【備忘録】KLEMPERER in Philhadelphia, Live stereo recordings, 19622016年11月10日 06時34分

2016年9月23日、オーマンディ掲示板投稿より。---------------------------------
レコ芸2016年6月号「ヒストリック・リターンズ」の世界相場ひろ さんの記事で知った音源です。オーマンディ時代のフィラデルフィアを、クレンペラーが音楽アカデミーで指揮した1962年のステレオ・ライブ録音です。伊Memoriesで同一音源が出てますが、こちらの方が鮮明な音です。

Pristine Classical

●KLEMPERER in Philhadelphia, Volume 1
BACH Brandenburg Concerto No. 1 in F major, BWV 1046
Concert of 27 October 1962

BRAHMS Symphony No. 3 in F major, Op. 90
Concert of 3 November 1962

BEETHOVEN Egmont, Op. 84 - Overture
Concert of 27 October 1962

BEETHOVEN Symphony No. 3 in E-flat major, Op. 55 'Eroica'
Concert of 19 October 1962


●KLEMPERER in Philhadelphia, Volume 2
MOZART Symphony No. 41 in C major, K.551 'Jupiter'
Concert of 3 November 1962

BEETHOVEN Symphony No. 7 in A major, Op. 92
Concert of 3 November 1962

BEETHOVEN Symphony No. 6 in F major, Op. 68, 'Pastoral'
Concert of 19 October 1962

SCHUMANN Symphony No. 4 in D minor, Op. 120
Concert of 27 October 1962

今後も、オーマンディ時代のフィラデルフィアの、こうした素晴らしいライブ音源を良好な音源で出して欲しいですね。
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1929-1933年 電気吹き込み78回転録音盤 「偶発のステレオ」 再構築の試み2015年11月12日 07時00分

ACCIDENTAL STEREO - Reconstructed Recordings, 1929-1933 - Pristine Classical PASC422
Producer and Audio Restoration Engineer: Mark Obert-Thorn
Pitch stabilization, stereo synchronization and additional audio restoration: Andrew Rose

 ストコフスキとフィラデルフィア管弦楽団による演奏(Academy of Music, Philadelphia に於ける 1929年の収録)は、サン=サーンス「動物の謝肉祭」の一部とストラヴィンスキー「春の祭典」の一部。

 クーセヴィツキーとボストン交響楽団による演奏(Symphony Hall, Boston に於ける 1930年の収録)はチャイコフスキーの「悲愴」交響曲全曲(モノラル・ステレオ混在)とラヴェル「ボレロ」(モノラル・ステレオ混在)

 エルガー自作自演(オーケストラはBBC交響楽団)の「コケイン」序曲の一部(Abbey Road Studio No. 1, London に於ける 1933年の収録)

 Accidental Stereo は「偶発のステレオ」「偶然のステレオ」が適当な訳でしょうか?

 「実験的なステレオ」録音は1931年~32年のストコフスキ&フィラデルフィア管弦楽団のベル研究所による録音(Early Hi-Fi というLpでもリリースされています)が有名ですが、これは実験とはいえ「ステレオ」収録も目的の1つとして行われたもの。

 このリリースに収録されている演奏は、”「ステレオ」収録する意図は全く無かったものの、偶然にも「ステレオ」音源として世に遺された音源”というもの。

 電気を使わない「アコースティック吹き込み」録音から「電気吹き込み」に変わった1920年代前半・・・とは言え、まだまだ磁気テープは登場しておらず、78回転録音盤(ワックス・ディスク)に音を刻み込む、収録4分間はやり直しの効かないディスク録音の時代。その場でプレイ・バックが出来るわけでも無く、収録結果はテスト・プレスが出来るまで判断出来ない・・・。複数回録音して複数テイクのディスクを作るか、同時に複数のターン・テーブルを廻して複数のディスクを作るか・・・あるいはその両方の手法が採られていたことでしょう・・・

 多くの録音は、マイクを1本のみ立てて(或いは、複数のマイクを立てて1つのラインにミックス・・・したのかなあ?)複数回の演奏及び複数のターンテーブルを廻して収録していたようですが、中には複数のマイク(メインとバックアップ用)とターンテーブル(メイン・マイク用とバックアップ・マイク用)を用意し、それぞれのマイクがキャッチした異なる音を異なるターンテーブルでカッティングした・・・つまり、誰も意図も意識もしなかった「ステレオ収録」が結果として行われてしまった・・・ということで、このような録音を Accidental Stereo と言っているようです。

 この Accidental Stereo 、あるレコード収集家がその「可能性」に気が付いたが、この2つの音源をきちんと「ステレオ再生」するためには、「ディジタル信号処理技術」という「新技術」の登場と熟成を待たねばならなかったわけですが、ようやく最近になってそれがこのような形で出来るようになった・・・というわけですな。

 The recent development of Celemony’s Capstan pitch-stabilizing program, used in conjunction with phase alignment software, finally enables these problems to be solved with a degree of accuracy hitherto unattainable.

 マイクからディスクに至るまでの伝送特性の相違(位相・周波数特性等々・・・)、ピッチの不安定さ(定速回転の精度、プレス精度、中央穴のオフ・センター、遺されたディスクの経年変化による変形や反り・・・等々、所謂 Wow & flutter というヤツですな)を修正して、2つの音源の同期をきちんと取る為、「Celemony’s Capstan pitch-stabilizing program」に「phase alignment software」を組み合わせて、これまでに無い正確さで「偶然のステレオ」を「再構築」出来た・・・とのこと。

 さらに、これらの技術により、これまで Accidental Stereo では?と思われていた音源(ディスク)の中で、実は単なる同一マイク(又はライン)音源であったと判明したものもあったそうな。その判定もこれらの新技術が可能にしたとのこと。

 しかし、遺されたディスクの確保から、1つのステレオ音源に仕上げる労力は並大抵の事では無いでしょう。78rpm Guy である Mark Obert-Thorn 氏とスタッフの労力と成果には脱帽あるのみ・・・ですな。

 確かに、周波数レンジは然程広くありませんが、擬似ステレオとは次元の違う明瞭なステレオ効果に驚きました。ステレオとモノラルが混在する「悲愴」や「ボレロ」を聴くと、その差異をハッキリ認識できます。

興味のある方は如何でしょうか・・・んでは。

備忘録・・・1960年代、ストコフスキのフィラデルフィア管弦楽団 復帰演奏会ライブ録音2015年11月11日 06時40分

 備忘録として・・・ストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音を纏めてみました・・・

 最初にこのPristine Classicalの音源を知ったのは、レコード芸術2013年6月号 特集「黄金のアメリカン・サウンド」の記事からです。相場ひろ氏による「レオポルド・ストコフスキー -黄金時代の音楽シーンに重要な足跡を残す」で紹介されていたものです。これを知ったときは驚きました。この記事では、Pristine Classicalの「ストコフスキのフィラデルフィア管弦団復帰演奏会」ライブアルバムが 2枚紹介(ブログ記事:その1その2)されていましたが、その後また1枚増え計3枚のアルバムがリリースされ、現在Pristine Classicalからダウンロード購入出来ます。

※ご参考:Pristine Classical からリリースされている オーマンディストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団 アルバム(リンクをクリックして下さいな)

 また、同時に相場ひろ氏から、同じく復帰演奏会ライブがGuildストコフキのアルバム一覧)からCDリリースされていることも教えて頂きました。こちらも現在、計4枚がリリースされています。音源何れもEnno Riekena(The Leopold Stokowski Site)氏によるもの。

  かつて、「フィラデルフィア管弦楽団という天下の銘器は、ストコフスキーによってつくられ、オーマンディによってかき鳴らされる」と言われたらしいが、こ のアルバムでは「ストコフスキーからオーマンディにバトンタッチされ維持されてきたフィラデルフィア管弦楽団をストコフスキーがかき鳴らす」のを鮮明なステレオ録音で楽しむ事の出来る、歴史的且つ面白いアルバムと言えるでしょう。実に興味深い音源です。


Pristine Classical

STOKOWSKI in Philadelphia, 16 March 1962 - PASC372(ブログ)
Pristine Classical PASC372
 WEBERN Passacaglia, Op. 1
 SIBELIUS Symphony No. 4 in A minor, Op. 63
 DEBUSSY (arr. Stokowski) La Soirée dans Grenade
 MUSSORGSKY (arr. Stokowski) Pictures at an Exhibition

 Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - Pristine Classical PASC264 よりも更に音のふくよかさ、特に低音が増しているし、エコーも多めだ。マイク・セッティングが異なるのか、エコー用のマイクを増設したのか、或いは収録後にエコーを付加したのか・・・

 それはさておき、ストコフスキーが所有していた「放送録音を編集したコピーテープ」が音源とのことで、これまた実に鮮明なステレオ録音であり、多少のエコー付加があるとはいえ、Academy of Musicのデッドな音響の特徴が良く出ている。

 ストコフスキー編曲「展覧会の絵」を、ストコフスキーAcademy of Musicフィラデルフィア管弦楽団を指揮した明瞭なステレオ録音・・・これが貴重な歴史的な遺産でなくて何であろうか・・・全く、こんな超弩級の録音が出てくるとは夢のような話である。もっともっと、こういう埋もれている財宝を掘り起こしてもらわねば・・・


STOKOWSKI in Philadelphia, 17 December 1962 - PASC379(ブログ)
Pristine Classical PASC379
 WAGNER Prelude to Act 3 of Lohengrin
 BEETHOVEN Symphony No. 5 in C minor, Op. 67
 RAVEL (arr. Ravel) Alborada del Gracioso (from Miroirs)
 STRAVINSKY Petrushka Suite
<ENCORES>
 CLARKE (arr. Stokowski) Trumpet Prelude (Prince of Denmark's March) [notes/score]
 GOULD Guaracha
 RACHMANINOV (arr. Stokowski) Prelude in C sharp minor
 HAYDN Symphony No. 45 in F sharp minor, "Farewell": Finale from 4th mvt
<BONUS TRACK>
 REVUELTAS Sensemaya

 Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - Pristine Classical PASC264 はデッドなAcademy of Musicの雰囲気そのまま・・・という感じだが、前回のSTOKOWSKI in Philadelphia, 1962年3月16日 - Pristine Classicalと このアルバムは低音をブーストしてエコーも付加している感じだ。エコー用のマイクを増設したのか、或いは収録後にエコーを付加したのか・・・後者のような気がするが、嫌味は無い。テープの経年劣化と思われる音の崩れも多少あるが、明瞭なステレオ録音であり、リマスタリングに際して、「ノイズ除去のやりすぎ」で生気の無い音にしてしまう愚を犯していないのは有難い。

 それにしても、なんと愉快なコンサートだろうか・・・まったく、こんなコンサートを聴けたフィラデルフィアンが羨ましい・・・

Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - PASC264(ブログ)
Pristine Classical PASC264
 MOZART Marriage of Figaro - Overture
 DE FALLA El Amor Brujo
  Shirley Verrett-Carter, mezzo-soprano
 RESPIGHI The Pines of Rome
 SHOSTAKOVICH Symphony No. 5 in C minor, Op. 47

 1941年以来絶縁状態であったストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団に客演指揮者として復帰したのが1960年、正に歴史的な復帰(Historical Return)演奏会ライブの1枚がこのアルバム。

 Wikipediaによると、1969年まで何回かフィラデルフィア管弦楽団を指揮したそうな・・・恐らく、その貴重な演奏は全てテープに録音されているハズ・・・WRTIフィラデルフィア管弦楽団 の倉庫からの蔵出しを期待したい・・・

 このアルバムは、ストコフスキー所有「放送録音テープのコピーテープ」とのことで、実に鮮明なステレオ録音であり、Academy of Musicのデッドな音響の特徴が良く出ている。

 コンサート後のストコフスキーのスピーチは会場の鮮明なステレオ録音と共に楽しめるおまけ付きである。50年以上前の歴史的な演奏会がこんな鮮明な音で聴けるとは驚きである。

  リマスタリングも実に旨くいっており、多少テープヒスを残しつつ、過度なノイズ除去を控えて、鮮明な音を蘇らせている。多少音が荒れっぽいが、これは年代 を考えれば仕方が無いと思うし、実に生々しい音が楽しめる。一部、テープ損傷と思われる音の崩れ(レスピーギの3曲目)が数秒あるが、鑑賞に支障は無い。

 放送局の解説より、フィラデルフィア管弦楽団の定期演奏会ライブであることは解るが、具体的な日時は不明。まあ、フィラデルフィア管弦楽団の演奏会記録を調べれば解るはずだが・・・



Guild

Leopold Stokowski - Gala Night at the Opera, 1962
Guild Histrical GHCD 2410

Guild GHCD2410 Leopold Stokowski - Gala Night at the Opera, 1962
Wagner : Rienzi Overture
Comments by Leopold Stokowski
Mozart : Le Nozze di Figaro: Non più andrai (George London)
Borodin : Prince Igor: No rest, no peace (George London)
Gounod : Faust: Vous qui faites l’endormie (George London)
Puccini : Tosca: Vissi d’arte (Birgit Nilsson)
Verdi : Aida, Act III: Ciel, mio padre (George London)
Wagner : Lohengrin, Act 1: Prelude
Wagner : Götterdämmerung, Final Scene: Brunnhilde’s Immolation (Birgit Nilsson)

Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 20 January 1962, Stereo Broadcast
Master source : Recordings from the collection of Enno Riekena

 今年の夏にリリースされたアルバム。1962年、フィラデルフィア音楽アカデミーのガラ・コンサート ライブ録音です。ビルギッと・ニルソンとジョージ・ロンドンをソリストに迎えて、オペラの序曲や聴き所をストコフスキのアレンジ(当然、スコアにもストコフスキの手が入ってます)で楽しめるというもの。
 会場でのストコフスキのコメントも収録されています。マスタリングも、今回はノイズ除去控えめでまあまあの出来。
 オーマンディ時代のフィラデルフィアをストコフスキがかき鳴らす、歴史的な名演ではないでしょうか?


Stokowski - Mozart 1949-1969
Guild Historical GHCD 2405
ブログ
Guild GHCD2405
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 12 Feburuary 1960
Master source : Recordings from the collection of Enno Riekena

 モーツァルト「フィガロの結婚序曲」1曲のみであり、他は別のオーケストラの演奏。フィラデルフィアのファンにとってはちと残念?なリリースでもある。


Stokowski - Rimsky-Korsakov, Tchaikovsky 1962ブログ
Guild Historical GHCD 2403
Guild Historical GHCD2403 booklet
 Rimsky-Korsakov: Scheherazade
 Tchaikovsky: Romeo and Juliet
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 6 Feburuary 1962
Master source : Recordings from the collection of Enno Riekena

 音について、Scheherazadeはノイズ除去しすぎの弊害が出ているが、鑑賞に支障が出る程では無い。ノイズ込みよりこちらの方が良いという人もいるだろう・・・感性の問題でもあり難しいところ。Romeo and Juliet は私にとっては好ましい結果だ。Scheherazadeもこういう仕上がりであって欲しかった。

 肝心の演奏だが、両曲ともストコフスキが楽譜に手を加えており、所々で思わぬ音が飛び出したり、緩急自在、一瞬「え!」とビックリさせられたりしてなかなか面白い。


Stokowski - Brahms, Wagner 1960ブログ
Guild GHCD 2402
Guild GHCD2402
 Brahms:Symphony No.1
 Wagner:Symphonic Synthesis from ‘Tristan und Isolde’ - Love Music from Acts II and III (arr. Leopold Stokowski)
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 23 Feburuary 1960
Master source : Recordings from the collection of Enno Riekena

 ストコフスキの個性が明確に刻印された演奏。残念なのは、ヘッドホンで聴くと解るが、妙な周期的「シュワシュワ音」が付帯したり、弦セクションの音が妙にざらついたりしていて、音から精気が失われている所が散見?されること。りマスタリング時のノイズリダクション処理に於いて、ノイズ除去し過ぎた音源はこういった残念な結果になることが多い・・・まあ、テープの状態があまりよくなかったのだろうか・・・Pristine Classicalと比較してGuildはちとノイズ除去をやりすぎている感じがある。テープ雑音を敵視するあまり、完全に除去するのはちと考え物と思いますが如何でしょうか?

とりあえず、こんなところで・・・んでは。

2013年 私的 マストロ・ジーン トピックス2013年12月31日 09時00分

2009年2010年2011年2012年 に引き続き、今年も「私的 マエストロ・ジーン トピックス」を振り返る・・・

やはり、今年の大物はコレですな・・・

(1)タワレコ&ソニー企画の大量復刻
 「Sony Classical x TOWER RECORDS 共同企画」
 タワーレコード "Sony Classical"
 スペシャル・セレクション第7弾
 Ⅰ期ブログ)、Ⅱ期ブログ)、Ⅲ期ブログ

 初CD化の録音が目白押しの、今年最大のイベント?でしたね。1957年録音の「大峡谷」(最初は誤って既発売の1967年録音がリリースされましたが、1957年録音音源に差し替えられた盤がリリースされてホット一息ですな)、1967年録音「火の鳥」組曲、コダーイ「管弦楽のための協奏曲」(1967年録音)・「ハーリ・ヤーノシュ」組曲(1961年録音)等々・・・超絶名演の1959年録音「ダフニスとクロエ」第2組曲も目出度く再発売で陽の目をみたことだし・・・タワレコさんとソニーさんには感謝ですな。

(2)チャイコフスキー交響曲&管弦楽曲他集大成アルバム
 Eugene Ormandy Conducts Tchaikovsky
 CD/SONY CLASSICAL/8888373716-2
 Sony Classical Masters 12CD

 チャイコフスキーの初期交響曲集は、2003年に日本で初めて3曲まとまった形でリリース(LP・CD時代を通じて)されましたが、今回はその初期交響曲も含めた交響曲全集+管弦楽曲+三大バレエ抜粋+協奏曲という贅沢なCD12枚組BOXとしてリリースされました。こんな時代が来るとは思わなかったなあ・・・

(3)ソニー・オリジナルズ アルバム3枚

 SONY CLASSICAL/8876545300-2
 The Strings Of The Philadelphia Orchestra Play Eine Kleine Nachtmusik

 SONY CLASSICAL/8876545431-2
 ストラヴィンスキー 3大バレエ曲
  「春の祭典」1955年モノラル
  「ペトルーシュカ」組曲 1954年モノラル※
  「火の鳥」(1919年版) 1953年モノラル※
  ※モノラル録音の「ペトルーシュカ」「火の鳥」は初CD化。

 SONY CLASSICAL/8876545424-2
 ベートーヴェン(ピアノ:ルドルフ・ゼルキン)
  ピアノ協奏曲第1番(1954年モノラル)
  ピアノ協奏曲第3番(1953年モノラル)

 こちらも、当初1967年録音「火の鳥」が出るとのことでしたが、蓋を開けると1953年モノラル録音・・・これはこれでCD初出なので嬉しい誤算ではありました。その後タワレコ企画盤で1967年録音「火の鳥」が出たので、結果オーライの笑い話で済みましたが・・・そういえば、ゼルキンとのベートーヴェンも曲の表示が入れ替わっていたりと・・・色々ありました・・・

(4)レコード芸術2013年6月号 特集「黄金のアメリカン・サウンド」を読んで・・・

レコード芸術2013年6月号
特集「黄金のアメリカン・サウンド」
1950~1960年代のBIG5と巨匠指揮者たち


 見開き2ページの「巻頭言」の内、1/2ページだが、セオドア・リビーJr.氏による「レコード時代の幕開け-RCAとコロンビアの熾烈な録音競争」、そして 同じくセオドア・リビーJr.氏による「ユージン・オーマンディ(フィラデルフィア管弦楽団)」と相場ひろ氏「レオポルド・ストコフスキー」の記事は興味深いものでした。

 オーマンディ&フィラデルフィアの名録音を生み出した会場 フィラデルフィアのTown Hallについて(2012年1月7日)に も書きましたが、レコ芸で現在も連載中の 「欧米批評家によるレポート」アメリカ編 (Theodore W. Libbey Jr.氏)の中で、2011年6月号~2012年2月号の記事「高音質CDリイシュー盤の音質」①~⑨(10月号~1月号迄の⑤~⑧はオーマンディとフィ ラデルフィア管弦楽団に関する興味深い話)は、氏がリアルタイムに経験されたオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の演奏と、彼らのレコーディング事情 について、当時のアメリカ音楽事情と絡めて考察された実に具体性のある記事に引きつけられました。レコ芸6月号特集記事も同じく興味深い話に満ちてます。 興味のある方は是非お読み下さいな。

(5)ストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音

 (4)の記事にて、Pristine ClassicalGuildから、ストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音がリリースされていることを知りました。つい先日もGuildからアルバムが発売されたばかりですし・・・こんなお宝音源が出てくるとは思いませんでした・・・

Pristine Classicalブログ)>

STOKOWSKI in Philadelphia, 16 March 1962 - PASC372
 WEBERN Passacaglia, Op. 1
 SIBELIUS Symphony No. 4 in A minor, Op. 63
 DEBUSSY (arr. Stokowski) La Soirée dans Grenade
 MUSSORGSKY (arr. Stokowski) Pictures at an Exhibition

STOKOWSKI in Philadelphia, 17 December 1962 - PASC379
 WAGNER Prelude to Act 3 of Lohengrin
 BEETHOVEN Symphony No. 5 in C minor, Op. 67
 RAVEL (arr. Ravel) Alborada del Gracioso (from Miroirs)
 STRAVINSKY Petrushka Suite
<ENCORES>
 CLARKE (arr. Stokowski) Trumpet Prelude (Prince of Denmark's March) [notes/score]
 GOULD Guaracha
 RACHMANINOV (arr. Stokowski) Prelude in C sharp minor
 HAYDN Symphony No. 45 in F sharp minor, "Farewell": Finale from 4th mvt
<BONUS TRACK>
 REVUELTAS Sensemaya

Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - PASC264
 MOZART Marriage of Figaro - Overture
 DE FALLA El Amor Brujo
  Shirley Verrett-Carter, mezzo-soprano
 RESPIGHI The Pines of Rome
 SHOSTAKOVICH Symphony No. 5 in C minor, Op. 47

Guild

Stokowski - Mozart 1949-1969
Guild Historical GHCD 2405

※モーツァルト「フィガロの結婚序曲」1曲のみであり、他は別のオーケストラの演奏。(ブログ

Stokowski - Rimsky-Korsakov, Tchaikovsky 1962
Guild Historical GHCD 2403

 Rimsky-Korsakov: Scheherazade
 Tchaikovsky: Romeo and Juliet
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 6 Feburuary 1962(ブログ

Stokowski - Brahms, Wagner 1960
Guild GHCD 2402

 Brahms:Symphony No.1
 Wagner:Symphonic Synthesis from ‘Tristan und Isolde’ - Love Music from Acts II and III (arr. Leopold Stokowski)
Academy of Music, 23 Feburuary 1960(ブログ

 かつて、「フィラデルフィア管弦楽団という天下の銘器は、ストコフスキーによってつくられ、オーマンディによってかき鳴らされる」と言われたらしいが、こ のアルバムでは「ストコフスキーからオーマンディにバトンタッチされ維持されてきたフィラデルフィア管弦楽団をストコフスキーがかき鳴らす」のを鮮明なス テレオ録音で楽しむ事の出来る歴史的且つ面白いアルバムと言える。ファン必携の音源だろう。

さて、来年も埋もれている音源が出てくることを期待しましょうか・・・んでは、良いお年を。

STOKOWSKI in Philadelphia, 1960年2月12日 - Guild GHCD24052013年12月31日 08時00分

今年も今日で終わりですね・・・久々にブログ更新です。

 Guildから、またまたストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音がリリースされました。つい先日のリリースのようで、たまたまタワレコの店頭で見かけてこれまたびっくりしました・・・

Stokowski - Mozart 1949-1969
Guild Historical GHCD 2405
タワレコ
Guild GHCD2405
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 12 Feburuary 1960
Master source : Recordings from the collection of Enno Riekena

 ・・・と言っても、ストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音は冒頭のモーツァルト「フィガロの結婚序曲」1曲のみであり、他は別のオーケストラなので、フィラデルフィアのファンにとってはちと残念?なリリースでもある。フィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音のネタが尽きてきたのであろうか・・・まだまだ眠っている音源があることを期待したい。

 このCDは(株)東京エムプラス扱いで日本語の帯が付いている。CDの音源は、Enno Riekena(The Leopold Stokowski Site)氏によるもの。恐らく、フィラデルフィアのラジオ局WFLNの 放送録音テープのコピーか、或いはその放送のエアチェックか・・・

 音源となったテープの劣化がかなり進んでいるようで、修復しきれない箇所も散見されるが、まあまあ良好なステレオ録音で鑑賞に支障は無い。

 年末の最後の最後でこんなリリースがひょっこり現れるとは思わなかったなあ・・・んでは。

STOKOWSKI in Philadelphia, 1962年2月6日 - Guild GHCD24032013年11月04日 07時30分

 Guildから、またまたストコフスキフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ録音がリリースされましたね。先月下旬リリースのようで、たまたまタワレコの店頭で見かけてびっくりしました。

Stokowski - Rimsky-Korsakov, Tchaikovsky 1962
Guild Historical GHCD 2403
タワレコ
Guild Historical GHCD2403 booklet
Rimsky-Korsakov: Scheherazade
Tchaikovsky: Romeo and Juliet

Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia, 6 Feburuary 1962
Master source : Recordings from the collection of Enno Riekena

 このCDは(株)東京エムプラス扱いで日本語の帯が付いている。CDの音源は、Enno Riekena(The Leopold Stokowski Site)氏によるもの。恐らく、フィラデルフィアのラジオ局WFLNの放送録音テープのコピーか、或いはその放送のエアチェックか・・・はさておき、かなり良好なステレオ録音が期待出来る・・・のだが、懸念はマスタリング時のノイズリダクション処理・・・ノイズ除去し過ぎた音源は妙な周期的「シュワシュワ音」が付帯したり、弦セクションの音が妙にざらついたり、音に精気が無くなる・・・といった残念な結果になることが多い。前回のブラ1(Guild Historical GHCD2402)が残念ながらそうであった。今回はどうだろうか・・・

 音について、Scheherazadeは懸念が当たってしまったが、鑑賞に支障が出る程では無い。ノイズ込みよりこちらの方が良いという人もいるだろう・・・感性の問題でもあり難しいところ。Romeo and Juliet は私にとっては好ましい結果だ。Scheherazadeもこういう仕上がりであって欲しかった。

 肝心の演奏だが、両曲ともストコフスキが楽譜に手を加えており、所々で思わぬ音が飛び出したり、緩急自在、一瞬「え!」とビックリさせられたりしてなかなか面白い。

 なんといっても、オーマンディ時代の黄金期・ピークの一つであるこの時代のフィラデルフィア管弦楽団をストコフスキが振り回す様を良好なステレオ録音で体験できるのが嬉しい。

STOKOWSKI in Philadelphia, 1962年12月17日 - Pristine Classical PASC3792013年10月08日 05時30分

Pristine Classical からリリースされている、ストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブの1枚より・・・

Pristine Classical PASC379
STOKOWSKI in Philadelphia, 17 December 1962 - PASC379

 WAGNER Prelude to Act 3 of Lohengrin
 BEETHOVEN Symphony No. 5 in C minor, Op. 67
 RAVEL (arr. Ravel) Alborada del Gracioso (from Miroirs)
 STRAVINSKY Petrushka Suite
<ENCORES>
 CLARKE (arr. Stokowski) Trumpet Prelude (Prince of Denmark's March)
 GOULD Guaracha
 RACHMANINOV (arr. Stokowski) Prelude in C sharp minor
 HAYDN Symphony No. 45 in F sharp minor, "Farewell": Finale from 4th mvt
<BONUS TRACK>
 REVUELTAS Sensemaya

Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra

Transfers from tapes compiled for Leopold Stokowski from the collection of Edward Johnson
Recorded at the Academy of Music, Philadelphia, 17 December 1962, for broadcast by WFLN-FM
Broadcast producer and announcer: Wiliam Smith
Broadcast sound engineer: Fred Chassey

 Stereo 16-bit FLAC +€9.00
 Stereo 24-bit 96kHz FLAC +€15.00
 Stereo MP3 +€7.00

 Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - Pristine Classical PASC264 はデッドなAcademy of Musicの雰囲気そのまま・・・という感じだが、前回のSTOKOWSKI in Philadelphia, 1962年3月16日 - Pristine Classicalとこのアルバムは低音をブーストしてエコーも付加している感じだ。エコー用のマイクを増設したのか、或いは収録後にエコーを付加したのか・・・後者のような気がするが、嫌味は無い。テープの経年劣化と思われる音の崩れも多少あるが、明瞭なステレオ録音であり、リマスタリングに際して、「ノイズ除去のやりすぎ」で生気の無い音にしてしまう愚を犯していないのは有難い。

 それにしても、なんと愉快なコンサートだろうか・・・まったく、こんなコンサートを聴けたフィラデルフィアンが羨ましい・・・

STOKOWSKI in Philadelphia, 1962年3月16日 - Pristine Classical PASC3722013年09月27日 06時00分

Pristine Classical からリリースされている、ストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブの1枚より・・・

Pristine Classical PASC372
STOKOWSKI in Philadelphia, 16 March 1962 - PASC372
 WEBERN Passacaglia, Op. 1
 SIBELIUS Symphony No. 4 in A minor, Op. 63
 DEBUSSY (arr. Stokowski) La Soirée dans Grenade from Estampes
 MUSSORGSKY (arr. Stokowski) Pictures at an Exhibition

Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra

Transfers from tapes compiled for Leopold Stokowski from the collection of Edward Johnson
Recorded at the Academy of Music, Philadelphia, 16 March 1962, for broadcast by WFLN-FM
Broadcast producer and announcer: Wiliam Smith
Broadcast sound engineer: Fred Chassey

 Stereo 16-bit FLAC +9.00
 Stereo 24-bit 96kHz FLAC +15.00
 Stereo MP3 +7.00

 前回書いた、Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - Pristine Classical PASC264 よりも更に音のふくよかさ、特に低音が増しているし、エコーも多めだ。マイク・セッティングが異なるのか、エコー用のマイクを増設したのか、或いは収録後にエコーを付加したのか・・・

 それはさておき、ストコフスキーが所有していた「放送録音を編集したコピーテープ」が音源とのことで、これまた実に鮮明なステレオ録音であり、多少のエコー付加があるとはいえ、Academy of Musicのデッドな音響の特徴が良く出ている。

 ストコフスキー編曲「展覧会の絵」を、ストコフスキーAcademy of Musicフィラデルフィア管弦楽団を指揮した明瞭なステレオ録音・・・これが貴重な歴史的な遺産でなくて何であろうか・・・全く、こんな超弩級の録音が出てくるとは夢のような話である。もっともっと、こういう埋もれている財宝を掘り起こしてもらわねば・・・

Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - Pristine Classical PASC2642013年09月25日 06時30分

Pristine Classical からリリースされている、ストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブの1枚より・・・

Pristine Classical PASC264
Pristine Classical
Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - PASC264
MOZART Marriage of Figaro - Overture
 DE FALLA El Amor Brujo
  Shirley Verrett-Carter, mezzo-soprano
 RESPIGHI The Pines of Rome
 SHOSTAKOVICH Symphony No. 5 in C minor, Op. 47

Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra

 24-bit stereo FLAC +30.00
 Stereo FLAC +18.00
 Stereo MP3 +14.00

 ストコフスキーは1934年、フィラデルフィア管弦楽団の常任指揮者を辞めると(突如)宣言、理事会は辞められては困ると説得してストコフスキーを「音楽監督」に祭り上げたそうな・・・これはオーケストラの「独裁権」はあるが最高の「拒否権」はないそうで・・・、これで一旦解消した辞任問題、再び火が付いたのが1936年、ストコフスキーは再度辞任を申し出て、これは目出度く受理?されたそうな・・・

 それから暫く客演指揮者としてフィラデルフィア管弦楽団を毎シーズン指揮していたが、1941年からは完全に縁が切れたそうな・・・(オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月) の「ストコフスキーオーマンディフィラデルフィア管弦楽団」デイヴィッド=ユーエン より)

 そう言えば、オーマンディフィラデルフィア管弦楽団のMusic Director and Conductor(音楽監督 兼 常任指揮者)であり、正に実権を握ったボスだったわけだが・・・

 1970年代始め、オーマンディフィラデルフィア管弦楽団を1シーズン100回くらい指揮してしたそうな・・・それ以前は185回も指揮していたそうである。(ロバート=チェスターマン編著・中尾正史訳「マエストロたちとの会話」 洋泉社 1995年10月 より)

閑話休題

 1941年以来絶縁状態であったストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団に客演指揮者として復帰したのが1960年、正に歴史的な復帰(Historical Return)演奏会ライブの1枚がこのアルバム。

 Wikipediaによると、1969年まで何回かフィラデルフィア管弦楽団を指揮したそうな・・・恐らく、その貴重な演奏は全てテープに録音されているハズ・・・WRTIフィラデルフィア管弦楽団 の倉庫からの蔵出しを期待したい・・・

 このアルバムは、ストコフスキー所有「放送録音テープのコピーテープ」とのことで、実に鮮明なステレオ録音であり、Academy of Musicのデッドな音響の特徴が良く出ている。

 コンサート後のストコフスキーのスピーチは会場の鮮明なステレオ録音と共に楽しめるおまけ付きである。50年以上前の歴史的な演奏会がこんな鮮明な音で聴けるとは驚きである。

 リマスタリングも実に旨くいっており、多少テープヒスを残しつつ、過度なノイズ除去を控えて、鮮明な音を蘇らせている。多少音が荒れっぽいが、これは年代を考えれば仕方が無いと思うし、実に生々しい音が楽しめる。一部、テープ損傷と思われる音の崩れ(レスピーギの3曲目)が数秒あるが、鑑賞に支障は無い。

 放送局の解説より、フィラデルフィア管弦楽団の定期演奏会ライブであることは解るが、具体的な日時は不明。まあ、フィラデルフィア管弦楽団の演奏会記録を調べれば解るはずだが・・・

 続編?を期待したい。んでは。

ストコフスキー フィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブ 1960年2月23日2013年09月20日 04時00分

案外早く届いたので早速聴いてみました・・・

Stokowski - Brahms, Wagner 1960
Guild GHCD 2402
タワレコ
Guild GHCD2402
Brahms:Symphony No.1
Wagner:Symphonic Synthesis from ‘Tristan und Isolde
  - Love Music from Acts II and III (arr. Leopold Stokowski)
Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra
Academy of Music, Philadelphia,  23 Feburuary 1960
Master source : Recordings from the collection of  Enno Riekena

このCD、(株)東京エムプラス扱いで日本語の帯が付いている。CDの音源は、Enno Riekena(The Leopold Stokowski Site)氏によるもの。恐らく、フィラデルフィアのラジオ局WFLNの放送録音テープのコピーか、或いはその放送のエアチェックか・・・

 ・・・フィラデルフィアのラジオ局WFLNは、1949年にクラシック音楽専門FM局(95.7MHz)として開局し、1956年に同じプログラムを流すAM局(900kHz)も始めている。1985(1988年?)年に売却されてWDVTと変わり、1995年~1997年は少なくとも5回以上売却が繰り返されて、放送内容もよりコマーシャル向き(クラシック音楽は減っていったと思われる)に変わっていった。
 そして1997年に現在のオーナーに売却され、クラシック音楽のアーカイヴはWRTIに売却され現在はWBEN-FM となっている。(以上、Wikipedia WFLNWDVTWBEN-FMWRTI の記載より引用)

 ファンとしては、WRTIに売却されたクラシック音楽のアーカイヴ・テープが気になるところである。恐らく、フィラデルフィア管弦楽団の放送録音がここにあるはずなので、ちゃんとデジタル化して後世にその遺産を継承して欲しいものだが・・・

 オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月) の「ラジオとテレビのフィラデルフィア管弦楽団」-「フィラデルフィア管弦楽団の放送サービス」によると・・・

「1960年~1961年のシーズンに、フィラデルフィア管弦楽団協会は、放送サービス事業を開始し大成功を収めている。Academy of Music での実際のコンサートが現場録音され、フィラデルフィア管弦楽団の副指揮者 William Smith の解説と紹介を付けて、番組は完成される。
 このテープは予約した全米の各放送局に売り出され、それぞれ地方のコマーシャル・スポンサーによって毎週放送される。こうして新しいシーズン毎にフィラデルフィア管弦楽団と一流の客演ソロイストによる二時間のコンサートシリーズ番組が手今日される。・・・」


・・・とある。これらの放送テープはフィラデルフィア管弦楽団協会(POA)WRTIのマスターとそのコピーが全米各地の放送局に存在すると思われるが・・・これらの貴重な演奏が何らかの形で聴けることを願う。

 同著によると、オーマンディフィラデルフィア管弦楽団はアメリカで最初にテレビに出演した一流交響楽団であり、その放送は1948年3月20日、CBSの一時間半の番組だったそうな。その様子は、Penn LibrariesComing to the Small Screen: Ormandy on Television にて確認出来る。(Eugene Ormandy - A Centennial Celebration- もご参考に)

閑話休題

かつて、「フィラデルフィア管弦楽団という天下の銘器は、ストコフスキーによってつくられ、オーマンディによってかき鳴らされる」と言われたらしいが、このCDでは「オーマンディ時代のフィラデルフィア管弦楽団ストコフスキーがかき鳴らす」のを明瞭なステレオ録音で聴くことが出来る。当時の指揮者は自分の音をオーケストラに(良い意味で)「押しつける」事が出来る実例であろう・・・明らかにオーマンディとは異なるストコフスキーの音がここにある。

一つ残念なのは、過度のノイズ除去により音の生気が減退していること。願わくば、もう一度マスタリングをやり直してリリースして欲しいものだが・・・音のレストレーションの難しさを痛感する次第。