ネゼ=セガン&フィラデルフィア管弦楽団/ストラヴィンスキー&ストコフスキー ― 2013年09月20日 05時50分

『ネゼ=セガン/ストラヴィンスキー&ストコフスキー』
ストラヴィンスキー「春の祭典」(1947年版)
ストラヴィンスキー(ストコフスキー編):パストラーレ
J.S.バッハ(ストコフスキー編曲)
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
小フーガ ト短調 BWV578
2013年3月 フィラデルフィア キンメル・センター、ヴェリゾン・ホール
数多の名録音・名演奏がひしめく「春の祭典」をアルバムのアタマに持ってきた・・・それは「ストラヴィンスキー&ストコフスキー」のタイトルが示すとおり、今後のネゼ=セガンとフィラデルフィア管弦楽団の行方を占う一つのヒントになるだろう。
それはさておき・・・
久々に、手元のB&H1967年版を片手に「春の祭典」を聴いたが、難曲の時代は過ぎて本当に「古典」になってしまったなあ・・・と実感。数多の名録音・名演奏がひしめく「春の祭典」で一頭地を抜く・・・を期待する時代ではないが、これはなかなかの名演だ。出来れば1947年版スコアを片手に聴きたいところだが、ネゼ=セガンとDGプロデューサーの狙いが何なのかを考えながら聴くのは実に楽しい。
ストコフスキー編曲のバッハ・・・フィラデルフィアの新録音はサヴァリッシュのEMI盤以来だが、これも素直にフィラデルフィア・サウンドを楽しめる。弦を主体としたオーケストラ・サウンド・・・ストコフスキーが形作りオーマンディが維持し磨き上げたフィラデルフィアのサウンド・コンセプトをDGプロデューサーとネゼ=セガンはちゃんと理解してそれを押し出しているようだ・・・
パストラーレを最後に持ってくる配慮・・・一つのアルバムとして完結するプログラミングもなかなかのもの。これがフィラデルフィアとのファースト・リリースであるという意気込みを感じるではないか・・・今後の展開に期待したい。
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