The Complete Sergei Rachmaninoff その1 ― 2008年10月30日 05時52分
RCA Red Seal/RVC RVC-7617~7631(15LPs, (P)1980)
ある日、大須の中古LP屋(というより中古オーディオが本業、レコード売り場は2階にある)でLP漁りをしていて、ふと高い棚の上に鎮座していたこのアルバムを見つけた。綺麗な状態で値段も手ごろだったので、即レジに直行してしまった・・・またまた道楽散財を・・・
こういう昔のLP全集は興味深く読み応えある解説がついているのだ。残念ながら、CD全集として再発売されても、その貴重な解説は省かれることが多い。
ワルターとコロンビア響によるベートーヴェン全集(国内盤)もここで見かけた。当時の録音セッション状況の詳細な解説とセッション写真が掲載されている貴重な資料だった。しかし如何せん、かなりの高値で、結局購入を見合わせたのだった・・・あれ、買っておけば良かったなあ・・・
・・・閑話休題・・・
さてこの全集、ラフマニノフの自作自演を初めて集大成したものであると同時に、「ひとつのレコード会社が一人のクラシック・アーティストの全レコードを集めた初の試み」だそうである。
当時の Victor Talking Machine (後に RCA Victor -> RCA Records -> BMG に統合)のみならず、縦振動ディスクの Edison Record に吹き込まれたディスクも含まれている。この全集企画の為、現存していた音盤を可能な限り追跡調査した結果の集大成がこの全集ということだそうな。含まれていないのは、ピアノロールくらい・・・か?
詳細なディスコグラフィー(78rpm の Matrix, take)もついており、これは愛好家には貴重な資料だ。
こういう全集企画は、今年、生誕百年を迎えたカラヤンのボックスセットが最後・・・か?
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