、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団 名古屋公演 その3 ― 2009年06月20日 07時00分
今回のツアーは、ロシア文化フェスティバル2009の一環だそうな。
ロシア文化フェスティバル2009 公式サイト
http://www.russian-festival.net/
パンフの「ごあいさつ」のコンサートイマジン 佐藤代表の言葉は興味深い。
「・・・日本では、過去に”ロシア・フィル”と名乗る団体がいくつか来日し、聴衆を混乱させたことがあり、今回のツアーに対する音楽関係者の反応は極めて冷たいものでした。・・・」
コンサートイマジン
http://www.concert.co.jp/
確かに今でも、似たような名前のオケが雨後のタケノコみたいに出てきててよ~わからんというのが正直なところ。このコンサートも、音楽評論家U氏の絶賛コメントをみなかったら行かなかったところだ。聴けてよかったワ。
スピヴァコフとロシア・ナショナル・フィル、また来ないかな・・・次回も必ず聴きに行くつもり。
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