オーマンディ 音の饗宴1300,セレナーデの夕べ2009年09月17日 07時18分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.49 13AC284 LP
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.49 13AC 284
セレナーデの夕べ
アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(モーツァルト)
セレナード(ハイドン)、弦楽セレナード(チャイコフスキー)
セレナード(シューベルト)

LPには「セレナーデの夕べ」というタイトルはありません。1978年の来日公演パンフに掲載されている「オーマンディ 音の饗宴1300」全50枚広告にそのようなタイトルが記載されているだけです・・・が・・・そういうコンセプトに基づいたアルバムであることは確かですな。

1967年初来日の翌年、オーマンディ・フィラデルフィアのコンビは米コロムビアの専属を離れ米RCA Red Sealの専属となります。また、日本コロムビアも1968年にCBS/SONYが設立され、その翌年に米CBSの原盤の販売が終了してしまいます。販売終了後、日本コロムビアが発売していた米CBS原盤のレコードは回収されて廃棄されたそうで・・・勿体ない話ですなあ・・・

1967年の初来日時、日本コロムビアは冊子(下記)まで作ってこのコンビのプロモーションに力を入れていたにもかかわらず、米国での変化に翻弄されてしまい、気の毒としか言いようがありませんねえ。

オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/12/4506270

その前の1962年には英EMIとの提携も解消してそちらの原盤も東芝EMIに販売権が移行しているので、英EMIに続いて米CBSを失うことで主要2レーベルを失ってしまい、ヨーロッパでの自主録音にシフトしていくわけですが・・・

一方、CBS/SONYも、既にこのコンビが米Columbiaから離れているわけですから、1972年2度目の来日の時はそう大々的に宣伝もできず、この時の来日パンフの広告は、移籍前の駆け込み録音と思われる「最新録音盤3枚」(グロフェ:大峡谷、レスピーギ:ローマの松と噴水、ショスタコの5番)と「栄光のフィラデルフィア・サウンド≪全41枚≫」というシリーズでRCAに対抗?しているようです。ちなみにこのシリーズは1500円の廉価盤で、「5:1プレゼント」と称して、5枚購入するとこのシリーズのLPを1枚もらえるというプレゼントが付いています。

で、CBS/SONYの1978年来日公演パンフ広告は「オーマンディ 音の饗宴1300」全50枚となり、1981年公演パンフは「オーマンディ・ポップス・プロムナード全5巻」という2枚組の広告のみでだんだん淋しくなってきます。

1978年来日時はムーティが音楽監督ですから、EMIの広告が目立ちますなあ。専属を離れたRCAの広告はレギュラー盤と1500円廉価盤が半々で、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」がディジタル最新録音として掲載されているくらいですか・・・

なんか「セレナードの夕べ」とは全然関係ない話になってしまいましたね。でも、日本の評論家の酷評にもかかわらず、CBS/CONYもRCAも辛抱強く?LPを出していたと思いますが如何でしょうか?移籍後のRCAのLPは日本ではセールスは芳しくなかったようですが・・・

最近、中古LP屋さんで、日本ビクターやCBS/SONYの昔のLPを見かけると「へ~こんなの出してたんだ・・・」と興味深く?観察していますよ・・・

ま、それはさておき、このコンセプトアルバム、なかなか良いと思いますよ・・・気楽にすっと聴けるのがいいですな・・・・

では。

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