Ormandy & Philadelphia - Brahms : Symphony No.4, 1944 ― 2010年04月01日 23時59分

also released as M567(78rpm)
BRAHMS : Symphony No.4
Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
赤い「墓石」ジャケットだが、後年違うデザインのLPジャケットでも出している。番号はそのままであるが・・・


この録音、John Hunt のディスコグラフィ によれば 録音会場は3 番 と同じく Town Hall となっているが、オーマンディ/フィラデルフィア のすべて (日本コロムビア 1967年3月) には1926年から1957年迄 Academy of Music で録音を続けたとあるから、これも誤りだろう。残響の少ないデッドな音からして、これは十中八九 Academy of Music だと思う・・・
後年の1967年の演奏に較べるとスケール感は及ばないが、早めのテンポで推進力のある演奏を展開しているし、弦セクションの量感はなかなかのものだ・・・
おっと、もうこんな時間か・・・ではまた。
Ormandy & Philadelphia - Brahms : Symphony No.1, 1950 ― 2010年04月03日 12時00分

recorded on 5 November 1950
John Hunt のディスコグラフィ によれば、この録音の78回転盤は発売されていない。3番(M642,ML4088, 1946年)・4番(M567, ML4017, 1944年)の録音よりも高域が伸びておりデッドなAcademy of Musicのホールトーンも明瞭に捉えられている。テープヒスノイズと思われる「サー」という高域ノイズも聴こえるので、この時期はディス録音から磁気テープ録音への移行初期の録音だろうか・・・

1楽章冒頭、CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.18 SOCT-18 のLPと同じような堂々たる導入部が鳴り響き、「これぞオーマンディのブラームスだ!」と嬉しくなってしまった。マエストロの個性がしっかりと刻印されているではないか!
デッドなAcademy of Musicの収録のせいか、後年のステレオ録音よりも幾分テンポが早めだが、それでも所々テンポの揺らぎを感じるのは、磁気テープ録音に移行したことで自身の解釈を録音に反映しやすくなったからだろうか・・・。
Marcel Tabuteau のオーボエや William Kincaid のフルートの音色も美しい・・・
4楽章のクライマックスはトスカニーニのスコア改訂をそのまま踏襲した強烈演奏・・・これは後のステレオ盤も同じ。オヤッと思わせるのはクライマックス手前辺りで弦のポルタメントを結構効かせていること。やはりマエストロは19世紀生まれのマエストロであるのだなあ・・・後年のステレオ録音では聴けない、時代を感じさせる部分である。
これはモノラル録音だからと埋もれさすには惜しい演奏だ・・・
さあ、これから花見に行くぜ・・・んでは。
HMV - Ondine レーベル - エッシェンバッハ&フィラ管特価・・・だそうです ― 2010年04月06日 21時36分
う~ん、買うの待てば良かったかな・・・興味のある方はどうぞ・・・
Ormandy & Philadelphia - Hallelujah! Handel's Great Choruses and Other Favorites ... Newly Scored for Double Orchestras of Winds, Brass and Strings. ― 2010年04月14日 07時35分

Eugene Ormandy/The Philadelphia Orchestra
Hallelujah! Handel's Great Choruses and Other Favorites ... Newly Scored for Double Orchestras of Winds, Brass and Strings.
Conceived by R. Peter Munves
Produced by Max Wilcox
Recording Engineer : Richard Gardner
Arranged by Arthur Harris
Side 1
Messiah:
Hallelujah Chorus
For Unto Us a Child is Born
Lift up ye Heads
Pastoral Symphony(Transcribed by Eugene Ormandy)
Amen Chorus
Judas Maccabaeus:
See the Conquering Hero Comes
Side 2
Samson:
Awake the Trumpet's Lofty Sound
Concerto for Organ and Strings in F:
II.Allegro : The Cuckoo and the Nightingale
Alexander's Feast:
Revenge, Timotheus Cries
Water Music(※)
Allegro pomposo
Air
Bourrée
Hornpipe
Minuet
(※)Water Music also available on following CDs
BMGファンハウス/RCA Red Seal CTB-1002
(Not for Sale、2003年発売のオーマンディ・フィラデルフィア管弦楽団の芸術Vol.3の特典CD)
Tower Records RCA Precious Selection 1000 第4期 Vol.2
TWCL-4020(2007/3/15)
このディスク、「水上の音楽」のみCD化されているが・・・勿体ない・・・爽快なサウンドが楽しめるのに・・・




洒落て遊びまくっている米盤と正反対の肩が凝るド真面目啓蒙解説・・・どうしてこうも違うのか不思議である・・・ジャケットも来日公演写真で面白味に欠ける・・・

懐かしのCartridge Shure M75B-Type2 ― 2010年04月15日 06時46分
with replacement Stylus Nagaoka 63-75
YAMAHA YP-511 (オーディオの足跡)にくっついていたヤツです。シェルはヤマハのプレーヤーに付いていたモノ。スタイラス・カバーは無くなってしまいました。(哀)
Shure はこのモデルの交換針を既に製造しておらず、在庫(Discontinued Phono Cartridge and Stylus Cross Reference Chart)扱いのみ・・・ありゃ・・・もうないや・・・
ま、ナガオカトレーディング の通販サイトで互換針は買える。今 M75B-TypeII に付けて使っている針がそれ。0.5milの丸針かな。
(1 mil(ミル)=1/1000 inch=25.3995 μm、Wikipedia 単位の換算一覧より)
メーカー針NO......N- 75BTYPE2(ベージュ) N-75GTYPE2(グレー) N-75DTYPE2(クロ) N75EJ/2
カートリッジNO......M-75BYTPE2 M-75GTYPE2 M75EDTYPE2
針先.....D
参考価格.....6500円
Apis ( N-75B/2 , N-75ED/2 ) や JICO( [Shure] N75ED , [Shure] N75B/II , [YAMAHA] N-75B/II ) でも互換針を買える。EDは Elliptical Diamond Stylus(ダイヤモンド楕円針)だったかな・・・M75ED-T2(Biradial (0.2 x 0.7 mils)) というカートリッジの針が使えるので、丸針から楕円針へ手軽にアップグレード・・・というのがシュアの売りだったような・・・当時持っていたカタログにそう書いてあったと思うが・・・アレ、捨てなきゃ良かった・・・当時集めていたオーディオカタログ、あれもあるとき興味がなくなって処分してしまったが、とっときゃ良かったなあ・・・と悔やんでいる今日この頃である・・・
Ormandy & Philadelphia - A Night to Remember... ...Live from the Historic Academy of Music, Saturday, January 24, 1970 ― 2010年04月17日 11時25分

A Night to Remember...
...Live from the Historic Academy of Music
Saturday, January 24, 1970 at 8:30 P.M.
A special, limited edition set of two records issued for the WFLN/Philadelphia Orchestra Association Marathon IV by The Philadelphia Orchestra Association.
未開封品ということで少々心配しました。なんといっても30年前のLPなので、内袋が塩化ビニルでビニル焼けして酷いノイズで聴けたものじゃない・・・とか、熱変形のソリが酷くて再生不能・・・等々、オークションで入手した未開封LPでそういう目に何回も遭ってますからねえ・・・出品者もシュリンクを空けて中身を確認する訳ではないので、昔の未開封LPをオークションで買うのは博奕の一種でもあったりするのだ・・・
このLPは紙製の内袋(セピア色になってる・・・)だったので良かったです。まあ、アメリカ産LPの常で、未開封にもかかわらずゴミだらけで、LP自体も擦り傷とかチラホラついているのだけど、まあそういうのは音にはほとんど出ないからいいのだけど。
プレスされてから30年は経過しているので、レコード材料に添加された物質がじわっとにじみ出て染みみたいになっているのも仕方がないが、今回のLPは割と状態が良かった・・・
ナガオカの ローリング152 でゴミ掃除をする。ゴミだらけの中古LPの掃除にはコレが手軽で助かる。ゴムラバーは何度でも洗って使えるタフなやつである。
お次は レイカ バランスウオッシャー33 でクリーニング。コイツは新品LPでも安心して使えるし、レコードに悪影響がないのがいい。LPも綺麗になるし、ノイズも低減してくれるようだ・・・何回トレースしても針がゴミを掻き出す頑固な汚れのLPがあったが、この レイカ バランスウオッシャー33 でクリーニングしたら一発で解消してしまった。初めは半信半疑で使っていたが、今はLPを聴くのに欠かせないアイテムになってしまった・・・
おっと、レコードクリーニングの話を長々としてしまった・・・

このLPが製作された経緯は最初よく分からなかった。"Marathon IV" というのが?で、ルパン三世 ならぬ 「マラソン4世」 っちゅー人を称える為のアルバムかいな?なんて真剣?に悩んでしまったが、何のことはない、フィラデルフィアのラジオ局 WFLN がオーケストラと共同して行っているイベントらしい・・・ということは分かった。最近日本でも良くやっているベートーヴェン・マラソンとかそういう類・・・だと思うが・・・
ネットで調べてみると、WFLN の Harry Haas(Pennsylvania Association of Broadcasters) とゆー人がこのイベントの立ち上げに尽力したらしい。
このLPは フィラデルフィア管弦楽団 の 1980-1981年のシーズンに開催された WFLN/Philadelphia Orchestra Marathon IV というイベントの際に製作されて関係者に配布されたもの・・・なのだろう。限定配布ということでLPジャケットの内側にナンバーがスタンプされている。このLPセットは No.0139 とスタンプされている。セットの製作数は不明。
1980-1981年のシーズンといえば、われらがマエストロ・ジーンの音楽監督最後のシーズンでもあり、また80歳の誕生日を迎えた年でもある。そういう区切りの年ということでこのLPが製作されたのだろう。

当時のアメリカ大統領(リチャード=ニクソンですな)もこのコンサートに来ており Academy's Proscenium Box No.1というボックス席で聴いていたそうな。コンサートの前に Presidential Medal of Freedom (大統領自由勲章)の授与も行われたそうで・・・演奏に参加している Valley Forge Military Academy Band(wikipedia) にそのあたりの記述がある。
で、出演者も豪華・・・ですなあ。当時の Philadelphians が羨ましいぜ・・・

John Browning(Piano)
Valley Forge Military Academy Band directed by Col. D. Keith Feltham
曲目は下記の通り・・・
Side One
Kabelevsky: Overture to "Colas Breugnon"
Halevy: "Rachel, quand du Seigneur" from "La Juive",
Placido Domingo
Meyerbeer: "O beau pays" from "Les Huguenots"
Joan Sutherland
Side Two
Ricci : "Io non sono piu Annetta" from "Crispino e la Comare"
Joan Sutherland
Donizetti : "Fra poco a me ricovero" and "Tombe degl'avi miei" from "Lucia di Lammermoor"
Placido Domingo
Donizetti : "Verranno a te sull'aure" from "Lucia di Lammermoor"
Joan Sutherland and Placido Domingo
Side Three
Rachmaninoff : Rhapsody on a Theme of Paganini for Piano and Orchestra
John Browning
Side Four
Tchaikovsky : Festival Overture, "1812"
Valley Forge Military Academy Band, directed by Colonel D. Keith Feltham
※「雨のコンダクター 」(その1 その2)の曲だな・・・
このLPは Automatic Sequence の面割り(1枚目が Side1,Side4、2枚目が Side2,Side3)になっている。当時の流行だから仕方ないけど面倒なこって・・・

サウンドはデッドな Academy of Music の特徴がもろに出ている。残響が少ないのでテンポも幾分速めに感じられる。会場のざわざわした雰囲気も生々しく収録されており、40年前の1970年にタイムスリップ・・・だなあ。これこそ正に RECORD(記録)である。
ちなみに、この WFLN/Philadelphia Orchestra Marathon では、そのイベントにちなんだコーヒーカップが製作されていたり、他にもライブLPを出しているようである。ネットで探して見つかったものを・・・
大切なアナログLP(南イタリアの申し子 ~ リッカルド・ムーティ)
ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団 の 1982年 ルツェルン音楽祭 のライヴLP(WFLN/Philadelphia Orchestra Marathon Ⅶ)とのこと。
フィラデルフィア管とのヴェルディ《レクイエム》 (南イタリアの申し子 ~ リッカルド・ムーティ)
ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団の1980年 the Basilica of Sts. Peter and Paul, Philadelphia に於けるライブ収録。曲目はヴェルディのレクイエム。(WFLN/Philadelphia Orchestra Marathon V)
The Mystery of Leopold Stokowski by William Ander Smith(
Fairleigh Dickinson University Press (August 1990) )
amazon.co.jp , amazon.com にもこんな記載が・・・

*1927-37:Centennial Celebration:Leopold Stokowski-Igor Stravinsky, including Stravinsky, Firebird Suite(1927), Le Sacre du Printemps(1929), and Petrushka(1937), Philadelphia Orchestra limited edition record set. RCA Special Products DPM 2 0534(two records), from WFLN/Philadelphia Orchestra Marathon VI,1982(同書 P170より)
※ちなみにこれ、Google ブックス で引っかかったもので、私はこの本は持ってません。(今回初めてこの本を知りましたワ・・・)こういうサービスは有り難いと思う一方で、著作権はどうなってるの?と思わざるを得ませんなあ・・・
さらっと書くつもりがえらい事になってしまった。何事も程々が宜しいようで・・・お粗末様でした。では。
Eugenists (ユージニスト) - Eugene Ormandy Monaural Collection ― 2010年04月19日 08時07分
これは今のところ、クラシック貴重盤の通販「爆演堂」 が扱っているようで、上記のリンクも「爆演堂」 のサイト内にある。それにしても、この「爆演堂」 というのは凄いネーミングですなあ・・・マエストロ・ジーン は「爆演」とはあまり縁が無いようにも思えるが・・・
「『EUGENISTS』レーベルは熱心なオーマンディ・フリーク諸氏の協力を得て、この偉大な名匠のモノラル期の芸術を続々とご紹介して行きます。」 とあるから、今後に期待しましょうかね。
なお、「爆演堂」 には「演奏家・指揮者別」のリンクもあり、「オーマンディ Eugene Ormandy」もありますな。なんか面白そうな音源がありますなあ・・・
マエストロ・ジーン 関係のモノラル時代(Public Domainになったもの)音源は NML(2009年9月2日 ブログへの書き込み、 NML で聴けるオーマンディの音源・・・何故か同じ名前で二つある・・・その1 & その2 ) や Pristine Classical (これも2009年9月2日 ブログへの書き込んだな・・・ )のがありますが、このEugenists もその選択肢に加わる・・・エエ話ですな。
ライブ音源となると、もう今は入手不可能な Classical Conducting Disco Archivia (これも2009年9月2日 ブログへの書いたっけ・・・)とか、この、「爆演堂」 で紹介されている 「オーマ ンディ Eugene Ormandy」とか、アリアCD などで扱っている音源になるのかな・・・
B. GARFIELD : Chamber Music (Clouser, DeMio) ― 2010年04月19日 08時20分

Music of Bernard H. Garfield
amazon.co.jp, amazon.com, そしてNMLで聴けます。
フランセのような洒落た作品のようで安心?しました。では。
Ondine Records New Release - Eschenbach & Philadelphia ― 2010年04月20日 06時30分

(amazon.com , amazon.co.jp , HMV , NML )
Peter Tchaikovsky : Romeo and Juliet
String Serenade : Francesca da Rimini
Victor Ewald : Brass Quintets Nos. 1 & 3
Christoph Eschenbach/The Philadelphia Orchestra
David Bilger(tp) , Jeffrey Curnow(tp) , Nitzan Haroz(tb)
Carol Jantsch(tuba), Jennifer Montone(hrn)
Live Recording : Philadelphia, Verizon Hall,
Jan 2008 & Nov 2007(Serenade)
残念ながらSACDではありませんが、Ondine のパッケージは作りがしっかりしているから買って損はないか・・・ま、聴きながらゆっくり考えましょうか。
それにしても、現在のオーケストラ・メンバーによるブラス・アンサンブルの録音というのは Columbia Masterworks によるThe Philadelphia Brass Ensemble の録音以来ということで、興味があると言えばありますな。そういえば、来週の火・水に東京公演があるんでしたね・・・残念ながら聴きに行けませんが・・・
James Levine & Philadelphia - Schmann Complete Symphonies ― 2010年04月20日 06時48分
HMV - シューマン生誕200年記念エディションBOX レヴァイン、アバド、アーノンクール、キーシン、他(25CD)
2006年5月に「ジェームズ・レヴァインRCAイヤーズ1974-1984」というシリーズでシューマン交響曲全集(BMG Japan, BVCC-38356~7)が発売されていましたが、もう入手困難でしょうから欲しい人にはちょうどいい機会かもしれません。(私は 1995年に発売された 2 for 1 という2枚組のシリーズ(BVCC-8831-32)を持っていますが・・・)
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