名フィル第366回定期演奏会「春初めてのカッコウを聞いて」 愛知県芸術劇場コンサートホール 2010年3月13日2010年03月14日 17時40分


オーケストラの配置がいつもと少し違う・・・客席から見てコントラバスは左側、ハープは右側だ。指揮者の好みかな?

ディーリアスヴォーン・ウィ リアムズ の曲はなかなか良かった。ただ、曲名は「揚げひばり」より「舞い上がるひばり」の方がいいのでは?鳥の唐揚げを連想しちまう・・・ヨタ話はさておき、「揚げひばり」の旋律が中国風に聴こえるのは何故だろうか・・・

アルプス交響曲」は流石に大人数だ。舞台裏のバンダもあるしねえ。カウベルを思わぬ所から鳴らしたりと、少々遊びも入れているようだ。こういうのは好きだねえ。

指揮者が結構テンポを揺らすので、時折オケが追従しきれず「危険な瞬間」もあったが、まずまずの演奏で壮大な音絵巻を楽しめた。残念なのは、嵐の描写のところ。サンダー・マシンの音はオケに音にかき消され気味で今ひとつ。本物の雷の録音や電子効果音を使った方がいいんじゃないかな。それと、オルガンの音はもっと荒々しさが欲しいな。クライマックスは水平トランペット管を鳴らしたら良かったかも。

レコーディングならこれらの音をピックアップ出来るけど、実演では案外うまくいかないようだ。オケとの共演では、オルガンの音量不足しがちに思える。簡単には解決できないかな・・・

とはいえ、これだけの大曲を実演で聴ける機会は少ないから、地元のオケで聴けるのは有り難いことだ。

さて、来シーズンはどんな演奏を聴かせてくれるかな・・・