Ormandy & Philadelphia - HANDEL : Water Music & Royal Fire works Suites のコロムビアステレオ録音を求めて その32009年08月10日 12時05分

オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.48 CBS SONY 13AC 283
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.48 13AC 283
ヘンデル:組曲「水上の音楽」(オーマンディ編)「王宮の花火の音楽」

最後は、「オーマンディ 音の饗宴1300」盤である。こちらはこの2曲だけ。このLPも音は良い。少なくともいやな音はしないから、音楽を充分楽しめるレベルだ。1960年1月録音とあるが、1959年の間違いだろう・・・まあ大したことはない。

それにしても、最近この「オーマンディ 音の饗宴1300」を良く聴いている。CDもあるんだけど、この当時のCBS/SONYのレコードラベルが回転しているのを見ながら聴いていると、音楽に飢えていた当時を思い出してしまうのだなあ・・・ホント、今は便利になったけど、感動は少なくなってしまった。

便利になったらなったで不便さを求めるとは皮肉な話ですなあ・・・では。(了)

オーマンディ 音の饗宴1300,R.Strauss 3 Symphonic Poems2009年08月08日 23時50分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.41 13AC276
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.41 13AC276
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」「ドン・ファン」「死と変容」

このコロムビアステレオ録音の3曲は 横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィ(http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html)によると全てCD化されているのですが、残念ながら私の手元にはこれらのCDはありませんし、現在市場でも見かけることはありません・・・一度出たきりなんでしょうかね?

米SMEのEssential Classics でCD化されているのは全て Szell/Cleveland の演奏なのです。それはそれで名演なのでが、こっちが聴きたいのは Ormandy/Philadelphia なんですよ。

ということで、手軽に聴けるのはこの「オーマンディ 音の饗宴1300」の中古LPということになりますな。まだまだ状態の良い盤が入手可能です。

これは今日の夕方、中古屋さんで訳あり傷物300円で購入したもの。ティルは結構ノイズが目立ちますが、まあまあ許容範囲。他の2に曲は問題ありません。

後年のRCA Red Seal ステレオ録音よりスケール感は劣りますが、颯爽たる躍動感はこちらの方が上かな・・・

では。

「タイースの瞑想」の美演を求めて・・・その32009年08月01日 06時30分

CBS/SONY 15AC1729
CBS/SONY オーマンディ名曲ベスト30 vol.29 15AC172
オーケストラ・ロマンティック・コンサート
ユージン=オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

【A面】
愛の夢(リスト、V.ヘルベルト編)、ただ憧れを知る者のみ(チャイコ)
月の光(ドビュッシー、カイエ編)、幻想序曲(チャイコ)
ロメオとジュリエットのテーマ(チャイコ)、セレナード(シューベルト)
【B面】
夜想曲(ボロディン、サージェント編)
カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
タイースの瞑想曲、悲歌(マスネ、T.フロースト編)
野バラに寄す(マクダウェエル、T.フロースト編)

「オーマンディ 音の饗宴1300」vol.46 ロマンティック・コンサート とほぼ同タイトルで曲目も重なっているものが多いが一部異なるのでややこしい・・・

結論から言うと、現時点では、この「オーケストラ・ロマンティック・コンサート」盤が「タイースの瞑想曲」の最も音の良い盤である。独奏ヴァイオリンの Anshel Brusilow もちゃんとクレジットされているし。

「・・・オリジナル・アナログ・テープ→ディジタル・マスタリングした新カッティング・・・」が功を奏したのだろう。ノイズは一番少ないし、音もコレが一番鮮明だ。ローカットフィルタも入れてないようだし、B面3曲目のカットだから条件も非常に良い。

この「オーマンディ名曲ベスト30」シリーズは、「オーマンディ 音の饗宴1300」より目にすることは少ないが、それでもたまに見かけるので、この盤を見たら迷わず?捕獲することをお薦めする。価格もたぶん安い。100円~500円くらいで入手出来るだろう。

願わくば、このディジタル・マスターを変な加工をせずにそのままCD化して欲しいものだが・・・

この盤に収録されているリストの「愛の夢」はヴィクター=ヘルベルトのアレンジが如何にも「昔のハリウッド映画調」で、鳴り響くフィラデルフィア・サウンドとの相乗効果により「愛の夢」を通り越して「愛の激情」といった少々苦笑モノの仕上がりになっています。CDにもなっていて、以前取り上げたことがあります。

Glorious Sounds of Music
Columbia Masterworks Recordings
LISZT'S GREATEST HITS
http://www.ne.jp/asahi/tron/music/ColumbiaRecordings.htm

まあ、持っておいて損はないでしょう。

ちなみにこの盤、レコードラベルには大きな文字で "DREAM OF LOVE" とあり、その下に小さく "Orchestral Romantic Concert" とあります。企画段階のLPタイトルは「愛の夢」だったのかも・・・(続く)

「タイースの瞑想」の美演を求めて・・・その22009年08月01日 06時00分

CBS SONY 13AC281
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.46 13AC281
ロマンティック・コンサート
ユージン=オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

【A面】
グリーンスリーヴズ幻想曲、G線上のアリア、トロイメライ、
タイースの瞑想曲、アンダンテ・カンタービレ(チャイコ)、白鳥
【B面】
ラルゴ(ヘンデル)、メヌエット(ボッケリーニ)
カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲、なき女王のためのパヴァーヌ
夜想曲(ボロディン)

米Columbia盤は難があるので、国内盤を・・・というと、まあまあ入手しやすいお馴染みの「オーマンディ 音の饗宴1300」かな・・・

米盤でも再発盤はいいかもしれないけど、手元に1枚も無いし、アメリカの中古盤は状態の良いのが入手しにくいから、手頃な国内盤を探すのが得策だと思う。

「弦のフィラデルフィア管弦楽団」の特質を生かしたこのようなコンピレーション・アルバムが多数作られるのは当然の成り行きであり、似たようなアルバムがこのアルバム以前にも多数製作されていると思われる・・・

・・・が、状態が良くて入手しやすいとなるとこの盤だろう。運が良ければ、中古LP屋で捨て値(1枚100円とか)でも見つかる可能性は大いにある。そうでなくても、300円~500円で買えるだろう。ヤフーのオークションでも見かけるし・・・

米Columbia盤のカットに使用したマスターと較べると、当然のことながら恐らく一世代か二世代後のコピーマスターだろうから、テープヒスが増えているのはやむを得ないし、低音のノイズ(当時の録音会場である、タウン・ホールの空調や車のノイズ)を落とすためローカットフィルタを効かせているせいか、低音も若干厚みが減っている・・・

・・・が、なんといってもLP技術が成熟した時期のカットであるし、A面4曲目で盤の中間あたりのカットなので内周歪みの影響も少なく、米盤で耳についたフォルテのビビリも無いから安心して聴ける。

入手のしやすさ、盤の状態の良さ(LP末期だから、状態の良い盤が多い)・・・等々を考えると、手軽に聴けるこの盤はまだまだ探す価値がある。見つけたら買っておいて損はないだろう。

この盤には 独奏ヴァイオリンの Anshel Brusilow はクレジットされていない。ちょっと悲しいなあ・・・ (続く)

オーマンディ名曲ベスト30 ラヴェル管弦楽曲集2009年07月31日 08時00分

CBS/SONY オーマンディ名曲ベスト30 vol.28 15AC1728
CBS/SONY オーマンディ名曲ベスト30 vol.28 15AC1728
ラヴェル管弦楽曲集
ボレロ、ラ・ヴァルス、ダフニスとクロエ第2組曲、
亡き女王のためのパヴァーヌ

7月も今日で終わり・・・でも梅雨はいつ終わるの・・・洗濯物、外に干せん・・・でも梅雨明けると暑いし蝉も煩いし・・・まあしょうがないな、夏だから・・・

CBS/SONY 「オーマンディ 音の饗宴1300」の次がこの「 オーマンディ名曲ベスト30」であり、LP時代最後の、オーマンディに焦点を当てたベストシリーズである。

ジャケットは統一デザインだが、中央にはめ込まれる写真は一枚一枚異なるのが「音の饗宴」とは違うところ。

キャップには、

「豊麗なフィラデルフィア・サウンドの黄金時代を築いたユージン・オーマンディの名演・名録音・ベスト30。オリジナル・アナログ・テープ→ディジタル・マスタリングした新カッティングにより一層鮮明なサウンドが聴かれる。」

とあり、おそらくCDが出始める前後のシリーズかと思われる。(C)(P)年代表示がないので正確な年はわからんが、たぶん1980年代後半に出たシリーズだろう。

ディジタル・リマスタリングが売りで、確かに「音の饗宴」よりも音が良くなっているようだ。値段も「音の饗宴」の1300円から1500円にアップしている。CD化されていない、またはCDの入手が困難な録音も含まれているので、このシリーズもまだまだ探す価値がある。

このLPもその口。超絶名演の「ダフニスとクロエ第2組曲」はCD化された( 米CBS/ODYSSEY MBK46274 (C)1990 ) が現在は入手困難。このLPの音はディジタル・マスタリングされているだけあってなかなかイケル。LP末期に出たので状態も良いものが多いく、安く入手出来るし・・・

全30枚をリストアップすると・・・

レコード番号、15AC1701~15AC1730

1.ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/トルコ行進曲
2.ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
3.ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」他
4.ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&4番
5.ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」/ユーモレスク
6.チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」/アンダンテ・カンタービレ
7.ベルリオーズ:幻想交響曲/マイヤベーア:戴冠式行進曲
8.ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」他
9.チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」ハイライト
10.チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」組曲
11.ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編)他
12.R=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
13.ガーシュイン:パリのアメリカ人/ラプソディ・イン・ブルー
14.ストラヴィンスキー:「火の鳥」「ペトルーシュカ」
15.マーチの祭典:クラシカルマーチ名演集
16.チャイコフスキー:交響曲第5番/大序曲「1812年」
17.チャイコフスキー:交響曲第4番/スラヴ行進曲
18.サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」
19.シベリウス:交響曲第2番/交響詩「トゥネラの白鳥」
20.ヴィヴァルディ:「四季」/モーツァルト:小夜曲
21.J.S.バッハ:トッカータとフーガ他
22.ロシア管弦楽曲集
23.R.シュトラウス:ツァラツストラかく語りき
24.レスピーギ:ローマ三部作
25.グローフェ:グランドキャニオン
26.ワーグナー管弦楽曲集
27.ドビュッシー:「海」他
28.ラヴェル:管弦楽曲集
29.オーケストラ・ロマンティック・コンサート
30.オーケストラの休日(CDで取り上げました↓)
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/07/23/4450698

とまあこんなところですかな・・・では。

オーマンディ 音の饗宴1300,リヒャルト=シュトラウス 交響詩「ドン=キホーテ」2009年07月29日 07時00分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.40 13AC275
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.40 13AC275
リヒャルト=シュトラウス 交響詩「ドン=キホーテ」
Lorne Munroe(Cello), Carlton Cooley(Viola)
also available on CD SME Essential Classics SBK47656

ここ数日、朝の3時から4時にかけて豪雨ですワ・・・昔、「雨音はショパンの調べ」なんて曲もありましたが、そんなおしとかや(ref. よっちゃん by 魔法使いサリー)なもんじゃあございません。このワタクシめが音で目が覚めるくらいでございますので・・・

「雨音はショパンの調べ」(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8%E9%9F%B3%E3%81%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%91%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%AA%BF%E3%81%B9

豪雨が止むと蝉の音・・・まだまだ梅雨は続きそうですなあ・・・この大量の洗濯物をど~してくれる!

・・・閑話休題・・・

初めてクラシックのレコードを買い始めた頃に購入したLP。「CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300」を僕自身が新品で購入した唯一のLPでもある。シベ2とブラ1は兄貴のお下がりだし、他のは中古で入手したものばかりだから・・・

ジャケットもレコードラベルもカビで色あせているし、LPも久々に針を通したら結構ゴミが出てきた。20年以上も針を通してなかったからまあ当然かな。

当時の買い物としては「失敗」だった。「ドン=キホーテ」は何となく知っていた。確か原作をマンガにした奴だ。原作は読んでいない。

ミゲル・デ・セルバンテス(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%B9

ドン・キホーテ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%86

ドン・キホーテ (交響詩)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%86_%28%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E8%A9%A9%29

だからこんな文学臭漂う作品を小学生の分際で理解できる筈もなく、なんかつまらん曲を買ってしまったなあ・・・と、2~3回針を通したのみで30年近くお蔵入りしていたLPを久々に引っ張り出したわけだ。

今でも好きな作品ではないが、何となく理解できる気にもなってきた。原作を読んでからまた聴いてみるかな・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,チャイコフスキー交響曲第4番2009年07月26日 08時24分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.5 SOCT-5
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.5 SOCT-5
チャイコフスキー:交響曲第4番・大序曲「1812」
also available on CD SME Essential Classics SBK46334

何の気なしにターンテーブルに乗せてBGM的に聴いていたのだが、だんだんと演奏に引きずり込まれてしまった。これはいい。

幾分遅めのテンポで音を積み上げていくのだが、オーケストラが盤石なので、それだけで凄いことになってしまう・・・という感じかな。もちろん、マエストロ・ジーンによる味付け(改訂)もあるだろうが・・・

それにしても、なんと濃厚な音なんだ・・・味が染みわたった煮込み料理みたいだ・・・恐れ入りました。

オーマンディ 音の饗宴1300,ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」2009年07月26日 08時00分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.20 SOCT-20
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.20 SOCT-20
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

アントン・ブルックナー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC

「オーマンディのブルックナーなんて・・・」と思う人はまだまだ少なくないと思う。かくいう僕もその口だったからねえ・・・

一時期、寝ても覚めてもブルックナーという時期があった。まあ若気の至りかな・・・認めたくないものである、若さ故の過ちというやつは・・・

若さ故の過ち(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB

シャルル=アズナヴールよりシャア=アズナブルを先に知ってしまったのはアニメ世代として当然の宿命だからしゃーないけど・・・アズナヴール の引退公演を観たのが唯一の慰めかな・・・

シャルル=アズナヴール(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%B4%E3%83%BC%E3%83%AB

・・・究極のメニューや至高の・・・じゃないけど、特にブル5やブル8の理想的な演奏は・・・なんて探しまくっていた時期があったな・・・(遠い目)

「フォークに長髪は似合わねえ」(本当か?)のと同様に「ブルックナーにアメリカン・オケの派手な音は合わん」というイメージがどうしてもつきまとう。でも実際聴いてみないと分からんものである。

ようやく本題に入る・・・どうも我ながら脱線ばかりしてイカンなあ・・・

オーマンディとブルックナーというと疎遠というイメージがあるのだが、1935年にはミネアポリス交響楽団を指揮して7番交響曲の米国初録音を行っている。

ミネアポリス交響楽団(現 ミネソタ管弦楽団)(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Minnesota_Orchestra

その翌年に、ブルックナー協会から賞をもらっている。

↓ここか?
International Bruckner Society(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Bruckner_Society

また、リンツのブルックナー音楽祭で、ブルーノ=ワルターの代わりにブルックナーのシンフォニーを振ったこともあるという。いつ頃の事かは分からないが、1950年前後の頃であろうか・・・

Brucknerhaus(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Brucknerhaus

と、一般のイメージに反して結構ブルックナーと関係が深いマエストロなのであるが、録音は少ない。全てCD化されているが、既に入手困難になっているものもある。

Sym. No.4 [S]67/10/09 (C)
-> CD SME Essential Classics SBK47653
Sym. No.5 [S]65/04/13 (C)
-> CD SME Essential Classics SBK48160
Sym. No.7 [M]35/01/05,07 (R) Minneapolis SO
-> CD DANTE LYS288
Sym. No.7 [S]68/10/03 (R)
-> CD BMGファンハウス BVCC-38113

※[M]ono,[S]tereo, (C)BS, (R)CA

横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィより
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

まあ、ブルックナーの交響曲がこれだけ広く聴かれるようになったのはここ最近のことだし、セールスも期待出来ず、しかも演奏時間が長い・・・とくれば仕方がないか。むしろ、1930年~1960年代にこれだけの録音を行ったことは注目に値するとも言える。

この辺りのことは、 CD化された RCA Red Seal による7番交響曲のブックレットに詳しい。(BMGファンハウス BVCC-38113, 2001年)

さて、「オーマンディ 音の饗宴1300」 にも選ばれた ブルックナーの「ロマンティック」だが、コレが実にスッキリと見通しの良い演奏であり、うねるような弦の音や透明なホルンの音色は一聴に値する。

CDで聴くのも良いが、こうしてLPで聴くのもまたいいもんだ・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,シベリウス交響曲第2番、フィンランディア2009年07月26日 06時30分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.17 SOCT-17
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 vol.17 SOCT-17
シベリウス:交響曲第2番、フィンランディア

俺にとっては、ブラ1と共に初めてクラシックに触れた盤だから思い入れがあるねえ、この盤は。後年のRCA Red Seal の録音よりもこちらの方が好きなのだ。

初めての「ブラ1」←これで他の演奏が全て物足りなくなってしまった・・・
http://boukyaku.asablo.jp/blog/2009/02/23/4136752

シベ2とフィンランディア・・・結局この盤に帰ってきたのかな・・・どちらの演奏もCDで聴けるけどね。

交響曲第2番:CD(SME Essential Classics SBK53509)
フィンランディア:CD(SME Essential Classics SBK48271)

ということで、この盤は手放せんなあ・・・

オーマンディ 音の饗宴1300,ハイドン「奇蹟」「時計」2009年07月26日 06時00分

CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.36 13AC271
CBS/SONY オーマンディ 音の饗宴1300 Vol.36 13AC271
ハイドン:交響曲96番「奇蹟」、第101番「時計」

ハイドン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3

オーマンディ&フィラデルフィア による数少ないハイドン作品集である。横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィによると・・・

Sym. No.7 [M]50/04/02 (C)
Sym. No.45 [M] 51/12/16,52/02/17(C)
Sym. No.88 [M]47/12/28 (C)
Sym. No.96 [S]61/12/11 (C)
Sym. No.99 [M]54/04/15 (C)
Sym. No.100 [M]53/12/23 (C)
Sym. No.101 [M]49/05/10 (C)
Sym. No.101 [S]62/01/28 (C)
※[M]ono,[S]tereo, (C)BS, (R)CA

横田さんのオーマンディ・ディスコグラフィ
http://www.geocities.jp/ormandy/ormandy_disk.html

録音されている作品そのものが非常に少ないし、RCA Red Seal への録音は皆無だ。これは、当時の CBS/Columbia, RCA Red Seal のレパートリー政策がそうであって、結局、オーマンディ&フィラデルフィアのハイドンは「売れない」という判断なのであろう。セールスが期待できない曲は録音せんわな・・・

まあ、ハイドンの曲そのものが玄人受けする類のものだし、そういう「玄人」がオーマンディ&フィラデルフィアのハイドンやモーツァルトを聴くとも思えない。

とはいえ、ウィーン・フィルに客演したときなどハイドンやベートーヴェンを振っているのだから、別に苦手というわけでもなさそうだ。

ということで、オーマンディ&フィラデルフィアの数少ないハイドンのしかもステレオ録音である。これまでCD化されていないし、今後のCD化もあまり期待できそうにないので、これはLPで聴くしかない。

演奏はオーソドックスなもので、当然のことながらハッタリや強調皆無であり、聴いていて気分が良い。どっしり安定した豊かな響きで音楽を楽しめる。

こうして聴くと、ハイドンもなかなかいいもんである。では。