ラフマニノフにはニッパー君が似合・・・う? ― 2009年12月14日 07時20分
Rachmaninoff Symphony no.2
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra (recorded 1973)
also available on CD
日BMG Funhouse/RCA BVCC-38057(P)1999 coupled with Scriabin"Poem of Ecstasy (rec1971)"
このRCA RCA Red Sealに遺されたステレオ録音が、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団によるラフマニノフ交響曲第2番の唯一のノーカット全曲盤となります。
米コロムビアのステレオ録音とユニテル収録の映像では残念ながらカット版で演奏していますが・・・
この演奏については以前ブログに書いたので、興味のある方は見て下さいな。
XRCD化により信じられない程の音質で蘇ったシベリウスの2番交響曲と同様、このラフマニノフもXRCD化と共にこの解説も丁寧な日本語訳で収録して欲しいものですが・・・
Jack Diether の解説には、この曲につきまとう慣習的なカットについて触れられているのでその辺りを少し・・・
The E Minor is Rachmaninoff's longest symphony, and it should be noted that there are today as many as 17 cuts traditionally made in it. These cuts were "officially sanctioned"(though not strictly enjoined) by the aging composer literally decades after the event - between 1933 and 1935, according to Maestro Ormandy. They are from four to 76 bars in length, 300 bars in all, or about the length of an average symphonic movement in themselves. The deleted passages contain melodic and harmonic extensions, developments and parts of reprises. These cuts alter the shape and musical meaning of symphony, of course, and it can be argued that they also tend to impede its normal dynamic flow. Rachmaninoff's extended passage characteristically ebb and flow much in the manner of Elgar's, whose two symphonies are each comparable in size to this one. ....(後略)
来月発売されるDVDに収録予定のマエストロのインタビューと合わせて読むと興味深いことでしょう・・・
さて、ラフマニノフといえば、RCA Victor の専属アーティスト ということもあり、彼の演奏はRCA Victor Red Seal(所謂「赤盤アーティスト」ですな・・・)のSPで発売されています。これらの演奏はLP、そしてCD復刻もされており、息の長いロングセラーとなっています。
映画シャインで、蓄音機からラフマニノフのピアノ協奏曲第3番(ニッパーマーク(たぶんRCAビクター盤)SP盤が乗っかってたかな?)が流れるシーンがあったと思います。あの蓄音機のターンテーブルでくるくる回るニッパー君のシーンが印象的でしたね。
さて、このLPもちゃんとニッパー君がおります。インナー・スリーヴはごらんの通り。
レコード・ラベルも、RCA Red Seal LP後期の Sided Dog です。
シャイン・・・の再現には程遠い・・・ですが、一応ターンテーブル上でくるくる回るニッパー君。曲もラフマニノフのシンフォニーで演奏がオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団・・・これ以上を何を望むべきか・・・酒か?
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