CBS/SONY オーマンディ「音」の饗宴1300 ブラームス交響曲第4番2013年09月14日 07時30分

長い間探していると、向こうからやってくることもあるんですな・・・

CBS SONY SOCT 19 オーマンディ音の饗宴1300 ブラームス交響曲4番 jacket表
CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 Vol.19 SOCT 19
Brahms Symphony No.4
recorded on 25 october 1967 in the town hall, philadelphia

そう、「オーマンディ&フィラデルフィアの、このブラームスの4番交響曲を1枚のLpで聴きたい・・・」と長い間思っていたのだが、このLpがなかなか見つからなかったのだ・・・まあ、そう積極的に探していた訳でも無く、中古Lp屋さんの交響曲やブラームスのコーナー・棚を「無いかな~」と覗いていたくらいだが・・・

Lpでは3枚組交響曲全集 Columbia Masterworks D3M31636 があるし、2010年に 交響曲全集としてCD化(SONY CLASSICAL/SICC-1421 3CDs)もされているのに、何故?・・・と問われても困るのだが・・・

3枚組の D3M31636Lp片面の3番(3・4楽章)の後に1楽章がカッティングされており、残りの2~4楽章を片面に詰め込みカッティング・・・残念ながら音質は今ひとつ。それもCD化で改善されたワケだが、やはり、1枚のLpで聴きたいのよね~

オーマンディ&フィラデルフィアの1966年~1968年に録音されたブラームスの4つのシンフォニーのLpは、3枚組の D3M31636 か、CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」1番(Vol.18 SOCT 18)と4番(Vol.19 SOCT 19)しかないのだ・・・

1番は昔から実家で良く聴いていたし、中古レコード屋さんでも数回見た・・・人気曲だしよく売れたのだろう・・・しかし、この4番のLpはなかなか目にすることはなかった・・・貴重盤でもレア盤でもなんでもないのだが、何故かなかなか・・・熱心に探していたわけではないが、10年以上ずっと「無いかな~」と折に触れて探索?していたにも関わらず・・・まあ、たぶんそう多くの枚数がプレスされたわけでもなく、それ程売れもしなかったと思われるのだが・・・

・・・ひと月程前、大須ハイファイ堂レコード店でCBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 のキャップ付きLpが目に止まった。棚の上から見ても目立つ(というかそれを目的としたキャップだが)

↓キャップ・・・それとも帯?
CBS SONY SOCT 19 オーマンディ音の饗宴1300 ブラームス交響曲4番 jacket表 帯付

もしかして・・・と思ったら、ビンゴ!気長に探していると、こういうこともあるんですな・・・その数週間後にまたまたこのLpが・・・今手元に2枚ありますワ・・・

CBS SONY SOCT 19 オーマンディ音の饗宴1300 ブラームス交響曲4番 jacket裏解説
CBS SONY SOCT 19 オーマンディ音の饗宴1300 ブラームス交響曲4番 Label
CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 Vol.19 SOCT 19 Label

状態も良好で、3枚組詰め込みカッティングの D3M31636 よりも音に余裕がある。また一枚愛聴盤が増えましたな・・・では。

Ormandy & Philadelphia - Stravinsky's Suite from The Firebird2013年03月17日 16時20分

Columbia Masterworksストラヴィンスキー「火の鳥」(1919年版)1967年ステレオ録音がCD化される知らせを聞くのとほぼ同じくしてこのLpを入手しました・・・何たる偶然・・・

CBSソニー 「オーマンディ名曲ベスト30」 15AC1714 「火の鳥」「ペトルーシュカ」 ジャケット
CBSソニー 「オーマンディ名曲ベスト30」 15AC1714 「火の鳥」「ペトルーシュカ」 ラベル
このシリーズはGray Label (CBS・ソニー 盤ですが)が使われている。

何故この盤を探していたかというと・・・「ペトルーシュカ」(ステレオ録音)は CD(Sony Classical Essential Classics SBK 47664、カップリングされている「火の鳥」はセル指揮クリーヴランド管弦楽団のもの)で聴けるのだが、この「火の鳥」は1985年にオリジナル・マスター(恐らく4track Ampex Recorder)からディジタル・リマスタリングのLp(つまりこの盤)が発売されているにもかかわらず、今までCD化されていない為、Lpで聴くより方法が無かった。

このシリーズ、ジャケットには音源についての記載は無いのだが、付属の帯に

「豊麗なフィラデルフィア・サウンドの黄金時代を築いたユージン・オーマンディの名演・名録音・ベスト30。オリジナル・アナログ・テープ→ディジタル・マスタリングした新カッティングにより一層鮮明なサウンドが聴かれる。

との記載があり、そのリカットの音に期待したのだ。ディジタル・マスタリング以前のLpで入手が容易な盤として下記の国内盤がある。

CBSソニー 「オーマンディ 音の饗宴1300」「火の鳥」「ペトルーシュカ」SOCT-25ジャケット
CBSソニー 「オーマンディ 音の饗宴1300」「火の鳥」「ペトルーシュカ」SOCT-25ラベル
このシリーズはお馴染み簡素なデザインのCBS・ソニーラベルである。

あとは、米Columbia Masterworksの初出盤くらいだろうか・・・
Columbia Masterworks - The Fabulous Philadelphia Sound Series M31632 Jacket
Columbia Masterworks
The Fabulous Philadelphia Sound Series M31632
((C)(P)1972, StereoLP Gray Label
録音は1967年だが発売は1972年・・・つまり、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団がRCA Red Sealに移籍してから発売されたLp。

Columbia Masterworks - The Fabulous Philadelphia Sound Series M31632 Gray Label
本家?のGray Label である。"eye" Logoは六つあるがこれを6eyes Label (六目)とは呼ばない。

CBSソニー 「オーマンディ名曲ベスト30」 15AC1714 「火の鳥」「ペトルーシュカ」 ラベル
比較にもう一度国内盤(CBS・ソニー盤)ラベルを。 こちらは一つ目?。Columbia(CBS,CBS・ソニー)のラベルについて興味のある方はコチラをどうぞ。

さて、「火の鳥」について、3枚のLp盤面を一見して解るのは、米Columbia Masterworks盤とCBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 盤が最後のクライマックスをラベル面近くかなり内周部で切り込んでいるのに対して、このCBS/SONY 「オーマンディ名曲ベスト30」盤はラベルからかなり離れた所で切っている、つまりクライマックスを可能な限り内周歪みの少ない音で聴かせようと配慮しているのだ。確かに、米盤と音の饗宴1300盤よりもクライマックスの音(特にブラス)は荒れずにクリアに聴こえる。「火の鳥」は静かなところが多いので、全体のレベルを落とさずに溝を詰めることで実現出来たのだろう。「ペトルーシュカ」はその点3枚ともそう大きな相違は無かった。

併録されている「ペトルーシュカ」は通常演奏される1919年版(2管編成)ではなく、1911年初版(4管編成)をベースにした抜粋版だが、この「火の鳥」は使用しているスコア(版)について特に記載が無い。構成は1919年組曲版だが4管編成で演奏していると思われるので、

(1)1919年組曲版をベースに4管編成に拡大した
(2)1910年全曲版(4管編成)か1911年組曲版(4管編成)のスコアから抜粋して1919年組曲版構成とした
(3)(1)と(2)を適宜組み合わせて構成した

これは各版のスコアをにらめっこしながら聴かないと解らないが、「魔王カスチェイの凶悪な踊り」ではトロンボーンのグリッサンド(1919年組曲版で追加)が聴かれるから、ベースは1919年版ではないかなと思うけど、トロンボーンのグリッサンドだけ追加するという手もあるからコレだけでは確定は出来ない・・・終曲ではホルンのグリッサンド追加とかの独自の変更も加えているし・・・

「火の鳥」は前半部分の静かな部分に精緻なスコアリングが為されているので、本当は全曲版で聴きたいのだが、オーマンディは全曲版を録音しなかった。まあ、1960年代後半で「火の鳥」全曲がそう売れるとは思えないので仕方が無いのだが・・・

「火の鳥」はRCA Red Sealの1973年録音がありこちらも良いのだが、この1967年Columbia Masterworks盤も素晴らしいので、今回のCD化はファンにとって朗報と言えるだろう。

ディジタル・リマスタリングのLp(CBS/SONY 「オーマンディ名曲ベスト30」)は1985年にオリジナル・マスターから16bit,44.1kHzでサンプリング・リミックスされたものだが、発売予定のCDはベルリン・b-sharpスタジオDSDマスタリングとSBMでCD化するとのこと。前回と比較して、マスター・テープの劣化(1985年より28年経過)が気になりますが・・・出来れば、このLpの16bit,44.1kHzの音源もCDで聴いてみたいモノである。

では。

CBS/SONY オーマンディ「音」の饗宴1300 Vol.15 BACH BY ORMANDY2010年06月06日 12時30分

CBS・SONY SOCT-15 Bach by Ormandy Jacket
CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 Vol.15 SOCT-15
BACH BY ORMANDY 「オーケストラによるバッハ名曲集」
 Toccata and Fugue in D Minor (arr. by Ormandy)
 Jesu, Joy of Man's Desiring from Cantata No.147  (arr. by L.Cailliet)
 Passacaglia and Fugue in C Minor (arr. by Ormandy)
 Fugue in G Minor "The Little" (arr. by W.Smith)
 Air on the G String from Suite No.3
 Toccata, Adagio and Fugue in C Major (arr. by Ormandy)
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra

初出盤である 米Columbia Masterworks MS6180 とは曲目が異なる。 "Sinfonia for Double Orchestra, Op18, No.1" を外して、代わりに「G線上のアリア」と「主よ、人の望みの喜びよ」を入れてある。確かに、オリジナルの方は重厚な曲が多くてちょっと胃もたれしそうだか ら、販売政策上妥当というところかな?

音質はちょっと高域が荒れ気味だけどキツイという程でもない・・・ヘッドホンでも悪くないけどスピーカーで気楽に聴くのがいいかも。曲はちょっとお気楽とは言い難いが・・・

CBS・SONY SOCT-15 Bach by Ormandy Label

出谷啓氏による曲目解説「フィラデルフィア管弦楽団のバッハ」はこのシリーズとしては珍しくくだけた感じの解説で面白い。

さて、オーマンディのバッハはストコフスキの演奏と共に、 Sony Music Entertainment/Sony Classical Masterworks Heritage MH2K 62345(2CDs) (amazon.com) にてほぼ理想的な形でCD化されたが、この盤は残念な事に現在は入手困難。Masterworks Heritage シリーズは紙のダブルジャケット仕様で解説も手抜き無しの素晴らしいシリーズだったが、やはり経費がかかりすぎたのかいつの間にかオフィシャル・サイトも含めて消滅してしまった。惜しいことである。

オフィシャル・サイトは無くなってしまったが、classical net の CD Review - Sony Masterworks Heritage Reissues , Masterworks Heritage 、又は amazon.com の Sony BMG Masterworks Heritage で在庫のあるカタログを見ることは出来る。興味のある方は如何?

んでは。

CBS/SONY オーマンディ名曲ベスト30 全30巻一覧2010年06月05日 12時45分

ついでにこれも書いときますか・・・

CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」の次がこの「オーマンディ名曲ベスト30」である。

CBS・SONY 15AC1728 Jacket キャップ付

オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団に焦点を当てた、CBS/SONYのLP時代最後のベストシリーズでもある。(RVC/RCA Red Seal にも1500円のシリーズ、そしてマエストロの追悼盤「オーマンディ・フェアウェル1800」というシリーズがあったと思うが、詳しい資料が手元に無い。これらについてもいつか調べてみようか・・・)

ジャケットは統一デザインだが、中央にはめ込まれる写真は一枚一枚異なるのが「音の饗宴」とは違うところである。

CBS・SONY 15AC1728 Jacket キャップ無

キャップには、

「豊麗なフィラデルフィア・サウンドの黄金時代を築いたユージン・オーマンディの名演・名録音・ベスト30。オリジナル・アナログ・テープ→ディジタル・マスタリングした新カッティングにより一層鮮明なサウンドが聴かれる。」

とあり、おそらくCDが出始める前後のシリーズかと思われる。(C)(P)年代表示がないので正確な年はわからんが、たぶん1980年代後半に出たシリーズだろう。

CBS・SONY オーマンディ名曲ベスト30 15AC1728 キャップ左側

ディジタル・リマスタリングが売りで、確かに「音の饗宴」よりも音が良くなっているようだ。値段も「音の饗宴」の1300円から1500円にアップしている。CD化されていない、またはCDの入手が困難な録音も含まれているので、このシリーズもまだまだ探す価値がある。

CBS・SONY オーマンディ名曲ベスト30 15AC1728 キャップ裏左側

ちなみに、この帯後ろ右側には、

「世界に誇る日本のディスク・クォリティ」

と題して

「CBS・ソニーのレコードは、米CBS研究所で行われている全世界のCBSグループのディスク・クォリティ・テストにおいて、音質・盤質共最も優秀であると評価されています。これはまさしく時代の最先端を行く日本のテクノロジーと世界一厳しい品質基準及び管理体制の証明です。CBS・ソニーはこの安定したクォリティの高いレコードで高音質な音楽をお届けしています。」

なんて記述もある。ディジタル化・CD化を推し進めたCBS/SONYも現在の状況は予想できなかったのだろうなあ・・・

さて、キャップ後側の情報を元に全30枚をリストアップしてみました。

【CBS/SONY オーマンディ名曲ベスト30】
レコード番号、15AC1701~15AC1730

1.ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/トルコ行進曲
2.ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
3.ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」他
4.ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&4番
5.ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」/ユーモレスク
6.チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」/アンダンテ・カンタービレ
7.ベルリオーズ:幻想交響曲/マイヤベーア:戴冠式行進曲
8.ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」他
9.チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」ハイライト
10.チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」組曲

11.ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編)他
12.R=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
13.ガーシュイン:パリのアメリカ人/ラプソディ・イン・ブルー
14.ストラヴィンスキー:「火の鳥」「ペトルーシュカ」
15.マーチの祭典:クラシカルマーチ名演集
16.チャイコフスキー:交響曲第5番/大序曲「1812年」
17.チャイコフスキー:交響曲第4番/スラヴ行進曲
18.サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」
19.シベリウス:交響曲第2番/交響詩「トゥネラの白鳥」

20.ヴィヴァルディ:「四季」/モーツァルト:小夜曲
21.J.S.バッハ:トッカータとフーガ他
22.ロシア管弦楽曲集
23.R.シュトラウス:ツァラツストラかく語りき
24.レスピーギ:ローマ三部作
25.グローフェ:グランドキャニオン
26.ワーグナー管弦楽曲集
27.ドビュッシー:「海」他
28.ラヴェル:管弦楽曲集
29.オーケストラ・ロマンティック・コンサート
30.オーケストラの休日(国内盤CD,米Columbia盤

レコードラベルは Gray Label である。これも 「オーマンディ 音の饗宴1300」 とは異なる。ディジタル・マスタリングしたということで、ラベルもこれにしたのかな?
CBS・SONY 15AC1728 Label

解説の「オーマンディと天下の銘記フィラデルフィア管弦楽団 志鳥栄八郎」は「オーマンディ 音の饗宴1300」で使われたものと同じである。デザインは多少垢抜けたのか・・・な?

CBS・SONY オーマンディ名曲ベスト30 15AC1728 ライナーノーツ

・・・とまあこんなところですかな・・・んでは。

CBS/SONY オーマンディ「音」の饗宴1300 全50巻一覧2010年06月05日 12時00分

このシリーズについては昨年7月に一度書いている(その1その2その3)が、もう一度お復習いしたくなったので、またここで書くことにしよう。

CBS/SONY 13AC135 キャップ付
CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 Vol.35 13AC135

オーマンディ&フィラデルフィアの演奏をこのシリーズで聴き始めた方は少なくないと思う。田舎のレコード屋さんでも結構置いてあったから・・・かくいう私 もその一人である。

\1,300の廉価盤、統一デザインのレコードジャケット、そして上からかぶせた統一デザインのキャップが目をひく。

CBS/SONYオーマンディ「音」の饗宴1300のキャップ(13AC135)

当時、CBS/SONY のLPは皆、このキャップも含めてシュリンク・パック されていた。
シュリンクパックされていた「音」の饗宴LP

シリーズ監修者である志鳥栄八郎氏、そして評論家の若林駿介氏による、このシリーズの特徴についての簡単な紹介文がキャップの左半分に記載されている。

CBS/SONYオーマンディ「音」の饗宴1300のキャップ(13AC135)左半分

「このシリーズは一見華麗でありながら、底辺のしっかりした彼らの音を効果的にバランス良く収録したものがえらばれている。最新録音のものではないが、カッティングの方は、最も新しい技術が応用され、音質自体もフレッシュによみがえっている。」-若林駿介

「オーマンディとフィラデルフィアのコンビは、オーケストラのだいご味を満喫させてくれる最右翼といってよかろう。かてて加えてそのレパートリーの広さと作品をまとめあげる腕前の確かさは、このレコードの演奏からも充分うかがい知れる。」-監修:志島栄八郎

このシリーズのラインナップはキャップ後ろ側に記載されている。これは全35巻の時のもの。
CBS・SONYオーマンディ「音」の饗宴1300のキャップ(13AC135)後側

全50巻に到達した時の帯の記載は下記の通り。

「オーマンディ音の饗宴1300 全50巻●各30cmステレオLP特別価格=\1,300●演奏=ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団 ただし(9)はロンドン交響楽団
(1)~(25)=SOCT1~25
(26)~(35)=13AC126~135
(36)~(50)=13AC271~285
例:(26)=13AC126」

CBS・SONYオーマンディ「音」の饗宴1300のキャップ(13AC135)後側左

最初は全25巻だったこのシリーズ、後に10巻追加で全35巻、最後に15巻プラスされて全50巻にまで到達したのだ。CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」 にも歴史有り・・・である。

このLPのジャケットデザイン、廉価盤ということもあり、全50巻統一デザインである。上部のキャップを取るとこんな感じ。

CBS/SONY 13AC135 キャップ無

オーマンディとオーケストラの演奏中の写真(会場はAcademy of Music最近このLPで事実?が判明。)を上下金色でマスクし、額縁のような枠(色は黄色・緑・オレンジの3色があるが、区分は不明)をかぶせてある。

オーマンディ音の饗宴1300LP 4色

その枠の上部に、オーマンディの指揮姿を丸くトリミングした写真、そして左右にオケとオーマンディの名前を配置してある・・・

CBS/SONY 13AC135 ジャケット上部

売れ筋であるドヴォルザークの新世界交響曲は、CBSにフィラデルフィアとのステレオ録音が無いので、ロンドン交響楽団とのステレオ録音を採用。ジャケットもこれだけが "The London Symphony Orchestra" と書かれている。

唯一のロンドン響との「音」の饗宴LP

数あるオーマンディのセッション録音としては実に珍しい。しかし、ジャケット裏の解説は廉価盤の性質上そのあたりの事情には全く触れず、全50巻に共通して記載されているシリーズ監修者志鳥栄八郎氏によるこのコンビの解説「オーマンディと天下の銘記 フィラデルフィア管弦楽団」があり、その後に楽曲解説がついている。

CBS/SONY 13AC135 ライナーノーツ

以下、全50巻のリストである。1978年の来日公演パンフに、この「音の饗宴全50巻」の広告があるので、それも参考させてもらったが・・・

●第1期 (1)SOCT-1~(25)SOCT-25
(1)SOCT-1 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(2)SOCT-2 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」・第4番
(3)SOCT-3 ベートーヴェン:交響曲第6番
(4)SOCT-4 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(5)SOCT-5 チャイコフスキー:交響曲第4番・大序曲「1812」
(6)SOCT-6 チャイコフスキー:交響曲第5番・イタリア奇想曲
(7)SOCT-7 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
(8)SOCT-8 ベルリオーズ:幻想交響曲
(9)SOCT-9 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」-ロンドン交響楽団
(10)SOCT-10 ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」
(11)SOCT-11 R.シュトラウス:交響詩「ツァラツストラかく語りき」
(12)SOCT-12 チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」
(13)SOCT-13 ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵・はげ山の一夜
(14)SOCT-14 グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」
(15)SOCT-15 オーケスラによるバッハ名曲集:トッカータとフーガニ短調、主よ人の望みの喜びよ、パッサカリアとフーガ ハ短調、G線上のアリア、フーガト短調「小フーガ」、トッカータ、アダージョとフーガハ長調

(16)SOCT-16 シベリウス:交響曲第1番、トゥオネラの白鳥
(17)SOCT-17 シベリウス:交響曲第2番、フィンランディア
(18)SOCT-18 ブラームス:交響曲第1番
(19)SOCT-19 ブラームス:交響曲第4番
(20)SOCT-20 ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
(21)SOCT-21 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」、死の舞踏

(22)SOCT-22 チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」

(23)SOCT-23 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
(24)SOCT-24 ガーシュイン:パリのアメリカ人、ラプソディー・イン・ブルー

(25)SOCT-25 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」「ペトルーシュカ」


●第2期 (26)13AC126~(35)13AC135
(26)13AC126 レスピーギ:交響詩 ローマ3部作
(27)13AC127 ドビュッシー:交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲、夜想曲

(28)13AC128 ラヴェル:スペイン狂詩曲、ラ・ヴァルス、ダフニスとクーロエ第2組曲、なき女王のためのパヴァーヌ

(29)13AC129 ショパン:バレエ音楽「レ・シルフィード」、ドリーブ:バレエ音楽「シルヴィア」「コッペリア」

(30)13AC130 ワーグナー名演集 「マイスタージンガー」前奏曲、森のささやき、ワルキューレの騎行、「タンホイザー」序曲、「ローエングリン」第3幕への前奏曲、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛と死

(31)13AC131 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
(32)13AC132 コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ、プロコフィエフ:キージェ中尉

(33)13AC133 ロシア名曲集、中央アジアの草原にて、だったん人の踊り、「ルスランとリュドミラ」序曲、スラヴ行進曲、スペイン奇想曲、熊蜂の飛行

(34)13AC134 プロコフィエフ:古典交響曲、「3つのオレンジへの恋い」の音楽、ショスタコーヴィッチ:交響曲第1番

(35)13AC135 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」、「真夏の夜の夢」の音楽


●第3期 (36)13AC271~(50)13AC285
(36)13AC271 ハイドン:交響曲96番「奇蹟」、第101番「時計」
(37)13AC272 シューベルト:交響曲9番「ザ・グレート」
(38)13AC273 フランク:交響曲ニ短調
(39)13AC274 プロコフィエフ:ピーターと狼、ブリテン:青少年のための管弦楽入門

(40)13AC275 R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
(41)13AC276 R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」「ドン・ファン」「死と変容」

(42)13AC277 シベリウス名曲集 フィンランディア(合唱付)、トゥオネラの白鳥、カレリア組曲、悲しきワルツ

(43)13AC278 4つの狂詩曲 ハンガリー狂詩曲第2番、狂詩曲「スペイン」、スウェーデン狂詩曲、ルーマニア狂詩曲第1番

(44)13AC279 クラシカル・マーチ集 威風堂々第1番、軍隊行進曲、闘牛士の行進、アイーダ大行進曲、ラデツキー行進曲、結婚行進曲、トルコ行進曲(ベートーヴェン)
(45)13AC280 ロシア音楽の祭典 大序曲「1812年」、イタリア奇想曲、剣の舞、はげ山の一夜、道化師のギャロップ、しゅう長の行進、バラの乙女達の踊り

(46)13AC281 ロマンティック・コンサート グリーンスリーヴズ幻想曲、G線上のアリア、トロイメライ、白鳥、タイースの瞑想曲、アンダンテ・カンタービレ、ラルゴ(ヘンデル)、メヌエット(ボッケリーニ)、夜想曲(ボロディン)、カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲、なき女王のためのパヴァーヌ

(47)13AC282 ヴィヴァルディ:「四季」全曲
(48)13AC283 ヘンデル:組曲「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」
(49)13AC284 セレナーデの夕べ アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(モーツァルト)、セレナード(ハイドン)、弦楽セレナード(チャイコフスキー)、セレナード(シューベルト)

(50)13AC285 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」ハイライト

レコードラベルはこの時期のCBS/SONYお馴染みの青ラベル(というのか?)である。

CBS・SONYオーマンディ「音」の饗宴1300 Label

別に「オーマンディ 音の饗宴1300」 専用のラベルという訳ではないのだけど、なんとなくしっくりくるのだ・・・このシリーズにはね。

ここまで書くと、このシリーズのコンプリートを目指す気になるなあ・・・ま、気長に収集しましょうかねえ・・・んでは。

Ormandy & Philadelphia - Vivaldi's The Four Seasons2010年05月28日 11時25分

CBS SONY SOCJ-17 Jacket 帯付き
CBS/SONY Young Peaople's Concerts 第41巻 SOCJ-17
ヴィヴァルディ四季
オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団
アンシェル=ブルシロウ(ヴァイオリン独奏)
特別価格 \2,000 (昭和50年1月)

ヤング・ピープルズ・コンサート - ヤングのためのクラシック入門シリーズ☆全50巻」・・・帯の文句が眩しいぜ・・・そういえば、ソース焼きそばでお馴染みの ペヤング も 「ペアヤングソース焼きそば」から来ているそうな・・・西城秀樹ヤングマン もあったな・・・もっとも、この「ヤング・ピープルズ・コンサート」LPシリーズはCBSバーンスタインNYP による 「ヤング・ピープルズ・コンサート」から来ているのだろう。

CBS SONY SOCJ-17 Label
ラベルにも奥ゆかしくアルファベットで  young people's Concerts と書かれているではないか・・・

ま、それはさておき、これまでずっと気に掛かっていたことがある。それはCBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」のあの特徴のあるジャケットの中にトリミングされていた舞台写真である。

CBSSONY SOCT-6 jacket
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.7 SOCT-7
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

一体この舞台写真は何処なのだ・・・ずっと???・・・であったが。マイクも複数立っているから、演奏会のライヴ収録写真・・・?にしても、マエストロE.O.の前にもマイクがあるのは・・・

20年以上疑問に思っていたこの写真の出所?であったが、この 「ヤング・ピープルズ・コンサート」シリーズのジャケット写真のお陰でかなり真相まで踏み込むことが出来たのである。

CBS SONY SOCJ-17 Jacket "SHELL of Academy of Music"

写真の左右に注目。左右に「円柱風の装飾」がある。なんだ、Academy of Music で使われている Shell ではないか。左奥のカーテンに隠れた所から、テレビカメラらしいものがチラリ・・・と。

つまり、これはテレビ収録(あるいは生中継)時のヒトコマであったのだ。正装した指揮者とオーケストラの舞台に何故マイクが林立しているか・・・その疑問も一気に氷解である。

1922年以来、フィラデルフィア管弦楽団は音をより一層響かせる為、Academy の舞台に 「シェル」を設置、その「箱」の中で演奏していたが、この写真は 1964年夏に作られたその新しい「シェル」( 「オーマンディ/フィラデルフィアのすべて」)なのだろう。1970年代後半のUnitel 収録ビデオに映っている「シェル」の見かけとは異なるが・・・舞台正面のオルガンは取り外し可能なのでそれはさっ引いて考えよう・・・

肝心の演奏については以前書いたので省略。ちなみにこのディスクは当時の最新鋭カッティングマシーンであるノイマンのSX-68MarkⅡでカットされている。

昔、レコードには、ノイマンSX-68 とか SX-74 でカッティングされた・・・というセールストークが帯に書かれていたことを思い出した。いまはマイクに専念しているようだが・・・

ま、こんなところで・・・

オーディオチェックレコードのすべて 誠文堂新光社 1976年2010年01月31日 19時00分

もう30年以上前の本ですな・・・

無線と実験別冊 オーディオチェックレコードのすべて 誠文堂新光社 1976
無線と実験別冊 オーディオ・チェックレコードのすべて
誠文堂新光社 1976年

大須ハイファイ堂でたまたまこの本を見かけて、見せてもらったら面白かったので、「これ、買えますか?」と聞いたのだが、残念ながらスタッフが資料として使っているものでお売りできないとのことであった・・・ま、そりゃそーだ。スタッフのカウンターの本棚にあった本だからねえ。

本のタイトルをメモさせてもらい、ネット上で探したら、yahooのオークションに出ていたのを見つけたので、すぐ入札、1週間後に最低価格で落札。まあまあの費用で入手出来た。良かった良かった・・・

内容はタイトル通り、当時発売されていたオーディオ・チェックレコードがメインだが、所謂チェックレコードだけではなく、オープン・リール・テープのソースや、4chレコード、ダイレクト・カッティング・レコードなども、聴き所や、どうチェックに使うか・・・という使いこなしについてもかなり突っ込んだ記事が満載である。当時の録音風景や、ディスクのカッティング・プレス工程のカラー写真が掲載されていて、ざっと眺めるだけでも楽しい。

この本に掲載されているテスト・レコードは数枚手元にある。新品で買ったり、中古で入手したり・・・なんか昔を想い出してしまうぜ・・・

さて、この本の「チェック/デモ・ディスクの紹介」の「クラシック・ディスク(2ch/モノーラル)-和田則彦」にて、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のディスクが2枚、取り上げられている。米Columbia録音の「幻想交響曲」(CBS/SONY SOCT-8)と「オルガン交響曲」(CBS/SONY SOCT-21)である。これは、CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 のディスクでもある。

和田氏によれば、このCBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 盤ではなく、旧盤(「幻想交響曲」はCBS/SONY SONW-20095~6、又は SOCF-22003、「オルガン交響曲」はCBS/SONY SONW-20095~6、又は SOCF-220014)のディスクの方が、より低音がハイレベルでカットされている・・・とのこと。その理由は・・・

「・・・SX-68 導入の頃から CBSソニー静岡工場に”悪乗りカッティングの巨匠”がいて、米CBSからのマスター・テープに低域を減衰させてカッティングするよう補正カーヴの指定があったのを、あえてそのまま切ってのけたという神話がある。・・・(これらの盤は当時の)大賀社長も自邸装置のデモ盤に採用しておられるほどの木目状重低音音溝だ。
 勿論現役SOCT(CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300)も”直った”とはいえ、他録音の追随を許さぬが・・・。」

この話の真偽の程は今となっては?だが、なかなか興味深い話ではある。手持ちのCBS/SONY SOCT-8 と SOCT-21の溝を見ると、確かに結構キツイ溝がカットされているような感じもするし、低音の量感もなかなかのものだ。あとでCDも一緒に、ゆっくり聴いてみよう。

無線と実験別冊 オーディオチェックレコードのすべて 誠文堂新光社 1976年 広告

お終いは、雑誌裏の広告を。昔FMで「ステレオ トリオ~」の朝7時の時報を良く聴いたモンである。昔はトリオ・レコードなんてあったんだけどねえ。

ま、昔話はこの辺で・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,セレナーデの夕べ2009年09月17日 07時18分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.49 13AC284 LP
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.49 13AC 284
セレナーデの夕べ
アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(モーツァルト)
セレナード(ハイドン)、弦楽セレナード(チャイコフスキー)
セレナード(シューベルト)

LPには「セレナーデの夕べ」というタイトルはありません。1978年の来日公演パンフに掲載されている「オーマンディ 音の饗宴1300」全50枚広告にそのようなタイトルが記載されているだけです・・・が・・・そういうコンセプトに基づいたアルバムであることは確かですな。

1967年初来日の翌年、オーマンディ・フィラデルフィアのコンビは米コロムビアの専属を離れ米RCA Red Sealの専属となります。また、日本コロムビアも1968年にCBS/SONYが設立され、その翌年に米CBSの原盤の販売が終了してしまいます。販売終了後、日本コロムビアが発売していた米CBS原盤のレコードは回収されて廃棄されたそうで・・・勿体ない話ですなあ・・・

1967年の初来日時、日本コロムビアは冊子(下記)まで作ってこのコンビのプロモーションに力を入れていたにもかかわらず、米国での変化に翻弄されてしまい、気の毒としか言いようがありませんねえ。

オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/12/4506270

その前の1962年には英EMIとの提携も解消してそちらの原盤も東芝EMIに販売権が移行しているので、英EMIに続いて米CBSを失うことで主要2レーベルを失ってしまい、ヨーロッパでの自主録音にシフトしていくわけですが・・・

一方、CBS/SONYも、既にこのコンビが米Columbiaから離れているわけですから、1972年2度目の来日の時はそう大々的に宣伝もできず、この時の来日パンフの広告は、移籍前の駆け込み録音と思われる「最新録音盤3枚」(グロフェ:大峡谷、レスピーギ:ローマの松と噴水、ショスタコの5番)と「栄光のフィラデルフィア・サウンド≪全41枚≫」というシリーズでRCAに対抗?しているようです。ちなみにこのシリーズは1500円の廉価盤で、「5:1プレゼント」と称して、5枚購入するとこのシリーズのLPを1枚もらえるというプレゼントが付いています。

で、CBS/SONYの1978年来日公演パンフ広告は「オーマンディ 音の饗宴1300」全50枚となり、1981年公演パンフは「オーマンディ・ポップス・プロムナード全5巻」という2枚組の広告のみでだんだん淋しくなってきます。

1978年来日時はムーティが音楽監督ですから、EMIの広告が目立ちますなあ。専属を離れたRCAの広告はレギュラー盤と1500円廉価盤が半々で、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」がディジタル最新録音として掲載されているくらいですか・・・

なんか「セレナードの夕べ」とは全然関係ない話になってしまいましたね。でも、日本の評論家の酷評にもかかわらず、CBS/CONYもRCAも辛抱強く?LPを出していたと思いますが如何でしょうか?移籍後のRCAのLPは日本ではセールスは芳しくなかったようですが・・・

最近、中古LP屋さんで、日本ビクターやCBS/SONYの昔のLPを見かけると「へ~こんなの出してたんだ・・・」と興味深く?観察していますよ・・・

ま、それはさておき、このコンセプトアルバム、なかなか良いと思いますよ・・・気楽にすっと聴けるのがいいですな・・・・

では。

オーマンディ 音の饗宴1300,Tchaikovsky Symphony no.62009年08月19日 06時50分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.7 SOCT-7
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.7 SOCT-7
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

Symphony no.6 also available on CD 米SME Essential Classics SBK47657

チャイコの悲愴というと、一時期、カラヤン・ベルリンフィル EMI 1970年代の「あの」猛烈突進激情演奏でハマっていた時期があり、これまた・・・

で、このオーマンディ盤。1960年録音。後年の1968年RCA Red Sealステレオ録音は好きなのだが、この演奏はちょっと物足りない・・・あっさり流しているという感じがするのだ・・・

マエストロは激情型・・・にはほど遠いタイプで、どちらかというと楷書体のように淡々と曲を運ぶ所があるが、この演奏はそれがストレートに出ているような・・・もうちょっと・・・こう・・・

先の5番もそうだけど、昔はこういう演奏は敬遠していたけど、今はそうではない。積極的に好きにはなれないけど、こういうのもアリかな・・・と思えるようにはなった。激情型は繰り返し聴くと飽きるけど、マエストロの演奏はそこまでくどくないのが逆によいのかも・・・

演奏の好き嫌いは一筋縄ではいきませんなあ・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,Tchaikovsky Symphony no.5 & Capriccio Italien2009年08月19日 05時38分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.6 SOCT-6
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.6 SOCT-6
チャイコフスキー:交響曲第5番、イタリア奇想曲

Symphony no.5 also available on CD 米SME Essential Classics SBK46538
Capriccio Italien also available on CD 米SME Essential Classics SBK47657

チャイコの5番はガキの頃から、カラヤン・ベルリンフィルの日本ポリドールDG廉価盤(1965年録音)を擦り切れる程聴いていたので、どうもそのイメージが・・・

で、このオーマンディ盤。シンフォニーは1959年、イタリア奇想曲は1966年の録音。正直、淡々とした演奏で僕の好みではない・・・もっと、こう思い入れのある演奏が好きなんだけどなあ・・・4楽章のフィナーレの終結もあっさりしすぎ。でも2楽章のM.Jones のホルンソロは素晴らしい。

イタリア奇想曲は曲自体があんまり好きじゃないし・・・結構有名曲だけど、なんか今ひとつノレないのだなあ・・・

音は少々荒れ気味・・・CDでは改善されているかな?

このLPは1面の最初にイタリア奇想曲、その次にシンフォニーの1楽章。残りの面に2楽章~4楽章というちょっと変わった面割りになっている。逆ではうまくいかなかったのかな?

後年のRCA Red Sealステレオ録音は、もっとスケールが大きい演奏でそちらの方が好みだなあ・・・