EVEREST RECORDS 再び その22008年10月08日 06時40分

EVERCD 014
EVERCD 014 (CD,(C)2008)

ERIK SATIE - Orchestral Music of Erik Satie
French National Radio and Television Orchestra
Manuel Rosenthal

tracks
1.Parade
2.Trois petite pieces montees
3.Socrate(part 3)
4.En habit de cheval

録音は1959年以前と思われる。 EVEREST は録音に関する記録を残していないみたいで、録音日やロケーションは不明。

このCDは、1950年代後半当時のフランスのオーケストラの音色を聴きたくて入手したもの。この当時のフランスのオーケストラの管楽器の音色は現在ではなかなか聴けない。楽器そのものが別物なので、この当時の録音でしか聴くことが出来ない。当時のアンセルメ/スイス・ロマンド管もアンサンブルは雑だけど、その独特の管楽器の音色は今でも聞く価値があると思う。

んで、期待したこのCD、復刻については大いに不満がある。ノイズ除去をやりすぎて音がくすんでしまっている。テープヒスノイズを殆ど聞き取れないほど除去してしまい、ニュアンスや雰囲気までごっそり削ぎ落とす結果になってしまった。超低音もカットしているらしく、セッションの雰囲気も消し飛んでいる。嗚呼・・・

しかも、妙な息継ぎも聞こえる。これは過度なノイズ・リダクション操作を行っている多くのCDで共通に感じるものだ。ヘッドホンで聴くとホントにそれが良くわかるのだが・・・

これは、ノイズ除去が悪いとか使用する道具の問題では無く、関わるスタッフのセンスの問題であり、センスの良いスタッフによる復刻という「幸運」を期待するしかない状況で非常に残念なことだ。

復刻された音を聴く限り、元の音源の素性は良さそうだから、もう一度レストアをやり直すべきだろう。出来ればSACD化してもらうとなお良い。このパラードの録音は20kHzを超える音域が記録されているハズだから。(確か、長岡鉄男氏の「外盤A級セレクション」で紹介されていた録音だったハズ)。

とはいえ、ローゼンタールが当時のフランスのオケを優秀な録音で残した歴史的な演奏なので、興味のある方は聴く価値がある。

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