CHRISTMAS with EUGENE ORMANDY and THE PHILADELPHIA ORCHESTRA ― 2010年12月25日 11時32分
CHRISTMAS with Eugene Ormandy and
The Philadelphia Orchestra & Chorus
Chorus directed by Robert Page
Arrangements by Arthur Harris
これは1972年に発売されたアルバム"A Christmas Spectacular THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS"(RCA Red Seal LSC-3326)のRCA Gold Seal 再発盤。ジャケットデザインはオリジナルのよりいい。このアルバムデザインは米BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG (C)1987 CD にも使われている。
このアルバムで一番好きな曲は、 "I'll be home for Christmas" と "The Christmas song"の2曲。Arthur Harris によるフィラデルフィアの弦セクションを際立たせた編曲が光る。副指揮者の William Smith の指揮も秀逸。CD化されていないのが残念な出来映えなのに・・・勿体ない・・・"Rudolph the Red-Nosed Reindeer"はブラスセクションのソロの掛け合いが美味。やっぱりエエなあ~この演奏も残念ながらCD化されていない・・・惜しい・・・
興味のある方は、LPを探して聴いてみて下さいな。では。
RVC/RCA Gold Seal - オーマンディ・フェアウェル1800 ― 2010年07月24日 07時48分

Tchaikovsky:Music from "The Swan Lake" & Suite from"The Nutcracker"
recorded September,1972
日本のRVC がオーマンディ追悼盤として出したシリーズ「オーマンディ・フェアウェル1800」の1枚・・・と言っても 同じデザインで出していた 1500円シリーズの焼き直しのようだが・・・帯裏には10枚のカタログが記載されているが・・・10枚しか出さなかったのかな?この時リアルタイムで買ったのはマーラーの交響曲第1番のLP。世界初録音の「花の章」付きのLPである。
Ormandy & Philadelphia, Mahler "Titan"
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者 その5

帯の追悼盤ロゴ。「世界が生んだ偉大なる指揮者」・・・確かレコ芸の広告では「永遠にゴージャス」という宣伝文句だったと記憶しているが、レコードの帯は至極真っ当な言葉になっている。


Christmas with Eugene Ormandy and The Philadelphia Orchestra ― 2009年12月10日 06時00分
A Christmas Spectacular
THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS
これが初発売のオリジナルアルバムとなります。まだ Living Stereo 時代の LSC番号がついています。曲目は下記の通り。
(SideA)
Joy to the world(1)
I'll be Home for Christmas(2)
Adeste Fideles(3)
It came upon the midnight clear(4)
We wish a merry christmas(1)
The christmas song(2)
Go tell it on the mountain(2)
(SideB)
Santa claus is comin' to town(2)
I wonder as I wander(3)
We three kings of orient are(4)
Carol of the bells(3)
Rudolph the red-nosed reindeer(2)
Good King Wenceslas(1)
Silent night(1)
All Song Arrangements by Arthur Harris
(1)The Philadelphia Orchestra and Chorus,
directed by Eugene Ormandy
(2)The Philadelphia Orchestra and Chorus,
directed by William Smith
(3)The Philadelphia Orchestra, directed by Eugene Ormandy
(4)The Philadelphia Orchestra Chorus,
directed by Robert Page
伝統的な曲はマエストロ・ジーンが振っていますが、ポップスのヒット曲は副指揮者の William Smith が振っています。まあ、ポップス・ヒット曲を19世紀の伝統を背負っているマエストロに振ってもらうのも酷な話なので、そういうことになったのでしょう。個人的には Smith が指揮している "I'll be Home for Christmas" や "The Christmas song" などがお気に入りなのですが・・・ハリスの編曲もなかなか聴かせますし、フィラデルフィアの豊かな弦セクションや輝かしいブラスの響きを楽しめます。
残念ながら、昨日取り上げたCD "Joy to the world" (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG ) には彼の指揮している曲は除かれています。
CHRISTMAS with EUGENE ORMANDY
and THE PHILADELPHIA ORCHESTRA
こちらは、1981年の廉価盤Gold Seal再発盤。曲目はLSC-3326とまったく同じです。再発盤があるということは、まあ結構売れたんでしょうな。ジャケット表のデザインは初出よりも凝っていて出来が良く、後のCDアルバム (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG )もこのデザインを使っています。
後のCDアルバム (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG )はLPより遙かにいい音に仕上がっているので、未CD化の曲も含めてオリジナルの形でCD化して欲しいものだと切に願う次第。
現在ではこのようなフル・オーケストラ+コーラスを使ったこのような贅沢なクリスマス・アルバムを製作することはほぼ不可能なのですから、次回取り上げる(つもり)のVol.2も含めて完全な形でCD化して欲しいもんですワ・・・
それでは。
Joy to the World - Eugene Ormandy, The Philadelphia Orchestra and Chorus. ― 2009年12月09日 06時50分
有り難いことに、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は結構な枚数のクリスマスアルバムを製作している。
こういうポップスアルバムがこのコンビの(特に日本での)評価を下げている・・・と、こういうアルバムを嫌うオーマンディ・ファンの意見も目にするが、俺はこういうクリスマス・アルバムを製作してくれて有り難いと思っているくらいなのだが・・
今、一流オーケストラを起用してこんな贅沢なアルバムが製作可能か?と問われたら「否」である。この時代でしか製作出来なかったアルバムをこうして手軽に楽しめるのだ・・・野暮なことは言いっこ無しでいきたいものである。
Eugene Ormandy, Philadelphia Orchestra and Chorus.
米BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG (C)1987 CD
このアルバムは、RCA Red Seal が製作した2枚のクリスマス・LPアルバムとそれ以外の音源(チャイコの胡桃割り人形の花のワルツとか)を寄せ集めて製作されている。俺が初めて聴いたこのコンビのクリスマス・アルバムでもある。
サウンドはLPよりずっと改善されていて聴きやすい。出来れば、オリジナルLPの曲をそっくりそのまま2枚組CDとして復活して欲しいとずっと思っている。マエストロ・ジーン以外に副指揮者の William Smith が振った曲にも良いクリスマス・ソングが揃っているから・・・他のアルバムについてはここに書いたので良かったら見て下さいな。
これから年末にかけてはクリスマス・ミュージック三昧だな・・・んでは。
Music from France for Oboe and Orchestra その2 ― 2009年09月16日 06時35分
BMGファンハウス/RCA Red Seal Vintage Collection BVCC-37304(2001年)
R.Strauss : Oboe Concerto
Françaix : L'Horloge de flore(The Flower Clock)
Satie(Debussy) : Gymnopedies Nos 1 & 3
Ibert : Symphonie Concertante
John de Lancie (solo oboe)
André Previn/London Symphony Orchestra
Max Wilcox/Chamber Orchestra
1966年の「オーボエとオーケストラのためのフランス音楽集」の音源に、1987年に録音されたシュトラウスのオーボエ協奏曲をカップリングして発売されたのが米BMG盤。オーボエ協奏曲はこのCDが初出のはず。
但し、サティのジムノペディ1番は割愛されている。(CD表記は1番が記載されているが、3番の誤り)これでもトータル71分だから、このCDがカッティングされた1991年では収録が困難だったのかもしれない。
2001年に発売されたBMGファンハウス盤は米BMG盤で割愛されたジムノペディ1番も含めた「完全版」ということになるのかな・・・こちらは、Lancie よりも Previn の方の紹介に力が入ってて、彼の若かりし頃の写真も3枚掲載されている。(カッコイイ!)今買うならこのCDがお薦め・・・と言いたいところだけど、もう市場にはないんじゃないかな・・・
R.Strauss と Lancie の有名なエピソードについてはここで書くまでもありませんが、Fantastic Philadelphians の Ichikawa さんが興味深いことを書かれています。
Fantastic Philadelphians
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/
First Chair →John de Lancie
http://www5a.biglobe.ne.jp/~philorch/1stChair/deLancie.html
また、立風書房刊 「200CD管楽器の名曲・名盤」(1997年10月)に、このオーボエ協奏曲についての興味深いコメントがあります。(木幡一誠氏)この本によると、「・・・伴奏オケの実態はオルフェウス室内管だった、と聞く。・・・」とあります。契約の関係で実名が出せなかったのか・・・伝聞情報ですから真偽の程は定かではありませんが・・・
また、演奏についても2つの特色があるとのこと。一つは「・・・終楽章の最後を、現行譜とは異なる『オリジナル』稿でやっていること・・・」。もう一つは「・・・ソロに頻出する、息の『長すぎる』パッセージを、部分的に他の楽器へ受け持たせていること。・・・これは、デ・ランシ-が遺族と版元の承認を得て行った改編なのだ・・・」・・・詳細は「200CD管楽器の名曲・名盤」を読んで下さいな。
しかし、このアルバムをオーマンディ・フィラデルフィアのコンビで残せなかったのは残念なことですなあ・・・
では。
Ormandy & Philadelphia, Mahler "Titan" ― 2009年08月05日 22時25分
also available on CDs
-日BMGファンハウス BVCC-38119
-SonyBMG Materworks/RCA RED SEAL 8287676233
Mahler : Symphony no.1 "Titan"
recorded at Academy of Music, Philadelphia, June,1969
我らがマエストロが世を去った後、日本のRVCが 「オーマンディ・フェアウェル・1800」と題して出した追悼盤の1枚。もうオビは捨ててしまって手元にないが、確か150か180gの重量盤仕様で出していて、結構ズシリと来る。
恐らく以前1500円の廉価盤で出していたシリーズをそのままのジャケットデザインでまとめ直したものだと思うが、記憶は定かではない。
1985年当時、「花の章」"Blumine"が聴ける数少ないLPの1枚だったと思う。今はそうでもないだろうが・・・
当時、法螺吹きだった私(今でも?)は、この1楽章のクライマックスのホルンのグリッサンドの異常な切れの良さにのけぞったものである。「どうやったらこんな音が出るの?」・・・と。
マーラーの青春美曲(若気の至りともいう)だが、我らがマエストロの手にかかると、成熟した大人のシンフォニーになってしまうのである。チャイコの初期交響曲と同じだな。
CD化されて音質が劇的に向上しており、敢えてLPを聴く意義は少ないが、これも青春の一ページだったのである・・・今も変わらんか・・・我ながら進歩のないことで・・・お粗末様。では、良い夢を!
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の黄金期を支えたホルン奏者 その5 ― 2009年03月14日 10時54分
Mahler Symphony no.1
with the long-lost original second movement,"BLUMINE"
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra(rec.1969)
マーラーのシンフォニーで一番聴きやすいのがこの曲だろうか・・・彼のシンフォニーの中で最も短い・・・4番の方が短いかな?まあ、いいや。
彼の後期のシンフォニーを知った後では、「若気の至り」的な部分で気恥ずかしくなってしまう困った曲でもある。
しかしオーマンディの演奏はそんなことを感じさせず、この青春美曲を立派な古典的なシンフォニーに仕立てている。
40年前の1969年、フィラデルフィアの Academy of Music にて収録。アカデミーのデッドな音響が早めのテンポの要因の一つかも。
LPの音は硬くて高音もきつく、聴きやすい音質では無かったが、CD化されたことで劇的に改善されている。(㈱BMGファンハウス/RCA Red Seal BVCC-38119, 2001年)限定盤なので入手は難しいが、米国オリジナルジャケットデザインの採用も含めてファン必聴盤だと思う。
2006年に SonyBMG(輸入盤)から再発されているので、上記が駄目ならこちらでも聴ける。(SonyBMG Materworks/RCA RED SEAL 8287676233)
ブラスバンドでホルンを吹いていた当時、この演奏の1楽章終わりのホルンのグリッサンド(か?、CDでは11分以降)の異常な切れの良さに思わず仰け反ってしまったことを想い出す。「どうやったらこんな音が出るんだ?」と、皆で驚きながら聴いていたものだ。
「花の章」は、LP・CDとも冒頭のコンマ00何秒かが残念ながら切れている。編集時のミスで誤ってカットされてしまったのだろうか?ま、それはともかく、全体としては違和感がある(からマーラーはカットしたんだろう)が、遠くから響く柔らかなトランペットとホルンが実にいい。
こうして改めて聴いてみると、当時のフィラデルフィアの物凄い実力を改めて思い知らされてしまう。他の楽章も特記することは山ほどあるのだが・・・
マエストロによる楽譜の改訂(というより手入れ・・・と言ったほうがいいのかな?)もこの曲のスケール・アップに大きく寄与している。特に終楽章の最後、一つ一つ念を押すようなクライマックスの構築、そして最後の2つの音の駄目押しのティンパニ追加(グランカッサも入っているかな?)・・・尻切れトンボで終わるようなこの曲の印象が一変してしまっている。ま、賛否はあるだろうけど、僕はこの演奏を採る(って、まるで某UNO氏みたいだな・・・)
ま、聴いてみて下さいな。では。
昨日で・・・ ― 2009年03月13日 07時43分
残念ながら、リアルタイムでマエストロの演奏を聴くことは叶わなかったのですが、訃報はリアルタイムで聞きました。
RCA Red Seal(Gold Sealで出てたな) 1800円追悼盤「永遠にゴージャス」のキャッチフレーズ、また思い出してしまいました。
マーラーの「タイタン」(「巨人」は某球団を連想してイヤなのだ)、「花の章」付きのLPをこの時買ったんですな。一楽章終わり近くの切れの良いホルンの音に驚愕したのも青春のヒトコマ・・・おっと、今でも青春真っ只中のつもりじゃい。
んでは。
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