タワレコ Sony Classical スペシャル・セレクション第10期2016年10月22日 12時30分

 今年のタワレコの「オーマンディ降臨」は無いのかな・・・なんて思っていましたが、どうしてどうして、興味深い企画・音源を引っ張り出してきましたね。

 ここ毎年のタワレコ"Sony Classical" スペシャル・セレクションによる、オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の名盤リイッシューに、フィラデルフィア管弦楽団側も称賛を惜しまず「自分たちの歴史を現在に蘇らせる重要なプロジェクト」と認識しているそうです。今後も期待しましょう。

タワー・レコード "Sony Classical"
スペシャル・セレクション第10期 第2回 10タイトル
2016年11月14日発売


●SICC-2127(SMSOタワレコ)※世界初CD化曲有(8曲)
HORA STACCATO
ホラ・スタッカート~超絶のフィラデルフィア・ストリングス
「・・・1969年発売の「ホラ・スタッカート」は1966年と67年に録音された(当時の)新録音を中心として構成された日本未発売の1枚。「オーマンディ・サウンド」の根幹を担った弦楽セクションの魅力に焦点を当てたアルバム・・・」

●SICC-2128(SMSOタワレコ)
The Strings of The Philadelphia Orchestra.
G線上のアリア~超絶のフィラデルフィア・ストリングスVOL.2
「・・・P初期の1959年に発売されたオリジナルの小品集「フィラデルフィア管弦楽団の弦」。コレッリやモーツァルトなど、オーマンディとしては比較的珍しいレパートリーを収録・・・」

●SICC-2129(SMSOタワレコ) ※世界初CD化曲有
The Age of Elegance
ジ・エイジ・オブ・エレガンス~バロック名曲集
「・・・1971年発売の「ジ・エイジ・オブ・エレガンス~エアと舞曲の名曲集」は、ヘンデルからベートーヴェンにいたるバロック~古典派の美しい舞曲を集めたアルバムで、大半が1968年に録音されたもの。オーマンディらしくバロックの演奏様式にはこだわらず、格調高く優雅に描き出された音楽の表情が魅力的です。ハーティ版の「王宮」、オーマンディ版の「水上」をカップリング・・・」

※王宮の花火の音楽(ハーティ編)が漸くCD化。嬉しいことに、水上の音楽(オーマンディ編)も収録され、LP当時のカップリングが実現しました。

●SICC-2130(SMSOタワレコ) 2CDs ※世界初CD化曲有
The Glorious Sound of Christmas & The Christmas Festivals
きよしこの夜~グローリアス・サウンド・オブ・クリスマス
「・・・1962年に発売された「グローリアス・サウンド・オブ・クリスマス」は、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のコロンビア録音の中で最も売れたアルバムの一つ。楽団専属の編曲者アーサー・ハリスによって、フィラ管の豊麗なサウンドを最大限に生かした、豪華絢爛のクリスマス音楽を堪能することができます。この成功を受けて、2年後に珍しくニューヨークで録音された「クリスマス・フェスティヴァル」をカップリングし、さらにボーナス・トラックとして、極めて珍しいジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団のクリスマス曲2曲を追加・・・」

※長年CD化を待ち望んでいたクリスマス・アルバム(The Christmas Festivals)が、The Glorious Sound of Christma とのCD2枚組で登場とは嬉しいですねえ。こうなったら、RCA Red Sealのクリスマス・アルバム2枚もこういう形で是非CD化してもらいたいものです。

●SICC-2132(SMSOタワレコ) 2CDs
The Fantastic Philadelphians - 20 Stereo Spectaculars
ファンタスティック・フィラデルフィア・サウンド~史上最大の名曲集
「・・・「ファンタシティック・フィラデルフィアンズ」は、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団がRCAに再移籍後、1970年代発売された3つの3枚組ボックス・セットの一つ。1970年代前半に録音された、19世紀後半から20世紀にかけてのショウピースを20曲集めたコンピレーションで、この3枚組の形では日本では未発売・・・」

※当時のシングルジャケットにLP3枚突っ込んだお得盤仕様のCD化。アメリカのバジェット盤はこういうのが多いんですなあ・・・

●SICC-2134(SMSOタワレコ) 2CDs
エルガー:エニグマ変奏曲
ヴォーン・ウィリアムス
タリス幻想曲/ディーリアス:夏の庭で、他
「・・・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のコロンビア録音の中で、極めて傑出した演奏でありながら、これまで日本で発売されなかったのが、エルガーとディーリアスのアルバムです(後者は作曲者生誕100年を記念して発売)。当2枚組は、その2人の作曲家のアルバムを軸に、フランチェスカッティとのウォルトンのヴァイオリン協奏曲、そして十八番だったヴォーン・ウィリアムズの2曲をカップリングしたもの・・・」

●SICC-2136(SMSOタワレコ)
A Johann Strauss Festival
J.シュトラウス2世:ウィンナ・ワルツ&ポルカ集
「・・・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のベストセラーの一つがJ.シュトラウスのワルツとポルカ集でした。当アルバムは、彼らがコロンビアに録音したウィンナ・ワルツとポルカのエッセンスを手軽に味わえる1枚・・・」

●SICC-2137(SMSOタワレコ)
Vivaldi:The Seasons & 4 Double Concertos
ヴィヴァルディ:四季&2つのヴァイオリンのための協奏曲
1959年と1960年に録音されたオーマンディのヴィヴァルディ録音2枚をカップリング。マリピエロの編曲によった「四季」は、バロック音楽のオーセンティシティよりも、フィラ管の充実したストリング・サウンドの魅力と凄さを伝えるアルバムで、名コンサートマスター、アンシェル・ブルシロウの非の打ちどころのないソロも聴きもの。オイストラフとスターンという名人2人を揃えた協奏曲4曲もまさに豪華そのもので、LP時代から名盤の誉れ高いアルバム

●SICC-2138(SMSOタワレコ)
TWO Favorite Guitar Concertos
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲 ほか
「・・・20世紀最大のギタリスト、ジョン・ウィリアムスがオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とコラボレーションしたロドリーゴとカステルヌオーヴォ=テデスコは、ジョンにとってRCAからの3枚目のアルバムで、初の協奏曲録音。"フィラデルフィア管弦楽団のメンバー"とクジレットされている通り、通常よりは刈り込んだメンバーによっているが、オーケストラの巧さは驚くほど。・・・」

●SICC-2139(SMSOタワレコ)
Verdi:Requiem
ヴェルディ:レクイエム
ロッシーニ:スターバト・マーテル
「・・・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団によるヴェルディ「レクイエム」は、1965年に珍しくニューヨークのマンハッタン・センターで収録されました。アマーラ、フォレスター、タッカー、ロンドンなど、当時の北米を代表する名歌手を揃え、ニュージャージー州のプリンストンにあるライダー大学の学生で構成されるウェストミンスター合唱団を起用して、ヴェルディが作品に託した熱いドラマを見事に描き出しています。オーマンディ唯一の録音としても貴重です。
 1965年録音のロッシーニ「スターバト・マーテル」は、1977年に47歳で早世したアメリカの名指揮者トーマス・シッパーズがコロンビアに残した最大の録音遺産の一つ。大編成のオケと合唱団を起用したスケールの大きなアンサンブルを見事に統御する手腕が聴きものです。・・・」

ま、とりあえずこんなところで・・・

タワーレコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第9期 第II回 その22015年10月31日 17時20分

 今年はオーマンディ没後30周年ということで、毎年の恒例?となった、タワレコの「オーマンディ降臨」企画です。

タワーレコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第9期 第II回

 流石に初CD化音源は少なくなってきましたが、良く練られた企画かと思います。価格面では輸入盤とは勝負になりませんが、オリジナルLP収録曲目を再現したり、フィラデルフィア管弦楽団と音楽監督(ネゼ=セガン)の最近のエピソードを盛り込んだブックレットの内容は一読の価値があり、これは輸入盤には無い魅力かと・・・

SICC-1951 Rhapsodies
リスト:
 ハンガリー狂詩曲第2番ハ短調
 ハンガリー狂詩曲第1番ヘ短調
エネスコ:
 ルーマニア狂詩曲第1番イ長調作品11の1
 ルーマニア狂詩曲第2番ニ長調作品11の2
アルフェーン:スウェーデン狂詩曲第1番「真夏の徹夜祭」
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」

 「・・・グラスを手にヴァイオリンに耳を傾ける女性を配したジャケット・デザイン・・・」 LP・CD時代を含め、このオリジナル・ジャケットが日本で出たのは今回が初めてではないだろうか。初出当時、このデザインで日本盤を出したら、恐らく(真面目な)日本のクラシックファンから総スカンを喰らったであろうと思われる、いかにも当時のアメリカのジャケットデザインとも言える・・・かな?

 実は、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」とエネスコの「ルーマニア狂詩曲第1番」は、ストコフスキのRCA Victor LIVING STEREO盤「Rhapsodies」(実際は、国内廉価盤Lpで聴いたのが最初ですが・・・) の強烈演奏が初体験なので、こればかりはオーマンディ&フィラデルフィアの演奏とも言えども、マイ・ベストにはならないのだ・・・最初聴いたときは、端整ではあるけど、ストコフスキのダイナミズム溢れる演奏には及ばないなあ・・・なんて思ったけど、今聴き直すと、これはこれでマエストロの音楽性が良く出ていて微笑ましくなる。

 ハンガリー出身とは言え、若くして祖国を離れて数十年・・・いくら出身地とは言えども、地元のロマに音楽を習ったわけでも無いだろうし、私達「外国人」が漠然とイメージする「本場モノ」を期待するのはどうかなあ・・・という気がする。(日本人なら、日本の民謡くらい歌えるだろう・・・なんて外国人に言われたら・・・と想像して頂ければ、ワタシの言っていることのイメージをご理解頂けるかと・・・)

 ま、そんなことはどうでもいいことで、素直に耳を傾けると、これはこれでなかなか良いんじゃないかな・・・と、最近は思えるようになってきた次第。

SICC-1952 Holiday for Orchestra! (オーケストラの休日)

 CD創世記の1980年代前半、同じタイトルのCDがCBS/SONYから発売されている。「CDによる初のベスト・クラシック100」とあり、当時のCDとしては\3,000(悪税無し)と価格を抑えての発売だったと記憶している。
 恐らく、国内盤LPのジャケットデザインとカップリング+αでCD化したものと思われるが、その国内盤LPが既に米オリジナル盤と異なるジャケットデザインとカップリングだったのだろう・・・米オリジナル盤の企画や意図は殆ど考慮されず、親しみやすいがちょっと変わった「オーケストラ名曲集」くらいのコンセプトで日本盤として再構成された・・・というところだろうか。

 ・・・今回のオリジナルジャケットデザインとカップリングによるCD化により、「フィラデルフィア管弦楽団の機能をデモ」するという当初のアルバムの意図が、日本のリスナーにも正しく?伝わることになったと言える。

 ベンジャミン「ジャマイカン・ルンバ」を聴くと「サロンパス」のCMソングを思い出してしまうのはワタシだけであろうか・・・

SICC-1953 The Romantic Philadelphia Strings

 ワタシ的には、今回のタワレコ「オーマンディ降臨」企画の目玉とも言えるアルバムなのです。漸く、Anshel Brusilowの見事なヴァイオリン・ソロとオーマンディ&フィラデルフィアの圧倒的な量感を誇る弦セクションの伴奏による「タイースの瞑想曲」(1966年録音)が、まともな音でCD化されたのですから・・・

 これまで、熱心なファンを「何時になったらCD化されるのだろうか・・・?」とヤキモキさせつつ、何故かCD化から零れ落ちていた不思議な経緯を辿っている「名演」でありました。

 2008年6月~7月にかけてSMEからリリースされた、"The Original Jacket Collection" で、今回と同じ "The Romantic Philadelphia Strings"がオリジナル・ジャケット・デザインで(ジャケット裏のライナー・ノーツ迄忠実に!)CD化されたにも関わらず、何故かこの「タイースの瞑想曲」1曲のみが抜け落ちていて、熱心なファンをガッカリさせたのは記憶に新しい・・・って、あれからもう6年以上経過しているのに気が付いて、今更ながら驚きました。

 2006年に Sony Music Direct からリリースされた "Love Story - Classical Music from Korean TV drams & Movies" という3枚組のコンピレーション・アルバムCDにこの音源が収録されたのですが、ノイズ除去をやりすぎたせいか、あの芳醇なBrusilowのヴァイオリン・ソロとオーマンディ&フィラデルフィアの弦セクションの音が、ぎすぎすした潤いの無い音に変わり果ててしまった・・・という苦い経験があったので、今回のCD化でもそれを一番心配していましたが・・・。有難い事に、それは杞憂に終わったようです。

 過度なノイズ除去は見送られたようで、テープ・ヒス・ノイズや録音会場であったのフィラデルフィア・タウン・ホール屋外の車の騒音もかすかに聴こえてきますが、ノイズ除去しすぎた潤いの無い音より、ノイズ込みでも芳醇な音で聴けるほうが良いと思いますよ。

 何はともあれ、オーマンディが苦心して維持していた「フィラデルフィアの弦セクションの音」を愉しむ好適なアルバムと言えますな。

 ちなみに、 Brusilow は最近 Shoot the Conductor: Too Close to Monteux, Szell, and Ormandy(2015年6月) という興味深い本を書いています。興味のある方は如何でしょうか?


SICC-1954 マーチの祭典

 このアルバムを見た時「う~ん、マーチ集か・・・」と、ガッカリしたのが正直なところ。スーザ「星条旗よ永遠なれ」(Columbiaステレオ録音)の初CD化が目玉なワケだけど、正直「それだけ?」と思ってました。

 しかし、アルバムを手にとって解説を読んでみて、これは実に良く練られた企画だ・・・と得心した次第。確かに、これまで Columbiaステレオ録音 のマーチ集は「星条旗よ永遠なれ」以外は全てCD化されていたのですが、他の演奏者とのコンピレーション盤とかマーチ以外の曲との組み合わせ等々が殆どで、今回のような「オリジナルLp2枚分をそのままのカップリングで纏めてCD化」というのは初めての試みでしょう。

 こうして、オリジナルLpのカップリングで纏めて聴いてみると、当時のアルバムの企画意図が明快に理解出来て、実に興味深いのです。まったく、タワレコさんとSony Musicの企画担当者には足を向けて寝られませんな。

SICC-1956
 ベートーヴェン:「ミサ・ソレムニス」「オリーヴ山上のキリスト」
 ブルックナー:テ・デウム(初CD化)

 このアルバムの目玉は初CD化となるブルックナー「テ・デウム」でしょう。一昨年のタワー・レコード “Sony Classical”スペシャル・セレクション第7期Ⅱ期にて、米オリジナルLpでは「ブル5」とカップリングされていた「テ・デウム」が見送られて、既出のブル4と組み合わせた2枚組みとして企画されたのをちと残念に思っていましたが・・・売り上げを考えると仕方ないのかな・・・と諦めてましたが、ベートーヴェンの合唱曲と組み合わせて出すというのは思いもよらぬ「変化球」で、こりゃ一本とられたなあ・・・と感心した次第。

 ファンとしては「未CD化」の音源を優先して出して欲しい・・・という願いがあるのですが、売り上げを考えると、こうした「戦略」が必要だと改めて考えさせられます。結局、売れなければ「オーマンディ降臨」企画も続かないのですから・・・

 また来年もタワレコさんに期待するところ大ですな・・・んでは。

タワーレコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第9期 第II回 その12015年10月31日 06時30分

 なんと、1年近くもブログを放ほったらかし・・・ま、ぼちぼち再開しますか・・・・

 今年はオーマンディ没後30周年ということで、毎年の恒例?となった、タワレコの「オーマンディ降臨」企画です。

タワーレコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第9期 第II回

 流石に初CD化音源は少なくなってきましたが、良く練られた企画かと思います。価格面では輸入盤とは勝負になりませんが、オリジナルLP収録曲目を再現したり、フィラデルフィア管弦楽団と音楽監督(ネゼ=セガン)の最近のエピソードを盛り込んだブックレットの内容は一読の価値があり、これは輸入盤には無い魅力かと・・・

SICC-1943
 ホルスト:組曲「惑星」作品32
 ヴォーン=ウィリアムズ
  トーマス・タリスの主題による幻想曲
  グリーンスリーヴスによる幻想曲

 RCA Red Seal 音源。国内盤LPジャケットデザイン採用というヒネリと「惑星」の音に驚き。LPマスター(初CD化もこのマスターと思われる)の音が収録されているのだ。1995年発売の「100周年記念盤」の音は(落ち着いた方向に)大幅に変わったが、その音に不満を示した人も少なからずいたと思う。今回採用された音源はその意向?を汲んでいるのかもしれませんね。

 ちなみに、オーマンディ&フィラデルフィアのRCA Red Seal録音の「惑星」は、私が確認したものでは下記4種類の音が存在します。

  1.LP(1976年)と(たぶん)初CD化(1995年)と本CD
  2.100周年記念盤Ⅰ(1999年)
  3.Dolby Surround Sound盤(1992年)
  4.Originals盤(2011年)

 私が聴いた限りでは、2.と4.がオリジナル音源(セッション・テープ)に最も近い音と思います。エコーも控えめで落ち着いたバランスの音です。しかし、1.で親しんだ方が2.を聴いたらその落差に驚くでしょう。

 1.は2.~4.と較べると、ハイ上がりでエコーが付加され、音の定位も編集で操作している感じがします。(「火星」冒頭のトランペットを聴けば一聴瞭然。)ヘッドホンではちと耳が痛くなりそうな「派手」な音です。広い部屋で、大型スピーカーを置いて距離を置いて聴くとバランスが取れる感じがします。個人的にはローブーストしたくなります。

 2.~4.は1.と実に対照的な音です。2.は落ち着いたバランスの音ですが、金管(特にホルン)はもう少しエコーが欲しいなあ・・・なんて思うことも。3.がその希望に沿う音作りで、4.は2.と3.の中間?という感じです。2.~4.はヘッドホンで聴いても違和感はありません。

 ちなみに、3.のDolby Surround SoundシリーズはVirgil Foxと競演した「オルガン交響曲」もあります。

 ヴォーン=ウィリアムズの2曲は、オーマンディが苦心して育て上げたフィラデルフィアの「弦」の魅力を楽しめる、おなじみの名演奏です。


SICC-1944(2CDs)
 ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調作品27[完全全曲版]
 スクリャービン:法悦の詩作品54(交響曲第4番)
 ラフマニノフ:
  合唱交響曲「鐘」作品35[英語歌唱]
  3つのロシアの歌作品41[英語歌唱]
 スクリャービン:プロメテウス~火の詩作品60(交響曲第5番)

 RCA Red Seal 音源。オーマンディ&フィラデルフィアのこの「ラフ2」を聴かずしてこの曲を語る無かれ・・・と言いたくなるくらいの名演。当時のエピソードから最近のトピックまで網羅したブックレットの内容に脱帽。その他、ラフマニノフの合唱曲やスクリャービンの作品も聴きモノ。

 1968年のHistrical Return、Columbia Masterworks専属からRCA Red Seal専属への「里帰り」を経て数年、「ラフ2」以外はColumbiaに録音していない意欲的な曲目であり、当時のレコード業界・RCA Red Seal のA&R方針・オーマンディ&フィラデルフィアの「思惑」等々、考えながら聴くのもまた一興。

SICC-1946(2CDs)
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」名場面集(通常盤)

 日本では”「くるみ割り人形」組曲”の形でしかCD化されていなかった全曲からの「抜粋版」が、ようやく理想的な形で企画されて嬉しいですな。組曲に入ってない魅力的な曲が満載の「くるみ割り人形」抜粋を聴かないのは実に惜しいですから。

 「くるみ割り人形」抜粋版、アメリカでは1990年に早々とCD化され、2003年にはExpandedシリーズとしてCD化(DSD→SBM)されて更に良い音になりました。ちなみに、このExpanded盤のブックレットには貴重な写真が掲載されていますので、興味のある方は如何でしょうか?


SICC-1948(2CDs) 華麗なるバレエ名演集
 オッフェンバック/ロザンタール編:バレエ「パリの喜び」(抜粋)
 ショパン/ダグラス編:バレエ音楽「レ・シルフィード」
 アダン:バレエ「ジゼル」組曲
 マイヤベーア:バレエ「スケートをする人々」組曲
 ロッシーニ/レスピーギ編:バレエ「風変わりな店」
 ドリーブ:バレエ組曲「シルヴィア」「コッペリア」
 ストラヴィンスキー
  バレエ組曲「ペトルーシュカ」(1911年全曲版より抜粋)

 バレエ「パリの喜び」、冒頭から G.ジョンソンの輝かしいソロ・トランペットが鳴り響き、あっという間に軽妙なオッフェンバックの世界に引き込まれます。唖然とするほど凄い演奏なんですが、十分余力を残した上でのオーケストラ演奏なので、あっという間に聴きとおしてしまい、改めて聴きなおすとその凄さを実感する・・・といった感じです。ちなみに、1954年録音のモノラル録音も素晴らしい演奏なので是非CD化して欲しいものですが・・・

 ストラヴィンスキーのバレエ組曲「ペトルーシュカ」、オーケストラを3管編成に縮小した1947年組曲版ではなく、1911年の4管編成全曲版からの抜粋というのがミソ


SICC-1950
 ドビュッシー
  交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲
  舞曲(シチリア風タランテラ)[ラヴェル編]、夜想曲

 「牧神の午後への前奏曲」はウィリアム・キンケイドの見事なフルート・ソロが聴けます。牧神・・・はゆったりしたテンポが好みなのですが、オーマンディとキンケイドは早めのテンポで颯爽とした印象を残す好演。1959年当時にこれほどのアンサンブルが存在していたとは・・・一昨年発売された「ダフニスとクロエ」第2組曲昨年発売された、「カルメン」組曲でもキンケイドが見事なソロを聴かせてくれます。

続きはまた・・・んでは。

Ormandy/Philadelphia テレマン:協奏曲集&ヘンデル:水上の音楽2011年07月31日 13時49分

ああ、ようやくこのブログ本来の投稿内容が・・・(涙)

2003年に発売された BMG FUNHOUSE ユージン・オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の芸術 Vol.Ⅲ特典盤2枚 の内の1枚が一般発売されるそうです。

タワーレコード“RCA Red Seal”スペシャル・セレクション
http://tower.jp/article/feature_item/80725

Sony Music SICC-1494
テレマン:協奏曲集&ヘンデル:水上の音楽
Sony Classical SICC-1494

"First Chair" Solists; Telemann:4 Concertos for Diverse Solo Instruments [1968.6.10 & 11]

Telemann
Concerto Grosso in D for 3 Trumpets, 2 Oboes, Timpani and Strings
   Trumpet: Gilbert Johnson, Seymour Rosenfeld, Trumpet
   Donald E. McComas
   Oboe: John de Lancie, Charles M. Morris
   Timpani: Gerald Carlyss

Concerto in D for Horn and Strings
    Horn: Mason Jones

Concerto in B-Flat for 3 Oboes and 3 Violins
    Oboe:  John de Lancie, Charles M. Morris, Stevens Hewitt
    Violin: Norman Carol, David Madison, William de Pasquale

Concerto in D for Violin Concertato-Trumpet,3 Violins,2 Violas and Cello Obbligato
    Norman Carol(Violin Concertato),Gilbert Johnson(Trumpet)
    Samuel Mayes(Cello Obbligato)
    Continuo:William Smith(Harpsichord),Samuel Mayes(Cello)
    Roger M. Scott(Bass)

Handel
  Water Music Suite(Arranged by A.Harris)[1971.4.22 & 5.5]
   Water Music Suite(Arranged by Ormandy)[1970.2.5]

以下、タワーの商品紹介より・・・

黄金時代のフィラデルフィア首席奏者たちが奏でる愉悦のテレマン。

テレマンの協奏曲4曲は、1968年、オーマンディがRCAに復帰した際に録音された一連のアルバムの1枚で、本拠地アカデミー・オブ・ミュージックで収録されている。

トランペットのギルバート・ジョンソン、オーボエのジョン・デ・ランシー、コンサートマスターのノーマン・キャロルなど、オーマンディ後期時代のフィラデルフィア管の綺羅星のごとき名奏者たち16名がソリストにフィーチャーされており、オリジナル楽器や演奏様式の研究とは無縁ながら、ひたすらに音楽の愉悦のひと時を味わうことのできる名演である。

ヘンデル「水上の音楽」はほぼ同時期に録音されたオーマンデイとハリスの2種類の編曲を収録しているのがミソ。2003年に特典盤として制作されたアルバムの一般発売である。

特典盤でしか聴けなかったので、入手し損ねた人には朗報でしょう。んでは。

Ormandy/Philadelphia のXRCD、再プレス?2011年06月10日 04時25分

RCA Red Seal録音のXRCD売り尽くしセール中(タワーHMV)・・・のはずだけど、オーマンディ/フィラデルフィア管のXRCD2枚が再プレスされているみた・・・い?XRCD化で音が蘇った永遠の名演であるシベリウスの2番(タワーHMV)とコープランド作品集(タワーHMV)である。HMVは発売日が今年の4月と5月、タワーは以前のまま・・・よ~わからん・・・が、欲しい人は今のうちに買っておくのが良い。こんなご時世、何時どうなるかワカランし・・・んでは。

Ormandy/Philadlephia - Ravel "La Valse", 1971年2011年04月16日 12時40分

久しぶりに音楽の話題を・・・

TowerRecords RCA Precious 1000 No.12 - TWCL-2015
TOWER RECORDS RCA Precious Selection 1000 Series
No.12 TWCL-2015 , 2005年

名指揮者たちによるラヴェル名演集

オーマンディフィラデルフィアによるラヴェルワルツ(La Valse)、2003年に発売された 「オーマンディ&フィラデルフィアの芸術第3弾」の特典CDとして初めてCD化されたが、日本での商用リリースはこれが初。既に生産終了しており、在庫が無くなり次第入手は不可能となるので、興味のある方お早めにどうぞ。悪税込み\1050円で聴ける名演。

この曲は「ウィンナワルツへのオーマジュ」なんて解説されているのをよく見るが、この曲の何処にそんなモノがあるのかさっぱり分からない。僕には優美さに漂う不安と破局・・・皮肉屋ラヴェル先生のグロテスクな悪趣味がフランスのエスプリをまとっているような・・・


・・・そう、愚かなフランス人が更に愚かな日本人からお金だけはしっかり搾り取るだけ取ってまともに再処理を行わないまま使用済み核燃料を送り返してきて、その強烈な放射能の恐怖に脅えている愚かな日本人に、これまた愚かなフランス人が「日本政府は情報公開がなっていない」と愚かな日本人に説教をしてくれているのだ・・・

そんな愚かなフランス人と更に愚かな日本人が今聴くのに相応しい曲・・・かもしれない・・・なんてこったい!

Ormandy & Philadelphia, Mahler "Titan", 1969年2011年02月10日 18時30分

先週・・・だったか、NHK-FM で Yannick Nézet-Séguin 指揮のマーラー「復活」を聴いた・・・オケは何処か忘れたが、まあまあの演奏だったと思う・・・

BMGファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38119

一昨年8月、この演奏のLPのことを書きましたが、今日は久しぶりにCDを引っ張り出して聴きました・・・

マーラーの青春美曲(若気の至りともいう)ということもあり、最近はあまり食指の動かない曲になってしまったが、このオーマンディ盤はこの曲の数少ない成熟した演奏なので未だに愛聴している。

特に4楽章のクライマックス、オーマンディはイン・テンポを堅持し堂々とした終結へ導くのだが、他の演奏はアッチェルランドして尻切れトンボで終わるので、そういう演奏をきくと小っ恥ずかしくなってしまう。それがスコア通りの指示であったとしても・・・

そういえば、収録されている「花の章」、ほんのわずかコンマゼロ何秒なんだけど冒頭部分の音が欠けている。LPはどうだったかな?

カップリングされている「薔薇の騎士」組曲も安心して音楽に身を浸せる逸品。23分弱の曲なのに1トラックしか割り当てられていないのは残念だが・・・

んでは。

Ormandy & Philadlephia - Saint-Saëns Symphony No.3 "ORGAN" 1973年2010年07月25日 09時50分

とてもクラシック音楽とは思えない・・・この・・・何か・・・考え違いをしているのではないか?と思えるジャケットデザインで世に出てしまったこの演奏・・・一体何を考えていたのだ、RCA Red Seal は・・・

RCA Red Seal ARL1-0484 Jacket
RCA Red Seal ARL1-0484(C)1974 Dynaflex LP

さて、このアルバムの煽り文句を順を追って(タイムボカン風に)解説?しよう

RCA Proudly Presents A SUPER SOUND SPECTACULAR!
THE GREATEST SOUND ON EARTH!

Paramount Pictures 映画の The Greatest Show on Earthが元ネタ?だろうか。Proudly Presents なんてやってるから余程力が入った企画・・・なのだろうか・・・そのベクトルの向きが・・・

105 MAGNIFICENT VIRTUOSOS
THE FANTASTIC PHILADELPHIA ORCHESTRA

看板に偽りは無いが、オーケストラ団員の苦笑を誘ったことは容易に想像できるであろう・・・

conducted by
THE GREAT MAESTRO EUGENE ORMANDY

なんかプロレスラーみたいでちょっと・・・ねえ・・・

plus THE FABULOUS VIRGIL FOX
THE ROGERS TOURING ORGAN 400lbs. 144 SPEAKERS 56 STOPS.

FOX を引っ張ってきたのがこのLPのウリの一つなんだろうけど・・・怪力男(誰だこれは?)が片手で持っているバーの右側の籠に不安そうな顔でマントを羽織っている御仁がFOX なのだろう・・・か

ちなみに、ピアノは Vladimir Sokoloff & William Smith の二人であるが、表のジャケットには記載が無い・・・

in THE GRAND SYMPHONY No.3 FOR ORGAN AND ORCHESTRA BY Camille Saint-Saëns

サン=サーンスはレスリング服?プリントされてしまっているし・・・しかし、このイメージはどう見ても 「オルガン交響曲」というより「動物の謝肉祭」だと思うが・・・既にこの時点で方向性が・・・誰も止める人間がいなかったのだろうか・・・

RCA Red Seal ARL1-0484 Jacket Liner Notes

ジャケット裏のライナーノーツは表と正反対の至極真っ当な仕上がり。流石にあのおちゃらけたジャケットに自身を登場させるのは勘弁してもらったのであろう・・・か。

プロディーサー Max Wilcox の解説によると、この1973年のセッションが、マエストロ・ジーンフォックスとのほぼ20年ぶりの共演になるそうな。

ROGERS TOURING ORGAN がこのセッションの数日前に Scottish Rite Cathedral の Ballroom に設置され、それに合わせてフォックスマエストロ を訪問(場所は Scottish Rite Cathedral)。

当初30分程度で考えていた打合せ(ダイナミクス・テンポ・フレージング等々)が2時間ほどの音楽談義(became musical reunion をどう訳すべきか・・・)になったそうな・・・

RCA Red Seal ARL1-0484 Label
LPはオイルショックを受けて材料を節約した dynaflex 盤である。盤のソリまで dynaflex してくれるから困るのだが・・・

キズが多くてスクラッチもそれなりだがまあまあ聴ける。ま、これはこのヘンテコ?なジャケットが欲しかったからそれでもいいのだが・・・

この盤、国内レギュラー盤は見たことないけど、恐らくあのデザインでは出していないだろう・・・なあ・・・

その代わり?に SUPER 45 R.P.M. Cutting 盤を・・・
RVC RCA Red Seal Super 45R.P.M. Cutting 45R-8
RVC/RCA Red Seal SUPER 45 R.P.M. Cutting
45-R8(P)1978

オーディオ・ブームで各社が競って出した45回転盤シリーズの1枚・・・かな。RCA Red Sealエラート原盤からそれぞれ10枚計20枚出していたようである。 オーマンディ/フィラデルフィア の演奏は7枚出ている。

RVC RCA Red Seal Super 45R.P.M. Cutting 45R-8 Jacket 裏
ジャケットはあっさり味。

RVC RCA Red Seal Super 45R.P.M. Cutting 45R-8 Label
レーベルもちょっと地味・・・もっと遊べばいいのにねえ・・・

この演奏、録音は流石に古さを感じさせるけど、爽快なブラス(ココまで吹いていいの?というくらいガンガン吹きまくっている)と、特徴のあるフォックスのオルガンの音が特徴。後年のTELARC 録音よりこっちの方がいいという人もいるだろう。

オーマンディ/フィラデルフィアのサン=サーンスオルガン交響曲RCA録音 CD三昧.jpg

ちなみに、この演奏はCD化されているが、不思議なことに3種類の音がある。なんでだろうねえ。

上右:BMG Victor/RCA 2 for 1 Series BVCC-8855-56
    2CDs 1995年
    The Fantastique Philadelphians
    華麗なるフィラデルフィア・サウンド
    バルトーク管弦楽の為の協奏曲
    ホルスト惑星」とのカップリング
上左:BMG Classics/RCA Victor 09026-61269-2
    Dolby Surround Sound Series (C)1992, (P)1994
下:BMGジャパン/RCA Red Seal BVCC-38051 (P)1999
    オーマンディ/フィラデルフィアの芸術Ⅰ Vol.4
    ムソルグスキー展覧会の絵」とのカップリング

一番派手な音がするのは 上右の BMG Victor/RCA 盤。これ以前に発売されたCDも同じ音のようだ。

そして、1999年のBMGジャパン/RCA Red Sealオーマンディ/フィラデルフィアの芸術Ⅰ」の盤。これは先の盤より残響を抑え気味にして高域も少し抑えているようだ・・・ミキシングも変えていると思う・・・楽器の定位も異なるしねえ・・・なんでミキシングを変えたのかは不明。ちなみに、ブックレットの裏はあの破廉恥ジャケットデザインがきちんと復刻されている。「展覧会の絵」のジャケットを表に持ってきたのはBMGジャパンの見識だろう・・・

最後は上左の Dolby Surround Sound盤 。音質上はこれが一番バランスが良いようだけど、ちょっとワウっている感じがする。再生に使ったテレコに問題有り?(ちなみにこのシリーズでは「惑星」も出ており、これはなかなかイケル。)

どれが良いかは好みとしか言いようがないが、問題は入手しにくいということだろう・・・見かけたら聴き較べてみるのも一興かと・・・んでは。

RVC/RCA Gold Seal - オーマンディ・フェアウェル18002010年07月24日 07時48分

懐かしくてついつい・・・

RVC/RCA Gold Seal RCL-2502 jacket
RVC/RCA Gold Seal オーマンディ・フェアウェル1800 RCL-2507( (P)1985, LP)
Tchaikovsky:Music from "The Swan Lake" & Suite from"The Nutcracker"
recorded September,1972

日本のRVCオーマンディ追悼盤として出したシリーズ「オーマンディ・フェアウェル1800」の1枚・・・と言っても 同じデザインで出していた 1500円シリーズの焼き直しのようだが・・・帯裏には10枚のカタログが記載されているが・・・10枚しか出さなかったのかな?この時リアルタイムで買ったのはマーラー交響曲第1番のLP。世界初録音の「花の章」付きのLPである。

Ormandy & Philadelphia, Mahler "Titan"
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者 その5


RVC/RCA Gold Seal RCL-2502 追悼帯ロゴ

帯の追悼盤ロゴ。「世界が生んだ偉大なる指揮者」・・・確かレコ芸の広告では「永遠にゴージャス」という宣伝文句だったと記憶しているが、レコードの帯は至極真っ当な言葉になっている。

RVC/RCA Gold Seal RCL-2502 追悼帯後ろ

高品質レコード材料でプレスされていることを控えめに帯裏に表示。奥ゆかしいねえ。確かに、25年以上経過した今も非常に綺麗なレコードである。ノイズも少ないし、音もイケル。この時は昭和だったのねえ・・・


RVC/RCA Gold Seal RCL-2502 Label

レコードラベルは廉価盤のGold Seal である。CD時代もこのラベルは使われたが、最近は使われなくなり、過去のCD在庫で見かけるのみ・・・

セミの声を背にしてチャイコを聴く・・・諸行無常・・・だな・・・あ?・・・

Ormandy & Philadelphia - Hallelujah! Handel's Great Choruses and Other Favorites ... Newly Scored for Double Orchestras of Winds, Brass and Strings.2010年04月14日 07時35分

RCA Red Seal LSC-3226 Jacket
RCA Red Seal LSC-3226 Miracle Surface Dynaflex LP (C)1971
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra

Hallelujah! Handel's Great Choruses and Other Favorites ... Newly Scored for Double Orchestras of Winds, Brass and Strings.

Conceived by R. Peter Munves
Produced by Max Wilcox
Recording Engineer : Richard Gardner
Arranged by Arthur Harris
Side 1
 Messiah:
  Hallelujah Chorus
  For Unto Us a Child is Born
  Lift up ye Heads
  Pastoral Symphony(Transcribed by Eugene Ormandy)
  Amen Chorus
 Judas Maccabaeus:
  See the Conquering Hero Comes
Side 2
 Samson:
  Awake the Trumpet's Lofty Sound
 Concerto for Organ and Strings in F:
  II.Allegro : The Cuckoo and the Nightingale
 Alexander's Feast:
  Revenge, Timotheus Cries
 Water Music(※)
  Allegro pomposo
  Air
  Bourrée
  Hornpipe
  Minuet
(※)Water Music also available on following CDs
BMGファンハウス/RCA Red Seal CTB-1002
(Not for Sale、2003年発売のオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の芸術Vol.3特典CD)
Tower Records RCA Precious Selection 1000 第4期 Vol.2
TWCL-4020(2007/3/15)

このディスク、「水上の音楽」のみCD化されているが・・・勿体ない・・・爽快なサウンドが楽しめるのに・・・
RCA Red Seal LSC-3226 Jacket
当時RCA Red Sealの辣腕A&Rであった R. Peter Munves が企画したアルバムだけあって、1971年当時、ロンドンのヘンデル大先生とRCAが数ヶ月秘密裏に交渉した結果実現したアルバムだそうな・・・ジャケット裏は Charles B. Yulish というライターとヘンデル大先生のインタビュー記事、そしてインタビュー場所のレストラン・・・だそうである・・・ホンマかいな・・・

RCA Red Seal LSC-3226 No Dog Dynaflex Label
これは発売当初のDynaflex No Dog 盤。

RCA Red Seal LSC-3226 Sided Dog Label
こっちはSided Dog盤。LSCの番号のまま結構長期間プレスしてたのだろう・・・

お次は日本盤・・・1972年の来日公演に合わせて帯を作ったのだろうか・・・
日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2842 Jacket
日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2842 LP (C)1969

洒落て遊びまくっている米盤と正反対の肩が凝るド真面目啓蒙解説・・・どうしてこうも違うのか不思議である・・・ジャケットも来日公演写真で面白味に欠ける・・・

日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2842 No Dog Label
ラベルはRCA Red Seal 国内盤お馴染みのNo Dog である・・・それでは。