オーマンディとウィーンフィル、そしてゼルキンが共演した映像のDVDが出るそうです ― 2010年01月16日 11時00分

ベートーヴェン:交響曲第8番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番
オーマンディ&ウィーン・フィ ル、ゼルキン(1963)
Dreamlife のサイトには情報はまだ無いようですが・・・レコード屋さんの方が情報を流すのが速いですな・・・
これは、1996年に東芝EMIより発売されたLD「ウィーンフィルと名指揮者達」(TOLW-3741/44 悪税込\19,570←結構する)の中に含まれていたもので、時折クラシカ・ジャパンでも放送されていたと思います。
オーマンディ の他、このセットに含まれている ベーム、セル&グルダ の映像もまとめてDVD化されるんですな・・・
「ウィーン・フィルと名指揮者達がついにDVDで登場!
ORF(オーストリア放送協会)秘蔵の映像より歴史的なコレクションを一挙発売。
セル、ベーム、オーマンディら巨匠たちと、豪華なソリスト陣との夢の競演がここにDVDとして復活します。」
・・・だそうで・・・14年ぶりか・・・他のLD3枚分がDVD2枚で出るようです。
HMVジャパン:R.シュトラウス:英雄の生涯、死と変容、モーツァルト:交響曲第40番、ベートーヴェン:交響曲第7番 ベーム&ウィーン・フィル(1964、64)
HMVジャパン:ブルックナー:交響曲第3番、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、ウォルトン、モーツァルト セル&ウィーン・フィル、グルダ(1966、68)
さて、オーマンディ&ゼルキン の 曲目は下記の通り。
Mozart : Piano Concerto No.21 (R.Serkin)
Beethoven : Symphony no.8
手元のLDを見ると・・・
Video Recorded : Theater an der Wien, June 9th,1963
(C)ORF 1963
とあります。オーマンディは、ウィーン・フィルに客演したり、ベルリン・フィルともフェスティヴァルに呼ばれて振っていることもあるので、他にそういうライヴが出てくると嬉しいですね・・・没後25周年の今年は再発売に期待出来るかも・・・

ウィーン・フィル150周年記念 「ウィーンフィルと名指揮者達」
150th Vienna Philharmonic in Histrical Recordings
Mozart : Piano Concerto No.21 (R.Serkin)
Beethoven : Symphony no.8
Eugene Ormandy/Vienna Philharmonic Orchestra
Rudolf Serkin(piano)
Video Recorded : Theater an der Wien, June 9th,1963、(C)ORF 1963
4枚組のレーザーディスク・セットです。勿論、新品で買った訳じゃありません。昨年、ハイファイ堂レコード売り場 でみっけたものです。ここのお店とは相性が合うのか、何故か最近捜し物が良く見つかるのだ・・・
これは、ウィーン・フィル150周年を記念(1991年がそうなのかな?)して、オーストリア放送協会の秘蔵映像から未発表・未発売の映像をセレクトした物だそうな。ベーム、セル&グルダ、オーマンディ&ゼルキン による演奏が収録されている。

結構豪華なセットである・・・
カラフルなインナージャケット

マエストロ・ジーンのインナージャケットは青色。
音と絵が出る、虹色のレコードだったんだよなあ・・・久々にディスクを引っ張り出そうとすると、ディスクの淵とインナースリーヴがくっついている。レーザーディスクの接着剤成分が出てきたのかなあ・・・アクリル樹脂が吸湿して反るのを防止する為、レーザーディスク は裏表のディスクを接着剤で貼り合わせると聞いたことがあるから。
裏面はブランク。信号が刻まれていないので輝き具合が違う。
片面ディスクの裏面レーベル表示。ちょっと無愛想?

オープニング画面。画面上部に部屋の照明が写り込んでいるのはご勘弁。


ベートーヴェンの8番をパワフルに振るマエストロ。

裏面をプレイするとこういう画面が出る・・・

久々に稼働させた パイオニア CLD-R5 だが、もう生産中止になってしまった・・・
さて、オーマンディ の映像解説は 藤田由之氏によるもの。解説によると、1969年6月9日、アン・デア・ウィーン劇場における「ウィーン芸術週間」の特別演奏会を指揮した映像とのこと。モーツァルトでは標準的なオーケストラ編成が、ベートーヴェンでは2管編成を4管編成に増員して演奏していることに触れられており、短いが充実した解説である。
ゼルキンの伴奏では優雅なモーツァルトを奏でていたマエストロだが、ベートーヴェンでは一転、パワフル・スピード・ダイナミックな指揮ぶりでウィーン・フィルをグイグイ引っ張っていくが、そんな中でも ウィーン・フィル は マエストロ に敬意を払いつつも自分たちの領域は守る・・・そんな、打打発止というか 両者の駆け引きが見物とも言える演奏であり、実に興味深い。
ベートーヴェン の1楽章の始め、タクトが振り下ろされてから音が出るまでの間の長いこと・・・指揮者の拍とずれて音を出す ウィーン・フィル と、トスカニーニを神の如く尊敬している マエストロ では水と油・・・というとそうでもないのが面白いところ。 フルトヴェングラー程極端ではないにしろ、 マエストロ にも 「ダウンビートの不明瞭さ」 という側面がある。フィラデルフィア管弦楽団のブラス・セクション にはタイミングを取るのが難しく不評?だったそうだが、同じくトスカニーニ派を辞任していたショルティが、指揮者の拍とずれて音を出すウィーン・フィル とウマが合わなかったのとは対照的なことにも思える。
ま、その辺りのことは3月に発売されるこの映像のディスク を見てもらうのがいいと思う。今から発売が楽しみだ。解説もきちんとしてくれると有り難いなあ・・・
んでは。
コメント
_ rudolf2006 ― 2010年01月17日 09時16分
_ りん ― 2010年01月17日 12時15分
LDで出ていて、クラシカジャパン等で放送もされていた映像ですので、初出というわけではないのですが、DVDで手軽に見られるのは有り難いですね。LD自体もいつ再生出来なくなるか分かりませんから・・・
本当に、もっと埋もれている映像や音源が発掘されるといいですね。では。
_ よしお ― 2010年03月08日 21時25分
何より、レーザーディスクプレーヤーをお持ちなのに
感激しました。VHSにベータ、レーザーディスクにVHD、
DVDとブルーレイ。
再生装置にも歴史を感じます。
閑話休題。
オーマンディとウイーン・フィル。貴重な映像みたいですね。
前述のようにDVDでも発売されるらしいので
是非とも観てみたいですね。
_ りん ― 2010年03月09日 07時33分
LDは子供の頃「絵が出るレコード」として憧れましたねえ・・・全盛時代は手が出なかったし・・・手が出る頃にはDVD時代になってしまいました。LDプレイヤーについてはココにも書いたので宜しかったらご覧下さい。
円盤干支せとら - 2
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/DiscETCETRA2.htm
パイオニアもLDプレイヤーの生産を中止してしまったので、あとLDが聴けるのは10年くらいですかねえ。まあ、それまで楽しむつもりです。VHSビデオは今もありますが殆ど休眠状態です。
ブルーレイについてはまだ手を出してません。まあ、もっと普及してからでも遅くはないでしょうし・・・
オーマンディとウイーン・フィルの映像は、クラシカ・ジャパンでも放送されたと思います。今でも時折放送していると思いますが・・・(オーマンディとフィラデルフィアの映像もそうですね)
一聴(一見?)の価値はありますよ。では。
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貴重な情報、ありがとうございます
ゼルキン師とオーマンディ師との競演盤
私は持っていませんでしたので、DVDを買おうと思っています
もっともっと、埋もれている演奏が復刻されると良いですが〜
ミ(`w´彡)