テクラ=バダジェフスカ 作品集 ― 2009年11月26日 07時20分
La prière D'une vierge(乙女の祈り)
Piano Works of Tekla Bądarzewska-Baranowska
かなえられた乙女の祈り~バダジェフスカ作品集
Julia Chaplina (p)
「ピアノ名曲集」とかの昔のLPアルバムには必ずと言っていい程、バダジェフスカの「乙女の祈り」が収録されていたと思う。
誰でも知っている・・・という名曲でありながら、彼女の他の作品については全く聴く機会がない・・・という不可思議な作曲家でもある。NMLにも「乙女の祈り」くらいしか収録されていない。
そんな彼女の唯一の作品集CDがあると知り、早速入手して聴いてみたが、これはなかなかの作品揃いだと思った次第。埋もれさすには惜しい作品揃いで、何故これまで埋もれたままだったのか・・・
その理由は、CDブックレットの Dorota Hałasa(ドロタ=ハワサ)の解説に詳しいが、要は世界的なヒットにもかかわらず(だからこそ?)批評家の酷評・音楽学者などの冷たい扱いを受け、さらに第2次世界大戦のナチス=ドイツによる作品や文献の消失が重なり・・・ということだそうな。
曲良し・演奏良し・解説良しの三拍子揃ったアルバムである。お薦めしたい。
Ormandy & Oistrakh at Royal Festival Hall , 1967 ― 2009年11月26日 23時30分
Arthur Bliss : Fangare
Dmitri Shostakovich : Violin Concerto no.2
David Oistrakh (violin)
Eugene Ormandy/London Symphony Orchestra
recorded at Royal Festival Hall,London, 19 Nov. 1967
P.I.Tchaikovsky : Violin Concerto
David Oistrakh (violin)
Maxim Shostakovich/London Philharmonic Orchestra
recorded at Royal Albert Hall,London, 26 Nov. 1972
BBC Radio 3 と medici arts による共同製作盤・・・なのかな?これは・・・それはともかく、久しぶりに オーマンディ が振ったライブCDが出たので聴いてみた。(HMVのオンラインで購入しました)
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 1967年のライブ録音。オーマンディ がLSOを振って、オイストラフがソロを弾いたショスタコのヴァイオリン協奏曲2番とブリスのファンファーレ。
チャイコはマキシム=ショスタコーヴィッチがLPOを振った演奏でこちらは1972年ロイヤル・アルバート・ホールの演奏。
音質はまあまあ。オーマンディの方はチリチリ・・・という小さなノイズが所々入るが、まあそう気にならない程度。ブリスのファンファーレなど音のドロップアウトが気になる箇所もあるが鑑賞に支障を来す程でもない。後年のチャイコの方が音は良い。
さて、演奏の方だけど、ブリスとショスタコの曲そのものが僕の好みじゃあないから、1回聴いただけでは何とも言えない。 強いて言えば、Barry Tuckwell のホルンが印象に残った・・・というところか・・・ソロにぴったりくっつくマエストロサポートは見事だと思うが・・・最後は盛大な拍手で終わる。
僕としては後半のチャイコの方が(曲が)好きだな・・・というか、ショスタコが苦手なのだ・・・こればっかりはどうしようもないな・・・では。
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