Rachmaninoff Plays Symphonic Dances Newly Discovered 1940 ― 2018年09月25日 07時15分
Rachmaninoff Plays Symphonic Dances Newly Discovered 1940
53022-2 (3 CDs) $ 54.00
Youtube
ラフマニノフがオーマンディに新作(交響的舞曲)を初演前に説明するにあたり、オーマンディの家で、スコアを見ながらラフマニノフ自身がピアノを弾いた時の録音・・・と推察されています。(恐らく、ラフマニノフには知らせずに・・・)
家庭での録音に使用されていた2枚の両面10インチアセテートディスクに録音されており、オーマンディの死後、ペンシルヴァニア大学に寄贈されたオーマンディのプライヴェート・コレクションに含まれていたものだそうです。
Eugene Ormandy collection of test pressings and private recordings(PACSCL)
↓PDFファイルの情報
Service copies (CDS)
Rachmaninoff, Sergei, Symphonic dances [United States], label:
"Rachmaninoff in person playing the piano", 1940 December 21.
コレクションはデジタル・アーカイヴ化されてCDで聴けるようですが、残念ながら、オンライン(ストリーミング等)のサービスは無いようです・・・(ホーム・ムービーはオンラインで観られるのですが・・・残念ですねえ)
オーマンディのプライヴェート・コレクションには他にも貴重な音源が含まれていそうで、興味深いですね。
さて、このマーストンのCD、既にリリースされていますが、日本で取り扱っているお店はまだ無さそうで、早く扱って欲しいですねえ・・・
オーマンディとラフマニノフ「交響曲第1番」の謎? ― 2015年11月18日 03時40分
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は1948年3月19日にラフマニノフの交響曲第1番を米国初演しており、その翌日に同曲の演奏が「史上初のオーケストラ演奏のテレビ放送」としてCBSにより放送されています。(ご参考→Coming to the Small Screen: Ormandy and Television)

「・・・彼が破棄したとされていたその交響曲の手稿譜の一つが残っていた。 ・・・彼の死後、その楽譜が私のところへ送られてきた。私はラフマニノフの 娘であるヴォルコンスキ公爵夫人から、この作品に手を入れてほしいと頼まれた。・・・私たちはこれを演奏し、録音した。・・・」
そのときのインタビューの一部は下記で聴く事が出来ますが、残念ながらこのエピソードの部分は含まれていません。
Eugene Ormandy A Centennial Celebration
→Interview with Eugene Ormandy conducted by Morris Henken, ca. 1973
Ormandy discusses an early experience with Sergei Rachmaninoff
この話が、1945年のモスクワ再演(オーマンディでは当然ありません)・1948年の米国初演・1966年のステレオ録音と具体的にどう関係しているのかは定かではありませんが、興味深い話ではあります。
さて、本題はここからですが、今年10月下旬にフィラデルフィア管弦楽団に客演したVladimir Jurowski氏が、フィラデルフィア管のライブラリアンに「オーマンディが使用したラフマニノフのスコア(交響曲第1番)はないか?彼の録音には、どうも重要な追加があるようなのだが・・・」と尋ねてきたのが事の発端のようです。
そういえばオーマンディ掲示板の投稿でこんな話も知りました・・・今年6月15日、アンドリュー・リットンが都響でラフマニノフ「交響曲第2番」を指揮したそうですが、リットンは15歳当時、学校の先生に勧められて同曲をオーマンディのLPで初めて聴いてすっかり魅了されたそうです。1974,5年のことのようですので、多分RCAの録音でしょうか・・・
ワシントン・ナショナル・オケのアシスタント時代、オーマンディが客演してこの曲を演奏、その時オーマンディが持ち込んだ楽譜を見てボーイング等を書き写したりしたそうで、都響に持ち込んだ楽譜のボウイングのオリジナルはオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のもの・・・とのこと。
残念ながら私はこの演奏を聴いておりませんが、実に興味深い話ですね。
では。
Emile Gilels and Ormandy/Philadelphia - Rachmaninoff's Piano Concerto No.3 - Live in New York , 1966 ― 2010年10月16日 07時00分
(1976年頃のプレス?)
Сергей Васильевич Рахманинов
Концерт для фортепиано с оркестром № 3
Юджин Орманди
Филадельфийский оркестр
Live at a concert in philharmonic hall New York, 1966/12/27
う~ん、ロシア語のキリル文字って良くワカランなあ・・・横田さんのディスコグラフィによると、1966年12月27日のライブとのこと。さらに、John Hunt のディスコグラフィ によると、会場はphilharmonic hall New Yorkだそうな。
1966年なのにモノラル録音である。しかも、何故かメロディア・レーベルから出ている。録音をメロディアが担当したのだろうか・・・

レーベルは、LP後期のメロディアプレスのようだ。白いレーベルというのは初めて見た。(そんなにメロディアのLP持ってるわけでもないけど・・・)
音質は鮮明さに欠けこもったような感じで頂けないが、熱気は伝わってくる。3楽章の最後の方など、テンポを揺らしたりエンディングに向かって突っ走るギレリスにぴったりくっついて離れないオーマンディの絶妙なサポートを聴かせてくれる。
録音が今ひとつなのが実に惜しい・・・
Ormandy conducts Rachmaninoff Symphony no.2 ― 2010年02月08日 01時27分

Ormandy conducts Stravinsky and Rachmaninov
Igor Stravinsky
The Firebird – Concert Suite for orchestra No. 2 (1919)
Sergei Rachmaninov: Symphony No.2 in E minor, op.27
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
昨日HMVから届きました。深夜になってしまったのでちょいと見るつもりが、結局、マエストロのインタビューとラフマニノフのシンフォニーをまるっと聴いてしまいました・・・
インタビューは期待通り収録されていてホット一息。しかし、残念ながら日本語字幕はありません。クラシカ・ジャパンの放送ではあったんですがねえ・・・(あたりまえか)
それはさておき、やはりこの演奏は素晴らしい。コレを観ずして、ラフマニノフの2番交響曲を語って欲しくない・・・なんて、ガラにもなく思ってしまったのであった・・・
2009年 私的 マストロ・ジーン トピックス ― 2009年12月26日 12時30分
最初はやはりこれですなあ・・・
●ようやく初DVD化!オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像、ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲
その次は・・・
●オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月)
近所の図書館にありますよ~とある方に教えられて見てみると・・・これはなかなか力の入った内容の濃い本で、オーマンディ・ファン必携・・・と言いたいところですが、非売品なので中古やオークションを根気よく探すしかないようです。
どんどん行きましょう・・・
●John Hunt - American Classics: The Discographies of Leonard Bernstein and Eugene Ormandy. (と その2)
それにしても、まさか我らがマエストロ・ジーンのディスコグラフィが出るとは思いませんでした・・・
ネットで調べると・・・Malcolm Fox (1946-1997) のDISCOGRAPHIES をクリックすると John Hunt Discographies というページで彼の製作したディスコグラフィを見ることが出来ます。
このディスコグラフィの introduction に "For my initial research on Ormandy I was greatful to an internet discography compiled by Kenji Yokota."とあり、このディスコグラフィ編纂にあたり 横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィを大いに参考にされたことでしょう。少なくとも、ネット上に存在するマエストロ・ジーンに関する情報は日本の方が圧倒的に多い・・・と思いますよ・・・アメリカにも熱心なファンはいらっしゃるでしょうが、面白い事ですねえ。
●オーマンディ&クリーヴランドの「復活」ライヴ 1972年11月( その2、その3 )
●Marcel Tabuteau - How Do You Expect to Play the Oboe If You Can't Peel a Mushroom?
●タワーレコード“Sony Classical”スペシャル・セレクション第3弾! - オーマンディによるチャイコフスキー交響曲第7番
●タワレコ “RCA Precious Selection” 販売終了
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の未CD化音源を次から次へとCD化してファンを驚喜させたこのシリーズもいよいよ販売終了というアナウンスが4月にありました。これは、Sony Music が SONY BMGを完全子会社化 して組織再編したあおり を受けてなのでしょうが・・・RCA Red Seal とColumbia に遺された彼らの音源の行方が気になります・・・吉と出るか・・・あるいは・・・
●オーマンディ関係、ネットで見つけたあれこれ・・・
John Hunt のオーマンディ・ディスコグラフィ を入手する前、このディスコグラフィ発売元(本には、Travis & Emery Music Bookshop, London, U.K. と書いてありました)をネットで調べていた際、偶然見つけたものですが・・・
amazon.com でダウンロード販売 されている マエストロの注釈付きスコア (マエストロによるスコア改訂の一般的なパターンを論じた短い小論文のようなものでスコアそのものではない)の一件。日本からは geographical restrictions とかで、ダウンロード出来なくて、結局どんなモノか見ることは出来ないのか・・・と思いきや、意外なところから無料でダウンロード出来ることが分かりまし た。
BENET - CBS Interactive
Marking the way: the significance of Eugene Ormandy's score annotations - Notes, June, 2003 by John Bewley
まあ、音楽家が見てウンウン・・・という類のモノですから、私を含めた一般のリスナーが見て面白いモノかどうか何とも言えませんが、興味深い資料であることは間違いないでしょう。
・・・とまあ、こんなところでしょうか。では。
ラフマニノフにはニッパー君が似合・・・う? ― 2009年12月14日 07時20分
Rachmaninoff Symphony no.2
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra (recorded 1973)
also available on CD
日BMG Funhouse/RCA BVCC-38057(P)1999 coupled with Scriabin"Poem of Ecstasy (rec1971)"
このRCA RCA Red Sealに遺されたステレオ録音が、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団によるラフマニノフ交響曲第2番の唯一のノーカット全曲盤となります。
米コロムビアのステレオ録音とユニテル収録の映像では残念ながらカット版で演奏していますが・・・
この演奏については以前ブログに書いたので、興味のある方は見て下さいな。
XRCD化により信じられない程の音質で蘇ったシベリウスの2番交響曲と同様、このラフマニノフもXRCD化と共にこの解説も丁寧な日本語訳で収録して欲しいものですが・・・
Jack Diether の解説には、この曲につきまとう慣習的なカットについて触れられているのでその辺りを少し・・・
The E Minor is Rachmaninoff's longest symphony, and it should be noted that there are today as many as 17 cuts traditionally made in it. These cuts were "officially sanctioned"(though not strictly enjoined) by the aging composer literally decades after the event - between 1933 and 1935, according to Maestro Ormandy. They are from four to 76 bars in length, 300 bars in all, or about the length of an average symphonic movement in themselves. The deleted passages contain melodic and harmonic extensions, developments and parts of reprises. These cuts alter the shape and musical meaning of symphony, of course, and it can be argued that they also tend to impede its normal dynamic flow. Rachmaninoff's extended passage characteristically ebb and flow much in the manner of Elgar's, whose two symphonies are each comparable in size to this one. ....(後略)
来月発売されるDVDに収録予定のマエストロのインタビューと合わせて読むと興味深いことでしょう・・・
さて、ラフマニノフといえば、RCA Victor の専属アーティスト ということもあり、彼の演奏はRCA Victor Red Seal(所謂「赤盤アーティスト」ですな・・・)のSPで発売されています。これらの演奏はLP、そしてCD復刻もされており、息の長いロングセラーとなっています。
映画シャインで、蓄音機からラフマニノフのピアノ協奏曲第3番(ニッパーマーク(たぶんRCAビクター盤)SP盤が乗っかってたかな?)が流れるシーンがあったと思います。あの蓄音機のターンテーブルでくるくる回るニッパー君のシーンが印象的でしたね。
さて、このLPもちゃんとニッパー君がおります。インナー・スリーヴはごらんの通り。
レコード・ラベルも、RCA Red Seal LP後期の Sided Dog です。
シャイン・・・の再現には程遠い・・・ですが、一応ターンテーブル上でくるくる回るニッパー君。曲もラフマニノフのシンフォニーで演奏がオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団・・・これ以上を何を望むべきか・・・酒か?
ようやく初DVD化!オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像、ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲 ― 2009年12月12日 07時50分
Ormandy conducts Stravinsky and Rachmaninov
Igor Stravinsky
The Firebird – Concert Suite for orchestra No. 2 (1919)
Sergei Rachmaninov: Symphony No.2 in E minor, op.27
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
This DVD will be released in January 2010. Eugene Ormandy’s unbroken forty-two-year association with the Philadelphia Orchestra was unique in history. Famous for its rich and powerful “Philadelphia Sound”, the orchestra was described by Rachmaninov as “the greatest virtuoso orchestra in the world”. Ormandy was a close friend of the composer, and it was to celebrate the conductor’s eightieth birthday that they performed Rachmaninov’s magnificent and powerful Second Symphony, a performance whose authenticity would be difficult to beat.(以上、Medici Arts のサイトより転記)
HMVには既にインフォメーションが掲載され、DVDの予約 も出来るようになってますなあ・・・タワーでももう予約できるようです。アマゾンもそのうち出てくるでしょう・・・
「ようやく初DVD化
オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像
ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲
オーマンディが手兵フィラデルフィア管と残した映像作品のうち、未DVD化であった最後の大物、ラフマニノフの第2交響曲とストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲がようやく登場します。演奏については、いずれもレーザーディスクでの初出リリース時より熱心なファンの間で語り継がれているとおり、折り紙つきの内容。メランコリックでセンチメンタルな作風が全開のラフマニノフは、作曲者の親友でもあったオーマンディの共感たっぷりの濃厚な味付けと、44年間にもおよぶ結びつきで巨匠の血肉と化したフィラデルフィアのゴージャスきわまりないひびきが、こたえられないものとなっています。(キングインターナショナル)
収録時期:1977年(ストラヴィンスキー)、1979年(ラフマニノフ)
収録場所:フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック(ライヴ)」
(以上、HMVのサイトから転記)
キングインターナショナルが日本の発売元になるんですな。以前LDで出ていたらしいのですが・・・確かユニテルのサイトにその旨の記載があったように記憶してますが、その実物やネットのオークションでも現在に至るまでお目にかかったことはありません。
ユニテル 収録のこれら一連の映像は クラシカ・ジャパン で度々放映されていたので、VHSテープに録画してはあるのですが、やはり録画で映像も音声も劣化してしまうので、DVDリリースを待ち望んでいたのですが、晴れてリリースされることになり、没後25周年の初っぱなから嬉しいニュースではありませんか・・・
ボーナス・トラックとして「オーマンディによるラフマニノフ:交響曲第2番の前説(字幕:独、仏)」があります。これが無ければこのディスクの魅力が半減どころか激減です・・・な。ユーモアを交えたマエストロのラフマニノフについてのエピソードは必見です。
しかし、未DVD化の Kabalevsky : Overture to Colas Breugnon は入っていないようで、画竜点睛を欠いているのは残念なことです。入らない容量ではない筈ですが・・・これさえ入っていれば、Medici Arts の DVD4枚でユニテル収録映像はコンプリートとなるのですが・・・まあ、待望のラフマニノフとストラヴィンスキーがリリースされるのですから、些細なことですが・・・
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の映像についてはこちらに纏めた物があるので宜しかったらご覧下さい。久しぶりに内容を更新しました・・・
では。
NML - RACHMANINOV: Symphonic Dances ― 2009年11月22日 09時41分

Vancouver Symphony Orchestra
Sergiu Comissiona
最近はラフマニノフの交響的舞曲のCDもかなりの数が出ていて、選ぶのに苦労するくらいだ。20年前は数種類しか出てなかったと思うが・・・こうしてNMLでも気軽に聴けるのは有り難いことである。
カナダのオーケストラはモントリオール交響楽団くらいしか知らない・・・というか、他のオーケストラは日本にあまり売り込んでいない気がする。CBC レコードもあんまり日本では見ないし・・・
演奏は実直というか安全運転というか・・・まあ、でも過不足ない演奏で干渉に不足はない。
Rubinstein & Ormandy plays Rachmaninoff - RCA's Quadradisc ― 2009年08月08日 09時50分
Rachmaninoff : Piano Concerto No.2
Artur Rubinstein & Eugene Ormandy
The Philadelphia Orchestra
昨日のブログで、「・・・残念ながらこのコンビ(ルービンシュタイン&オーマンディ)のラフ2のLPは持ってない・・・」と書いたが、今日棚を見たら・・・あった・・・4chLP盤(Quadradisc)の未開封盤であった。シュリンクも破ってなかった・・・ヤレヤレ
Rubinstein & Ormandy plays Rachmaninoff
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/07/4485435
経年劣化で所々変形しているが、再生に支障なく、なかなかいい音で聴けた。
4chのLPは、ディスクリート方式のCD-4(このQuadradiscと同じ)とマトリクス方式のSQ、QS の3種類くらいがあったと思う。CD-4は日本ビクターが開発したので、当時提携していたRCAやパナソニック等が採用していた。
SQはCBSとソニーが開発したので、当時のCBS/SONYのLPはこのSQエンコードしたLPが結構ある。
QSは山水電気か・・・SQとQSは似たようなマトリクス方式で混乱しそうだ・・・
4チャンネルステレオ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA
Quadraphonic sound(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Quadraphonic_sound
4チャンネル再生するには専用のデコーダーが必要だが、もう作ってないし、当時の製品もちゃんと動くかどうか・・・
まあ、普通の2chステレオで通常のステレオ再生が可能だからどうでもいいんだけどね。
さて、オーマンディ・フィラデルフィアのRCAステレオ録音は結構クアドラディスクで出ているみたいだけど、本当に4ch収録されているかどうかは疑わしい。
少ないクアドラディスクのソフトを増やすために無理矢理4chにしたのでは?と思えるのだがどうだろう。もし本当に4ch収録しているのなら、SACDのマルチチャンネルで聴いてみたいものだが・・・
Rubinstein & Ormandy plays Rachmaninoff ― 2009年08月07日 07時30分
(2CDs, (C)1995, (P)1974)
Rachmaninoff : Piano Concerto No.2
Artur Rubinstein & Eugene Ormandy
The Philadelphia Orchestra
当時のレコード会社は、いかに「売れる」アーティストを「専属」という形で囲い込むか・・・ということに腐心していたようだ。好悪両面という奴で、「この組み合わせが最高!」というのがコンサートでは聴けても、所属する契約レコード会社が異なるためその組み合わせで録音できない・・・という悲喜劇が多々あったようである。
さて、我が家にも専属アーティストがいる。しかも凄腕のヴィルトゥオーゾなんである。朝5時から演奏開始、お昼に休憩を挟んで、夕方までぶっ続けで演奏継続するスタミナの持ち主・・・その名は・・・「蝉」
蝉(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Cicada
対抗するにはこちらも凄腕を引っ張り出すしかないだろう・・・
Sergei Rachmaninoff(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Rachmaninoff
Artur Rubinstein(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Artur_Rubinstein
ま、くだらない前口上はさておき、いよいよ本命・・・と言いたいところであるが、残念ながらこのコンビ(ルービンシュタイン&オーマンディ)のラフ2のLPは持ってないので、CDに登場してもらう。
1995年の発売。 CDが世に普及し始めて多少落ち着いた頃であろうか・・・RCA 2 for 1 Series の一組。ルービンシュタイン&オーマンディ による協奏曲4曲が収まって悪税込み 2,400円のお買い得盤である。
このシリーズ、オーマンディ・フィラデルフィアによる音源が結構あって、
・ドヴォルザークの後期交響曲集(7-9番)
・アックスとのショパンピアノ協奏曲集
・チャイコフスキーの後期交響曲集
・シベリウスの交響曲と管弦楽曲集
・華麗なるフィラデルフィア・サウンド
・レヴァイン・フィラデルフィアによるシューマンの交響曲全集
等々、今はそうでもないが、当時はこのシリーズでなければ聴けないラインナップで、オーマンディ・フィラデルフィア ファンにとっては有り難い音源であった。ルービンシュタイン&オーマンディによるこのCDは今でも貴重で手放せないのだ。
まあ、デザインはいかにも「お買い得感」演出のため、輝くCDを左側に配したもので、まだまだCDは割高感があった頃のものかな・・・
それにしても、やはりこのコンビのラフマニノフは素晴らしい。正に「超弩級」の演奏である。
では。
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