懐かしの廉価盤-Ančerl/Česká filharmonie ― 2010年03月07日 12時55分
OC-7002-S (P)1975.10 コロムビア名曲ギャラリー 2
Dvořák:Symphony no.9 from the "New World"
Karel Ančerl/Česká filharmonie
1975年発売、\1,300也。既にこの当時、廉価盤扱いの「定評のある過去の名演奏」だったわけだ。録音データは記載されていない。ジャケットの絵はGauguin の The Sorcerer of Hiva Oa (1902) のようだ。名曲ギャラリーだからジャケットの絵も名画を使っているのかな・・・まだクラシックが一般教養だった頃の名残だろうか・・・
新選・名曲ギャラリー 1
Dvořák:Symphony no.9 from the "New World"
Smetana:Moldau
Karel Ančerl/Česká filharmonie
最初の廉価盤は片面に2楽章づつカットしていたが、この盤(新選・名曲ギャラリー)は片面に3楽章まで詰め込み、モルダウを入れるスペースを空けた詰め込みカット(お買い得カットか?)である。まあ、そうダイナミックレンジの広い録音ではないので、詰め込んでもさほど支障はないかな・・・
ジャケット裏の解説は最初の廉価盤とほぼ同じ。 (P)1962/1964 Spraphon と記載されているので、これが録音年だろうか・・・
ちなみにこの「新選・名曲ギャラリー」は帯に、
①世界の名曲の数々を、
世界の一流の演奏家の名演で・・・
②完全なステレオ録音
③お買い求め安い価格・・・\1,300
と書かれている。まあ、古い演奏ではあるけど、定評のあるステレオ録音・・・というのがウリなのかな。でも、実はこういう廉価盤に良い演奏がゴロゴロころがっていたのだよねえ・・・
レーベルは特に変わらないが、下に [P.D.] という記号が追加されている。これはこの作品が Public Domain であるということかな・・・
そして、これが僕の「新世界」のスタンダードなんだなあ・・・このアンチェルとチェコ・フィルの演奏は、端正かつ上品なアンサンブルが素晴らしいし、この当時の木管と金管の音色は特筆に値する。お国モノだからとか・・・ではなく、本当にその品の良さと、厳しく統率の取れたそのアンサンブルの前に思わず姿勢を正してしまうのである・・・
(P)1969 Spraphon 新選・名曲ギャラリー 12
Mussorgsky : Pictures at an Exhibition
Mussorgsky : A night on the Bare Mountain
Karel Ančerl/Česká filharmonie
これは当時田舎のレコード屋さんでなけなしの小遣いをはたいて買ったLP。
ジャケット裏はヒゲもじゃのムソルグスキー である。こちらの演奏も端正かつ上品なアンサンブルが素晴らしいが、スケールの大きさに欠ける嫌いがある。禿げ山の一夜 も上品過ぎて デモーニッシュな不気味さに欠けているが・・・なかなか難しいもんだねえ・・・
この新選・名曲ギャラリーはLP末期まで売られていたと思う。使命を果たし終えてLPの生産終了と共にその寿命を終えた訳だが、LPそのものはまだまだ健在で、結構いい音を聴かせてくれる。この当時のコロムビアのプレスは結構イケルよ。
では。
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