Joseph Jongen - Symphonie Concertante その1 ― 2008年10月22日 05時51分

Joseph Jongen : Symphonie Concertante
Saint-Saens : Symphony no.3
Olivier latry(org)
http://en.wikipedia.org/wiki/Olivier_Latry
Pascal rophe
http://www.harrisonparrott.com/artists/Pascal_Rophe.asp
Orchestre Philharmonique de Liege
http://www.opl.be/
Cypres Records
http://www.cypres-records.com/
CYP7610
http://www.cypres-records.com/index.php?page=shop.product_details&flypage=shop.flypage&product_id=177&category_id=1&lang=&option=com_phpshop&Itemid=6
㈱マーキュリー(日本輸入販売元 MYCP7610 として取り扱い)
http://www.mercury-coo.com/
一度、パイプオルガン備え付けられた響きの良いホールで、優秀な指揮者とオルガン弾き、そしてオーケストラによる、ジョンゲンの「協奏交響曲」を聴きたい・・・んだけど・・・
愛知県芸術劇場コンサートホールの条件はまあまあイケル。でも、肝心の演奏者となると・・・それ以前に、この曲が取り上げられることは滅多に無いのだ。演奏効果バツグンの無茶苦茶面白い曲なんだけどなあ・・・。
ということでCDを聴くしかないのだけど、帯に短し襷に長し・・・というか、これは!という決定盤がなかったんだけど、最近ほぼ理想に近い演奏のCDが現れた。それが今回取り上げるこの演奏。
近年になって、ジョンゲンのCDは結構沢山出ており、ちょっとネットで検索しただけでも結構ヒットしてびっくりしている。10年~20年前とはえらい違いだ。2003年に没後50年を迎えて「ジョンゲン リバイバル」でもあったんかいな?
とはいえ、比較的有名曲である「協奏交響曲」は昔からそれなりにLP・CDが出ていた。どれも個性的で面白い演奏なんだけど、理想的な演奏となると・・・というところがあった。
この、オリヴィエ=ラトリのオルガン、そしてパスカル=ロフェ指揮リェージェ・フィルハーモニーによる演奏は、あらゆる点でバランスがとれた、ほぼ理想的な演奏と言って良いだろう。演奏もサウンドも素晴らしい。オーケストラとオルガンのバランスもベストと言える。
楽器の細かい音をよくキャッチしているが耳障り皆無。かなりONのマイクセッティングによるマルチマイク・ミキシングをしていると思う。コンサートホールではここまでの音は聴けない。正にレコーディング・パフォーマンスによるサウンドなんだけど、それが素晴らしい効果を生み出している。
木管の音など、フランス系オケの特色らしきものが感じられて嬉しくなる。リェージェ・フィルが来日したら聴いてみたいな。
実演で、サン=サーンスのオルガン交響曲や、シュトラウスのアルプス交響曲・「ツァラツストラかく語りき」など、オーケストラとオルガンが理想的なバランスで演奏されたのは残念ながら聴いたことがない。オルガンがオーケストラの音量にかき消されて聴こえないのが大半だなのだ。その威容に比して音量もデカイかというと、案外そうではないのだ、意外なことに。
その点、レコードの方が比較的容易に作曲者のねらった効果を「音」にすることができる。これは音楽愛好家にとっては非常に有難いことで、それをやりすぎると現実離れした複雑怪奇なサウンドになってしまうが、道具や手法の責任ではなくそれを使う人の問題である。
閑話休題
それにしても、この曲以外で、オルガンとオーケストラが理想的にブレンドしている曲を探すのは難しいと思えるほどにうまく作りこまれた曲だと思う。オルガンはこの曲に於いて、オーケストラの一部になったり張合ったりと、さまざまな振る舞いをするのが実にスリリングだ。この曲を知らない人はとにかく一度聴いてほしいものである。
㈱マーキュリーの日本語解説はオリジナルブックレットの有用な解説を翻訳しており、これは一読に値する。お勧めしたい。
僕がこれまで聴いたこの曲の演奏については下記をご覧あれ。
Glorious Sound of Music
-Symphonie Concertante, Music of Joseph Jongen
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/JosephJongen.htm
んでは。
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