「タイースの瞑想」の美演を求めて・・・その32009年08月01日 06時30分

CBS/SONY 15AC1729
CBS/SONY オーマンディ名曲ベスト30 vol.29 15AC172
オーケストラ・ロマンティック・コンサート
ユージン=オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

【A面】
愛の夢(リスト、V.ヘルベルト編)、ただ憧れを知る者のみ(チャイコ)
月の光(ドビュッシー、カイエ編)、幻想序曲(チャイコ)
ロメオとジュリエットのテーマ(チャイコ)、セレナード(シューベルト)
【B面】
夜想曲(ボロディン、サージェント編)
カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
タイースの瞑想曲、悲歌(マスネ、T.フロースト編)
野バラに寄す(マクダウェエル、T.フロースト編)

「オーマンディ 音の饗宴1300」vol.46 ロマンティック・コンサート とほぼ同タイトルで曲目も重なっているものが多いが一部異なるのでややこしい・・・

結論から言うと、現時点では、この「オーケストラ・ロマンティック・コンサート」盤が「タイースの瞑想曲」の最も音の良い盤である。独奏ヴァイオリンの Anshel Brusilow もちゃんとクレジットされているし。

「・・・オリジナル・アナログ・テープ→ディジタル・マスタリングした新カッティング・・・」が功を奏したのだろう。ノイズは一番少ないし、音もコレが一番鮮明だ。ローカットフィルタも入れてないようだし、B面3曲目のカットだから条件も非常に良い。

この「オーマンディ名曲ベスト30」シリーズは、「オーマンディ 音の饗宴1300」より目にすることは少ないが、それでもたまに見かけるので、この盤を見たら迷わず?捕獲することをお薦めする。価格もたぶん安い。100円~500円くらいで入手出来るだろう。

願わくば、このディジタル・マスターを変な加工をせずにそのままCD化して欲しいものだが・・・

この盤に収録されているリストの「愛の夢」はヴィクター=ヘルベルトのアレンジが如何にも「昔のハリウッド映画調」で、鳴り響くフィラデルフィア・サウンドとの相乗効果により「愛の夢」を通り越して「愛の激情」といった少々苦笑モノの仕上がりになっています。CDにもなっていて、以前取り上げたことがあります。

Glorious Sounds of Music
Columbia Masterworks Recordings
LISZT'S GREATEST HITS
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/ColumbiaRecordings.htm

まあ、持っておいて損はないでしょう。

ちなみにこの盤、レコードラベルには大きな文字で "DREAM OF LOVE" とあり、その下に小さく "Orchestral Romantic Concert" とあります。企画段階のLPタイトルは「愛の夢」だったのかも・・・(続く)

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