CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 全50巻 その1 ― 2009年07月25日 07時25分
モーツァルト:小夜曲、他
俺にとって、オーマンディ&フィラデルフィア との出会いというと、やはりこのシリーズになる。田舎のレコード屋さんでも結構置いてあったから、これで初めてこのコンビを聴いた・・・という人も多いのではないだろうか。
1300円の廉価盤、統一デザインのレコードジャケット、そして上からかぶせたキャップ(帯とは言わんよね・・・)が目をひく。当時、CBS/SONY のLPは皆 シュリンク・パック されてたような記憶がある。
また、昔のレコード屋さんは試聴させてくれたし、気に入らなかったら返品や交換にも応じてくれた。昔は大らかだったなあ・・・今では、中古レコード屋さんがそんな感じで自由に試聴させてくれるところがある。こういうお店で懇意になると色々試聴させてくれるし、自分趣味の範囲も広げることが出来るので有り難い。
閑話休題。キャップには、
「華麗にして豪華。 - ここにオーケストラの醍醐味がある!
ユージン・オーマンディ指揮 ====== フィラデルフィア管弦楽団」
んで、でっかい文字で
「オーマンディ 音 の饗宴1300」
とあり、その左に赤い文字で
特別価格 ¥1,300
とお得感を増幅し、んでもって二人の評論家の売り文句が購買意欲をかき立てる・・・
「このシリーズは一見華麗でありながら、底辺のしっかりした彼らの音を効果的にバランス良く収録したものがえらばれている。最新録音のものではないが、カッティングの方は、最も新しい技術が応用され、音質自体もフレッシュによみがえっている。-若林駿介」
「オーマンディとフィラデルフィアのコンビは、オーケストラのだいご味を満喫させてくれる最右翼といってよかろう。かてて加えてそのレパートリーの広さと作品をまとめあげる腕前の確かさは、このレコードの演奏からも充分うかがい知れる。-監修:志島栄八郎」
キャップ裏側には全50巻のラインナップが・・・上に小さく
「オーマンディ音の饗宴1300 全50巻●各30cmステレオLP特別価格=\1,300●演奏=ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団 ただし⑨はロンドン交響楽団 ①~(25)=SOCT1~25、 (26)~(35)=13AC126~135、 (36)~(50)=13AC271~285、例:(26)=13AC126」
と書いてあり、その下に1から50までのラインナップが記載されている。最初は全25巻だったこのシリーズ、後に10巻追加、最後に15巻プラスされて全50巻にまとめられた。
(続く)
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 全50巻 その2 ― 2009年07月25日 09時00分
前回からの続き・・・
さて、このLPのジャケットデザイン、廉価盤ということもあり、全50巻統一デザインである。
オーマンディとオーケストラの演奏中の写真(会場は不明)を上下金色でマスクし、額縁のような枠(色は黄色・緑・オレンジの3色があるが、区分は不明)をかぶせ、その枠の上部に、オーマンディの指揮姿を丸くトリミングした写真、そして左右にオケとオーマンディの名前を配置してある・・・
・・・書いてて疲れるわ、コレ。ま、上の写真を見てちょ。百記は一見に如かず・・・だな。
ドヴォルザークの新世界交響曲は、CBSにフィラデルフィアとのステレオ録音が無い(モノラル録音はあるが・・・)。ということで、ロンドン交響楽団とのステレオ録音になっている。ジャケットもこれだけが "The London Symphony Orchestra" と書かれている。
ちょうどこの録音の時期、オーケストラはストライキ中だったらしいが・・・数あるオーマンディのセッション録音としては実に珍しい。
しかし、ジャケット裏の解説は、廉価盤の性質上そのあたりの事情には全く触れず、全50巻に統一して記載された監修者によるこのコンビの解説、
「オーマンディと天下の銘記 フィラデルフィア管弦楽団
志島栄八郎(監修)」
があり、その後に楽曲解説がついている。
そういえば、「パタリロ!」のギャグの中でこのコンビの録音がちらっと登場していたっけ・・・
パタリロ!(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%AD
・・・
「・・・友人を見捨ててはおけん・・・」
「ユージン・オーマンディ指揮 ロンドン交響楽団」
・・・
おそらく作者の手元にこのLPがあったのであろう・・・かは定かではないが・・・
なんか話が脱線してしまったなあ・・・ま、ともかく、この懐かしいシリーズの全貌?を久々に俯瞰して見たくなった次第で、50巻全部リストアップしてみましょう・・・1978年の来日公演パンフに、この「音の饗宴全50巻」の広告があるので、それを参考に・・・
●第1期 (1)SOCT-1~(25)SOCT-25
(1)SOCT-1 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
(2)SOCT-2 ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」・第4番
(3)SOCT-3 ベートーヴェン:交響曲第6番
(4)SOCT-4 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
(5)SOCT-5 チャイコフスキー:交響曲第4番・大序曲「1812」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/25/4456597
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/26/4457928
(6)SOCT-6 チャイコフスキー:交響曲第5番・イタリア奇想曲
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/19/4523673
(7)SOCT-7 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/19/4523710
(8)SOCT-8 ベルリオーズ:幻想交響曲
(9)SOCT-9 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
-ロンドン交響楽団
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/25/4456680
(10)SOCT-10 ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」
(11)SOCT-11 R.シュトラウス:交響詩「ツァラツストラかく語りき」
(12)SOCT-12 チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」
(13)SOCT-13
ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵・はげ山の一夜
(14)SOCT-14 グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」
(15)SOCT-15 オーケスラによるバッハ名曲集
トッカータとフーガニ短調、主よ人の望みの喜びよ
パッサカリアとフーガ ハ短調、G線上のアリア
フーガト短調「小フーガ」、トッカータ、アダージョとフーガハ長調
(16)SOCT-16 シベリウス:交響曲第1番、トゥオネラの白鳥
(17)SOCT-17 シベリウス:交響曲第2番、フィンランディア
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/26/4457864
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/25/4456648
(18)SOCT-18 ブラームス:交響曲第1番
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/02/23/4136752
(19)SOCT-19 ブラームス:交響曲第4番
(20)SOCT-20 ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/26/4457898
(21)SOCT-21 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」、死の舞踏
(22)SOCT-22
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」
(23)SOCT-23 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
(24)SOCT-24
ガーシュイン:パリのアメリカ人、ラプソディー・イン・ブルー
(25)SOCT-25
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」「ペトルーシュカ」
●第2期 (26)13AC126~(35)13AC135
(26)13AC126 レスピーギ:交響詩 ローマ3部作
(27)13AC127
ドビュッシー:交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲、夜想曲
(28)13AC128
ラヴェル:スペイン狂詩曲、ラ・ヴァルス
ダフニスとクーロエ第2組曲、なき女王のためのパヴァーヌ
(29)13AC129
ショパン:バレエ音楽「レ・シルフィード」
ドリーブ:バレエ音楽「シルヴィア」「コッペリア」
(30)13AC130 ワーグナー名演集
「マイスタージンガー」前奏曲、森のささやき
ワルキューレの騎行、「タンホイザー」序曲
「ローエングリン」第3幕への前奏曲
「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛と死
(31)13AC131 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
(32)13AC132
コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ、プロコフィエフ:キージェ中尉
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/25/4457166
(33)13AC133 ロシア名曲集
中央アジアの草原にて、だったん人の踊り
「ルスランとリュドミラ」序曲、スラヴ行進曲、スペイン奇想曲
熊蜂の飛行
(34)13AC134
プロコフィエフ:古典交響曲、「3つのオレンジへの恋い」の音楽
ショスタコーヴィッチ:交響曲第1番
(35)13AC135
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」、「真夏の夜の夢」の音楽
●第3期 (36)13AC271~(50)13AC285
(36)13AC271 ハイドン:交響曲96番「奇蹟」、第101番「時計」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/26/4457856
(37)13AC272 シューベルト:交響曲9番「ザ・グレート」
(38)13AC273 フランク:交響曲ニ短調
(39)13AC274
プロコフィエフ:ピーターと狼、ブリテン:青少年のための管弦楽入門
(40)13AC275 R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/29/4462584
(41)13AC276
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」「ドン・ファン」「死と変容」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/08/4487987
(42)13AC277 シベリウス名曲集
フィンランディア(合唱付)、トゥオネラの白鳥、カレリア組曲
悲しきワルツ
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/25/4456648
(43)13AC278 4つの狂詩曲
ハンガリー狂詩曲第2番、狂詩曲「スペイン」、スウェーデン狂詩曲
ルーマニア狂詩曲第1番
(44)13AC279 クラシカル・マーチ集
威風堂々第1番、軍隊行進曲、闘牛士の行進、アイーダ大行進曲
ラデツキー行進曲、結婚行進曲、トルコ行進曲(ベートーヴェン)
(45)13AC280 ロシア音楽の祭典
大序曲「1812年」、イタリア奇想曲、剣の舞、はげ山の一夜
道化師のギャロップ、しゅう長の行進、バラの乙女達の踊り
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/25/4456597
(46)13AC281 ロマンティック・コンサート
グリーンスリーヴズ幻想曲、G線上のアリア、トロイメライ、白鳥
タイースの瞑想曲、アンダンテ・カンタービレ、ラルゴ(ヘンデル)
メヌエット(ボッケリーニ)、夜想曲(ボロディン)
カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲、なき女王のためのパヴァーヌ
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/01/4470451
(47)13AC282 ヴィヴァルディ:「四季」全曲
(48)13AC283 ヘンデル:組曲「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/08/10/4503353
(49)13AC284 セレナーデの夕べ
アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(モーツァルト)
セレナード(ハイドン)、弦楽セレナード(チャイコフスキー)
セレナード(シューベルト)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/09/17/4582778
(50)13AC285 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」ハイライト
・・・あ~、いちいち手打ちしたから疲れたべ~、とりあえず小休止じゃ・・・(続く)
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 全50巻 その3 ― 2009年07月25日 10時35分
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 (5)SOCT-5
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 (45)13AC280
「オーマンディ 音の饗宴1300」のLPで、曲目がダブっているのが数枚ある。チャイコフスキー「1812年」もその一つ。全く同じ音源かというとこれが違うので面白いのだ。
オーケストラのみの演奏は「 (45)13AC280 ロシア音楽の祭典」 に収録されている。録音はLPのデータによれば 1959年4月12日である。なんと50年前の録音だ・・・大砲はパーカッションで、鐘の音はチューブラー・ベルで代用している。
一方、 (5)SOCT-5 はチャイコの4番交響曲の後、B面の2トラック目に収録されている。まあ、オマケ的に付けたものだろうが、これが合唱・大砲・ブラスバンド付きのど派手バージョンになっている。
大砲は映画の効果音のようで、エコーも付けられて、まるで一昔前の戦争映画の爆発音である。鐘も機械式(モーターか何かで)でガンガン叩きまくった教会の鐘でも収録したものか、とにかく派手でやかましい。曲が終わって、低い音が「ゴ~~~~~ン」の残っているのだ・・・ちょっとやり過ぎ?
冒頭は弦楽合奏がコーラスとオルガンに差し替えられ、クライマックスは大砲の効果音とブラス・バンドが追加されているのだ。
追加分の演奏者は下記の通り。
The Mormon Tabernacle choir(dir:R.Condie)
http://en.wikipedia.org/wiki/Mormon_Tabernacle_Choir
Valley Forge Millitary Academiy Band:(Cond. by Col.D.Keith Feltham)
http://en.wikipedia.org/wiki/Valley_Forge_Military_Academy_and_College
どうやら、RCA Red Seal にオーマンディ&フィラデルフィアが移籍して間もない1970年に、元々の録音に追加加工して作り上げたものらしい。この事情については、BMGファンハウスから発売されているCD(RCA Red Seal BVCC-38126)に詳しい。RCAの録音については以前書いた。
Ormandy & Philadelphia - 1812 Overture & Wellington's Victory
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/10/4424577
なお、ブラスバンドと大砲の音のみを合成したバージョンのCDは SME Essential Classics TAKE2 SB2K 63281 がある。中途半端なことではあるが・・・
※2009.8.27追記
全部(合唱とブラスバンドと大砲)が揃ったCDは SME Essential Classics SBK 46334 がある。(チャイコの4番交響曲とスラヴ行進曲とのカップリングで)
「オーマンディ 音の饗宴1300」のLPは中古屋さんやオークションで割と見かけるので、興味のある方は入手して聴いてみると良いだろう。
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 全50巻 その4 ― 2009年07月25日 11時12分
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 (17)SOCT-17
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 (42)13AC277 シベリウス名曲集
有名曲の「フィンランディア」も、この「オーマンディ 音の饗宴1300」シリーズで曲目がダブっている曲である。これは前述の「1812年」とは異なり、全く異なる録音である。
(17)SOCT-17 はオーケストラのみの演奏。1968年の収録。もう片方の (42)13AC277 シベリウス名曲集 は1959年収録で前述でも登場したモルモン教会合唱団による賛美歌付きである。曲の途中で合唱が入ってきて、最後までお付き合いして盛り上げていくのだ。「フィンランディア」については下記が詳しい。
フィンランディア(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2
後の1972年、RCA Red Seal には オーケストラ付き合唱団を加えて「フィンランディア」を録音している。この辺りの経緯は、BMGジャパンのCD(BVCC-38056)に詳しい。
どちらもなかなかいい演奏である。CD(SME Essential Classics SBK48271) では合唱なしのバージョンが収録されている。
ま、興味があったらどうぞ。
ユージン・オーマンディ指揮 ロンドン交響楽団 「新世界より」 ― 2009年07月25日 12時00分
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ユージン・オーマンディ指揮 ロンドン交響楽団
available on CD SME Essential Classics SBK46331((C)1990)
The London Symphony Orchestra(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/London_Symphony_Orchestra
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 の中でも異色・・・というか、数多あるオーマンディのセッション録音でも異色ともいえる、ロンドン交響楽団と入れた ドヴォルザークの「新世界より」 である。
何故か「パタリロ!」のギャグにも登場しているのだが・・・
この「オーマンディ 音の饗宴1300」企画担当者としては、人気がありセールスが期待できる「新世界より」 を外すわけにはいかないが、フィラデルフィア管弦楽団との演奏はモノラル録音しかない・・・しゃーねー、ステレオなら文句ねえだろう・・・という葛藤があったかどうかは定かではないが、数少ないフィラデルフィア以外とのセッション録音である。
1976年のRCA盤がフィラデルフィア管弦楽団との唯一のステレオセッション録音で一番お薦めだが、このロンドン響との演奏もなかなか楽しませてくれる。1966年の収録で、フィラデルフィア管弦楽団が運営側と楽団員との対立でストをやってたときの録音だそうな。でなきゃ、フィラデルフィア管弦楽団と録音してたわな。
1966年といえば、マエストロ・ジーンはまだまだバリバリとエネルギッシュに指揮していた頃で、ロンドン響を少々強引にグイグイ引っ張っていく力強さも見え隠れするが、弦セクションを前面に押し出す音作りは変わらぬようである。
そういば、昔「新世界より」は5番だったそうな。今は9番で落ち着いているが・・・
「新世界より」(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA_%28%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF%29
シューベルトの「未完成」は未だに番号が揺れ動いているようだが・・・
シューベルトの未完成交響曲(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC7%E7%95%AA_%28%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%29
番号まで未確定では困るなあ・・・映画もあったね
未完成交響楽(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E5%AE%8C%E6%88%90%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%A5%BD
ま、これくらいにしとこ・・・
オーマンディ 音の饗宴1300 「ハーリー・ヤーノシュ」&「キージェ中尉」 ― 2009年07月25日 20時15分
コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ、プロコフィエフ:キージェ中尉
西暦2199年・・・
古代進 「沖田艦長!」
沖田艦長 「古代!」
古代進 「ハーリ・ヤーノシュ!」
沖田艦長 「コダーイ・・・」
(C)2009 shinchan
ガミラス帝国の侵略により遊星爆弾による無差別攻撃を受けていた地球から、放射能除去装置「コスモクリーナーD」を受け取りに一路地球からイスカンダルへ航行を続けていた宇宙戦艦ヤマトの艦橋で、二人がこのような会話をしていたかどうか、西暦1967年に世を去った コダーイ・ゾルターン は知るよしもなかった・・・
宇宙戦艦ヤマト(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88
コダーイ・ゾルターン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A4
古代進(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E9%80%B2
ハーリ・ヤーノシュ(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/H%C3%A1ry_J%C3%A1nos
h-ongendo1964 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
http://h-ongendo1964annex.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_7fbc.html
ヤマハ 音楽日めくり 10月16日
ハンガリーの作曲家、コダーイの歌劇『ハーリ・ヤーノシュ』初演(1926)
http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php?ymd=20001016
プロコフィエフの「キージェ中尉」との組み合わせで発売されることのが多いこの曲、「オーマンディ 音の饗宴1300」も例外ではなかった・・・
セルゲイ・プロコフィエフ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%95
キージェ中尉(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E4%B8%AD%E5%B0%89
コダーイ と言えば古代・・・ではなくて、 我らがマエストロ・ジーンが音楽を学んだ ブダペスト王立音楽院(現在の リスト音楽院)とも関わり合いが深い・・・
Franz Liszt Academy of Music(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Franz_Liszt_Academy_of_Music
リスト音楽院(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%99%A2
フィラデルフィア管弦楽団のかつてのホームグランドも Academy of Music というのもなにか因縁めいている。
Academy of Music of Philadelphia(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Academy_of_Music_%28Philadelphia%29
マエストロ・ジーンが音楽を学んだイェネー・フバイ も ブダペスト王立音楽院 の教授をしていたっけ・・・バルトークもそうだな・・・
イェネー・フバイ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%90%E3%82%A4
バルトーク・ベーラ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%A9
当時の音楽院については、ゲオルク・ショルティ が自伝の中で生き生きと描写しており、これは必読。
ゲオルク・ショルティ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3
ショルティ自伝
ゲオルグ・ショルティ 著 /木村博江 訳 草思社
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_0853.html
マエストロ・ジーン や ショルティ が在籍した頃の ブダペスト王立音楽院 は、 ショルティ の自伝によれば、 フバイ、ドホナーニ、ヴァイネル、バルトーク、コダーイ・・・といった、当時の音楽史の一端を担った凄い面子が揃っていたわけで、つくづく、マエストロが自伝を残さなかったことが悔やまれる・・・
レオ・ヴェイネル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%8D%E3%83%AB
エルンスト・フォン・ドホナーニ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%8B
指揮者も・・・
ドラーティ・アンタル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB
フリッツ・ライナー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC
この人は音楽院とはあまり関係ないようだけど、やはりハンガリー出身だ・・・
ジョージ・セル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AB
ヤン坊マー坊 もびっくり!ナクソスでピアノなんでもござれの イェネ・ヤンドー もハンガリーの人だったなあ・・・
ナクソス
http://ml.naxos.jp/
イェネ・ヤンドー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC
ヤン坊マー坊天気予報(wikipedia)
http://www.yanbohmarboh.jp/tenki/index.html
おっと、ハーリー・ヤーノシュのように大風呂敷ばかり広げていては先に進まん・・・こりゃ失礼!
1975年のRCA録音はCD化されたが、この1961年のコロムビア録音は未だにCD化されていないようで、聴きたければLPを探すしかない。「キージェ中尉」はRCA・コロムビアの両方のステレオ録音がCD化されたが、コロムビア録音のCDは未だお目にかかれていない・・・ということで、手軽に聴けるこの「オーマンディ 音の饗宴1300」盤はまだまだ探す価値がある。曲目解説も充実しているし。
スケールの大きさは後年のRCA録音には及ばないものの、埋もれたままにしておくには惜しい好演である。「ハーリー・ヤーノシュ」&「キージェ中尉」というゴールデン・カップリングでCD化してくれんかのう・・・
西暦2199年まであとまだ190年あるから、それまでには・・・ガミラスが侵略する以前の問題だな・・・俺ももうこの世におらんよ・・・
なんかハンガリーの話題ばっかでプロコフィエフ大先生には申し訳ないが、まあ仕方ないな・・・腹も減ってきたし・・・んでは。
最近のコメント