名古屋シネマテークで映画を観る : 玄牝(げんぴん、2010年) 、 Django(1966年) ・・・ 2010年11月27日 ― 2010年11月28日 11時25分
玄牝(河瀬直美 監督)は 愛知県岡崎市にある吉村医院のドキュメンタリー映画。感想は・・・やめとこ。男の立場で気軽にあれこれ言うのはちょっとね・・・興味があったら観て下さいな。
もう一本のDjango ・・・知ったのは玄牝 を観ようとして名古屋シネマテーク のサイトを見ると「マカロニは死なず!<6作品>」と、夜8時からのレイトショーで7夜連続でマカロニ・ウェスタンの代表作を1作品ずつ上映する・・・と。
これは観に行かねば・・・ということでお昼12時に玄牝 を観て、大須をブラブラして家に帰ってまたまた夜8時からのレイトショーを観るという映画のダブルヘッダーをしてしまった次第。
Django との最初の出会いはこのLPか・・・もう30年近く前のことである。今年の1月4日のブログにも書いたがまたまた書いてしまうのだ・・・

SUPER DELUXE 3200 Series 決定版映画音楽大全集
THE MAGNIFICENT WESTERN(決定版 西部劇の全て)
ダブルジャケットの豪華版で3200円。映画のスチルも解説にふんだんに取り入れているので、読むだけでも面白い。このLPに収録されているDjango のテーマはオリジナル・サウンドトラックではなく、「アンサンブル・プチとスクリーンランド・オーケストラ」という団体のもの。実在の団体か、レコード上の変名か、あるいはスタジオ・ミュージシャンの寄せ集めかは不明。この演奏は冒頭のテーマからエレキ・ギターで演奏しており、テーマのメロディーもこのエレキで済ませてしまっている。バックのオーケストラはしっかりしているし、演奏自体は結構良いんだけどね・・・
んでもって、オリジナルを聴きたくなり、オークションで入手したドーナツ盤がこれ。

サン・トラ・ゴールデン・シリーズ
イタリア映画「続・荒野の用心棒」主題歌「さすらいのジャンゴ」
歌:ベルト=フィア(Berto Fia)
演奏:ブルーノ=ニコライ・オーケストラ(Bruno Nicolai Orchestra)
しかし、昨日映画を観て初めて気が付いたのだけど、映画のテーマ曲は英語で歌われているではないか・・・ドーナツ盤はイタリア語なのに・・・
んで、中古屋さんで買ったサントラ盤CDの解説を見ると、なんとこのドーナツ盤の歌は、バックのオーケストラはカラオケ、後で歌を重ねたカバーバージョンであり、日本劇場公開のみこちらが使われて後で裁判沙汰になったイワク付きの曲・・・なんだそうな。

しかも、イタリア語の歌を歌った歌手の名前も Robert Fia であり、サントラ盤の表記は名前の頭のRが抜けているというもの。ちなみに英語版の歌手はロッキー=ロバーツという人だそうな。確かに全くの別人の声だ。
このサントラCDはとっくに廃盤になっていると思うが、このサントラCDにも収録されていない音源も含めた新しいサントラ盤とディジタル・リマスタリングされたDVDも出ているそうな。
それにしてもなんと乾いた映画なのだろう・・・人ってこうもあっさり死ぬのか・・・というくらい次から次へと死人の山・・・主人公Djangoを演じる フランコ=ネロ もカッコイイし、ルイス=バカロフ の音楽もいい雰囲気をだしている。しかし、バーンスタインのウェストサイド・ストーリーと似た様な音楽も出てくるのは流行なのかな?
さて、映画が始まる前、映画館近所の立ちのみBARみーまで飲んでいたのだけど、隣で飲んでいた人がやはりこの映画目当てで・・・映画の後はさらにもう一人加わり、映画を肴に飲んだのでありました・・・んでは。
Julie London - around midnight ― 2010年08月19日 07時30分
この全30枚のアルバムと、特典CD2枚(LPに収録されていないシングル盤の音源を集大成したものだそうな)で、Liberty に遺した 音源が全て揃う・・・というのがウリのようだ・・・
・・・ということで・・・

GP813 STEREO LP (P)1980
Julie London - around midnight
1960年発表のアルバム。僕が最初に聴いた Julie London のアルバムなんである・・・ま、その時はCD(東芝EMI/Liberty TOCJ-9304 (P)2001)で聴いたんだけど・・・Julie London のアルバムはLPで欲しくなるので これらのLPはその後入手した物。この当時のジャケットのアートワークは素晴らしくてゾクゾクさせられるワ・・・
アルバム最初の round midnight から 彼女の声にゾクゾクさせられる・・・もうこういう歌を歌える人はいないのかなあ・・・

LP片面に6曲、両面に12曲が具合がいいので、この当時、時計の12時間やカレンダーの12ヶ月にちなんだアルバムを多くのアーティストが出しているようで、これもその1枚になる。

Liberty は1968年 に United Artists に買収されており、1980年にキングレコードから再発されたときは United Artists レーベルになっている。このLPの解説によると、キングレコード は1978年から Julie London の代表作アルバムを次々と再発売している・・・とある。

Julie London - around midnight
(P)1960 Réédition de 1985
これは おフランス盤。EMI/Pathé Marconi 盤なんだけど、ジャケットデザインは米Liberty LST7164 そっくりそのままのコピー。こんな安直な作りでいいのだろうか・・・
しかも、それをイギリスEMI が輸入して EG 260606 1 というレコード番号(と言っても、ジャケット裏右上にその旨を記したシールが貼られているだけ)を付けて売っているという・・・なんかよーわからん。


東京芝浦電気株式会社/東芝音楽工業株式会社 LRS-105 ステレオへの招待 1960年代後半~1970年代前半 ― 2010年05月02日 09時30分
エバー・クリーン・レコード 赤盤 LRS-105
東芝・ステレオ・デモンストレーション・レコード
「ステレオへの招待」
ナレーター 押阪 忍 、(たぶん)1960年代後半~1970年代前半
こういうの、好きなのね。(これと同内容のジャケ違いレコードもあるのですね-ステレオへの招待(東芝ステレオ・デモンストレーション・レコード) (新米の町内会長 ドタバタ日記))当時の時代が色濃く出ているから・・・「非売品」なので、お店のデモ用か、東芝(そういえば、Aurexブランドもありましたなあ・・・)のステレオ購入者へのノベルティとして配布された物と思うが・・・
Debut! - Henry Mancini Conducting the Philadelphia Orchestra Pops ・・・ の国内盤LP ― 2010年02月25日 17時10分
日本ビクター/RCA Red Seal SRA-2626 Dynagroove No Dog Label LP 定価2千円
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops
見つけた場所は、これまた ハイファイ堂 レコード店 店先のエサ箱・・・段ボール箱の中に何も仕分けられておらずコンディションもまちまちの1枚100円投売状態の中にコレがぽつん・・・と・・・
レコードもジャケットも多少汚れていましたけど、1枚100円ですからねえ・・・ジャケットを掃除して、レコードもクリーニングしたら綺麗になりました。レコードは多少キズがあるものの、音には殆ど影響はなく、本家の盤よりもプレスが良いようでノイズは極めて少ないです。
ちなみに本家の盤とはデザインが違います。
Debut! - Henry Mancini conducting the first recording of The Philadelphia Orchestra Pops
米RCA Red Seal LSC-3106 (C)1969 (LP, No Dog Label)
国内盤はちょっとジャケットデザインが地味かな・・・LP解説は宮本啓氏。この解説によると、
「・・・今年(69年)春こんな新聞記事が出ていた。『ヘンリー・マンシーニは6月7日からのサマー・シーズンにかぎり、名門フィラデルフィア・オーケストラのポップ・コンサート指揮者になった。プログラムは彼の得意とする映画音楽からビートルズ・ナンバーまでズラリと並んでいる』・・・」
だそうで、この時のライヴ録音が遺っていたらなあ・・・なんて思ったりもする。
レコードラベルは日本盤お馴染みの No Dog Label ・・・ま、こんなのもあるということで・・・んでは。
Debut! - Henry Mancini Conducting the Philadelphia Orchestra Pops ― 2010年01月10日 09時50分

Henry Mancini in the PINK, The Ultimate Collection
Mancini 好きだから・・・で、2枚組でお手軽に聴けるこのCDを買ったんですが・・・ぼ~と聴きながら、 "Speedy Gonzales" は面白い曲だなあ・・・なんて、聴きながらブックレットを見ると・・・

米Columbia モノラル時代、フィラデルフィア管弦楽団ポップス という名称でリリースされたLPは数枚あります。(BMGファンハウス/RCA Red Seal Vintage Collection BVCC-37324 CD,イエスタデイ~オーケストラが奏でる愛のテーマ 2002年 の解説が参考になります)
また、サマー・シーズンにフィラデルフィア管弦楽団の団員が Robin Hood Dell Orchestra of Philadelphia を組織して郊外のフェアモント公園(今はその公園内のここですか?それともここかな?それともここ?)で演奏しますが、それと同じ名称でリリースされたRCA Victor(モノラル期)のLPも数枚ありますが・・・(ちなみに、フィラデルフィアの音楽シーンはここをみると分かりやすいでしょうか・・・)
それとはまた別に、 Philly Pops というポップス・オーケストラがあるので話がややこしいのですが・・・フィラデルフィア管弦楽団 と関係はあるようですが、一応別モノということで話をすすめましょう・・・
この、マンシーニがフィラデルフィア管弦楽団を振った音源について、オーマンディ掲示板 で聞いたりして、色々な方に音源が存在することと、そして最終的にズバリそのもののLPアルバムも教えて頂きました。2000年2月頃ですから、現在オーマンディ掲示板でその頃の書き込みを見ることは出来ませんが、バックアップ用に取っておいたコピーを読み返して、あの頃はオーマンディ掲示板 も賑やかだったなあ・・・10年前のことを想い出しました。BMGファンハウス・BMGジャパン・・・今はソニー・ミュージックに統合されてしまいましたが、RCA Red Seal のオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団 の芸術第2弾(2001年)の発売前後の頃だった・・・かな。
オーマンディ掲示板 では、2007年に逝去された諏訪節生さんから回答を頂いたり・・・諏訪さんは「マンシーニはフィラデルフィアとは数枚のアルバムをつくっています」と仰っていましたが、結局色々探した結果、この1枚しかないだろう・・・と、私なりにそういう結論になりましたが、それを諏訪さんにお伝えして確認することも、もう出来ないのですね・・・お会いする機会はありませんでしたが、音楽現代の諏訪さんの記事は結構読んでいました。オーマンディのことも時折取りあげられていましたねえ・・・
2001年8月にホームページを開設した際、諏訪さんにメールでお知らせすると、
「ホ-ムペ-ジ開設おめでとうございます!
また一つオ-マンディのサイトが増えた!
快挙です。
無理をせずボチボチ続けてくださいね。
りんさんの個性溢れるホ-ムペ-ジを
期待しています。
オ-マンディ以外にも目を向けるのは
凄くいいことですね。」
と、暖かい励ましのメールを頂いたのも、なんだか昨日のことのように思えますなあ・・・飾らない人柄がにじみ出たメールでした。いまだにブログという形で続けているのも、諏訪さんの暖かい励ましがあったからかもしれませんね。
また、掲示板でマンシーニについて、
「あの人は音に厳しくて、サントラレコ-ドも
フィルムのサウンドトラックからの録音を
絶対に許さず、レコ-ド化の時は
必ず、自ら指揮して自分のバンドか、オケをつかって
録音していました。」
と、興味深い情報を書き込んでおられました。確かに、マンシーニ のRCA盤は、映画のサウンドトラックは多くなく、そのスコアで新たに録音した音源なのですね。映画で流れている音と微妙に違うのですよ・・・当時のLPアルバムをCDで聴くとそのクオリティの高さに感心します。
話をLPに戻しますが、LPは2001年の秋に入手出来ました。ebayのオークションでアメリカの出品者から入手したんですなあ・・・その後暫くして、近所の中古屋で500円で売っていたのを見つけた時はショックでした・・・悔しくて拿捕?しましたけど・・・結局、このLPは手元に3枚あります。 時折想い出したようにプレーヤーに乗せてます。
米RCA Red Seal LSC-3106 (C)1969 (LP, No Dog Label)
マンシーニ が Philadelphia Orchestra を指揮したこのアルバム、レコードジャケットは Debut! の文字が大きく銘打たれ、マンシーニ が Academy of Musicで指揮している写真が使われているので、RCA Red Sealとしてかなり力を入れた企画だったのでしょう。
RCA Red Seal が Columbia から Philadelphia Orchestra を獲得した意図の一端が垣間見えますね。RCA の擁するソリストやアーティストが Philadelphia をバックに沢山レコードを作ってくれることを・・・・。しかし残念ながらこの続編は作られなかったようです。The Philadelphia Orchestra Pops という名称のアルバムはこれ以降見あたりませんし・・・
録音は1969年、Ormandy と Philadelphia Orchestra が Columbia から RCA Red Seal に移籍した当初の録音で、 ジャケット写真の通り Academy of Music における収録です。 プロデューサーは John pfeiffer です。
デッドな Academy のサウンドの特徴が感じられますが、幾分エコーを付加しているのか、それほど乾いた音という印象はありません。
Beaver Valley-'37 suite
The River (solo:M.Panitz, A.Giglliotti)
Black Snow (solo:John de Lancie, L.Rosenblatt, G.Carlyss)
The Sons of Italy (solo:John de Lancie, A.Giglliotti, D.Montanaro, B.Garfield, G.Johnson)
Side 2
Dream of a lifetime (William Smith(p) , M.Farago(Harpsichord))
Strings on fire
Cameo for violin (Solo:Norman Carol)
Drummer' Delight
The Ballerina's Dream (M.Panitz (G Piccolo))
Speedy Gonzales
ジャケット裏の解説は マンシーニ 自身の手によるものです。Beaver Valley-'37 組曲は、 マンシーニ の10歳代前半 を過ごした Aliquippa, Pennsylvania の印象・・・とのこと。 "Dream of a lifetime" 以下6曲は、世界に誇る "Philadelphia Sound" そして弦・木管・金管・打楽器各セクションをデモンストレーションする意図で作曲したそうです。各曲毎に Solist がクレジットされ、最後に、
I am deeply grateful to Maestro Ormandy for the opportunity to write and conduct
this first venture by The Philadelphia Orchestra Pops. My warmest thanks go out
to all of the artists of the orchestra.
と Ormandy と Philadelphia Orchestra への感謝が記されています。
1番好きな曲は Speedy Gonzales です。1分半程度の短い曲であっと言う間に終わってしまいますが、philadelphia の機能の最も分かりやすいデモンストレーションになっています。その他の曲は、マンシーニ が気負いすぎてしまったのか、軽妙な洒落た感じの音楽とは違ってちょっとお堅いシリアス調の曲になってしまった感があります・・・と、最初聴いた時はそう思っていたのですが、今日改めて聴き直してみると、やはりマンシーニらしさがあちこちに顔を出していて、他のアルバムとは違う面白さがあります。フィラデルフィア管弦楽団 ソロも曲のあちこちで出てくるので、マンシーニ・フィラデルフィア管弦楽団のファンには興味深いアルバムだと思いますよ。
LPの音は、マスタリングか、或いはプレスが今ひとつのせいか、強音での雑音・音割れもあり、ベストの音質とは言えません。
LPを入手した当時はCD化されているかどうかも全く知りませんでしたが、色々探した結果、RCA Victor Dolby Surround Series でCD化されていました。これは2003年頃に見つけて入手しました。タイトルを見てもフィラデルフィア管弦楽団の演奏かどうか分からないので見つけるのに苦労しました・・・ ブックレットの写真を見ると解るんですな・・・どうして、フィラデルフィア管弦楽団関係の音源はこういう、探すのに一苦労するCDアルバムが多いのか・・・ま、マンシーニ のディスコグラフィの中でも特異?なアルバムであることは間違いないでしょうが・・・

Dolby Surround Sound Encorded CD
Music by Nino Rota, Symphonic Suite from the White Dawn, The Disaster Movie Suite
The French Collection, The Great Waldo Pepper March
Henry Mancini/London Symphony Orchestra(recorded 1976)
Dream of a lifetime, Strings on fire,Cameo for violin, Drummer' Delight, The Ballerina's Dream, Speedy Gonzales, Beaver Valley-'37 suite(The River,Black Snow, The Sons of Italy)
Henry Mancini/The Philadelphia Orchestra Pops(recorded 1969)
これはLSOの録音も収録されたお買い得盤。・・・というか、どちらかというとLSOの方がメインの扱いなのですが、このphiladelphiaの音源は長い間カタログから消えていたこともあり、 Of special interest ・・・と、ブックレットの解説は逆にこちらの方が詳述されています。まあ、LSOの方は有名な曲ばかりですから曲目解説は不要かもしれませんが・・・
Of special interest in this re-issue is his Beaver Valley '37 Suite, which is the heart of the album Mr.Mancini recorded with the Philadelphia Orchestra Pops in June ( 9 & 10) of 1969, presented in its entirety as the second half of this release. Long unavailable int the RCA catalog, it is notable as the first extended suite of music he had written away from the film scoring stage. It is an impressionistic remembrance of his boyhood in West Aliquippa, Pennsylvania, and Musically it takes its cue from the following description in his autobiography : (以下略)
マンシーニ 自身による回想もちらっと記載されています。
"My very first pops concert with a major orchestra was in 1963 with the Cleveland Orchestra. Since then, in concert halls and recordings, it has given me great pleasure and satisfaction to be involved with many of the world's finest orchestras. In addition to my own studio orchestra, two of the best are are represented here: the Philadelphia Orchestra and the London Symphony Orchestra. To all of the Players I offer a warm thank you." - Henry Mancini
CDアルバムが1993年、マンシーニが亡くなったのが1994年ですから、これは晩年の回想でしょう。
フィラデルフィア管弦楽団 との第2弾が出なかったのは、市場の反応が今ひとつだった・・・ということでしょうか。ちょっと残念ですね。
CD化及びDolby Surround により、LPより 音はかなり改善され聴きやすくなっています。ただ、それでも強音で音割れがあり、これはもともと収録時に生じていたことも解りました。
LPは今でもebayのオークションやamazon.comのマーケット・プレイスで入手出来るようですし、CDもアメリカ・日本のアマゾンのマーケット/プレイスで入手出来るようです。日本のは高いので、送料込みでもアメリカから入手した方が安いかもしれませんが・・・
あと、アメリカのアマゾンはダウンロード販売もしていて試聴も出来ます。こちらのほうがお薦めかも・・・以下ご参考に。6曲目以降がフィラデルフィア管弦楽団の演奏です。
CD - amazon.co.jp , amazon.com
MP3 - amazon.com
このブログを書いていてネットで調べていたところ、 A Henry Mancini Discography というサイトにこのLPアルバムとCDアルバムについての記載がありました。7~8年前にこのアルバムについて書いたっきり でその後特に調べることもしなかったから、当時アクセス出来たサイトが無くなっていたり、当時無かった情報があったり・・・これも時代の流れですかねえ・・・
ちなみに、このアルバムを探している途中、ebayのオークションで面白いモノを見かけました。RCA Red Seal がこのLPを全米にプロモーションするキットを、アメリカのラジオ局に配布したものようです・・・

マンシーニからのレター、RCA Red Seal によるアルバムのリリース案内、マンシーニ のバイオグラフィ、そしてラジオ局のDJ用にインタビューの台本まで用意されています。
このアルバム発売当時迄(1969年迄)のマンシーニの輝かしい軌跡を綴った、写真を多用したブックレットも付いてます。
このLPの使い方・注意事項が記されています。
プロモーション用なので、ラベルも白ですねえ・・・
このLPをかけて、全米のDJが台本を見ながらレコードのマンシーニの声と「対談」した模様を電波に乗せたんですなあ・・・電話インタビューとしてに使えるトラックも用意されています。
他のアーティストでもこういうDJ用のLPを見かけたことがありますので、ラジオ・インタビューでこういう手法を使うのは珍しくなかったんでしょうな・・・今はどうなんでしょうかねえ?
実は、このプレスキットには、マンシーニ が Academy of Music で指揮をしている写真集も付いているモノがあったみたいで、それをebayのオークションで見かけたのですが惜しくも入手出来ず、悔しい思いをしたものです。
その後、Academy of Music で マンシーニ が指揮している写真が使われているCDを見かけました。残念ながら、このCDにはフィラデルフィア管弦楽団の演奏は入っておりませんが・・・
(amazon.com , amazon.co.jp )
Academy of Music での マンシーニ の指揮姿の写真が3枚使われています。未だに、逃がした魚は大きかったなあと後悔してますが・・・まあ、またどこかでお目にかかることができるかもしれませんな。
なんか簡単に書くつもりが、昔のことや新たに調べた情報を加えていくうちに段々ときりがなくなってきましたのでこの辺で・・・
Music from Mr.Lucky by Henry Mancini ― 2010年01月07日 08時20分
・・・ま、それはさておき・・・マンシーニのご機嫌なアルバムを2枚。

Music from Mr.Lucky conducted and composed by Henry mancini
from the CBS television series Mr.lucky
Originally released as RCA Living Stereo LSP-2198 (LP,1959年)

Mr.Lucky goes Latin conducted and composed by Henry mancini
Originally released as RCA Living Stereo LSP-2360 (LP,1960年)
2000年に国内盤CDで出たが、入手困難なようだ・・・勿体ない・・・こんなにご機嫌なナンバーがそろっている盤はそうないぜよ・・・
CBSテレビの番組なのに、NBCと関係が深いRCAからレコードが発売されているのも興味深いが、これは マンシーニ とRCA との契約によるものだろう。
録音は1959年前後のステレオ創世記のもの。マルチ・モノで、楽器をくっきり左右のチャンネルに分けて振ったりして、ステレオのチャンネル・セパレーションを強調した音作りになっている。
エコーを効かせた電子オルガン の音色も時代を感じさせる。この音色は Virgil Fox の影響の大きさを感じさせるが・・・
ジャケット裏には RCA Victor Stereo High Fidelity "Victrola" の宣伝も掲載されており、「RCA Living Stereo は RCA Victor の Stereo High Fidelity "Victrola" でお聴きください・・・」なんて売り出していたのだろう・・・きっと。RCA Victrola というレーベルもあったな・・・
当時の RCA Living Stereo の録音は、L,C,R の3チャネルで収録して、モノラルLPはCenter channel を使い、 ステレオLP は Left,Right に Center をある程度ミックスして使っていたらしい・・・が時期によっても手法が変化しているから必ずしもそうとは言えないところもあるが・・・
Mr.Lucky goes Latin に収録されている Speedy Gonzales (アニメとは関係ない)は、マンシーニがフィラデルフィア管弦楽団を振って録音している曲でもある楽しいボサノバ調の曲。後に パット=ブーン が流行らせた歌とはこれまた別物。ちなみに、 Speedy Gonzales とは仕事の速い人の俗称でもあるらしい。そういば、我らがマエストロ・ジーンも Day before Yesterday(おとといさん)と呼ばれる程、仕事をとっとと片付けないと気が済まない性分だったそうな・・・
ま、こんなところで・・・
SNOWFALL - The Tony Bennett Christmas Album, 1968年 ― 2009年12月22日 07時00分
Tony Bennett と Robert Farnonという豪華な組み合わせのクリスマス・アルバム・・・1960年代はこういう凄いアルバムが次から次へと出てた時代なんですなあ・・・今では考えられん・・・

Tony Bennett & Robert Farnon
SNOWFALL - The Tony Bennett Christmas Album
Original+1Bounus Track (amazon.com, amazon.co.jp)
2CD's (amazon.com, amazon.co.jp)
これは近所の中古で買ったのかなあ・・・あんまり憶えてない・・・が。二人とも好きなアーティストで、その二人が組んだクリスマス・アルバム・・・期待に違わぬ出来だ・・・1968年製作。
CDアルバムは、オリジナルのアルバムにボーナストラック(どっかのクラブのライブ音源のようだが、これは蛇足のような気がする・・・)を加えたもので、現在もジャケットデザインを変えて発売されている。また、2枚組CDもあり、これはもう1枚のアルバムにあちらこちらから集めたり再録した音源を収録してあるようだ。
僕はこういう甘くて声量のある男性ボーカルが好きなんだけど、今はこういう歌手が殆ど見あたらない(知らないだけかも・・・)のは残念なことだ。こういう音楽も今は流行らないだろうからなあ・・・
それでも、一言、言いたいのだ・・・昔の歌は古くない・・・古くなったのは聴き手の感性だよ・・・だから昔のアルバムを追っかけてるのさ・・・んでは。
Santamental Journey, Pop Vocal Christmas Classics ― 2009年12月22日 06時25分

1. White Christmas - Bing Crosby, Ken Darby Singers, John Scott Trotter
2. (There's No Place Like) Home for the Holidays - Mitchell Ayres & His Fashions in Music, Perry Como
3. Have Yourself a Merry Little Christmas - Judy Garland, George Stoll
4. Jingle Bells - Jack Jones
5. Christmas and You - Joni James
6. The Christmas Song - The Drifters
7. Here Comes Santa Claus - Doris Day
8. Little Drummer Boy - Harry Simeone Chorale
9. Christmas Waltz - Peggy Lee
10. You're All I Want for Christmas - Al Martino
11. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow! - Jo Stafford, The Starlighters, Paul Weston
12. Frosty the Snowman - Jimmy Durante
13. Sleigh Ride - Ray Charles Singers, Johnny Desmond
14. Blue Christmas - Billy Eckstine
15. Suzy Snowflake - Rosemary Clooney
16. What Are You Doing New Year's Eve? - Dick Haymes, Les Paul Trio
文字通り、1940年~1960年のクリスマス・ヒット・ソング のコンピレーションCD だが、非常に丁寧な解説と音作りの好盤。音源は板起こしやCDコピーではなく、原盤保有会社からライセンスを取ってきちんとマスタリングしているようで、いい音で楽しめる。
残念ながら、今はRhino Recordsでも絶版扱いのようで、アマゾンのマーケットプレイスかオークション、中古を当たるしかないようだ・・・
それにしても、この年代の歌・演奏は何時聴いてもいいわ~もう現代では求めることが出来ない類の歌になってしまった・・・聴くとおセンチになってしまうのアルバムでした・・・んでは。
大阪国際フェスティヴァル 1967年 ― 2009年09月04日 07時00分
フェスティバルホール(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB
フェスティバルホール オフィシャルサイト
http://www.festivalhall.jp/
2007年11月16日、ゲルギエフ・マリインスキー劇場管弦楽団の来日公演を、ここフェスティバルホールで聴いたのが、フェスティバルホールの最初で最後の体験となってしまいましたが・・・
横長で舞台との距離は近いのですが、どちらかというとデッドな音でしたね・・・
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の1967年初来日公演(5月の3日~7日の五日間はここで演奏)は、ちょうど大阪国際フェスティヴァルの10周年(今年は50周年ですか)と重なっていたんですな。5日間もこのコンビがここで聴けたなんて、今では信じられませんなあ・・・
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の音がかつて存在したホールが消えていくのは、時代の流れとは言え淋しいもんですなあ・・・
では。
THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL 1964 & 1965 ― 2009年07月24日 07時25分
THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Beatles_at_the_Hollywood_Bowl
朝から日本歌曲のLPを聴いていたけど、どうもじめじめした気分を増幅させるようで・・・んで、気分転換にコレを聴いた。
帯には「・・・若きビートルズのほとばしるロックン・ロールの炎が燃え上がる!!」とあるが、燃え上がっていたのは会場の(たぶん)若い女の子達であろう・・・
ハニーお姉様やけっこう仮面様も敵わない、無敵・無限のエナジーが迸る女の子達の絶叫がこのライブLPの主役である。
ハニーお姉様(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%8B%E3%83%BC
けっこう仮面様(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%91%E3%81%A3%E3%81%93%E3%81%86%E4%BB%AE%E9%9D%A2
全編、黄色い(としか表現のしようのない)歓声と絶叫が延々と続くこのLP、ビートルズが会場の雰囲気に呑まれて「お、俺たち、こんなに騒がれてどうすりゃいいの?」と困惑している状況がひしひしと伝わる、正に歴史的な Live Performance LPに仕上がっている・・・LPの溝の90%は(たぶん)女の子達の絶叫であろう・・・
結局、ビートルズは「勝手にしやがれ」と呆れてクールに演奏している。会場の爆発的な盛り上がりと舞台上のクールなビートルズとのコントラストが絶妙な雰囲気を醸し出している・・・
勝手にしやがれ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E6%89%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%82%84%E3%81%8C%E3%82%8C_%28%E6%B2%A2%E7%94%B0%E7%A0%94%E4%BA%8C%29
おっと、ビートルズのLPだから、やはりコレも忘れずに・・・
The Beatles(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Beatles
そういえば、最近中古屋でずうとるびのLPも見かけるなあ・・・
ずうとるび(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9A%E3%81%86%E3%81%A8%E3%82%8B%E3%81%B3
今度見かけたら拿捕しようかしらん・・・では。
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