Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - Pristine Classical PASC2642013年09月25日 06時30分

Pristine Classical からリリースされている、ストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団復帰演奏会ライブの1枚より・・・

Pristine Classical PASC264
Pristine Classical
Stokowski's Return to Philadelphia, 1960 - PASC264
MOZART Marriage of Figaro - Overture
 DE FALLA El Amor Brujo
  Shirley Verrett-Carter, mezzo-soprano
 RESPIGHI The Pines of Rome
 SHOSTAKOVICH Symphony No. 5 in C minor, Op. 47

Leopold Stokowski/The Philadelphia Orchestra

 24-bit stereo FLAC +30.00
 Stereo FLAC +18.00
 Stereo MP3 +14.00

 ストコフスキーは1934年、フィラデルフィア管弦楽団の常任指揮者を辞めると(突如)宣言、理事会は辞められては困ると説得してストコフスキーを「音楽監督」に祭り上げたそうな・・・これはオーケストラの「独裁権」はあるが最高の「拒否権」はないそうで・・・、これで一旦解消した辞任問題、再び火が付いたのが1936年、ストコフスキーは再度辞任を申し出て、これは目出度く受理?されたそうな・・・

 それから暫く客演指揮者としてフィラデルフィア管弦楽団を毎シーズン指揮していたが、1941年からは完全に縁が切れたそうな・・・(オーマンディ/フィラデルフィアのすべて (日本コロムビア 1967年3月) の「ストコフスキーオーマンディフィラデルフィア管弦楽団」デイヴィッド=ユーエン より)

 そう言えば、オーマンディフィラデルフィア管弦楽団のMusic Director and Conductor(音楽監督 兼 常任指揮者)であり、正に実権を握ったボスだったわけだが・・・

 1970年代始め、オーマンディフィラデルフィア管弦楽団を1シーズン100回くらい指揮してしたそうな・・・それ以前は185回も指揮していたそうである。(ロバート=チェスターマン編著・中尾正史訳「マエストロたちとの会話」 洋泉社 1995年10月 より)

閑話休題

 1941年以来絶縁状態であったストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団に客演指揮者として復帰したのが1960年、正に歴史的な復帰(Historical Return)演奏会ライブの1枚がこのアルバム。

 Wikipediaによると、1969年まで何回かフィラデルフィア管弦楽団を指揮したそうな・・・恐らく、その貴重な演奏は全てテープに録音されているハズ・・・WRTIフィラデルフィア管弦楽団 の倉庫からの蔵出しを期待したい・・・

 このアルバムは、ストコフスキー所有「放送録音テープのコピーテープ」とのことで、実に鮮明なステレオ録音であり、Academy of Musicのデッドな音響の特徴が良く出ている。

 コンサート後のストコフスキーのスピーチは会場の鮮明なステレオ録音と共に楽しめるおまけ付きである。50年以上前の歴史的な演奏会がこんな鮮明な音で聴けるとは驚きである。

 リマスタリングも実に旨くいっており、多少テープヒスを残しつつ、過度なノイズ除去を控えて、鮮明な音を蘇らせている。多少音が荒れっぽいが、これは年代を考えれば仕方が無いと思うし、実に生々しい音が楽しめる。一部、テープ損傷と思われる音の崩れ(レスピーギの3曲目)が数秒あるが、鑑賞に支障は無い。

 放送局の解説より、フィラデルフィア管弦楽団の定期演奏会ライブであることは解るが、具体的な日時は不明。まあ、フィラデルフィア管弦楽団の演奏会記録を調べれば解るはずだが・・・

 続編?を期待したい。んでは。

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