Muti & Philharmonia の チャイ3 を聴く その22008年10月20日 07時23分

EMI ASD3449 Label
レコードラベルは、切手のような装いでニッパー君が座っているデザイン。EMIは、イギリス、フランス、ドイツでそれぞれレーベルデザインが異なるので面白い。

日本とアメリカは RCA Red Seal と 日本ビクターが ニッパー君の商標を持っていたので "Recording Angel" のエンジェル・レーベルとなる。

このどちらのレーベルも最近はトンと見かけなくなってしまったのは寂しい気もするが・・・

さて、肝心の演奏なんだけど、きびきびと躍動的な演奏で、ヤンソンスとオスロ・フィルの演奏と傾向が似ている。でも、やはりイタリア人ということか、中間楽章はしっかりカンタービレしている。

終楽章の追い込みなんか熱血漢ムーティという感じで、こういう演奏は好きだなあ。ブラスの迫力はフィラデルフィアには及ばないけど、フィルハーモニアも健闘しており、これはいい演奏だ。

残念ながらLPは終楽章のいいところで音が混濁してしまうので、CDでも探そうかな・・・たしか、Disky で安く全集が出ていたように思うが・・・

んでは。

Muti & Philharmonia の チャイ3 を聴く その12008年10月20日 07時24分

EMI ASD3449 LP Jacket
Tchaikovsky Symphony no.3 "Polish"
Riccard Muti/Philharmonia Orchestra
HMV/英EMI ASD3449( LP (P)1978 )

1970年代後半、マエストロ・ジーンと、そして当時 フィラデルフィア管の Guest Principle Conductor でもあった ムーティ は、奇しくもチャイコフスキーの初期交響曲3曲を録音している。

マエストロ・ジーンはフィラデルフィア管と RCA Red Seal に、ムーティはフィルハーモニア管(当時音楽監督を務めていた)とEMI に それぞれ録音している。

ムーティはフィルハーモニア管とチャイ4~6、そしてマンフレッド交響曲も録音しており、フィラデルフィア管ともチャイ4~6を録音している。CDでチャイコの交響曲全集が複数出ていると思うが、後期交響曲がどちらのオーケストラの演奏のものが入っているかで違いがあるのだろうか・・・。

紛らわしいのは、オーケストラの略称がどちらも "PO" になってしまうことで、時々双方を勘違いしたインフォメーションを見かけることがある。まあ、そんなことはどうでもいいのだが・・・

Riccard Muti
http://www.riccardomuti.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3

南イタリアの申し子~リッカルド・ムーティ
http://il-figlio-del-sud.cocolog-nifty.com/bravomuti/

Bravo Muti
http://www5f.biglobe.ne.jp/~lacameratamuti/index.htm

フィルハーモニア管弦楽団
http://www.philharmonia.co.uk/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%A2%E7%AE%A1%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%A3

このLPは、SQ Quadraphonic のエンコードがかかっている。2チャンネルステレオと互換性があり、この出力にエンコーダーを繋げると SQ Quadraphonic による 4チャンネルサウンドが楽しめることになる。

この方式は当時CBS(CBS/SONY)も参入しており、バーンスタインとニューヨーク・フィルハーモニックとの「惑星」が SQ Quadraphonic のレコードとして発売されていたのは懐かしい思い出である。

まあ、結局、4チャンネルは方式が乱立して4チャンネルそのものがポシャッテしまった。現在は 5.1ch として蘇っているが・・・。

確か、この方式が出始めた1970年代より、日本コロムビアがクラシック音楽のレコーディングを4チャンネルで録音しており、当時の音源がSACDのマルチチャンネルフォーマットで出ている例もあるので、当時の音源をマルチチャンネルで聴くのも面白いかも。

ちなみにこのLP、HMVレーベルなので、当然日本では日本ビクターの商標とバッティングしてしまうので、わざわざ日本ビクターの「承認」ラベルが貼ってある。

このシールくらいならまだいいけど、酷いのになると商標の部分を無粋なシールで覆い隠してしまったり、レコードレーベルにもべたべたとシールが貼られてしまう。まあ、それもLP時代の懐かしい思い出になってしまったが。

4チャンネルステレオ
http://ja.wikipedia.org/wiki/4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%AA