LB中州通信 2月号で休刊 ― 2009年12月09日 05時20分
季刊 そう 2009年 秋号 ― 2009年12月09日 05時31分
地元のオーケストラ・・・セントラル愛知交響楽団 ― 2009年12月09日 06時07分
セントラル愛知交響楽団は最近定期で面白い曲をやっているので、聴きに行こうと思いつつ、結局行けず終いということが多いので、この際積極的に聴きに行こうかなと思った次第。
あと、賛助会員とは関係ないんだけど、例の事業仕分とやら(構想日本という団体が昔からやってるみたいだけど、今回のはそれとは別?・・・よ~わからん)でオーケストラなどへの助成約19億円が半減される可能性もあると報道されており、当然地元の名フィルやこのセントラル愛知交響楽団もその影響を受けるそうな・・・
案内によれば、年7回の定期公演と「本物の舞台芸術体験事業(小・中学校でのオーケストラ公演)」もその助成金縮減の影響を受けるそうな・・・
「事業仕分」でぐぐると・・・ああ、さっそくやってますなあ・・・
毎日新聞記事
・事業仕分け:「大幅削減を危惧」 音楽家ら「緊急アピール」
・事業仕分け:クラシック音楽関係者8人が反論
もともとクラシック音楽は興行収入だけでは採算が取れないから、助成が削られたら死活問題になるのは間違いない。海外のように多額な寄付も見込めないし・・・企業の法人税は減る一方(そのぶん一般市民の課税が増えている)で内部留保は増え続けているという報道もあり、そんなら社員に還元するとか、こういう文化事業に寄付すりゃいいのに・・・という気がしないでもないが・・・
・・・ということで、文化庁が「行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください」と意見を公募しているので、是非ご意見を・・・という呼びかけのチラシが1枚入っていた・・・という次第。公募の期限は今月15日までだそうな。
まあ、これで助成が半減されて日本のオケが潰れるようであれば、今まで文化・文化と騒いでいた日本の取り組み姿勢そのものが問われることは間違いない・・・が、アメリカのオケみたいに市民がバックアップ組織を作って寄付をかき集める・・・というほど市民がオケに対して愛着を持っているかというと・・・僕自身そこまでやってるわけじゃあないし・・・
オーケストラ側もそうだけど、聴く側の立場も問われているような気がしてならないなあ・・・
ま、明日の第9を聴きながら考えますかな・・・んでは。
Joy to the World - Eugene Ormandy, The Philadelphia Orchestra and Chorus. ― 2009年12月09日 06時50分
有り難いことに、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は結構な枚数のクリスマスアルバムを製作している。
こういうポップスアルバムがこのコンビの(特に日本での)評価を下げている・・・と、こういうアルバムを嫌うオーマンディ・ファンの意見も目にするが、俺はこういうクリスマス・アルバムを製作してくれて有り難いと思っているくらいなのだが・・
今、一流オーケストラを起用してこんな贅沢なアルバムが製作可能か?と問われたら「否」である。この時代でしか製作出来なかったアルバムをこうして手軽に楽しめるのだ・・・野暮なことは言いっこ無しでいきたいものである。
Eugene Ormandy, Philadelphia Orchestra and Chorus.
米BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG (C)1987 CD
このアルバムは、RCA Red Seal が製作した2枚のクリスマス・LPアルバムとそれ以外の音源(チャイコの胡桃割り人形の花のワルツとか)を寄せ集めて製作されている。俺が初めて聴いたこのコンビのクリスマス・アルバムでもある。
サウンドはLPよりずっと改善されていて聴きやすい。出来れば、オリジナルLPの曲をそっくりそのまま2枚組CDとして復活して欲しいとずっと思っている。マエストロ・ジーン以外に副指揮者の William Smith が振った曲にも良いクリスマス・ソングが揃っているから・・・他のアルバムについてはここに書いたので良かったら見て下さいな。
これから年末にかけてはクリスマス・ミュージック三昧だな・・・んでは。
Christmas with Eugene Ormandy and The Philadelphia Orchestra ― 2009年12月10日 06時00分
A Christmas Spectacular
THE GREATEST HITS OF CHRISTMAS
これが初発売のオリジナルアルバムとなります。まだ Living Stereo 時代の LSC番号がついています。曲目は下記の通り。
(SideA)
Joy to the world(1)
I'll be Home for Christmas(2)
Adeste Fideles(3)
It came upon the midnight clear(4)
We wish a merry christmas(1)
The christmas song(2)
Go tell it on the mountain(2)
(SideB)
Santa claus is comin' to town(2)
I wonder as I wander(3)
We three kings of orient are(4)
Carol of the bells(3)
Rudolph the red-nosed reindeer(2)
Good King Wenceslas(1)
Silent night(1)
All Song Arrangements by Arthur Harris
(1)The Philadelphia Orchestra and Chorus,
directed by Eugene Ormandy
(2)The Philadelphia Orchestra and Chorus,
directed by William Smith
(3)The Philadelphia Orchestra, directed by Eugene Ormandy
(4)The Philadelphia Orchestra Chorus,
directed by Robert Page
伝統的な曲はマエストロ・ジーンが振っていますが、ポップスのヒット曲は副指揮者の William Smith が振っています。まあ、ポップス・ヒット曲を19世紀の伝統を背負っているマエストロに振ってもらうのも酷な話なので、そういうことになったのでしょう。個人的には Smith が指揮している "I'll be Home for Christmas" や "The Christmas song" などがお気に入りなのですが・・・ハリスの編曲もなかなか聴かせますし、フィラデルフィアの豊かな弦セクションや輝かしいブラスの響きを楽しめます。
残念ながら、昨日取り上げたCD "Joy to the world" (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG ) には彼の指揮している曲は除かれています。
CHRISTMAS with EUGENE ORMANDY
and THE PHILADELPHIA ORCHESTRA
こちらは、1981年の廉価盤Gold Seal再発盤。曲目はLSC-3326とまったく同じです。再発盤があるということは、まあ結構売れたんでしょうな。ジャケット表のデザインは初出よりも凝っていて出来が良く、後のCDアルバム (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG )もこのデザインを使っています。
後のCDアルバム (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG )はLPより遙かにいい音に仕上がっているので、未CD化の曲も含めてオリジナルの形でCD化して欲しいものだと切に願う次第。
現在ではこのようなフル・オーケストラ+コーラスを使ったこのような贅沢なクリスマス・アルバムを製作することはほぼ不可能なのですから、次回取り上げる(つもり)のVol.2も含めて完全な形でCD化して欲しいもんですワ・・・
それでは。
A Stunning Sound Spectacular, The Greatest Hits of Christmas, Volume2 ― 2009年12月10日 07時00分
The Greatests Hits of Christmas, A Christmas Spectacular
これは第2弾のこれは初出アルバムです。このジャケットデザインですが、第1弾のLSC-3326のジャケット写真をトリミングして体裁を整えただけ・・・というこれまた手抜きデザインとなっています。まあ、悪いデザインでは無いのですが、もっと手をかけて欲しいものです。演奏内容が素晴らしいだけ余計に残念に思えますな・・・曲目は下記の通り。
(SideA)
Hark! The Herald Angels Sing(1)
Away in a Manger(1)
God Rest Ye Merry, Gentlemen(2)
The Little Drummer Boy(1)
O Little Town of Tanenbaum(3)
Silver Bells(4)
Jingle Bells(2)
(SideB)
Deck the Halls(3)
White Christmas(2)
The First Noel(1)
Sleigh Ride(4)
What's Child is This?(1)
Angels We Have Heard On High(1)
Winter Wonderland(2)
14 All-Time Favorites Spectaculary Socred by Arthur Harris
(1)The Philadelphia Orchestra and Chorus
directed by Eugene Ormandy
(2)The Philadelphia Orchestra and Chorus
directed by William Smith
(3)The Philadelphia Orchestra Chorus
directed by Robert Page
(4)The Philadelphia Orchestra, directed by Eugene Ormandy
こちらも第1弾と同じく、伝統的な曲はマエストロ・ジーン、ポップス・ヒット曲は副指揮者の William Smith という割り振りになっています。こちらも残念ながら、Smithの振った演奏は、CD "Joy to the world" (BMG/RCA GOLD SEAL 6430-2-RG ) には収録されておらず、LPでしか聴けません。
A Stunning Sound Spectacular
The Greatest Hits of Christmas Volume2
14 All-time Favorites in Brilliant New Arrengments
こちらは初発売のLSC-3326の再発盤で、曲目はまったく同じです。初発売盤から1年後の再発盤ですが、どうもこの2つの盤はずっと併存していたような気がします・・・
表ジャケットのデザインはまあまあですが・・・
このLP、再発盤は中古で、初発売盤は未開封品で入手出来ました。なかなかいい音でまあ満足ですが、やはり内周トラックは音が荒れてビビリますし、やはり元のマスターからCD化して欲しいですね。特に冬は気温が下がるので、カートリッジダンパーが固くなり音が余計ビビリやすくなるのでねえ・・・若干針圧を重めにしても根本的な解決にはならないし・・・困ったもんです。
LPアルバム全般に言えることですが、A面・B面でそれぞれ曲の割り振りや順番が考えられており、やはりそれぞれの面の最初と最後はそれに相応しい曲を配置しているようです。B面の頭には気分をガラっと変えるような曲を持ってきたり・・・とか。CD時代には無くなってしまった楽しみの一つですな。手抜きジャケットでもやはりそれなりに楽しめますし・・・CDの手抜きブックレットは救いようがありませんが・・・
では。
市民合唱団による悠久の第九、2009年12月10日 愛知県芸術劇場コンサートホールにて ― 2009年12月11日 00時41分
第16回 '09中京医薬品きずなASSISTコンサート
指揮/齊藤一郎、セントラル愛知交響楽団
第1部 ホワイトクリスマス
モーツァルト:アヴェ・ベルム・コルプス*
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より”私の名はミミ”*
アンダーソン:クリスマス・フェスティバル**
ホワイトクリスマス**
ソプラノ/森本典子* 合唱/栄ミナミ男声合唱団**
第2部 悠久の第九
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付」
ソプラノ/松田奈緒美 アルト/谷田育代 テノール/小山陽二郎 バリトン/松下雅人 合唱/悠久の第九合唱団
主催:一般社団法人セントラル愛知交響楽団、FM A!ch! 80.7
協賛:㈱中京医薬品
正直、ベートーベンは苦手だし、第9のシラーのあのアジ演説はそう好きではないのだが、まあたまにはこういう景気の良い曲を聴くのも悪くはないかも・・・
第16回 '09中京医薬品きずなASSISTコンサート ということで、ロビーでは募金活動もやっていた。日頃の罪滅ぼしも兼ねて寸志を寄付・・・チャリンチャリン・・・と。
前半は気楽に楽しみ、後半は・・・ちょっと疲れていたのか1楽章は夢現で聴いていたけど、2楽章からは目も冴えて最後まで聴き通せた。演奏はスッキリ見通しが良いというのか、第9ってこんなにサッパリした曲だったっけ?と意外に思ったくらい。ゆっくりやると退屈だろうからという気配りか、指揮者の設計の見透しの良さか・・・
4楽章のシラーのアジ演説も、やはり改めて聴くと迫力があってなかなかいい。
コンサートパンフに、文化庁が「行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください」と意見を公募しているので、是非ご意見を・・・という呼びかけのチラシが(やはり)入っていた・・・
俺も意見出そうかな・・・ミサイル1発と軍艦1隻我慢したらどれだけのオーケストラが潤うか・・・誰か計算してくれ~
クリスマス一色・・・か? ― 2009年12月11日 01時10分
Beethoven Symphony No.9 "Choral" - Eugene Ormandy & The Philadelphia Orchestra ― 2009年12月11日 01時45分
Beethoven : Symphony No.9 "Choral"
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Lucine Amara(s), Lili Chookasian(ms)
John Alexander(t),John Macrdy(b)
The Mormon Tebernacle Choir(dir: Richard P. Condie)
1964年9月、フィラデルフィア・ホテルにて収録
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のベートーベン全集については、以前ブログ(その1 と その2)で取り上げましたが、今回はその内のCD化された第9について・・・です。国内盤CD(SRCR-1504)※とこの輸入盤CD(Essential Classics TAKE2)がありますが、今となってはどちらも入手困難なようです・・・
※2010.1.3追記
国内盤CD(SRCR-1504) はHMVでまだ入手可能なようです。
ソニー・ミュージックのカタログには Great Performance Series の古いのが残っていますが・・・アマゾンにもあります。
一聴して分かるのは響きの豊かさと厚み・・・ですな。最近の流行とは正反対の悠然たる演奏ですが、俺的にはこっちの方がいいな。
ただ、コーラスとオーケストラの録音は難しいのか、ダイナミックレンジはあまり広くないようですが・・・まあ当時としては頑張った録音でしょう。
まあ、今日はこの辺で・・・お休みなさい。
ようやく初DVD化!オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像、ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲 ― 2009年12月12日 07時50分
Ormandy conducts Stravinsky and Rachmaninov
Igor Stravinsky
The Firebird – Concert Suite for orchestra No. 2 (1919)
Sergei Rachmaninov: Symphony No.2 in E minor, op.27
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
This DVD will be released in January 2010. Eugene Ormandy’s unbroken forty-two-year association with the Philadelphia Orchestra was unique in history. Famous for its rich and powerful “Philadelphia Sound”, the orchestra was described by Rachmaninov as “the greatest virtuoso orchestra in the world”. Ormandy was a close friend of the composer, and it was to celebrate the conductor’s eightieth birthday that they performed Rachmaninov’s magnificent and powerful Second Symphony, a performance whose authenticity would be difficult to beat.(以上、Medici Arts のサイトより転記)
HMVには既にインフォメーションが掲載され、DVDの予約 も出来るようになってますなあ・・・タワーでももう予約できるようです。アマゾンもそのうち出てくるでしょう・・・
「ようやく初DVD化
オーマンディ&フィラデルフィア管によるライヴ映像
ストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲、ラフマニノフの第2交響曲
オーマンディが手兵フィラデルフィア管と残した映像作品のうち、未DVD化であった最後の大物、ラフマニノフの第2交響曲とストラヴィンスキーの『火の鳥』組曲がようやく登場します。演奏については、いずれもレーザーディスクでの初出リリース時より熱心なファンの間で語り継がれているとおり、折り紙つきの内容。メランコリックでセンチメンタルな作風が全開のラフマニノフは、作曲者の親友でもあったオーマンディの共感たっぷりの濃厚な味付けと、44年間にもおよぶ結びつきで巨匠の血肉と化したフィラデルフィアのゴージャスきわまりないひびきが、こたえられないものとなっています。(キングインターナショナル)
収録時期:1977年(ストラヴィンスキー)、1979年(ラフマニノフ)
収録場所:フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック(ライヴ)」
(以上、HMVのサイトから転記)
キングインターナショナルが日本の発売元になるんですな。以前LDで出ていたらしいのですが・・・確かユニテルのサイトにその旨の記載があったように記憶してますが、その実物やネットのオークションでも現在に至るまでお目にかかったことはありません。
ユニテル 収録のこれら一連の映像は クラシカ・ジャパン で度々放映されていたので、VHSテープに録画してはあるのですが、やはり録画で映像も音声も劣化してしまうので、DVDリリースを待ち望んでいたのですが、晴れてリリースされることになり、没後25周年の初っぱなから嬉しいニュースではありませんか・・・
ボーナス・トラックとして「オーマンディによるラフマニノフ:交響曲第2番の前説(字幕:独、仏)」があります。これが無ければこのディスクの魅力が半減どころか激減です・・・な。ユーモアを交えたマエストロのラフマニノフについてのエピソードは必見です。
しかし、未DVD化の Kabalevsky : Overture to Colas Breugnon は入っていないようで、画竜点睛を欠いているのは残念なことです。入らない容量ではない筈ですが・・・これさえ入っていれば、Medici Arts の DVD4枚でユニテル収録映像はコンプリートとなるのですが・・・まあ、待望のラフマニノフとストラヴィンスキーがリリースされるのですから、些細なことですが・・・
オーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の映像についてはこちらに纏めた物があるので宜しかったらご覧下さい。久しぶりに内容を更新しました・・・
では。
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