Beethoven Symphony no.6 "Pastorale" & no.7 , Riccard Muti & The Philadelphia Orchestra ― 2010年01月04日 12時32分
さて、久しぶりに Muti/Philadelphia のLPを引っ張り出しました。ブログでこのコンビの録音を取りあげるのは今回が初めてです。ホームページに以前書いた物があるのですが・・・
Beethoven Symphony no.7
Riccard Muti/The Philadelphia Orchestra
recorded at Met Church, Philadelphia, 1978
マエストロ・ジーンと政権交代?直前時期の収録です。この10年後にベートーヴェン交響曲全集(アメリカのオーケストラとして最初のベートーヴェン交響曲CD全集)を録音する訳ですが、この時期は他に田園交響曲を録音したのみです。この時期にベートーヴェンの交響曲全曲を収録する意図があったかどうかは、?ですな。
この録音は全集で再録音している曲なので、今後CD化される見込みは恐らく無いでしょう・・・が、まだオーマンディが音楽監督時代のフィラデルフィア管弦楽団と若手だったマエストロ・ムーティの貴重な録音でもあります。通常省略する繰り返しもきちんと演奏しているのは、原典主義者?ムーティ面目躍如・・・ということでしょうか。
フィラデルフィア管弦楽団も RCA Red Seal の専属から離れてマエストロ・ジーン と共に EMI と録音契約を結んだことにより、録音会場がそれまでの Scottish Rite Cathedral(旧Town Hall) から Old Met に移ったことにより、 "The new Philadelphia Sound" をLPジャケットに謳う共に、ライナー・ノーツにも録音会場の説明(右中央 四角で囲まれた部分)を加えています。 EMIとしても力を入れていたのでしょうね。
ちなみにレコードラベルは、切手タイプのニッパーマークと呼ばれる物です。年代からしてこれが初出レーベルでしょう。ちなみにこれより前の時期のラベル(「半円ニッパー」とか「セミサークル」、「ホワイト・ゴールド」)とかは結構値が張って評価も高いらしいですが、このラベルはその前のラベルより「音が良くない」という評価のようで、値もそれなり・・・みたいです。
英EMIのインナースリーブです。レコード取り扱いに関しての注意事項が記載されています。こういうのもお国柄や時代の変化が見て取れますな・・・
さて、続いては、昨年暮れも押し迫った頃、ハイファイ堂でバッタリ出会った、長年探していたレコードです。
Beethoven Symphony no.6 "Pastorale"
Riccard Muti/The Philadelphia Orchestra
recorded at Met Church, Philadelphia, 1978
後年の全集の影に隠れてしまい、殆ど語られることの無い録音ですが、前述の7番シンフォニーと同様、このLPの存在も知ってはいました。どうしても欲しい・・・という程ではないのですが、一度は聴いてみたいなあ・・・と気長に探していましたが・・・
たまたま寄ったハイファイ堂 レコード売り場で、たまたま補充された新入荷LPのなかにコレがあったのでびっくりしました。LPが向こうから目の前に現れたのですから・・・勿論捕獲?したのは言うまでもありません。こんなともあるんですなあ・・・
現在に至るまで・・・いや、今後もまずCD化される見込みのない録音ですが、これもオーマンディが音楽監督時代のフィラデルフィア管弦楽団と若手だったマエストロ・ムーティの貴重な録音であり、こちらもきちんと繰り返しが演奏されています。
演奏は奇を衒わず直球勝負・・・こちらも若々しい覇気に溢れた好演といえるでしょう。
解説は、武田明倫氏。「さわやかにしてドラマティックな・・・ -ムーティ・フィラデルフィアの≪田園≫-」がそのタイトルである。恐らく、オーマンディの音楽監督辞任とムーティの音楽監督就任が発表された後に書かれた物と思う。新しいコンビへ期待を寄せる・・・といった感じの解説である。
レコード・ラベルは、東芝EMIお馴染みのRecording Angel。もともと国内盤は海外盤より評価が低く、市場価格もかなり控えめなので、買う方としては有り難いことである。このLPはコンディションも良く音もまずまずだ。
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