Christmas with Eugene Ormandy and The Philadelphia Orchestra2009年12月10日 06時00分

昨日はRCA Red Seal の オーマンディ&フィラデルフィアによるクリスマスCDアルバムを聴きましたが、今日はそのオリジナルLPを引っぱり出しました・・・

RCA Red Seal LSC-3326, A Christmas Spectacular - The Greatest Hits of Christmas.
米RCA Red Seal LSC-3326 (C)1972 LP
A Christmas Spectacular
THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS

これが初発売のオリジナルアルバムとなります。まだ Living Stereo 時代の LSC番号がついています。曲目は下記の通り。
(SideA)
Joy to the world(1)
I'll be Home for Christmas(2)
Adeste Fideles(3)
It came upon the midnight clear(4)
We wish a merry christmas(1)
The christmas song(2)
Go tell it on the mountain(2)
(SideB)
Santa claus is comin' to town(2)
I wonder as I wander(3)
We three kings of orient are(4)
Carol of the bells(3)
Rudolph the red-nosed reindeer(2)
Good King Wenceslas(1)
Silent night(1)
All Song Arrangements by  Arthur Harris

(1)The Philadelphia Orchestra and Chorus,
     directed by Eugene Ormandy
(2)The Philadelphia Orchestra and Chorus,
     directed by William Smith
(3)The Philadelphia Orchestra, directed by Eugene Ormandy
(4)The Philadelphia Orchestra Chorus,
    directed by Robert Page

伝統的な曲はマエストロ・ジーンが振っていますが、ポップスのヒット曲は副指揮者の William Smith が振っています。まあ、ポップス・ヒット曲を19世紀の伝統を背負っているマエストロに振ってもらうのも酷な話なので、そういうことになったのでしょう。個人的には Smith が指揮している "I'll be Home for Christmas" や "The Christmas song" などがお気に入りなのですが・・・ハリスの編曲もなかなか聴かせますし、フィラデルフィアの豊かな弦セクションや輝かしいブラスの響きを楽しめます。

残念ながら、昨日取り上げたCD "Joy to the world" (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG ) には彼の指揮している曲は除かれています。

RCA Red Seal LSC-3326, A Christmas Spectacular - The Greatest Hits of Christmas.
ジャケット裏デザインですが、ハッキリ言って手抜きもいいとこですな。まあ、誰もが知っている曲ばかりですので解説は要らんと言えばそれまでですが、もう少しアルバムとしての体裁を考えて欲しい気もしますな。

RCA Red Seal LSC-3326, A Christmas Spectacular - The Greatest Hits of Christmas.
レコードは dynaflex のペナペナ盤です。これは未開封新品だったのですが、開けてびっくり何とやらで、熱変形で最初のトラックは針飛びを起こしてまともに再生出来ないシロモノでした。まあ、LPにはたまにこういう事もあるので、未開封新品とはいえ油断できませんワ・・・


RCA Gold Seal AGL1-4088, Christmas with Eugene Ormandy and The Philadelphia Orchestra.
米RCA Gold Seal AGL1-4088 (C)1981 LP
CHRISTMAS with EUGENE ORMANDY
and THE PHILADELPHIA ORCHESTRA

こちらは、1981年の廉価盤Gold Seal再発盤。曲目はLSC-3326とまったく同じです。再発盤があるということは、まあ結構売れたんでしょうな。ジャケット表のデザインは初出よりも凝っていて出来が良く、後のCDアルバム (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG )もこのデザインを使っています。

RCA Gold Seal AGL1-4088, A Christmas with Eugene Ormandy and The Philadelphia Orchestra.
ジャケット裏デザインは・・・まあこちらも初出アルバムよりかは良いんじゃないでしょうか。

RCA Gold Seal AGL1-4088, A Christmas with Eugene Ormandy and The Philadelphia Orchestra.
こちらの再発LP、最初は中古品を入手。これはまあまあの程度でしたが、その後運良く未開封新品を入手。こちらはさらに音が良く満足できる音質です・・・とはいえ、やはり内周のトラックは高音が荒れて音がビビリがちになる傾向があります。

後のCDアルバム (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG )はLPより遙かにいい音に仕上がっているので、未CD化の曲も含めてオリジナルの形でCD化して欲しいものだと切に願う次第。

現在ではこのようなフル・オーケストラ+コーラスを使ったこのような贅沢なクリスマス・アルバムを製作することはほぼ不可能なのですから、次回取り上げる(つもり)のVol.2も含めて完全な形でCD化して欲しいもんですワ・・・

それでは。

A Stunning Sound Spectacular, The Greatest Hits of Christmas, Volume22009年12月10日 07時00分

RCA Red Seal による オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団のクリスマス・アルバム第2弾です。
RCA Red Seal LSC-3327, The Greatest Hits of Christmas, A Christmas Spectacular
米RCA Red Seal LSC-3327 LP (C)1972
The Greatests Hits of Christmas, A Christmas Spectacular

これは第2弾のこれは初出アルバムです。このジャケットデザインですが、第1弾のLSC-3326のジャケット写真をトリミングして体裁を整えただけ・・・というこれまた手抜きデザインとなっています。まあ、悪いデザインでは無いのですが、もっと手をかけて欲しいものです。演奏内容が素晴らしいだけ余計に残念に思えますな・・・曲目は下記の通り。

(SideA)
Hark! The Herald Angels Sing(1)
Away in a Manger(1)
God Rest Ye Merry, Gentlemen(2)
The Little Drummer Boy(1)
O Little Town of Tanenbaum(3)
Silver Bells(4)
Jingle Bells(2)
(SideB)
Deck the Halls(3)
White Christmas(2)
The First Noel(1)
Sleigh Ride(4)
What's Child is This?(1)
Angels We Have Heard On High(1)
Winter Wonderland(2)
14 All-Time Favorites Spectaculary Socred by Arthur Harris

(1)The Philadelphia Orchestra and Chorus
    directed by Eugene Ormandy
(2)The Philadelphia Orchestra and Chorus
    directed by William Smith
(3)The Philadelphia Orchestra Chorus
    directed by Robert Page
(4)The Philadelphia Orchestra, directed by Eugene Ormandy

こちらも第1弾と同じく、伝統的な曲はマエストロ・ジーン、ポップス・ヒット曲は副指揮者の William Smith という割り振りになっています。こちらも残念ながら、Smithの振った演奏は、CD "Joy to the world" (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG ) には収録されておらず、LPでしか聴けません。
RCA Red Seal LSC-3327, The Greatest Hits of Christmas, A Christmas Spectacular
ジャケット裏デザインは、第1弾の初出のものを流用という手抜きの最たる物で、「マジメにやれ」と言いたくなります・・・まあ良いけどね・・・

RCA Red Seal LSC-3327, The Greatest Hits of Christmas, A Christmas Spectacular
レコードラベルは後期の Sided Dog です。最初のプレスは No Dog と思われますが、このラベルのプレスがあるということは、この番号の盤は結構長い間販売されていたということになります。再発盤(ARL1-0257)と長い間一緒に売られていたのでしょうか・・・普通、再発盤が出た時点でこちらは廃盤にしてしまうはずでしょうが、カタログ管理がいい加減だったのでしょうか・・・ま、おおらかで宜しいんじゃないでしょうか?(<いいのか?)

RCA Red Seal ARL1-0257, A Stunning Sound Spectacular, The Greatest Hits of Christmas, Volume2
米RCA Red Seal ARL1-0257 (C)1973 LP
A Stunning Sound Spectacular
The Greatest Hits of Christmas Volume2
14 All-time Favorites in Brilliant New Arrengments

こちらは初発売のLSC-3326の再発盤で、曲目はまったく同じです。初発売盤から1年後の再発盤ですが、どうもこの2つの盤はずっと併存していたような気がします・・・

表ジャケットのデザインはまあまあですが・・・
RCA Red Seal ARL1-0257, A Stunning Sound Spectacular, The Greatest Hits of Christmas, Volume2
ジャケット裏は、LSC-3326にちょっと手を加えただけのようです。Sigh.....

RCA Red Seal ARL1-0257, A Stunning Sound Spectacular, The Greatest Hits of Christmas, Volume2
レコードラベルはこの当時お馴染みの No Dog です。

このLP、再発盤は中古で、初発売盤は未開封品で入手出来ました。なかなかいい音でまあ満足ですが、やはり内周トラックは音が荒れてビビリますし、やはり元のマスターからCD化して欲しいですね。特に冬は気温が下がるので、カートリッジダンパーが固くなり音が余計ビビリやすくなるのでねえ・・・若干針圧を重めにしても根本的な解決にはならないし・・・困ったもんです。

LPアルバム全般に言えることですが、A面・B面でそれぞれ曲の割り振りや順番が考えられており、やはりそれぞれの面の最初と最後はそれに相応しい曲を配置しているようです。B面の頭には気分をガラっと変えるような曲を持ってきたり・・・とか。CD時代には無くなってしまった楽しみの一つですな。手抜きジャケットでもやはりそれなりに楽しめますし・・・CDの手抜きブックレットは救いようがありませんが・・・

では。