「新版 クラシックCDの名盤」を読んで ― 2010年03月11日 07時30分
著書の一人、中野雄氏は、今年の1月31日にブログに書いた本(ウィーン・フィル 音と響きの秘密 中野 雄(文藝春秋2002年10月))の著者でしたね。
3人ともそれぞれ一家言を持っておられるようで、意見の相違も含めてなかなか面白かったですな。
福島氏 の 最近のCDの音についての疑問(マスターテープの劣化、マスタリングの際の過度な音質加工)と、LPの音の再評価(演奏家編)についての記載は興味深い。公有音源(Public Domain)の板起こし盤も積極的に取り上げており、原盤保有会社が出しているCDよりも評価されているようだ・・・全てがそうではないですが・・・
オーマンディ・ファンには残念でしょうが、オーマンディの盤は殆ど取り上げられておりません。ただ、「演奏家編」のムーティの項で、福島氏がムーティとフィラデルフィア管弦楽団のベートーヴェン全集を評価しているのと、「・・・そもそも、フィラデルフィア管弦楽団が前監督オーマンディと録音したベートーヴェン『交響曲全集』も、世間に忘れられているけど破格に素晴らしいものであった。・・・」という一文があったのは意外でしたねえ。(これも友人が教えてくれましたが・・・)
といっても、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のベー トーヴェン『交響曲全集』は1番・2番・4番以外はCD化されていますが、そのCDも既に入手困難になりつつある状況なのでどうしようもないのですが・・・タワーレコードがCD化してくれないかな・・・
んでは。
コメント
_ よしお ― 2010年03月11日 12時31分
_ りん ― 2010年03月11日 22時11分
オーマンディが(特に日本の)評論家受けが悪いのは事実ですねえ。それでも最近は幾分マシになったと思ってますが・・・
私は、宇野功芳氏が言われているように「・・・≪鳴っている音楽だけが全て≫・・・我々はCDから聞こえてくる演奏を信じるほかはない。それには自分自身の耳や感性だけを信じるしかない。」という考えに賛成です。
世評や人気はどうでも良いのです。自分の楽しみの為に聴くのですから、自分の評価だけが全てです。まあ、評論家の意見も参考にはしますけど、自分が聴く音楽を評論家の耳に代行してもらうわけにはいきませんからね・・・
では。
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CBS時代はバーンスタイン、セルと並んで3大看板指揮者
でしたね。でも現在の評価はバーンスタイン、セルに
比べて劣っている気がします。残念ですね。
特にオーマンディがRCAに録音したショスタコービチや
シベリウス、ホルスト、最晩年に録音したR・シュトラウスや
サンサーンス、バルトークなどは名演だと思うのですが・・・