オーマンディ 音の饗宴1300,ハイドン「奇蹟」「時計」2009年07月26日 06時00分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.36 13AC271
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.36 13AC271
ハイドン:交響曲96番「奇蹟」、第101番「時計」

ハイドン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3

オーマンディ&フィラデルフィア による数少ないハイドン作品集である。横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィによると・・・

Sym. No.7 [M]50/04/02 (C)
Sym. No.45 [M] 51/12/16,52/02/17(C)
Sym. No.88 [M]47/12/28 (C)
Sym. No.96 [S]61/12/11 (C)
Sym. No.99 [M]54/04/15 (C)
Sym. No.100 [M]53/12/23 (C)
Sym. No.101 [M]49/05/10 (C)
Sym. No.101 [S]62/01/28 (C)
※[M]ono,[S]tereo, (C)BS, (R)CA

横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィ
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

録音されている作品そのものが非常に少ないし、RCA Red Seal への録音は皆無だ。これは、当時の CBS/Columbia, RCA Red Seal のレパートリー政策がそうであって、結局、オーマンディ&フィラデルフィアのハイドンは「売れない」という判断なのであろう。セールスが期待できない曲は録音せんわな・・・

まあ、ハイドンの曲そのものが玄人受けする類のものだし、そういう「玄人」がオーマンディ&フィラデルフィアのハイドンやモーツァルトを聴くとも思えない。

とはいえ、ウィーン・フィルに客演したときなどハイドンやベートーヴェンを振っているのだから、別に苦手というわけでもなさそうだ。

ということで、オーマンディ&フィラデルフィアの数少ないハイドンのしかもステレオ録音である。これまでCD化されていないし、今後のCD化もあまり期待できそうにないので、これはLPで聴くしかない。

演奏はオーソドックスなもので、当然のことながらハッタリや強調皆無であり、聴いていて気分が良い。どっしり安定した豊かな響きで音楽を楽しめる。

こうして聴くと、ハイドンもなかなかいいもんである。では。

オーマンディ 音の饗宴1300,シベリウス交響曲第2番、フィンランディア2009年07月26日 06時30分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.17 SOCT-17
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.17 SOCT-17
シベリウス:交響曲第2番、フィンランディア

俺にとっては、ブラ1と共に初めてクラシックに触れた盤だから思い入れがあるねえ、この盤は。後年のRCA Red Seal の録音よりもこちらの方が好きなのだ。

初めての「ブラ1」←これで他の演奏が全て物足りなくなってしまった・・・
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/02/23/4136752

シベ2とフィンランディア・・・結局この盤に帰ってきたのかな・・・どちらの演奏もCDで聴けるけどね。

交響曲第2番:CD(SME Essential Classics SBK53509)
フィンランディア:CD(SME Essential Classics SBK48271)

ということで、この盤は手放せんなあ・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」2009年07月26日 08時00分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.20 SOCT-20
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.20 SOCT-20
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

アントン・ブルックナー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC

「オーマンディのブルックナーなんて・・・」と思う人はまだまだ少なくないと思う。かくいう僕もその口だったからねえ・・・

一時期、寝ても覚めてもブルックナーという時期があった。まあ若気の至りかな・・・認めたくないものである、若さ故の過ちというやつは・・・

若さ故の過ち(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB

シャルル=アズナヴールよりシャア=アズナブルを先に知ってしまったのはアニメ世代として当然の宿命だからしゃーないけど・・・アズナヴール の引退公演を観たのが唯一の慰めかな・・・

シャルル=アズナヴール(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%B4%E3%83%BC%E3%83%AB

・・・究極のメニューや至高の・・・じゃないけど、特にブル5やブル8の理想的な演奏は・・・なんて探しまくっていた時期があったな・・・(遠い目)

「フォークに長髪は似合わねえ」(本当か?)のと同様に「ブルックナーにアメリカン・オケの派手な音は合わん」というイメージがどうしてもつきまとう。でも実際聴いてみないと分からんものである。

ようやく本題に入る・・・どうも我ながら脱線ばかりしてイカンなあ・・・

オーマンディとブルックナーというと疎遠というイメージがあるのだが、1935年にはミネアポリス交響楽団を指揮して7番交響曲の米国初録音を行っている。

ミネアポリス交響楽団(現 ミネソタ管弦楽団)(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Minnesota_Orchestra

その翌年に、ブルックナー協会から賞をもらっている。

↓ここか?
International Bruckner Society(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Bruckner_Society

また、リンツのブルックナー音楽祭で、ブルーノ=ワルターの代わりにブルックナーのシンフォニーを振ったこともあるという。いつ頃の事かは分からないが、1950年前後の頃であろうか・・・

Brucknerhaus(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Brucknerhaus

と、一般のイメージに反して結構ブルックナーと関係が深いマエストロなのであるが、録音は少ない。全てCD化されているが、既に入手困難になっているものもある。

Sym. No.4 [S]67/10/09 (C)
-> CD SME Essential Classics SBK47653
Sym. No.5 [S]65/04/13 (C)
-> CD SME Essential Classics SBK48160
Sym. No.7 [M]35/01/05,07 (R) Minneapolis SO
-> CD DANTE LYS288
Sym. No.7 [S]68/10/03 (R)
-> CD BMGファンハウス BVCC-38113

※[M]ono,[S]tereo, (C)BS, (R)CA

横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィより
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

まあ、ブルックナーの交響曲がこれだけ広く聴かれるようになったのはここ最近のことだし、セールスも期待出来ず、しかも演奏時間が長い・・・とくれば仕方がないか。むしろ、1930年~1960年代にこれだけの録音を行ったことは注目に値するとも言える。

この辺りのことは、 CD化された RCA Red Seal による7番交響曲のブックレットに詳しい。(BMGファンハウス BVCC-38113, 2001年)

さて、「オーマンディ 音の饗宴1300」 にも選ばれた ブルックナーの「ロマンティック」だが、コレが実にスッキリと見通しの良い演奏であり、うねるような弦の音や透明なホルンの音色は一聴に値する。

CDで聴くのも良いが、こうしてLPで聴くのもまたいいもんだ・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,チャイコフスキー交響曲第4番2009年07月26日 08時24分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.5 SOCT-5
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.5 SOCT-5
チャイコフスキー:交響曲第4番・大序曲「1812」
also available on CD SME Essential Classics SBK46334

何の気なしにターンテーブルに乗せてBGM的に聴いていたのだが、だんだんと演奏に引きずり込まれてしまった。これはいい。

幾分遅めのテンポで音を積み上げていくのだが、オーケストラが盤石なので、それだけで凄いことになってしまう・・・という感じかな。もちろん、マエストロ・ジーンによる味付け(改訂)もあるだろうが・・・

それにしても、なんと濃厚な音なんだ・・・味が染みわたった煮込み料理みたいだ・・・恐れ入りました。